個別レクリエーションへの取り組み 「生きがいを見つける」

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個別レクリエーションへの取り組み
「生きがいを見つける」
あすなろ園デイサービスセンター
主任 増川 由香
あすなろ園デイサービスセンター
営業開始 平成3年12月1日開設
営業時間
9:00~16:15
利用定員
33名(1日平均23名利用)
職員配置 生活相談員(1名+兼務3名)
看護師(3名)
介護士(6名以上)
デイサービス平均介護度の推移
年
度
H15
H16
H17
H18
H19
H20
平均介護度
1.8
2.0
1.94
1.78
2.18
1.95
平均2以下(1.94)
H15~H20
年度 平均介護度
H21
H22
H23
重度化の
傾向にある
H24
H25
2.13
2.18
2.15
2.21
2.09
平均2以上(2.15)
H21~H25
取り組み課題
利用者の重度化(平均介護度2)
集団レクリエーションが難しくなってきた
個別にレクリエーションを提供してはどう
か
(マンネリ化している塗り絵や計算問題ではなく)
具体的な取り組み
①利用者の能力に合わせて園芸、折り
紙、編み物の3つのレクリェーションを
設定
②どのレクリェーションに参加したいかアンケ
ートをとる。(途中での変更は可能)
③月曜日から土曜日の利用者を対象とし、13
時~14時までの時間を利用し、平成25年5
月から9月まで、ほぼ毎日実施した。
園芸グループの取り組み
・荒地を耕し、あすなろ農園と名づけた
・観察日記を書いてもらう。
・作物は、あすなろ農園とプランターに植えた
。さつまいも、ピーマン、なすび、ミニトマト、
枝豆、トウモロコシの苗を植えた。
・出来た作物は、ご利用者、職員で頂きました。
編み物グループの取り組み
・かぎ針でモチーフ編みを行い、モチー
フをつなげながら、座布団カバーやマ
フラーを作成。
折り紙グループの取り組み
・折り紙の難易度別に折ってもらう。
初級→中級→上級
・折り方の説明図を見ながら、一人で折
れたら、修了証を交付する。
活動の成果と評価(園芸)
・ご利用者からアドバイスを頂くことで、
ご利用者に役割意識を持って頂くこと
ができた。
・観察日記を書くことが最初は苦手だったご
利用者も、継続して書くことで、慣れてきた。
・認知症で帰宅願望があるご利用者も、農園
に行くことで落ち着いて過ごすことができた
。
・7月より収穫を行ない、調理して、食べた。
サツマイモは合計で81キロも収穫できた。
活動の成果と評価(編み物)
・家に持って帰られ、編み物をされるご
利用者など、意欲的に編み物に取り組
む方がおられた。
・他のご利用者に遅れをとらないようにと、
頑張って取り組まれる方も多かった。
・ご利用者同士や職員と、楽しく会話をしな
がら、和やかで楽しい雰囲気だった。
・編み物が得意な職員とも、コミュニケーシ
ョンが図れ、信頼関係も増えた。
活動の成果と評価(折り紙)
・作業等に関心を持たないご利用者が、
折り方図を見ながら、折ることができた。
・「家で折り紙をしたいので、折り方の図を下さ
い。」と言われ、次の利用日には、一人で折れ
るようになったご利用者もおられた。
・折り紙の人数が難しくなるにつれて、減ってい
った。途中より、ご利用者全員で力を合わせ、
文化祭合同制作で富士山を作成した。
まとめ
どのグループも自分の得意なもの、
好きなものであるからこそ、関心を持た
れ、継続的に意欲を持って活動が出来
た。
従来の塗り絵や計算問題などの枠か
ら外れ、ご利用者の色々な可能性を見
出すことが出来た。
今後の課題
・今後も園芸活動、編み物、折り紙を定
着させ、ご利用者の生きがいとなるよう
に支援していきたいと思う。
・利用者自身、その日の気分によって、
したいことが異なる為、1つのグループ
に限定せず、その日にしたいことに参
加することで意欲の低下を防止し、楽し
みが継続できるようにしたい。
現在、これらの作品や作業の風景など
はデイサービスセンターに飾っております。
今年度の成果ですので、ぜひ、お立ち寄
りください。
ご清聴ありがとう
ございました。