20120810 - 公衆衛生ねっと

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平成25年度 第5回 陸前高田市
保健医療福祉未来図会議
平成25年8月8日(木)13:30~15:30
陸前高田市役所 第4号棟 第6会議室
※このPowerPointは、H25.8/8(木)に行われた平成25年度第5回陸前高田市保健医療福祉未来図会議におい
て使用した内容に、一部加筆修正し作成したものです。
※内容についてのご意見、お気づきの点等お問い合わせは下記までお願いします。
陸前高田市地域包括ケアアドバイザー
岩手医科大学 いわて東北メディカル・メガバンク機構 佐々木亮平 [email protected]
本日(H25.8.8)の会議資料
①本日の次第、本日のPowerPoint
②陸前高田市保健医療福祉未来図(子育て中間まとめ)
③NPO法人 HANDS
「未来の投資としての母子保健サービス」
④子ども支援ネットワーク会議 「連携事例」
⑤前回(H25.7/19)第4回未来図会議議事録
※その他・・・各機関、各団体ご提供資料
本日(8/8)の会議の概要
◆テーマ
「子どもたちが希望を持ち元気に育つ
陸前高田づくり④(最終回)」
~中間報告と未来図会議のこれから~
本日(8/8)の会議の進め方
◆協議内容(報告内容含)
(1)子どもたちが希望を持ち元気に育つ
陸前高田づくり①~③のまとめ
⇒ 実践例の共有
(2)未来図会議のこれから
(3)市内外関係機関からのお知らせ・ご案内
(4)その他、連絡事項
陸前高田市保健医療福祉未来図
陸前高田市震災復興保健医療計画
(=たたいてちょうだい)
子育て編中間まとめ
(H25.5月~7月)
◆子どもたちが希望を持ち元気に育つ陸前高田
づくりの実践例の共有
①NPO法人HANDS母子保健活動事例
(母子健康手帳、こども条例)
②子ども支援ネットワーク参加団体の連携事例
③市立高田小学校「子ども会」活動事例
④・・・
陸前高田・保健医療福祉未来図会議
はまってけらいん・かだってけらいん
未来への投資としての
母子保健サービス
中村安秀
大阪大学大学院人間科学研究科
NPO法人HANDS
母子健康手帳とは?
●妊婦健診、赤ちゃんの出生記録、子どもの
発育記録、予防接種記録など、母と子の健
康データがひとまとめになって家庭で所有
できる。
●「母子保健法」で定められている。
●妊娠届をすれば、無料でもらえる。
●市区町村ごとに発行。厚生労働省が定める
「全国統一」のページ(健診や予防接種の記
録など)以外は、自治体が自由に編集作成
できる。
第8回母子手帳国際会議(ケニア)
アフリカ大陸で最初の国際会議
母子手帳の開発と導入への強い意欲
とき: 2012年10月22日 – 25日
場所:ナイロビ・Multimedia 大学
参加国25か国:300名
アフリカ:
母子手帳を開発した国(ケニア、ウガンダ、マダガス
カルなど)、改訂したい国(カメルーン、セネガルなど)、
導入したい国(南スーダンなど)
アフリカ以外:
日本、インドネシア、フィリピン、タイ、ラオス、バング
ラデシュ、パレスチナ、オランダ、ペルー
主催:ケニア公衆衛生省、国際母子手帳委員会
後援:外務省、厚生労働省、JICA、内閣府、ユニセフ、
国連人口基金など
ケニア版母子手帳をもつ母と
子(ケリチョー県)
母子健康手帳の役割
妊娠
出産
新生児
乳幼児
母子健康手帳
母親学級
新生児訪問
予防接種
乳幼児健診(3カ月、1歳半、3歳)
妊婦健診
未熟児養育医療
育成医療
継続ケア(Continuum of Care)
母子健康手帳は異なる場所で、異なる時期に、異なる専門職によって
実施される母子保健サービスの継続ケアを保障するツールである
小牧市親子健康手帳
(学齢期まで使える!)
・小学校・中学校のページを追記する
・市教育委員会と保健センターの共同事業
・生徒児童は、体重身長などを自分で記入できる
岩手県遠野市
(人口約3万人、出産約200件)
「ないものねだり」ではなく、遠野にあるものを
最大限に活用する。身の丈でできることをしな
いと長続きしない。
産科医師はゼロ。小児科医は1人。
WEBを使い医療機関とネットワーク構築
「ねっと・ゆりかご」
助産師が中心にケア。モバイル胎児心拍数転
送装置を使用して、県内12か所の提携病院
へ転送し、医師の指導を受ける。
「すこやか親子電子手帳」(日本で唯一の行政
主導のデジタル母子手帳)
妊娠や出産に関わる様々な情報、写真、保護
者の思いなどを、複数の医療機関や家族が、
瞬時に共有できる
「わらすっこ条例」(子ども権利条約)
子どもは遠野の宝であり、希望です
遠野市のすこやか親子電子手帳
高知県こども条例
(2004年公布)
(前文)
こどもは高知県の未来です。一人一人のこども
が主人公として、自分自身を探し求め、夢を持っ
て幸せに育っていくことは、県民の願いであり、
これからの高知県の豊かな未来を築いていくた
めの重要な課題です。
(中略)
この条例を活かすのは、県民である、こどもと大
人一人一人であり、こどもが健やかに育っていく
ための取組を県民みんなで進めていくことが大
切です。
高等学校家庭科教科書「
家庭総合」
(大修館書店)
「子どもを育てる:子ども
の人権と福祉について考
えよう」に「高知県こども
条例」が掲載された。
子どもは未来である
被災地で生まれ育つ子どもたちを主役にした震災復興
海外の現場に共通していた
のは、社会の復興のシンボ
ルとしての子どもたちの存
在。
被災した地域の未来を担う
子どもたちへの温かなまな
ざし。
災害に強い街づくりや産業
の復興だけに焦点を当てす
ぎない。
子ども、若者から高齢者ま
で、さまざまな世代が「共生
」できる社会の復興を期待
したい。
2011年5月5日
ユニセフ子どもバス(遠野ふるさと村)
個人的な提言
1 「陸前高田の母子健康手帳」を作りませんか?
陸前高田で子どもを産み育てると決意した女性に届く、行政から最
初の贈りものが、母子健康手帳。関係者の思いが込もった手帳は、
妊婦さんの気持ちを豊かにするに違いない。
予算的に難しい場合には、「モバイル母子手帳」の形で、母子保健
医療に関する情報の発信を行うとともに、母子保健医療に関する情
報を集約する。
2 災害時最低基準作り(ミニマム・スタンダード)
日本版子ども用スフィア基準を作る。今回の実績と教訓を参考にし
て、避難所での栄養指針やトイレの数、母乳栄養、アレルギー食な
どに関する具体的な基準を作っておく必要がある。南海トラフなどが
想定される地域の災害準備(Disaster Preparedness)にも寄与する
ことができる。
日本小児科学会が行うときは、ぜひ協力してください。
3 子ども条例の制定
こどもが健やかに育っていくために、市民みんなで取り組むことを
謳っていくことが重要であろう。
(2)未来図会議のこれから
・健康増進計画の策定・・・
(3)市内外関係機関・団体からのお知らせ、ご案内
(4)その他
復興計画との整合性と、意識の持ち方を・・
※保健福祉医療未来図(たたいてちょうだい)
応急対応期
(H23.5月明け)
応急対策期
(H23.半ば)
回復支援期
(~H25.3月)
復興期
(H25.4月~)
未来期
次回(平成25年度第6回)未来図会議予定
◆日時
平成25年9月13日(金)13:30~15:30
◆メインテーマ
「東日本大震災から2年半 あらためてこころのケア」
◆場所
陸前高田市役所 第4号棟 第6会議室
◆次々回(平成25年度第7回)
平成25年10月18日(金)13:30~15:30