実務に役立つ電子納品

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Transcript 実務に役立つ電子納品

実務に役立つ電子納品
電子納品に対応するために・・・
1.電子納品とその効果
2.電子納品のルール
3.電子納品の対象データ
4.電子納品成果品の流れ
5.よくあるミス
6.図面データについて
平成16年8月
主催:三重県各CALS/EC地域研究会
後援:財団法人 三重県建設技術センター
1.電子納品とその効果
電子納品とは?
従来の大量の紙資料を
電子データ化し、
CDで納品すること。
電子納品の効果
 早い機会の効果



省スペース化
省資源化
移動コストの減少
 将来目標とする効果


ITによる受発注者双方の業務効率化・作業
の省力化、これに伴うコスト縮減
データを蓄積・データベース化し、その情報
を行政、県民が共有して有効活用する
現場で何が必要か?
インターネット、電子メール
スキャナ
プリンタ
デジタルカメラ
パソコン
CD-R・MO等電子媒体、専用ドライブ
電子納品成果品作成に用いる支援ソフト
電子納品に特化したソフト




電子納品作成支援ソフト
デジタル写真管理ソフト
CADソフト
電子納品成果品の仕様検査ソフト
国土交通省 国土技術政策総合研究所
http://www.nilim-ed.jp/index_denshi.htm
その他一般的なソフト





ワープロ・表計算ソフト
PDF作成ソフト
CD-R書込みソフト
ラベル印刷ソフト
ウィルスチェックソフト
2.電子納品のルール
電子納品ルールの必要性
データの蓄積により膨大な情報量となる
有効活用のためにはデータ整理が最も重要
整理方法のルール化、データの標準化が必要
要領・基準(国が制定)
代表的な要領・基準
土木設計業務等の電子納品要領(案)
工事完成図書の電子納品要領(案)
CAD製図基準(案)
地質調査資料整理要領(案)
デジタル写真管理情報基準(案)
測量成果電子納品要領(案)
電子納品運用ガイドライン(案)
現場における電子納品に関する事前協議ガイドラ
イン(案)
http://www.nilim-ed.jp/ (国土交通省)
http://www.nncals.jp/you.html (農林水産省農村振興局)
三重県のルール
三重県CALS電子納品運用マニュアル(案)
(http://www.pref.mie.jp/jigyos/gyousei/cals/fieldtest_w020805/index.htm)
基本的には国の要領・基準を準用する
国の要領・基準をそのまま適用できない項
目や国には無いが県がほしい情報などがある
三重県CALS電子納品運用マニュアル
(案)の主な独自項目
①業務番号、工事番号は進行管理システムのコード番号(P5)
②電子納品の提出部数(P12~)
デジタル写真管理は2部、完成図書は3部
③CADファイル名、レイヤ名について(P15~)
ライフサイクル、整理番号、改訂履歴等を各業務で設定
④管理項目の場所情報入力
任意座標の場合、MieClickMapsの座標を使用
⑤M-GISを使用した起点側測点情報の入力(P22~)
⑥電子納品の対象となる「書類」について(P23~)
⑦測量、用地測量における基準点情報(P26~)
⑧DRAWINGSとDRAWINGFフォルダに納める図面(P28~)
⑨検査で使用するチェックソフト(P29~)
⑩チェックシート様式(P33~)
3.電子納品の対象データ
工事完成図書の電子納品対象データ
書類
・特記仕様書
・施工計画書
・現場発生品調書
・段階確認書
・使用材料調書
・材料確認(検査)調書
・工事打合せ簿
・工事履行状況報告書
・塗膜厚測定成績表
・コンクリート中の塩分測定表
・アスファルト混合物の敷き均し時の温度測定
・出来高品質管理資料
(測定結果一覧、管理図、工度数表等)
写真
・工事写真
図面
・発注図
・完成図
※上記書類のうち、押印が必要なものは、別途「紙」でも提出して下さい。
工事完成図書の電子納品要領(案)フォルダ構成
平成16年8月現在
(工事管理ファイル)
INDEX_C.XML
電子媒体
ルート
INDE_C02.DTD
・発注図
(発注図面フォルダ)
DRAWINGS
・特記仕様書
SPEC
(打合せ簿フォルダ)
MEET
ORG
(施工計画書フォルダ)
PLAN
ORG
・工事打合せ簿 ・出来高品質管理資料
・アスファルト混合物の敷均時の温度測定
・塗膜厚測定成績表、
・コンクリート中の塩分測定表
・施工計画書
(完成図面フォルダ)
・完成図
DRAWINGF
(写真フォルダ)
・工事写真
(その他フォルダ)
・現場発生品調書 ・使用材料調書
・材料確認(検査)調書 ・段階確認書
・工事履行状況報告書
PHOTO
OTHRS
ORG
XML情報について(工事管理ファイル)
・CD内の各データが何の情報かを記す文章
INDEX_C.XMLには工事件名等、場所情報、
発注者情報、請負者情報などを記入
・アプリケーションソフトを超えて利用できるデータ
整理の標準規格の文章
データベース化に利用する
・電子納品作成支援ソフトにより作成される
・DTDはXMLを定義する附属ファイル
XMLってなに?
eXtensible Markup Language
データ交換のためのマークアップ言語。
SGMLと呼ばれるマークアップ言語をベースにしたも
ので、タグと呼ばれる“<”と“>”で囲まれた要素でデー
タを記述する。
データの記述はテキストベースなので、特定のアプ
リケーション間のローカルなインターフェイスとして作
成されるようなバイナリデータと違い、ほとんどのプ
ラットフォームで処理できる。
テキストベースであるので、人間が直接XMLデータ
を読むことも可能である。
XMLを用いることで、プラットフォームはアプリケー
ションで柔軟なデータ交換が行える。
(アスキー デジタル用語辞典より)
INDEX_C.XMLの記載内容例
4.電子納品成果品の流れ
電子納品成果品作成の流れ
①
②
③
④
⑤
⑥
発注者との協議
日常の電子データ管理
電子納品成果品の作成
電子納品成果品のチェック
発注者への成果品の提出
発注者の検査
① 発注者との協議
チェックシートを使用します
CALS様式7
電
子
納
品
チ
ェ
ッ
ク
シ
-
ト
公 共 工 事
*
・業務の作成手順については各省庁発行の電子納品運用ガイドライン(案)等を参考としてください。
・当該チェックシ-トに受注者にて記述し、監督員と協議してください。打ち合わせ毎に可能な項目につき記述し、監督員
との協議にて最終的にはすべての項目について記述願います。
・電子納品の打ち合わせについては打ち合わせ簿に明記することとなっていますが、当該様式を添付資料としてください。
・業務の内容により、記述欄が不足する場合は行を追加して使用願います。
・当該様式は標準仕様ですので加工して利用してもかまいません。
当 該 様 式 に つ い て は 現 在 の 本 運 用 に 従 い 、 ◎ の 部 分 の み 利 用 く だ さ い 。
◎
業務名
所属名
郵便番号
住 所
電話番号
E-MAIL
担当者名
基
本
(例)H14年度国補道改第0-0号国道00号国補道路改良工事
発 注 者
三重県津地方県民局津建設部事業推進T整備1G
514-0003
三重県津市桜橋3丁目446-34
059-224-0000
[email protected]
三重太郎
詳
着手時
細
着手時
貸与資料(図面以外)
貸与資料は電子デ-タがあるか
電子化されていない資料の取り扱い
スキャナ-取り込みするケ-ス
◎要領・基準(案)等
適用する工事完成図書の電子納品要領・基準(案)等
上記要領・基準(案)等の適用する発行年月
報告書作成ソフト
ワ-プロソフト名及びバ-ジョン
上記互換性の確認
表計算ソフト名及びバ-ジョン
上記互換性の確認
PDF作成ソフト名及びバ-ジョン
PDFビュ-ワ-ソフト名及びバ-ジョン
上記互換性の確認
その他ソフト名及びバ-ジョン
上記互換性の確認
受注者で使用する納品支援ソフト
納品支援ソフト名及びバ-ジョン
上記ソフトの電子納品要領・基準(案)の対応適否
上記ソフトのチェックシステムの有無
三重県でチェック等に使用するチェックシステムの
ダウンロ-ドの有無
PCからのバックアップ
PCからのバックアップ頻度
上記バックアップ媒体
情
受 注 者
(株)三重建設
000-0000
三重県津市広明町13番地
059-224-0000
[email protected]
津太郎
情
チェック項目
1.ある
2.ない
3.一部なし( )
1.スキャナ-取り込み(条件:下記に示す)
2.紙デ-タとする
( )
(平成 年 月 )
1.受注者( )
1.あり
2.なし
1.受注者( )
1.あり
2.なし
1.発注者( )
1.受注者( )
1.あり
2.なし
1.受注者( )
1.あり
2.なし
1.発注者( )
1.対応
1.ある
1.した
1.1回/日
1.MO
6.外付けHD
報
1.発注者( )
1.発注者( )
2.未対応 3.一部対応( )
2.ない
2.していない
2.1回/2日
3.その他( )
2.CD-R
3.CD-RW
4.DVD-R
5.DVD-RW
7.その他( )
◎電子化する書類の協議
×様式の入手方法
×上記3.の場合の新規作成する様式名
×電子化できない添付資料等の書類
×電子化できない理由
×*上記理由は打ち合わせ簿にて整理すること
×上記1.の場合の資料等名
×CAD図面があるか
×*上記1の場合はCALS様式Aでもチェック
◎デジタル工事写真があるか
◎*上記1の場合はCALS様式Bでもチェック
中間時
報告書等詳細事項
単位記号等の禁則文字を報告書等に表記する必要
があるか
上記文字がある場合のJISコ-ドでの表現方法
報
1.ホ-ムペ-ジからダウンロ-ド
2.すべて新規作成
3.ホ-ムペ-ジからダウンロ-ド(一部新規作成)
1.あり
2.なし
1.あり
2.なし
1.あり
2.なし
中間時
1.ある
2.ない
( → )
納品前
納品前
工事管理項目
ソフトウエア情報は記述したか
場所情報は記述する必要があるのか
1.はい
1.はい
2.いいえ
2.いいえ
打ち合わせ簿管理項目
ソフトウエア情報は記述したか
打ち合わせ簿情報は記述したか
1.はい
1.はい
2.いいえ
2.いいえ
施工計画書管理項目
ソフトウエア情報は記述したか
1.はい
2.いいえ
その他資料管理項目
ソフトウエア情報は記述したか
1.はい
2.いいえ
1.はい
2.いいえ
1.はい
1.はい
1.はい
2.いいえ
2.いいえ
2.いいえ
1.はい
2.いいえ
1.はい
1.はい
1.はい
1.はい
1.はい
2.いいえ
2.いいえ
2.いいえ
2.いいえ
2.いいえ
内容確認
三重県で使用するチェックシステムにて基準チェック
を行ったか
上記チェックにてエラ-はあったか
そのエラ-は解消されたか
システム及び要領・基準(案)適応により残ったエラはあるか
上記内容及び理由:システム
上記内容及び理由:要領・基準(案)等
上記内容及び理由:その他
内容の閲覧が発注者側使用ソフトにて可能か
◎納品媒体
ウイルスチェックを最新のパタ-ンファイルで実施したか
CD-R及びサムネ-ル等は共通仕様書のとおりか
電子媒体納品書は作成したか
CD-Rへの署名はしたか
CD-Rのラベルのウイルス定義及びチェック年月日は
完成日より以前か
チェック項目
( → )
チェック項目
( 理由: )
工事完成図書の電子納品には、下記のチェックシート
が必要になります。



公共工事 : CALS様式7
CAD製図 : CALS様式A
デジタル工事写真 : CALS様式B
チェックシートは受注者にて記述し、監督員との協議
に使用して下さい。
チェックシートは標準仕様であり、加工して使用しても
かまいません。
ダウンロード先:三重県CALS関連要領・マニュアル等
http://www.pref.mie.jp/jigyos/gyousei/cals/fieldtest_w020805/index
.htm
各種様式(チェックシート) 自己解凍形式 32KB(エクセル)
どんなことを協議するの?
電子化する書類の範囲
電子化が必要なものと、電子化が著しく困難なもの
の分別
紙ベースでの納品の場合は、打合せ簿に経緯、内
容を明記
電子納品の対象書類作成ソフトの選択
受発注者双方のソフトの互換性を確認する
代表的なソフトは、
ワープロソフト → 一太郎、Word、etc
表計算ソフト → Excel、etc
完成図面をどうするか
発注者よりCADデータを提供された場合は、 CADで
完成図面を作成して納品
発注者より紙図面を提供された場合は、紙で完成図
面を作成して納品
等々、受発注者間で十分に協議を行って下さ
い。
② 日常の電子データ管理
打合せ簿のデータ管理例
日々発生する電子データは、
ルールを決め、フォルダを作成
して、登録する。
③ 電子納品成果品の作成
必要なフォルダ
発注図面(DRAWINGS)
打合せ簿(MEET)
施工計画書(PLAN)
完成図面(DRAWINGF)
写真(PHOTO)
その他(OTHRS)
電子納品作成支援ソフトを使用し
た電子データ作成(例)
工事管理ファイル(INDEX_C.XML)の作成
必要項目の入力で自動的に
XMLを作成します。
打合せ簿データ(MEET)の作成(例)
納品フォルダ
日常作成データ
ファイルをドラッグ&ド
ロップ
「打合せ簿オリジナルファイル設定」画面
打ち合わせ簿オリジナルファイル名の命名規則
【工事完成図書の電子納品要領(案)】
「MEET.XML設定」画面
必要事項記
入
図面ファイル(DRAWINGF)の作
成(例)
納品フォルダ
日常作成データ
ファイルをドラッグ&ド
ロップ
「図面ファイル入力」画面
CADファイル名の命名規則 【CAD製図基準(案)】
「DRAWINGF.XML」設定画面
必要事項
記入
INDEX_C.XML
INDE_C03.DTD
<?xml version="1.0" encoding="Shif
<!DOCTYPE constdata SYSTEM "IN
<constdata DTD_version="03">
<基礎情報>
<メディア番号>1</メディア番号>
<メディア総枚数>3</メディア総枚
<適用要領基準>土木200406-01
<!--INDE_C03.DTD / 2004/06 -->
<!ELEMENT constdata (基礎情報,工
<!ATTLIST constdata DTD_version C
<!-- 基礎情報 -->
<!ELEMENT 基礎情報 (メディア番号,
<!ELEMENT メディア番号 (#PCDATA)>
<!ELEMENT メディア総枚数 (#PCDATA)>
DRAWINGS
DRAWINGS.XML
DRAWINDS03.DTD
D5PL0011.P21
D5PF0021.P21
MEET
MEET.XML
MEET_03.DTD
M001_01.DOC
M001_01.XLS
PLAN
PLAN.XML
PLAN_03.DTD
PLA01_01.DOC
PLA02_01.DOC
PHOTO
PHOTO.XML
PHOTO03.DTD
P000001.JPG
P000002.JPG
DRAWINGF
DRAWINGF.XML
DRAWINDF03.DTD
C5PL001n.P21
C5PF002n.P21
OTHRS
OTHRS.XML
OTHRS_03.DTD
ORG001.DOC
ORG002.DOC
ラベルの印字
工事番号:41600001
1/3
平成16年度
○○○○○○○○○○工事
平成 16 年 8 月
監督員
現場代理人
○○○○
○○○○
受注者:□□□□建設
発注者:○○○○建設部
○○○○○○○○
○○○○○○
④ 電子納品成果品のチェック
工事完成図書の場合
項 目
内
容
外観状況、ラベル面の表記方法
ラベル面の記述内容
1
外 観
2
ウィルス
3
電子納品仕様
4
禁則文字
オリジナルファイルの禁則文字チェック
5
CAD図面
仕様
CAD製図基準(案)に沿って作成されているか、及
びファイル拡張子の種類を調査
6
デジタル
写真仕様
基礎情報、写真情報仕様のチェック
データ記入規則(禁則文字等)のチェック
最新のウィルスチェックソフトによるチェック実施
フォルダ・ファイル構成のチェック、XML構成・要素
内容のチェック、PDFのチェック
デジタル写真管理の場合
項 目
1
外観
内
容
外観状況、ラベル面の表記方法
ラベル面の記述内容
2
ウィルス
最新のウィルスチェックソフトによるチェック実
施
3
デジタル
写真仕様
基礎情報、写真情報仕様のチェック
データ記入規則(禁則文字等)のチェック
⑤ 発注者への成果品の提出
納品CD-Rは、3部作成する。
そのうち1部は、サムネール印刷(写真
データの一覧)と、主要な構造物等、監督員
の指示による従来の写真サイズの印刷と共
に工事写真帳<CD提出用>に格納する。
工事写真帳<CD提出用>のサンプル(1/4)
工事写真帳<CD提出用>のサンプル(2/4)
工事写真帳<CD提出用>のサンプル(3/4)
サムネール(写真データの一覧)
工事写真帳<CD提出用>のサンプル(4/4)
従来サイズの印刷(主要な構造物等、監督員の指示するもの)
⑥ 発注者の検査
電子検査の手順
1.CD-Rの外観確認【目視確認】
2.ウイルスチェック【ソフトによる確認】
3.電子納品基準のチェック(XMLチェック等)
【ソフトによる確認】
4.電子納品の内容確認
【ビュワーを利用した目視確認】
検査用機器及びチェック用ソフトについては、原則として
発注者側にて準備します。
機器の操作は、受注者が行います。
検査時に使用するソフト
ウィルスチェック
最新のウイルスも検出できるように、ウイルス対策ソフトは常
に最新のデータに更新したものを使用下さい。
電子納品基準チェック(デジタル写真)
QuickProject PhotoManager XML ビューワー官公庁用
(株)ワイズのホームページよりダウンロード可能
http://www.wise.co.jp/
電子納品基準チェック(工事完成図書)
電子納品・保管管理システムチェックシステム
国土交通省国土技術政策総合研究所のホームページよりダ
ウンロード可能
http://www.nilim-ed.jp/index_dl.htm
5.よくあるミス
その1
CD表示事項の記入漏れ、間違い、記入方法の誤り
工事番号(三重県進行管理
システムのコード番号)
何枚目/総枚数
工事番号:41600001
工事名称
平成16年度
1/10
○○○○○○○○○○工事
平成 16 年 8 月
作成年月
監
督
員
現場代理人
( 署名 )
発注者名
受注者名
ウィルスチェックに
関する情報
フォーマット形式
( 署名 )
発注者:三重県○○県民局○○建設部
(署名)は、先がフェルトの油性ペ
ン等を使用してください
受注者:□□□□建設株式会社
ウイルスチェックに関する情報
ウイルス対策ソフト名:○○○○
ウイルス定義:○○○○年○月○日版
チェック年月日:○○○○年○月○日
フォーマット形式:ISO9660(レベル1)
(工事の記入例)
工事番号は進行管理システム番号です。
署名は自筆サインしてください。ゴム印は不可、印鑑も不要です。
◆印字方法
CD-Rに直接印字するか、先がフェルトの油性ペン等
でディスクを傷つけないように媒体に直接書き入れ
てください。
CD-R専用のラベルを貼り付けたものは不可です。
◆その他
CDを入れるプラスチックケースには情報記載は不必要
です。
ケース蓋は透明なものとし、CDを格納後にCDのラベ
ル記載事項が見えるものとする。
CDメディアは品質の信頼性が高いものを使用する。
CDメディアは白色ラベルを使用するのが望ましい。
その2
フォルダ構成が工事完成図書の電子納品要
領(案)の定めに従っていない
要領(案)抜粋
電子媒体のルート直下に「DRAWINGS」、「MEET」、
「PLAN」、 「DRAWINGF」、「PHOTO」、「OTHRS」の
フォルダ及び工事管理ファイルを置く。
ルート直下に「DISK1」、「MEDIA1」というフォルダ
が存在するものが見受けられます。
電子媒体にデジタル写真の簡易ビューアーが一緒に格
納されている場合があります。
ルート直下に「DISK1」、「MEDIA1」というフォ
ルダが存在する
必要ありません
電子媒体(CD-R)のルート直下を
この状態に
デジタル写真の簡易ビューアーが一緒に格納され
ている
ビューワー等不要なフォルダを格納しないで下さい
その3
デジタル写真の有効画素数が100万画
素を下回っている
デジタル写真管理情報基準(案)抜粋
有効画素数は、黒板の文字が確認できることを指
標とする。(100万画素程度)
デジタルカメラは、100万画素以上の有効画素数
のものを使用して下さい。(国、三重県)
ズームを使用する場合は光学ズームを使用し、
デジタルズームは使用しないで下さい。(三重
県)
6.図面データについて
図面データについて
CAD製図基準(案)とは?
図面を描くための決まり事を定めたものです。
CADデータの標準フォーマットはSXF(P21)です。
CAD製図基準(案)には、大きく分けて以下の項目が規定さ
れています。
・図面の大きさ ・図面の正位 ・輪郭と余白
・表題欄 ・尺度 ・線種と線の太さ
・CADデータ中の文字 ・ファイル名
・レイヤ名(色、線の種類)
SXFってなに?
図面ファイルの一形式です。
SFC・P21という二つのファイル形式が存在します。SFCは
日本独自、P21は世界基準と考えてください。
国土交通省や三重県等では、CAD製図基準(案)の中で、
ファイル形式は、P21と規定されています。
SXFに関しては、各CADメーカーの図面の互換性を検定する
OCF検定という検定が存在し、OCF検定合格CADであれば、納
品・確認が可能となります。
CADメーカーの存続にかかわらず、半永久的に使用できる
ファイル形式です。
レイヤについて
手書きの図面は一枚の紙の上に描きます。
CADでは、レイヤという透明シートの上に描かれた図
が重ねられて、一枚の図面が出来上がっています。
各レイヤに入っている図面を閲覧できたり、必要に
応じてレイヤの表示・非表示することで、より図面の
取り扱いが容易になります。
ちなみに、製図基準(案)では大量のレイヤ(透明
シート)が必要です。
枠線のレイヤ
レイヤのイメージ
現況線のレイヤ
寸法のレイヤ
計画線のレイヤ
発注図面の修正(例)
土質条件の変更により、法勾
配を変更したい。
発注図
D-STR
D-STR-DIM
D-STR-STR3
D-BDG
D-STR-HTXT
D-BMK
D-BMK-HTXT
D-STR-TXT
D-TTL
D-TTL-TXT
D-TTL-LINE
D-TTL-FRAM
D-BMK-ROW
D-STR-STR4
法線をD-STRレイヤで書き直して
修正。
法勾配値をD-STR-TXTレイヤで
1:1.0から1:1.2に変更
主構造物外形線(道路幅員)
寸法線、寸法値
構造物3(連絡等施設)
現況地物
旗上げ
構造物基準線(道路中心線)
旗上げ
文字列
外枠
文字列
区切り線、罫線
タイトル枠
用地境界(幅杭)
構造物4(盛土法面)
修正したD-STRレイヤをC-STRに、
D-STR-TXTレイヤをC-STR-TXTに
レイヤ名を変更する。
完成図
C-STR
D-STR-DIM
D-STR-STR3
D-BDG
D-STR-HTXT
D-BMK
D-BMK-HTXT
C-STR-TXT
D-TTL
D-TTL-TXT
D-TTL-LINE
D-TTL-FRAM
D-BMK-ROW
D-STR-STR4
主構造物外形線(道路幅員)
寸法線、寸法値
構造物3(連絡等施設)
現況地物
旗上げ
構造物基準線(道路中心線)
旗上げ
文字列
外枠
文字列
区切り線、罫線
タイトル枠
用地境界(幅杭)
構造物4(盛土法面)
ファイル名、レイヤ名について
ファイル名
例)D5PL0030.P21
当初発注図面の平面図、図面番号は3番
レイヤ名
例)D-STR-TXT
設計業務で作成の主構造物の文字レイヤ
最後に
普段の業務でデジカメやワープロ、表計算
ソフトなどを使用し、電子化への下地はすで
に出来ていることと思います。
CADは、ちょっと難しいかもしれません
が、これからの業務には避けて通れません。
電子納品も、「習うより慣れろ」です。
皆さん、頑張って電子納品を習得しましょ
う。
三重県CALS/EC研修センター
連絡先
財団法人 三重県建設技術センター
総務企画部 総務企画課(1F)
TEL 059-229-5624
FAX 059-229-5621
http://cals.mie-kengi.or.jp/
E-mail : [email protected]
終わり