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Mind of Business Producer
-ビジネスプロデューサーマインド-
JV2.0
第1章:マインドとは何か
1-1 「スポーツ」から見えるマインド
野球で言えば、日本のプロ野球、高校野球のみならず、昨今は大リーグ中継も頻繁に放送される。サッカーもJリーグのみならず、W杯、
セリエAなどの欧州リーグにも注目が集まり、人々に感動を与えている。
彼らは、なぜ人々に感動を与えることができるのだろう? 素晴らしいテクニックだけでなく、彼らの持つ「マインド」が感動を呼ぶのである。
攻 撃
1番
2番
3番
4番
5番
6番
7番
8番
9番
マインド
マインド
マインド
マインド
マインド
マインド
マインド
マインド
マインド
投
捕
1塁
2塁
3塁
遊
左
中
右
マインド
マインド
マインド
マインド
マインド
マインド
マインド
マインド
マインド
野球における
マインドセット
守 備
それぞれの役割に、それぞれのマインドが存在し、高度なテクニックと結びついて素晴らしいプレイとなる
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1-2 「音楽(バンド)」から見えるマインド
バンドにも、様々な役割があり、それぞれにマインドが存在する。扱う楽器が違うこともあり、テクニックの違いは明白であるが、
それぞれのマインドにも違いがある。そのバランスが、バンドとしてのクオリティを上げるのである。
◆リズムライン
◆メロディライン
キーボード
ギター、キーボードは、楽曲
のメロディを担当する。
楽曲の主旋律(もしくはそれ
に近いもの)を表現するので、
ボーカルの次に、わかりやす
い役割となる。
ドラム
ギター
ベース
ベース、ドラムは、楽曲のリ
ズムを担当する。
リズムという、楽曲の骨格部
分を表現する「縁の下の力
持ち」的な役割である。
ボーカル、メロディラインに
比べると、一般的にはわかり
にくい役割となる。
ボーカル
バンド
メロディとリズムが融合し、楽曲となる。
具体的には、ボーカルが「歌」という形で、その融
合を表現することになる。
もっとも、目立つ(わかりやすい)存在であるため、
そのバンドの「顔」という役割も持つ。
それぞれに違うマインドが存在し、「楽曲」という結晶体に映し出される
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1-3 「お笑いタレント」から見えるマインド
スポーツ、音楽に並んで、身近な存在となっている「お笑い」。お笑いタレントの中にもマインドを見ることができる。
お笑いタレントは「ボケ・突っ込み」といった、(ネタの種類に関係ない)普遍的な役割があり、それぞれにマインドが存在する。
テンポ
ストーリー1(話の展開)
ボケ1
突っ込み1
突っ込み役
ストーリー2(話の展開)
ボケ役
ボケ2
突っ込み2
ストーリー3(話の展開)
・
・
・
・
・
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ストーリー展開、ボケ、突っ込み、再びストーリーに戻る、
ボケ、突っ込みと、お笑いのネタの基本はこの繰り返し
であり、それぞれの役割は、明確に分かれている。
それぞれのマインドは、ネタを離れたところでも生かされ、
ている。通常のトークでも、ついつい「ネタ風」になってし
まうのは、そのマインドがもたらす効果である。
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1-4 社会で生きるための大事な要素
スポーツ、音楽、お笑いと、身近な例から「マインド」というものをイメージしてもらった。
それぞれの話に登場する「マインド」に、ある共通項を見出すことができる。それは、「役割」と「テクニック」というキーワードである。
目標を成し遂げるための、粘り強さと行動管理
する強い意志が、もっとも近しい「マインド」の
解釈といえる。
先述の例で行けば、野球の試合に勝
つことであり、バンドが売れることであ
り、お客さんが笑うことである。
目的
社会生活の中で、ほとんどの行動には
目的がある。そして、この目的をより高
い確率で成し遂げることができる人材
が、社会的にも求められている。
これは、古今東西、不変である。
言い換えれば、役割を理解し、持っているテク
ニックを駆使する。持っていなければ、必要な
テクニックを身につける。あるいは、テクニック
に相応した役割を理解し、今現在のテクニック
を最大限に生かす。
役割とテクニックの間に入り、上記の行動を実
践するエンジンとなるのが、「マインド」である。
スポーツにしろ、バンドにしろ、
目的を達成するために、個々に課
せられた役割(使命)がある。
これは、社会生活の中で、誰でも
持たざるをえないものである。
マインド
何事においても、目標を達成する
ためには、専門的なテクニックが
必要になる。しかし、その内容は
時代によって移り変わるものであ
り、不変のものは少ない。
役割
テクニック
役割の理解だけでも、テクニックの保持だけでもバランスが悪い。マインドによって、そのバランスは成り立つ
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第2章:ビジネスとは何か
2-1 ビジネスはクリエイティブであり楽しい
「クリエイティブなビジネス」なら、まだわかるが、「ビジネスはクリエイティブ」である、というのは、はじめて聞く言葉かもしれない。
クリエイティブというと、どうしても、TVの制作や、雑誌の編集、美術的な要素の含まれた制作、などを思い浮かべてしまいがちである。
しかし、どんな業種であろうが、ビジネスはクリエイティブ(創造的)であり、創造は人を魅了する(楽しい)のである。
お客様に何を
お出ししてお金を
もらいますか?
その製品(サービス)
は、誰が売っている
のですか?
お客様は、どうやっ
てその商品(サービ
ス)を知るのですか?
それは誰が作る
(できる)のですか?
どこで売っている
のですか?
どこで売っている
のですか?
あなた
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お客様
それは作るのに
(実施するのに)
いくらくらい
かかるのですか?
買ってくれそうなお
客様はどんな人で
すか?どこにいます
か?いくらで買って
くれそうですか?
似たようなサービス
(商品)はあります
か?どこが違うの
ですか?
ひとつ売ると、いくら
儲かりそうですか?
商品
営業・販売
広報・告知
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2-2 勉強(勉学)とビジネスの関係
学校でしてきた勉強。これとビジネスはまったく無関係と感じる人も多いと思う。確かに、勉強の中には、「どこで役立てるのだろう?」といった
類のものがあるかもしれない。大きな意味において、もっと社会に出たときに実践的な内容を勉強したほうが良い、という意見もある。
しかし、たとえ、今のままの勉強内容でも、ある一面においては、非常に実践的な(実社会・実ビジネスに役立つ)要素が含まれている。
【勉強】
・試験に合格する
・テストで良い点を取る
目的
【勉強】【ビジネス】
結果を出すために、強い意志を持ち、考
え、テクニックを磨くことに労力を惜しまな
い。両者の根っこは似ている。
【ビジネス】
・商品が売れる
・お金が儲かる
マインド
【勉強】
実践ではないが、勉強の出来不出
来によって、ある程度の評価が得ら
れる立場であることの認識
【勉強】
・得意科目を作る
・解ける問題から解く 等
役割
【ビジネス】
実践がすべてであり、基本的には、
金額的な結果が、そのビジネスの評
価になる
テクニック
【ビジネス】
・他にはない特徴をもった商品を作る
・強い営業力を持つ 等
目的、テクニック、役割もすべて違うが、最終的に目的を成し遂げようとする「マインド」は同じ
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2-3 ビジネスと労働の違い
先述したが、有形無形の商品に対し、顧客が対価を払う。この仕組みがビジネスである。労働とは、その仕組みを運営している法人(会社)
に属し、その仕組みを回すために個人の時間、知力、体力を会社に提供し、(顧客ではなく)会社から給与をもらうことである。
ビジネスをすること、労働することを総括して、「仕事している」と表現する。多くの人は、この2つの明確な区別ができていないし、それは、
各人の視野の広さ狭さとも関係している。
ビジネス
社長(経営層)
ビジネス
労働
美容師
客
客
店舗
店長
店長
美容師
客
客
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店舗
美容師
客
客
客
客
美容師
客
客
客
ビジネス
労働
美容師
客
客
美容師
客
客
客
客
客
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第3章:ビジネスプロデューサーとは何か
3-1 ビジネスプロデュース
ビジネスは、ただ、モノやサービスを作るだけでもない、売るだけでもない。それらを組み合わせ、結果的にお金を儲けることをいう。
そして、その(ビジネス)全体を統括し責任を持つことが、プロデュースするということである。そして、それらを実践するのが、ビジネスプ
ロデューサーといえる。
映画のプロデューサーを例にする。映画の企画を考え、スポンサーを集め、金の工面をする。その後、監督をアサインし(基本的には監
督が俳優等のスタッフィングをするが俳優のギャランティなど、予算を組むのはプロデューサーだろう)、配給会社と、どのように映画を
配給するかを決め、広告代理店とプロモーションプランを練る。つまり、企画をベースにして、資金、メインスタッフ、プロダクト、宣伝、流
通、運営、収入・・・すべてに関わる。
ビジネスプロデューサーの描く「絵」
流通、営業、販売、
プロモーション
オーナー
製品もしくは
サービス
商品(サービス)
提供者
ユーザー
対価
プロダクト制作(製造)
金 融
ビジネス全体
ビジネスをプロデュースすることは、ビジネスの醍醐味であり面白さ。時代に求められる資質である
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3-2 新しい仕組みの仕掛け人
世の中は、仕組みを作る人と、その仕組みに乗っかる人に大別される。ビジネスプロデューサーは前者である。自分の考えた企画で、
世の中に新しい仕組みを作ったり、既存の仕組みを変えたりすること、そこに新しいビジネスを生み出すことに、高いモチベーションを
持ち続けることが、ビジネスプロデューサーには必要である。
ITは、新しい仕組み作りの「アクセラレート・ツール」である。その進化は、さらに新しい仕組み作りの可能性を広げる。しかし、ツールはツール
であって本質ではない。つまり、IT単体では新しい仕組みもビジネスも、生まれないのである。本質は、新しい仕組みを作りたい、ビジネスを
生み出したいという意思とそれに向けての努力であり、今も昔も変わらない。ビジネスの原点はそこにある。
既存の仕組み
新しい仕組み
買いたい人
売りたい人
既存の流通
買いたい人
買いたい人
既存の仕組みでは、売りたい人と
買いたい人のマッチングに限界があった。
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買いたい人
売りたい人
インターネット
オークション
買いたい人
買いたい人
インターネットオークションというITを使った新し
い仕組みでは、今までできなかった「売りたい人」
「買いたい人」のマッチングが可能になった。
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3-3 ビジネスを作るだけでなく、回す
新しい仕組み(※)を作るのがビジネスプロデューサーである。 ※「連続性・継続性」があること
もちろん、単発的なビジネスプロデュースもないことはない。しかし、ビジネスプロデューサーが、単なる企画屋ではなく、新しい仕組み
作りの仕掛け人であるならば、ビジネスを作るだけでなく、回せる(連続する、継続する)ようにすることが大事である。
対価
ビジネス
拡
大
に
応
じ
た
運
用
拡大
対価
規模に応じた運用ができると、
ビジネスの拡大が可能にな
る。
対価
ビジネスプロデューサーはビ
ジネスを作ることも重要だが、
このようなステップを可能に
する(回す)ことも重要な役割
であり、ビジネスプロデュー
スの醍醐味である。
ビジネス
拡大
ビジネス
対価
拡大
ビジネス
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3-4 日本はビジネスプロデューサー不足
ビジネスプロデューサー数の統計は無いが、それに変わるものとして「起業率」というものがある。なんと、日本は世界で最下位である。
「サラリーマン国家・日本」と言えよう。これは、単純にベンチャー企業が少ないということではなく、ビジネスプロデューサーの少なさを
間接的に表している。そして、起業しないまでも、企業においても「ビジネスプロデューサー」に対するニーズは高い。
企業規模
あなた
サラリーマンへの道
あなた
(学生)
企業規模
あなた
ビジネス
プロデューサー
ニーズ
転職○ 起業○
ビジネス
プロデューサー
ニーズ
転職○ 起業△
企業規模
あなた
ビジネス
プロデューサー
ニーズ
転職○ 起業×
起業への道
ビジネス
プロデューサー
企業規模
企業規模
時系列
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ビジネス
プロデューサー
企業の中で、ビジネスプロ
デューサーのニーズは常に
ある。あなたは、サラリーマ
ンとしてのキャリアは積め
るが、環境的にビジネスプ
ロデューサーになる可能性
が低い。
最初に選んだ道が、未来永
劫続くわけではない。特に、
起業した人(ビジネスプロ
デューサー)が、サラリーマ
ンに転職することは、うまく
いくことも多い。
ビジネス
プロデューサー
企業規模
起業した場合、あなた自身
がビジネスプロデューサー
にならなくてはならない。そ
して、あなたが成長すれば、
会社の規模も大きくなる。
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第4章:ビジネスプロデューサーマインドとは何か
【Core】
4-1 ビジョンを持つ
ビジネスを作るには、どういったビジネスがしたいか、という「ビジョン」が必要になる。そのビジョンを具現化するために、戦略があり、
運用モデルがある。この3つを、事業のグランドデザインという。その中でも、ビジョンの有無が、プロジェクトリーダーとの大きな差であろう。
誰かが描いたビジョンを具現化するために、与えられたプロジェクトを成功させるプロジェクトリーダーと、そのビジョンそのものを描くビジネス
プロデューサー。両者には、根っこの部分で大きな差がある。
事業のグランドデザイン
戦術
戦略
戦術
戦術
ビジョン
運用モデル
プロジェクトリーダーの領域
ビジネスプロデューサーの領域
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4-2 ポジティブ&パワフル
多くの人を巻き込んで、プロジェクトを成功に導くために、ビジネスプロデューサーは滑稽なほどに「ポジティブ&パワフル」でなくてはならない。
常に何とかしよう、前に進めようという気持ちがビジネスプロデューサーにとっては大変重要である。新しいことに対して否定をするのは簡単。
極端な話、誰でもできる。誰もやっていないから、新しいわけでバリューがある。否定的な人、評論家にビジネスプロデューサーはできない。
また、プロジェクトを進めるにあたり、否定的もしくは懐疑的な人も少なからず存在し、その中で推進力を発揮するためには、
パワー(達成意欲の高さ、粘り強さ)も不可欠な要素といえる。パワーがない人に、他人は巻き込まれない。
ポジティブでパワフルな・プロ
デューサーマインドが、知識、手
法を牽引する。
・プロデューサーマインド
・知識
・手法
この3つが必須要素
ポジティブで、パワフルな
プロデューサーマインド
経営・実務の知識
様々なメソドロジー(手法)
ビジネスプロデューサー
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4-3 豊富なコミュニケーション運動量
運動量が多いのがビジネスプロデューサー。異なる立場の人々の力を借り、それをまとめるのだから、
その運動量は多くて当たり前。その多くはコミュニケーションに費やされる。この場合のコミュニケーションは「口八丁」ということではない。
必要な情報を得る、伝えるために十二分な活動をすることを指す。
よく言われるコミュニケーション能力とは、「豊富なコミュニケーション運動量を持っている」というのが、ビジネスプロデューサーには正しい。
コミュニケーション運動量の多少は、ダイレクトにビジネスプロデューサーの仕事に影響をおよぼす。少し卑近な例であるが具体的な話をすれば、
メールのレスポンスが早い、メールで複雑化しそうな内容は電話をする、直接会うなどを億劫がらずにやることである。
ものぐさな人は、ビジネスプロデューサーになれない。
ビ
ジ
ネ
ス
成
功
の
確
度
関係者間の
ミスコミュニ
ケーション
が減る
情報を
大量に
発信する
比例する
多くの
フィードバックを
受ける
正確な情報を
流すことが
できる
ビジネス成功の
確度があがる
コミュニケーション運動量
情報を
大量に
獲得する
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正しい判断への
要素が増える
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4-4 サバイバル能力にも似た「なんとかするマインド」
ビジネスプロデューサーは単純な「プロジェクトマネジメント」とも違う。スケジュール表のチェックさえしていればそれで済むものではない。
もちろんフレームワークや進行管理は基本であるが計画通り、思惑通りに事が運ぶことのほうが、世の中稀である。
結果として「なんとかする(ビジネスとして仕上げる)」のがビジネスプロデューサーの仕事なのだ。
また、上手く進捗しない場合、それは様々な要素があるが、ビジネスプロデューサー自らが動くことも含めて、
良い意味で「帳尻合わせ」をすることが大事。「戦犯探し」をするのがビジネスプロデューサーの仕事ではない。
けっしてあきらめず、よく考え、可能性をすべて肯定し、その中からできることを選択する・・・この「なんとかするマインド」は、
パニック時に活路を見出すことができる「サバイバル能力」に似ている。
●事業(プロジェクト)計画
目 標
トラブル
発生!
冷静な
現実把握
全可能性の
肯定、掘り起こし
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勇気ある
選択と実行
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4-5 消耗しきらないマネジメント
非常に短いタームでのビジネスプロデュースもあるが、基本的にビジネスをプロデュースするということは、長期タームでの話になる。
少なくとも数年、長ければ何十年ものあいだ、ビジネスが回るようにすることが大事である。その際、大事なことは、すべてにおいて、
「消耗しきらない(燃え尽きない、使い切らない)」ということである。
想定したイメージ
ビジネス
エネルギー
ビジネス
エネルギー
(人・モノ・金)
ビジネス
エネルギー
ビジネス
エネルギー
ビジネス
エネルギー
ビジネスエネルギー
ビジネス
エネルギー
ビジネス
エネルギー
ビジネス
エネルギー
マイナスの世界(復活が極めて困難)
現実の世界
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第5章:ビジネスプロデューサーマインドとは何か
【Practical】
5-1 コネクト for ビジネス
世の中の仕組み、会社、人、様々なことに興味を持つ、イマジネーションを働かせる、角度を変えて見る、「あたり前」と決めつけ
ない、それが大事。見ること聞くこと、すべてにビジネスチャンスがある。そこに醒めている人は根本的に企画は立てられない。
高速道路沿いには、
たくさんゴルフ練習
場があるなぁ・・・。
・・・・・・・・・・。
×
お客さん、入ってる
のかな・・・。
ガラガラだ・・・。
どこも不景気だねぇ・・・。
△
どうやったら、お客さんが入る
(儲かる)んだろう??
○
イマジネーション
ゴルフ練習場
集客方法
プロモーション
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競合
他業界
付加価値
空き情報
レッスン
設備
(空調?)
バッティング
センター
パチンコ
ホール
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5-2 ビジネスアイディアの発見は全体図から
ビジネスプロデューサーは、ビジネス化する(したい)事業を「全体図」で把握する力が必要になる。
業界やビジネス全体を俯瞰できていないと、全体図は描けない。全体を俯瞰できていないと、新しいビジネスの企画は見つけられない。
(仮に見つけられたとしても、それは、まぐれ当たりといえよう)
例:既存の営業スキーム全体図
メーカー
営業担当
大型
小売店
登場するプレイヤー(企業・部
署・人)とその相関がわかる「現
状の全体図」の質が重要
例:新規の営業スキーム全体図
メーカー
営業担当
販売担当
メーカー
消費者
メーカー
営業担当
大型
小売店
販売担当
メーカー
消費者
メーカー
営業担当
販売担当
卸
卸
営業担当
小型
小売店
販売担当
卸
卸
営業担当
小型
小売店
既存の全体図にはない「線」を入れてみる
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5-3 似たもの隣人からヒントを得る
似たもの、隣人を見つけることは、ビジネスアイディアを見つける方法は、比較的容易である。
どこかですでにある仕組みを、他の業界に当てはめる、これだけでも企画となることがあるのである。まったくゼロから発想するのではなく、
組み合わせる、応用を利かせることが上手くなると、ビジネスアイディアを生み出すコツがつかめたことになる。
似たもの(他業界)
ターゲット層が似ている
甲社
組織体制が似ている
あ社
隣人(同業界)
A社
B社
自社
C社
D社
ア社
ビジネスモデルが似ている
扱う商品が物理的に似ている
a社
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5-4 プロダクトアウト、マーケットイン
企画にはプロダクト・アウト型、マーケット・イン型、大きく2つある。
ビジネスプロデューサーとしての基本はマーケット・インである。なぜなら、顕在ニーズに応える形のマーケット・インのほうが成果を
計算しやすいからである。結果にこだわるビジネスプロデューサーとしては、そちらのスタンスを取りがちではあるし、基本はそれで良い。
しかし、時には大きな仕掛けが必要な場合もあり、プロダクト・アウトを選択する場合もある。
いずれにせよ、ビジネスプロデューサーは企画を作る際に、自分の企画はどちらなのか意識する必要がある。
それはマーケット・インとプロダクト・アウトでは、タスクや、リスク、巻き込む人がまったく変わってくることに、起因する。
【プロダクト・アウト】
サービス・商品
提供側
①サービス・商品
提案
②サービス・商品の評価
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【マーケット・イン】
サービス・商品
享受側
(ユーザー)
サービス・商品
提供側
①顕在ニーズ
サービス・商品
享受側
(ユーザー)
②サービス・商品の提供
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5-5 現状の20%の変革
ビジネスアイディアは、100%新規じゃなくても良い。100%新規のものは作るのが大変に難しい。
かつ、受け入れ側のキャパシティも考えると成功の可能性が低い。ビジネスプロデューサーとしては、そのリスクは無視できない。
企画は現状(既存の仕組み)の20%を変えたもので良い。それを繰り返すことで、何世代後には、まったく新しいものになっている。
リスクヘッジをしながらの長期的視野も、ビジネスプロデューサーが企画を立てる際の重要なポイントである。
企画(ビジネスアイディア)によってビジネスを創り出す
100%
現状スキーム
80%
企画1
64%
企画2
51%
企画3
41%
企画4
企画により少しずつ変革を繰り返し、最初のスキームとはかなり違うものになる
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