1.パワーポイントによるオージオグラム作成支援テンプレート

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Transcript 1.パワーポイントによるオージオグラム作成支援テンプレート

このオージオグラム描画ソフト(テンプレート)の使い方
数値入力
コピー・ペースト
1.このテンプレートでは、閾値ないしスケールアウトの記号を次のようにして描きます。
自動配置
(右) (左)
• 気導聴力レベルと音場閾値はPowerPointのGraph機能を用いて表に数値を入力(自動配置)
• 骨導聴力レベル(乳突部、前額部)は右にある記号をコピー&ペースト(手動配置)
• スケールアウトは
• 気導・音場の最大値はGraphの表に数値を入力(自動配置)
• スケールアウトの矢印は、右にある矢印をコピー&ペースト(手動配置)
• 骨導は、最大値と矢印の記号をまとめて、右にある記号をコピー&ペースト(手動配置)
※以下の説明は、テンプレートのページ(第3ページ以降)に移ってから実行して下さい。
2.数値入力(自動配置)の方法: 気導聴力レベルと気導のスケールアウト(ただし矢印は用手配置)
1.Microsoft Graphの表(AudiogramTemplate-データシート)を呼び出します。 ※
Graphを呼び出すには、オージオグラムの接続線(実線、破線のどちらも可)か、記号をダブルクリックします。
接続線から外れたところや目盛り線をクリックしてしまうとGraphは呼び出されませんので、少しコツを要します。また、ダブルクリックをしてから
呼び出されるまで少し時間がかかることがあります。
ダブルクリックに失敗してどれかの要素が動いてしまった場合は、すぐに「編集」 → 「元に戻す」で位置を戻して下さい。
2.AudiogramTemplate-データシートの表が画面上に表示されたら、数値を入力します。 Graphの表の数字はコピー可能です。
プロットとデータシート(表)の2つの窓が現れますが、プロットには一切触らないで下さい(触ると目盛からずれます)。
データシートのどこかをクリックしてグラフより前面に出して下さい。
3.「右」「左」「音場」「補聴音場」「右スケールアウト」「左スケールアウト」の欄があることを確認して下さい。
これらはすべて気導レベルないし気導のスケールアウト用です。
4.既に数値が入力されていますので、上書きして下さい。不要な所は消して空欄とします。
数値を入力する度に記号(○, ×, △, ▲)と接続線(ある場合)が入力された数値のところに移動します。
5.数字の入力が終了したら、メニューからGraphを終了させてPowerPointに戻って下さい。
6.なお、音場閾値は、国際規格では両耳なら「B」、左右は×と○を使うことが推奨されています。音場閾値(△)と補聴音場閾値(▲)の記号は、
国内の一部施設で習慣的に使われている記号です。
3.記号の用手配置:骨導聴力レベルとそのスケールアウト、気導スケールアウトの矢印
1.骨導聴力レベルについては、右の枠内に置いてある記号(ポリゴン)を適当な位置に手動で移動して描きます。
2.スケールアウトについても、右に描画してある45°の矢印をコピー&ペーストして手動で描きます。
3.骨導のスケールアウトは、記号と矢印を一体化したものをコピー&ペーストして配置して下さい。細かい位置調整は、Altキーを押しながら矢
印キーを使うと容易です。
4. 余分なテキストと右の配置用記号を削除してA4用紙に100%で印刷すると、Audiology Japanの投稿原稿(2倍寸)になります。
※現在問題点として、PowerPoint2008 (Mac) では右気導の記号が正しく出ないことが知られています。2007以前の版のPowerPointを使うか,Graph
で数字を入れるのではなく,記号をコピーして手動で配置するようにして下さい。
補足説明(よくある質問と答)
Q. Graphを呼び出そうとしてダブルクリックするとオージオグラム用紙(目盛線)が選ばれてしまって不便です。
A. 目盛線は、◯(右気導閾値)の記号の手前に重ねて表示する必要があるので、グラフ・プロットの前面に置いてあります。
扱いにくい場合は、作図が終了するまで目盛線を最も後面に移動して、最後に◯のプロットより前面(あるいは最前面)になるようにして下さい(方法は次項参照)。
Q. 作業中にプロットを選択しにくいので、オージオグラム用紙を背面にしておきたい。プロットを背面や前面に移動する方法は?
A. オージオグラム用紙(目盛線)をクリックして選択し、「順序」を最背面に設定します。(順序を戻す時は、気導のプロットを選択して最背面に移動します。)
「表示」メニューから「ツールバー」の「図形描画」を選択してこれを表示させる(表示されていない場合)。
オージオグラム用紙(目盛線)(目盛線を手前に出したい時は気導のプロットのどこか)をクリックして選択します。
このツールバーの「図形の調整」ツールから「順序」→「最背面へ移動」を選択します。
Q. 目盛幅とプロット(気導聴力レベルの記号)の間隔が合いません(記号のプロットをどう動かしても、一部の記号の中心と目盛線がずれます)。
A. 合わなくなる操作をした直後に「編集」→「元に戻す」をしていただくのが最も簡単です。
それができなかった場合は、パワーポイントのスライド画面で「プロット」の大きさを数字で設定します。
接続線など、プロットのどこかをシングル・クリックして選択し、「書式」メニューから「オブジェクト…」を選択します。
「サイズ」のタブで大きさを数値的に修正して下さい。高さ12.34 cm、幅12.34 cm、「位置」のタブで横8.73 cm, 縦3.75 cmで合わせてあります。
環境によって、微調整が必要なことがあります。縦横比は100%からあまりずれると、右気導の◯が真円ではなくなりますので注意が必要です。
Graphの中でプロットの窓の大きさを変えてしまうと上述の数字では回復しません。元のテンプレートからやり直して下さい。
Q. 中間の周波数の聴力レベルをプロットしたい。
A. これらの周波数には対応していないので、以下の要領で、目盛りと記号と(必要なら)接続線を個々に用手描画して(記号はコピー・ペースト)、追加して下さい。
必要な周波数に対応する縦の破線を目盛線間に追加してください。
先に他の周波数をプロットしておき(前ページの要領で)、該当周波数の前後の周波数間に接続線がある場合は、Graphにてその接続線のみを消してください。
接続線ないし記号をダブルクリックしてGraphを呼び出します。
グラフのプロットの方を前面に出し、該当する位置の接続線を一度クリックします。すると、プロット全部が選択されるので、数秒してからもう一度接続線を一度ク
リックします。すると、その線のみが選択されます。この状態で、その接続線をダブルクリックしてください。
接続線のプロパティーを修正する窓が開きますので、 「色と線」のタブを選んで,「線」の「色:」を「線なし」にしてください。OKして閉じると、その接続線が消えます。
先に追加配置した目盛線に合わせて記号を配置して下さい。目盛線と記号の位置関係は最後のページの例を参考にして下さい。
記号を少しずつ動かして目盛りに位置を合わせるには、 ALTキーを押しながら矢印キーを押します。拡大表示にしておくと合わせやすくなります。
気導で上下の周波数との間に接続線を引く場合は、 「図形描画」ツールにある「直線」を使って引いて下さい。線の太さは2ポイントです。
Q. 画面で見るときれいですが、印刷すると記号類がきれいに出ません。
A. 白黒のオージオグラムですが、印刷設定では「白黒」や「グレースケール」ではなく「カラー」にしないと記号が正しく出ない場合があります(環境に依存)。
インクジェットプリンタは黒の濃度が低く、印刷原稿には適さないので、印字の際には出来るだけレーザープリンタを使用して下さい。
インクジェットプリンタの場合は、顔料インクを使うか、そのプリンタの専用紙を使用して下さい。
なお、このオージオグラム描画ソフトでは、A4版の用紙に横に印刷して投稿原稿にすることを想定しています。(Audiology Japan誌の1段幅7.5 cmの倍寸に適度に収まる大
きさで、目盛りの左右幅は5.7 cmの倍寸)。
Q. 学術講演会の抄録に添付するオージオグラムのファイルを作成できますか?
A. 「別名保存」でJPEGなどの適切なファイル形式で保存することで作成できます。「オプション…」で解像度を300 dpiにして下さい。抄録でのオージオグラムの大きさの調節は、
別名保存の時に解像度を変えることである程度可能です。
そのまま使うと余白が大きいので、あらかじめ用紙サイズをギリギリの大きさに(小さく)設定するか、画像編集ファイルで余白を切り捨てるなどの追加操作が必要です。
Audiology Japan投稿用オージオグラム作成例テンプレート(倍寸印刷用): 投稿規定にある例
聴覚レベルの数字を上書きし、骨導と矢印は手で移動、消去などして使って下さい(ノートまたは最初のページの説明を参照)。
(右)
(左)
気導閾値
周波数 (Hz)
20
10
0
10
20
聴 30
力 40
レ
ベ 50
ル 60
(dB) 70
80
90
100
110
120
125
250
500 1,000 2,000 4,000 8,000
スケールアウト
骨導(乳突部)
骨導(乳突部)
スケールアウト
音場閾値(規格外)
裸耳
補聴
Audiology Japan投稿用オージオグラムの記号使用例:この図は描画のための単なる例示であり、いろいろな設定が見やすいようにわざと
極端な設定にしている。実際の症例の聴力を示したものではない。
聴覚レベルの数字を上書きし(あるいは空欄にし)、骨導と矢印は手で移動、消去するなどして使って下さい。
(右)
(左)
気導閾値
周波数 (Hz)
20
10
0
10
20
聴 30
力 40
レ
ベ 50
ル 60
(dB) 70
80
90
100
110
120
125
250
500 1,000 2,000 4,000 8,000
スケールアウト
骨導(乳突部)
骨導(乳突部)
スケールアウト
音場閾値(規格外)
裸耳
補聴