Transcript サブのスライド3
温暖化で豪雨や台風災害は増えるか
総降水量には大きな変化は見られない
気象庁 (2008)
大雨の回数は増加している
気象庁 (2008)
台風の数・上陸とも特に増加していない
気象庁 (2008)
明確な傾向は見られない
気象庁 (2008)
カテゴリー4,
5の
台風が増加?
カテゴリー4とは:
最大風速(1分平
均)59m/s以上
すでに非常に強い
台風の増加は始
まっているという
説もある
Webster et al. (2005)
Emanuel (2005)
雨の少ない地域で減少・多い地域で増加
乾燥した亜熱帯域の乾燥化と亜寒帯の湿潤化
アジアの夏の降水は増える
東アフリカの冬季の降水も増える
IPCC (2007)
年平均降水量の増加
多い所では20%程度(西日本)
気象庁 (2006)
上空の水蒸気量=可降水量が、温かいほど大
きくなる
温暖化時の可降水量の変化率
日本付近では30%も増加
水蒸気30%増加
上空の大気に含まれる水蒸気量(可降水量)
←52mm
多いところでは40mmくらい
40mmの水蒸気が雨に変わるとき、加熱量は? ←52mm
1m2あたりの水蒸気量: 40kg
凝結熱: 1.0×108J
大気の質量: 104kg
大気の比熱: 103J/kg/℃
大気の加熱量: 10℃
←52kg
←13℃
↓13℃
上空の大気を10℃も暖めることができる
この凝結熱が積乱雲の激しい現象のエネルギー源
すべて30%増になるかどうかは検討が必要だ
が、単純に考えるとこのような結果になる
地球温暖化が進行している
地球温暖化は豪雨を増やし、非常に強い台風
の数を増やすと予測されている
原因は、大気中の数10%の割合で水蒸気量が増加
することにより→
降水量が増加し→
水蒸気が放出する凝結熱(潜熱)も増加するため
(※台風の数は減る可能性が示唆されています)
豪雨の増大はすでに始まっていることが、科
学的研究によって示されている
台風の現状については見解が分かれています