Transcript 卓球基本指導 - D
Ballの回転
卓 球
Spin
基本編
作成:神谷文彦
スライドショー(D)⇒実行(V)、左クリック毎に画面が展開していきます。
☆
当指導理論、方法には伝統ある東京歯科
大学卓球部再建を目指して、初心者を5
年計画で試合が出来るまでにするために
作成、実行され成果をあげたものである。
全くの初心者を対象とした指導法は確立
されていない。手掛けた指導者も少ない。
上達の早道は科学的、合理的練習に加え
理屈抜きの鍛錬によると考えている。
卓球:TableTennis
☆
発祥地は英国、原型はTennis
⇒カッティングが主流、シェイクハンド
教育大学の師範が日本に持ち込む。
東京歯科大学・大正大学・農業大学
の三校で定期戦を始めたのが卓球
を競技化した最初である。
⇒日本の卓球史の第一頁を飾る。
ラケットの握りの変遷から①
☆
当初はヨーロッパで盛んであった⇒
中国がペンフォルダーのグリップに工
ペンフォルダーにて、スポンジラバ-
主流はシェイクハンドにてカット主戦
夫を加え、ショート、特にバックハンド
を開発し、スピードで圧倒した日本、
の強化、ループドライブにはライジン
その後スポンジに厚さ制限、単体禁
グショットで対し日本を撃破した。典
止、裏ソフトラバーの出現により、強
型的な前陣速攻型。変化球サービス
力ドライブ(ループドライブ)にて世界
の駆使。ラバーは表ソフト。
を圧倒し、世界の頂点に立つ。
ラケットの握りの変遷から②
シェーク両ハンドドライブが主流とな
両面使用型はシェークハンドの方が
り、ヨーロッパ勢のカット主戦型は影
適している。特にBackHandは容易
をひそめた。ヨーロッパ勢の出番が
で安定している。威力は筋力強化で
時折あるが、中国が制覇し続けてい
増す。ForeHandは威力は大なるも
る。日本の出番は三番手以降の状
腕の運動に自由が利き過ぎるため
態である。体力差、専業と副業の差
安定性に欠ける
。鍵はBackHandの
を無くすことは不可能と云える。
強化とForeHandの安定化にある。
体力が世界を制する。
☆
用語
回
転
打
球
側
打
法
☆
縦回転⇒BackSpin・TopSpin
横回転⇒SideSpin(左右)
斜め回転⇒ SlantingSpin(縦横回転混合)
ForeHand・・・ラケットを持つ側で打球
BackHand・・・ラケットを持たない側で打球
(Middle ・・・身体の中央部で打球)
ShortStroke・・・ショート
LongStroke ・・・ロング
ShortCutStroke・・・ツッツキ
LongCutStroke ・・・カット
☆
球は何故曲がり、落ちるか
空気の流れの方向
は
Ballの回転方向
Ballの重力
Ballの進行方向
Ballの回転、進行速度、空気の流れの速度
は徐々に減る。 Ballの重力は一定
☆
そして
流速増加
ある所までBallを上昇させ、Ballの重力が
気圧低下
球
上回った所で落下開始
Ballの重量より浮揚力が大となり に浮
揚
力
発
生
Ballの重力
流速減少
Ballの回転により空気の流れが発生
気圧上昇
Ballの軌跡(弾道)が形成される。次へ
Ballの軌跡(弾道)
☆
TopSpin
BackSpin
TopSpin⇒伸びる感じのバウンド
通常
TopSpinには前進力があり
TopSpin⇒バウンド角度が小さくなる
BackSpin⇒止まる感じのバウンド
BackSpin⇒バウンド角度が大きくなる
BackSpinには後退力があり
Ballの軌跡(弾道)
☆
TopSpin
BackSpin
TopSpin⇒伸びる感じのバウンド
通常
TopSpinには前進力があり
TopSpin⇒バウンド角度が小さくなる
BackSpin⇒止まる感じのバウンド
BackSpin⇒バウンド角度が大きくなる
BackSpinには後退力があり
☆
Impact時のラケットの動き
Ballのここを打つ感じで
ここ
打球時のラケットの角度
このラケットの角度の瞬時変化で
Ballをはじく⇒TopSpinがかかる
はじく
BackSwing時のラケットの角度
☆
基本ショート打法
基本
[ フラット性ショートストローク ]
Ballの反発力の
みにて返球
台に直角、飛来線に
垂直にラケットを置く。
Ballの落下地点から10cm以内に
ショートストローク
☆
①フラット性 飛来Ballに合わせる
ラケットに前進力を加えて返球する
②プッシュ性
反発力増加させる
Ballの反発力のみにて返球する
ラケットに前進力を加えて返球する
ラケットの動きはTopSpinがかかる形
⇒打球時、ラケットの動きなし。
⇒打球時、Ballの反発力増加。
③ドライブ性 TopSpinをかける
⇒打球時、Ballの反発力増加。
⇒返球の形は飛来Ball次第
⇒返球スピード増加
⇒返球にスピード増加、ドライブがかかる。
【卓球の基本技術】
④カット性
BackSpinをかける
[ ストップ性 ]:反発力を減ずる
打球点とラケットの動き
☆
×
打球後ラケットを止めることで改善
BackSpin
TopSpin
☆
飛来Ballをフラットに打つと
相手の打球時のラケットの運動方向に
Ballは飛ぶ
ラケット面とBallの飛来線間の角度の
倍角度で反発する。(基本的には)
(基本的には)
BallのSpin方向、
度合いにより変
化する。
逆回転返球(側面図)
BackSpinBallをBackSpinにて返球
⇒ShortCut(ツッツキ合い)
TopSpinBallをTopSpinにて返球
ロングストローク(通常の打ち合い)
⇒ロングストローク(通常の打ち合い)
☆
順回転返球(側面図)
☆
BackSpinBallをTopSpinにて返球
⇒カット打ち(ショートカット打ち)
TopSpinBallをBackSpinにて返球
⇒ロングカット
SideSpinBallの返球(平面図)
☆
順回転 逆回転
サービスをした位置、飛来線方向
瞬時に判断して対処⇒
レシーブ位置、返球方向
BackSpinとの混合型がサービスに多用
SlantingSpin(斜め回転)
基本練習時の打球点
☆
頂点
打球点(頂点通過後)
但し、基本Short打法の打球点(落下点直後)
Impact・Meet
ラケットとBallの衝突の瞬間の形
強く 速く 短く
Impact・・・強く、速く、短く
ラケットの面とBallの入射角と
衝突する場所
角度 場所
Meet・・・角度、場所(芯)
=ラケットとBallの衝突の瞬
間を見届けること。
☆
☆
打球の瞬間
視線
打球の瞬間を見
届けることが大事
両肩の位置
ネットを越えた所で目が離れている、コース
⇒慣れで合わせているだけ。飛来Ballの
を何となく予測しラケットを振っているだけ。
長短高低が都合悪い時にはミスとなる。
☆
打球前後の動きの周期のズレ
が上達を止めている。
全身的打法⇒
両肩線の角度の変化
(横から見た)
肩(下腕)の動き
ではない
両肩の動き不要
⇒下腕、手首の角度
が代行する。
こうである
☆
国際試合のTopクラスの選手の試合
を観て・・・
前述のSwingの周期のズレは、強い選
手ほど少ない。このズレ(ミート・インパ
クトの)はForeHandStrokeに多発。
⇒泳いだ感じのフォームに見える。
体勢の戻し、ラケットの戻しが間に合
わない=体力、筋力不足と思われる。
☆
アドバイスの受け止め方
打球後のラケットの動き(フォロース
ルー)を論ずることはナンセンス
打球時のラケットとBallの衝突の強さ
[押す]
[押す]=HittingPoint(打球点)前のラ
(インパクト)、ラケットとの衝突時の角
ケットの前方運動のことである。
度、衝突位置(ミート)が重要。
[被せよ]
[被せよ]=打球点にてラケットの角度
“良い打球は良い音がする”
を適切にと云う意味である。
[はじく]が打球時のラケットの正しい
[はじく]
動き(感じ)である。
完
チョッとだけ考えて!!!
スポーツは健康の為にならない。
■健康は決して増進しない、
何故⇒好きで、面白く、楽しいから
維持することは出来る
身体を壊してまでもやる、それをス
■スタミナ増強とは疲れに慣
ポーツと云う
れる訓練である。肉体的
にも、精神的にも。
健康の為になるのは体育⇒その
典型はラジオ体操であーる。
☆
卓 球
実戦入門
実戦に繋がる練習
通常の基本練習⇒効率ある形
開始時に基本技術が身についているか
否かの判定が可⇒基本練習に戻る。
BackSpinサービスから入り、Long打
ちリターン⇒Short打ちリターン
実戦練習⇒SystemPlayMethod
サービス(種類、コース)を決め、
リターン方法(種類、コースて)も
決めてPlayする。
☆
実戦と練習のギャップ
①つっつき
試合は
②つっつき打ち
③ショート
④(強打)
☆
の組み合わせが殆ど
皆さん①②が出来ますか???
①はあやしい②はNo③は攻撃型
で???
④は・・・・・あてにならない。
如何すれば良いか⇒
☆
練習法①
互いに自分のBallにして打つ訓練となる。
TopSpinリターン
TopSpinリターン
基本LongS(強打×、
基本LongS(強打×、
TopSpinリターンは強打しないこと。
Speed不要)
Speed不要)
Shortリターンはフラット打法で。
威力不要、安定度重視。
次ぎの段階で、「ゆっくり」⇒「ゆっくり」⇒
「強打」⇒「ゆっくり」と変化をつけてリター
ShortSリターン
ンする(一本調子、惰性で打つのはだめ)。
一台を4人で使う ShortSリターン
BackSpinサービス
ForeHandBackSpinサービス
☆
練習法②
TopSpinレシーブ
TopSpinリターン
基本LongS(強打×、
Speed不要)
TopSpinリターン
互いに自分のBallにして打つ訓練となる。
つっつき打ちの練習(ショート打ちはカッ
ト打ちの練習となる、強打無用)
ShortSリターン
カットサービスの練習
ShortSリターン
BackSpinサービス
BackSpinサービス
実戦練習法①
TopSpinリターン
BackSpinレシーブ
サービス種類・コース、返
球法・コースを決めて行う
BackSpinレシーブ
BackSpinリターン
TopSpinリターン
BackSpinサービス
BackSpinサービス
☆
☆
実戦練習法②
TopSpinリターン
BackSpinリターン
BackSpinレシーブ
BackSpinレシーブ
BackSpinリターンが長ければ⇒TopSpinリターン
BackSpinリターン
BackSpinリターン
TopSpinリターン
BackSpinサービス
BackSpinサービス
☆
実戦練習法③
BackSpinリターン
BackSpinレシーブ
BackSpinレシーブ
TopSpinリターン
BackSpinリターン
TopSpinリターン
BackSpinサービス
BackSpinサービス
実戦練習法④
ツッツキレシーブ
ツッツキレシーブ
TopSpinリターン
斜め回転サービス
BackHandS
TopSpinリターン
斜め回転サービス
BackHandS
☆
実戦練習法⑤
BackSpinレシーブ
TopSpinレシーブ
ツッツキレシーブ
TopSpinリターンOr強打
斜め回転サービス
BackHandS
順回転レシーブ
TopSpinリターンOr強打
斜め回転サービス
BackHandS
☆
☆
実戦練習法⑥
TopSpinリターンOr強打
ツッツキリターン
TopSpinリターンOr強打
無回転サービス
逆回転レシーブ
ツッツキリターン
斜め回転サービス
BackHandS
☆
実戦練習法⑦
TopSpinレシーブ
ツッツキレシーブ
TopSpinリターンOr強打
斜め回転サービス(短く)
BackHandS
斜め回転サービス(長く)
ForeHandS
実戦練習法⑧
FlatShortSリターン
BackSpinレシーブ
TopSpinリターンOr強打
TopSpinサービス
斜め回転サービス
BackHandS
☆
☆
実戦練習法⑨
FlatShortSリターン
TopSpin or ShortSリターン
TopSpinリターンOr強打
TopSpinリターンOr強打
TopSpinサービス
TopSpinサービス
BackHandS
☆
実戦練習法⑩
FlatShortSリターン
TopSpinリターンOr強打
TopSpinサービス
斜め回転サービス
BackHandS
☆
実戦練習法⑩
FlatShortSリターン
TopSpinリターンOr強打
TopSpinサービス
斜め回転サービス
BackHandS
☆
実戦練習法⑪
番外リターン練習
BackHand・ForeHand
回転⇒左右二種
斜めBackSpinサービス
中央からのサービスも有り
斜めBackSpinサービス
マシン
ForeH.S
☆
マシン
TopSpin
BackSpin BackSpin
々
BackSpin
Short
ForeH.S
TopSpin
マシン
BackH.S.S
☆
マシン
BackSpin
BackSpin BackHS.S
々
BackSpin
BackS
ForeH.S
ForeHStopS.S
素振りの効果
☆
ただラケットを数振っても意味なし!!!
腕力を増すためなら筋トレの方が効果
あり。
HittingPointd時の視線、肩線、ラケット
の面の角度を正しく
マウスピース
運動能力を高めることはない
単なる怪我の程度を少なくする措置
競技においてインプレー中に上下の
歯牙が触れ合うことはない。
歯の食い縛り状態は精神状態が
マイナスの時に現れる。
究極のサービス
☆
強力なBackSpin、前進力を最小にする
前進力を最小にする
強力なBackSpin⇒Netを越えNet際に落
下させる⇒後退力でNetを越え自コートに
戻り落下する。理論的に可能。
☆
欧州勢のカットマンを打ち破った
ループドライブ対策
フラット性ショート
基本技術である[フラット性ショート]が有効
な返球法(決め手)であった。他にはライジ
ングショット(上がりパナを叩く打法)
StopⅠ
長い球をリターンすると見せかけて
短い球をネット際に落とす技術
Ballをバー面に接触した
状態でラケットを後退
させ、反発力を減ずる
落下地点がネット寄りにずれる
StopⅡ
長い球をリターンすると見せかけて
短い球をネット際に落とす技術
BallをショートバンドでBackSpint
がかかる形で(すくう感じ)リターン
普通に返球する
落下地点がネット寄りにずれる
予測⇒初動の速さ
■練習時、試合時に常に認識、重んじる行動を
採る=その能力が身につき、高まる。
⇒視神経⇒運動神経の反射
+経験から得た頭脳活動の働き。
⇒聴神経⇒運動神経の反射(Go合図は音)
水泳、陸上競技等スタートに関わる競技
⇒チームプレーの基幹となる要素
対立感情
■[集中する]と云うプレイ、試合のポイント
を阻害する因子
⇒○相手との技量の比較○負けたくな
い、勝ちたい感情の発生、相手の顔付き、
風体、行動に嫌悪感を抱く等々。
■投げたボール、打ったボールが加速すること
は絶対にない。
■歯の”くいしばり”は運動能力とは無関係であ
り、精神的にマイナス状態で起こる
ことである。インプレー中に上下の歯が接触し
ていることはない。
■マウスピースは外力を緩衝する役割以外に
何も益はない。プレーには邪魔なものである。