Transcript 2 - Web Map

1
アイ・シー・ネット/開発実務プログラム
GIS入門
~オープンソフトウェア(QGIS)を使って地図を作成~
QGIS活用コース
2013年12月8日
Pacific Spatial Solutions, LLC
今木洋大
2
導入編との違い
• 導入編
–
–
–
–
ベクタデータ
GISの基本コンセプト
QGISの使い方の基本
講義中心
• 活用編
–
–
–
–
–
ベクタ、ラスタ、WMS
様々なプラグイン
地図の作成
データの解析
実習中心
• カバーできないトピック
– ベクタレイヤの編集
– ユーザーインターフェースの
高度なカスタマイゼーション
– データベース
– GRASS、SEXTANTE
– アクション
– グラフのオーバーレイ
– Inkscapeでの地図作成
– GPS
– プラグインの作成
– Python などなど
3
What’s new?
• コンポーザー (地図作成・印刷
機能の強化)
• フィールド計算機 (関数の大
幅強化)
• シンボル (カラーランプの大幅
強化、ラスタシンボルの強化)
• ラベリング
• SEXTANTE (解析モジュール)
• Pythonコンソール (Pythonによ
るQGISの操作)
• その他多数
• ラスタツールバー
• 日本語対応の強化
• ...
4
QGIS活用コース 講習内容
1.はじめに(30min)
 活用編について
 オープンソース GISについて
 ソフトウェアーインストールの確認
2.各種データの取り扱い(60min)





ラスタ
ベクタ
テキスト
WMS
実習
3.属性テーブルとフィールド計算機(30min)
 属性テーブル
 外部テーブルの結合
 フィールド計算機
4.プラグイン (60min)




プラグインの管理
基本のプラグイン
サードパーティープラグイン
実習
5.レイヤプロパティ(60min)





カラーマップ・スタイルマネージャ
ラスタ
ベクタ
ラベリング
実習
6.地図の作成(90min)
 マップコンポーザー

 実習
アトラスの作成
5
1.はじめに
(30min)
 オープンソース GISについて
 実習: ソフトウェアーインストールの確認
6
復習
• オープンソースソフトウェアーとは、あるライセ
ンス契約の元、ソースコードが公開されてい
るソフトウェアーのことであり、そのライセンス
下ではソフトウェアーの改変とその再配布が
許されている。 (http://opensource.org/, 2007).
7
実習1
• ソフトウェアーのインストールの確認
• QGISの起動
– ¥map¥basic_map.qgsをダブルクリックして開く
8
2.各種データの取り扱い
(60min)





ラスタ
ベクタ
テキスト
WMS
実習
9
各種データの取り込み
• ラスタ
– DEM(数値地図)の取り込み
– SRS変換
• ベクタ
– SRS変換
– KMLへの出力
• テキスト
– CSVファイルとCSVTファイル
– 出力
• WMS
– WMSレイヤの表示
標高図
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ラスタデータの取り扱い
• QGISのデータの読み込み、書き出しは
GDAL/OGRライブラリを利用
• ラスタのデータフォーマットはベクタよりも断然多
い
– GDALサポート(120以上) vs OGRサポート(70)
• オープンソースGISのラスタの標準は、GeoTIFF
– 通常は、4GB 制限、Big TIFFファイルで4GB以上も取
り扱える
– 通常使われるすべてのデータタイプが利用できる
– 通常のTIFFファイルでも、world fileがあればGISデー
タとして読み込める
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GDAL
• ラスタデータを取り扱うためのライブラリ
– http://www.gdal.org/
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全世界をカバーするDEMの入手
• SRTM(Shuttle Radar
Topography Mission)により、
世界中のDEMが90m解像
度のGeoTiff形式で入手で
きる
– http://srtm.csi.cgiar.org/
• USGS DEMサイト
– GTOPO30など
– http://eros.usgs.gov/elev
ation-products
13
日本のDEMの入手
• 国土地理院の基盤地図
情報ダウンロードサービ
ス
– 解像度10m、5m
– http://fgd.gsi.go.jp/down
load/
• 株式会社エコリス「基盤
地図情報 標高DEM
データ変換ツール」
– http://www.ecoris.co.jp/
14
ラスタデータの入手後
• ダウンロードしたそのままでデータを使えるこ
とはあまりない
• データの前処理
– ファイルフォーマットの変換
– ラスタタイルのマージ又はヴァーチャルラスタ
– 空間参照系の変換(再投影)
– クリッピング(切り抜き)
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ラスタタイルのマージ
• DEMのように多数のラスタがタイルとして提
供されている場合のデータの扱い
– マージ: ラスタのタイルをくっつけて、一つのラス
タファイルを作成する
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ラスタのマージ
• 複数の隣接するラス
タレイヤをひとつに
合わせる
• 「ラスタ」メニュー、
「その他」、「結合」
• Gdal_mergeを利用
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ラスタのSRS変換
• ラスタの空間参照系を
変換したファイルを作
成
• 「ラスタ」メニュー、「投
影法」、「ワープ(再投
影)」
• gdal_warpを利用
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ラスタのSRS変換 ーリサンプリングー
• SRS変換に際し、リサンプリングの
方法を指定する必要がある
– 近似:カテゴリカルデータ
• 対象データ例:植生タイプ
– 双線型、キュービック、その他:定
量的データ
• 対象データ例:DEM
• 処理速度:双線型>キュービック>
キュービックスプライン>ランチョ
シュ
• アルゴリズムの高度さ:双線型<
キュービック<キュービックスプライ
ン<ランチョシュ
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ベクタデータの入手後
• ダウンロードしたそのままでデータを使えるこ
とが多い
• データの前処理
– ファイルフォーマットの変換
– 空間参照系の変換
20
OGR:ベクタデータ
• ベクタデータを取り扱うためのライブラリ
– http://www.gdal.org/ogr/index.html
21
ベクタのSRS変換
• ラスタに比べ、シンプル
• レイヤリストで対象を右
クリックし、「名前を付
けて保存」を選択
• CRSの設定で、
「Selected CRS」を選び、
目的とするSRSを選択
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テキストファイル
• ベクタデータの補足データ
– ベクタレイヤに結合して使われることが多い
• QGISではベクタレイヤの一つとして取り扱われる
– CSV(カンマ区切りテキスト)ファイル形式のみ
– インポート、エクスポートのサポート
• 属性テーブルのエクスポート
– オプションにより、様々な情報を付加して出力できる
– インポートしたCSVファイルのフィールドデータは自動
的にテキストとして認識される
• フィールドのデータタイプを定義するには、CSVTファイルを
作成
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テキストファイルのエクスポート
• OGR生成オプション(レイヤ)
– ジオメトリー出力をしたい場
合は、以下の4つのいずれか
を指定
• GEOMETRY=AS_WKT
– ジオメトリをわかりやすいテキ
ストフォーマットで出力
• GEOMETRY=AS_XYZ
– 点のXYZ座標値を出力
• GEOMETRY=AS_XY
– 点のXY座標値を出力
• GEOMETRY=AS_YX
– 点のYX座標値を出力
– CSVTファイルの作成
• CREATE_CSVT=YES/NO
– 列のデータタイプなどの出力
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CSVTファイル
• CSVファイルに収められたテーブル情報の、各列のデータ
タイプを定義するファイル
• 以下のデータタイプをサポート
–
–
–
–
Integer
Real
String
Date (YYYY-MM-DD), Time (HH:MM:SS+nn) and DateTime
(YYYY-MM-DD HH:MM:SS+nn)
• 文法
– “データタイプ”,”データタイプ”,”データタイプ”
• e.g., "Integer","String"
– 桁数と精度を指定できる(オプション)
• e.g. "Integer(5)","Real(10.7)","String(15)".
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WMSレイヤ
• Web Map Service
• 手っ取り早い既存の地図情報の表示を可能
にする
• インターネット経由で地図画像(JPEG、PNG)を
動的にダウンロード
• 衛星画像、地形陰影図、行政界など様々
• 個人でもサーバーを立ち上げれば配信が始
められる
世界各地のデータが利用できる
WMSサーバー
• 国境、大河川、湖など (NOAA)
– http://nowcoast.noaa.gov/wms/com.esri.wms.Esrimap/ob
s?service=wms&version=1.1.1&request=GetCapabilities
• 標高図 (SRTM)
– http://www.webservice-energy.org/mapserv/srtm?
• Bathymetryや人口密度など(Geo Data Portal)
– http://gridca.grid.unep.ch/cgibin/mapserv?map=/www/geodataportal/htdocs/mod_ma
p/geo_wms.map&
• その他多数
26
27
WMSサーバを探して加える
1. WMSレイヤの追加 ボタンをクリック
2. 「サーバ検索」タブでキーワードを入れてサーバーの検索
3. 検索したサーバをリストに追加し、「レイヤ」タブでサーバに接続後、
目的のレイヤを追加
28
WMSを活用して手早くデータの視覚化
29
実習2 データの取り扱いと解析の準備
• ラスタ
– DEMと土地利用図の読み込みとSRS変換
– SRSの変換を行う
• ベクタ
– SRSの変換
– 一部を選択して、新しいベクタとして保存
• WMSレイヤの読み込み
– 海底標高図
• QGIS解析環境の設定
– プロジェクトのSRSをEPSG:32645に設定
30
3.属性テーブルとフィールド計算機
(20min)




属性テーブル
外部テーブルの結合
フィールド計算機
実習
31
属性テーブル
• 地物の属性情報をデータ
ベースとして保存
• 属性テーブルでできること
– 地物の検索
– 属性データの検索
– 属性データ間の演算
– 属性列(フィールド)の追加
と削除
– 属性データの編集
32
外部テーブルの結合
• レイヤリストにある他のレイヤの属性テーブ
ルと、共通のキーを使ってテーブル同士を結
合
• CSVファイルを読み込み、レイヤと結合できる
• 読み込まれたCSVテーブルの列は、すべてテ
キストとして読み込まれる
• 各列のデータタイプは、CSVTファイルで定義
できる
33
外部テーブルの結合
市町村テーブル
外部:人口テーブル
id
place
id
population
1
日光
1
10000
2
今市
2
50000
3
鹿沼
3
120000
id
place
population
1
日光
10000
2
今市
50000
3
鹿沼
120000
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CSVTファイル(復習)
• CSVの各列のデータタイプを定義するテキストファイル
–
–
–
–
ダブルクォーテーションでデータタイプを指定し、カンマで区切る
カッコで、サイズ、桁数、精度なども指定できる
ファイル名は、CSVファイルの拡張子をCSVTにしたもの
データタイプ
• Integer, Real, String, Date (YYYY-MM-DD), Time (HH:MM:SS+nn),
DateTime (YYYY-MM-DD HH:MM:SS+nn)
– 例:”Integer”,”String”,
– 例:"Integer(5)","Real(10.7)","String(15)"
id
place
1
日光
2
今市
3
鹿沼
”Integer”,”String”,
35
フィールド計算機
• 属性テーブルの情報を使って様々な計算を行い、その結果を列に
保存する
– 既存列の上書き、または新規列の追加
– エディットモードで使用可能
– バージョン2.0で大幅に関数が強化
• ラインの長さ、ポリゴンの面積計算、データタイプの変換、条件文など
– http://www.qgis.org/ja/docs/user_manual/working_with_vector/field_calculator.html
• 例
– 65歳以上の人口を全人口で割って、高齢化率を求め、その結果を属
性テーブルに収める
– テキストとして保存されてしまった人口属性を整数に変換
– 各点の、x、y座標を属性値として収める
– 斜面傾斜各から、急斜面、緩斜面、平地を分ける
– 市町村の面積を計算
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フィールド計算機
属性テーブルで、編集を開始
してから「フィールド計算機の
オープン」をクリック
• 既存列への上書き、ま
たは新規列の追加を
指定してから、実際の
計算式を入力、実行
37
実習3
• 属性テーブルの活用
– 外部テーブルの結合
– フィールド計算機
38
4.プラグイン
(60min)
 基本プラグイン
 サードパーティープラグイン
 実習
39
QGISのプラグイン
• プラグインにより、QGISの機能を強化
• 150以上のプラグインがすぐにダウンロード
して使える
• バージョン2.0のプラグインマネージャによりイ
ンストールと管理がより簡単に
• デフォルトの解析機能もプラグインが提供
• Pythonを使えば、自分でも作れる!
40
プラグインの管理
• バージョン2.0で
大幅に改良
– プラグインの管
理とインストール
が一つのウィン
ドウに
• ネットワーク上に
ある登録されたレ
ポジトリにアクセ
スしてプラグイン
をダウンロード
• レポジトリの追加
も可能
41
プラグインの管理
• 実験的なプラグ
インを入れると
150以上のプラ
グインが利用可
能
• プラグインリスト
– http://plugins.
qgis.org/plugin
s/
• 実験的プラグイ
ン表示
– オンにする
42
代表的なQGISのプラグイン
• 基本プラグイン(デフォルトで装備)
– ベクタ
• fTools、空間検索、座標入力、道路グラフ、トポロジーチェッカー
– ラスタ
• GDAL Tools、ラスタ計算機、ジオファレンサー、データ補間、ヒートマップ、地域統計、地形解析
– プロセッシング
• SEXTANTE
– その他
• GRASS、GPS情報
• サードパーティープラグイン(ユーザーがインストール)
– ベクタ
• MMQGIS、Point Sampling Tool、Statist
– ラスタ
• Value Tool
– その他
• OpenLayers、Photo2Shape、SimpleSVG、Metatools
43
ベクタツール(fTools)
44
バッファ
• 点、線、ポリゴンに一定のバッファを発生させ、
新しいファイルとして保存
融合バッファ
オプション オン
45
各種空間演算
2つの入力レイヤ
対称差分
交差
統合
クリップ
差分
46
ラスタツール(GDALTools)
標準で用意されている
その他のアドイン
• デリミテットテキストレイ
ヤ追加
• GRASS
• 地域統計
• GPS
• 空間検索
• ...
47
48
デリミテットテキストレイヤ追加
• 緯度経度を含む外部テーブルから点レイヤを
作成
– CSV(カンマ区切りテキストファイル)
– QGISの「デリミテットテキストレイヤを追加」ツール
でレイヤとしてインプット
– ファイルとして保存
49
デリミテットテキストレイヤ追加
1. テキストファ
イルの指定
2. レイヤ名の
指定
3. エンコーディ
ング指定
4. ファイル形式
指定
5. XY座標に対
応する列の
指定
50
GRASSプラグイン
• デスクトップGISのGRASS機能へのアクセス
• ベクタ、ラスタの解析が行える
• GRASSを学ぶ必要がある
– 「オープンソースGIS グラスアプローチ 開発社」
51
地域統計
• ポリゴン内に落ちるラスタ値の統計
– セル総カウント、値の平均と合計
– 例: 管区内の標高の平均を求める
52
プロセッシングメニュー
• SEXTANTEプラグイン
• 空間データプロセッシン
グフレームワーク
– GDAL/OGR
– GRASS
– Orfeo
– QGIS
– SAGA
– その他
53
SEXTANTE
• SEXTANTEとは?
– http://www.sextantegis.com/
– JAVAで書かれた空間データ解析ライブラリ
– gvSIGなどで利用されてきたが、次世代QGISでは
ネイティブに
– QGISネイティブの機能加え、R、SAGA、tauDEM、
Orfeo、GRASS、GDAL、OGRなどの機能が利用で
きるフレームワーク
– 500以上の解析機能にアクセス
プロセッシングメニューから利用でき
るツール群
•
GDAL/OGR (32)
– GdalToolsの機能をカバー
•
GRASS (157)
– ベクタ、ラスタ解析
•
GeoServer/PostGIS (8)
– データのエクスポート・インポート
•
Orfeo (76)
– 衛星画像解析
•
QGIS geoalgorithms (67)
– fToolsやMMQGISの機能をカバー
•
R
– Rの機能を活用
•
SAGA (243)
– SAGAGISの機能が使える
•
•
Script (Python)
TauDEM
– 水文解析
•
Tools for LiDAR data
– 2種類のLiDARデータ解析ソフト
54
55
プロセッシングQGIS geoalgorithms
• 67種類の解析機能
– Raster tools
• ラスタ統計
– Vector analysis tools
• ポリゴンに落ちる点など
– Vector creation tools
• グリッドレイヤの作成など
– Vector general tools
• レイヤ範囲のポリゴン作成
– Vector geometry tools
• バッファーの発生
– Vector overlay tools
• クリップや交差など
– Vector selection tools
• ランダム選択など
– Vector table tools
• 属性テーブル上の各種操作
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SEXTANTEのモデラー
• 一連の作
業手順を自
動化
• 繰り返し作
業などで効
率化
• ビジュアル
でわかりや
すく
57
サードパーティーお勧めプラグイン
• ベクタ
– GroupStat、 Point Sampling Tool
• ラスタ
– Value Tool
• その他
– OpenLayers、Photo2Shape、SimpleSVG、qNote、Google Earth
View、Send2GE
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Group Stats
• 属性テーブルの値を
使ってピボット集計
• 面積と長さは、プラ
グインから計算
• 結果の出力も可能
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Point Sampling Tool
• 点レイヤ(ベクタ)
の各点と位置上
重なるラスタの情
報を取得するプラ
グイン
• 複数のラスタレイ
ヤを一気に串刺
しにできる
60
ValueTool
• ポインタ位置
のラスタの値
を取得
• 複数のレイヤ
に対応
• パネルから利
用
61
OpenLayersとOverviewプラグイン
• OpenLayersを
利用してOSM、
GoogleMapsな
どのレイヤに
アクセス
62
Photo2Shape
• ジオタグ付きの写
真から、ポイント
レイヤを発生させ
る
• 属性テーブルに
画像のパスが記
録されるため、
QGISの機能を
使って点をクリッ
クした際に該当す
る画像を表示させ
るようにできる
• Geotag and
import photosプラ
グイン
63
SimpleSVG
• 地図表示されている
レイヤをSVG保存
– InkScapeでの再利
用
– ベクタ、ラベルの属
性保存に優れる
– ラスタはスクリーン
ショット
– 手軽に利用できる
64
qNote
• プロジェクト
に関するメ
モを残せる
• インストー
ル後は、パ
ネルとして
表示
65
Google Earth View
• ボタンひとつで地図
ビューの画像をGEへ
66
Send2GE
• 地図ビュー上で
クリックした位
置で、
GoogleEarth上
にプッシュピン
を置く
67
実習4
• プラグインを使い、様々なラスタ、ベクタレイヤの解
析
– ラスタ計算機
– 地域統計
– Group Stats
68
5.レイヤプロパティ
(60min)




ラスタ
ベクタ
高度なラベリング
実習
69
レイヤのプロパティ設定
• 読み込んだラスタ、
ベクタのスタイル、
ラベルなどの見た目
を変えたり、レイヤ
に関する様々な情
報を見たり、レイヤ
への他のデータの
結合や様々なアプリ
ケーションとの連動
を設定する
70
レイヤプロパティ設定の例
• ラスタレイヤプロパティ
– カラーマップを活用した多様なカラースタイル設定
– 用意されたカラーマップを登録して、効果的な色設定
• ベクタレイヤプロパティ
– 点、線、ポリゴンに様々なスタイルを適用
– SVGで作られた外部データのインポートと利用
• ラベリング
– ラベル表示して、バッファ、透過度、ドロップシャドウ
等を設定(バージョン2.0で機能が大幅に強化)
71
見た目を決めるスタイルの管理
スタイルマネージャ
• 点、線、ポリゴン、ラスタの見た目
• バグによりデフォルトのスタイル
が登録されていない場合がある
• ユーザー独自にスタイルを登録
できる
• オンラインソースも利用できる
72
ラスタレイヤプロパティ
• 設定できるプロパ
ティはベクタに比
べ少ない
– スタイル
• 色、カラーマップ
• 透過性
• 「データ無し」の値
– ピラミッド
• 様々な解像度でラ
スタのオーバー
ビューを作成
73
ラスタのレンダータ
イプ(塗り分け形式)
•
•
•
•
単バンドグレー
単バンド擬似カラー
パレットカラー
マルチバンドカラー
https://maps.
google.com/
より引用
Map data
©2012
ZENRIN
74
単バンド疑似カラー
• ラスタの塗り分けなど
• あらかじめ登録された
カラーマップを使って、
効果的に手早くラスタ
を塗り分けられる
– スタイルマネージャの
活用
• ユーザーが独自にも
カラーランプを用意で
きる
75
カラーマップの作成
階調
ランダム
カラーブリュワー
cpt-city
76
cpt-cityで用意されているカラーマップの
一部(全3040)
77
カラーマップの編集
• カラーマップをイン
タラクティブに編集
線形補間
離散的
78
表示対象のヒストグラムの調整
ヒストグラムをラス
タレイヤ全体の値
に合わせる
ヒストグラムをラス
タレイヤ全体の値
に合わせる
ヒストグラムを
表示された範
囲に合わせる
ヒストグラムを
表示された範
囲に合わせる
79
ベクタレイヤプロパティ
レイヤプロパティの設定ウィンドウは、
点、線、ポリゴンによって、設定できる
内容が変化する
点
線
独自のシンボルスタイルを作成してイ
ポリゴン
ンポートすることもできる
80
ポイントシンボルプロパティ
• 様々な種類のマー
カー、大きさ、回転、
色、透過度などが設
定できる
– 楕円、フォント、シン
プル、SVG、ベクタ
フィールドなどの
マーカー
– 複数のマーカーの
組み合わせもOK
81
ラインシンボルプロパティ
• 線の太さ、色、ペン
スタイル(破線な
ど)、継ぎ目スタイ
ル、頂点スタイルな
どを指定
• 複数のラインを組
み合わせ、複雑な
ラインパターンも作
成可能
82
ポリゴンシンボルプロパティ
• ポリゴンの塗りつぶしの
色、ボーダラインの太さと
色、塗りつぶしスタイル、
ハッチなどを指定
• 複数の塗りつぶし効果を
組み合わせ、複雑なパ
ターンの作成も可能
• ボーダーラインだけで、塗
りつぶしをしない時は、
「ブラシ無し」を塗りつぶし
スタイルで指定
83
ラベリング
• 地物にテキスト情報を付加
• QGIS1.8のラベリング
– 手っ取り早いが、気が利か
ない
• QGIS2.0のラベリング
– 大幅に機能を強化
– ラベルの位置、角度、フォ
ントサイズの調整、線に
沿った表示、重複ラベルの
調整、影、背景、書式の設
定など
84
ラベリング
ツールバーからもアクセス
85
さらに高度なラベリング
マニュアルでラベルの属性、位置の調整
複数のラベリングエンジン
条件式を使ったラベリング
属性値を使った値の指定
86
実習5
• ラスタのカラー設定と、ベクタのラベリングに
ついて学ぶ
– スタイルマネージャを使って、カラーマップを設定
する
– ラスタカラーマップを使って、ラスタの色表示をコ
ントロールする
– ベクタレイヤのラベリング
87
6.地図の作成
(90min)
 マップコンポーザーによる地図の作成
 実習
88
QGISによる地図作成の手順
1. レイヤの読み込み
2. レイヤプロパティの変更
– スタイル
– ラベル
3. 表示範囲の決定
4. プリントコンポーザーの起動
– 地図の貼り付け
– 凡例、縮尺、タイトル、方位記号などの貼り付け
– 出力
• イメージ
• PDF
• SVG
89
プリントコンポーザー
• 表示した情報を地図として手っ取り早く作成、印刷
90
プリントコンポーザー: ツールバー
画像をはりつける
ドラッグアンドドロップ
でキャンバスに地図
を貼り付ける
タイトルを貼り付ける
凡例を貼り付ける
縮尺を貼り付ける
矢印、テーブル、
HTMLの挿入
91
地図アイテムのプロパティ設定
• 各地図アイテム
にはアイテムに
応じたプロパ
ティ設定ができ
る
• アイテムプロパ
ティタブには
様々な設定項
目が入れ子に
なっている
92
実習で使うアイテムプロパティ
地図
スケール
バー
凡例
ラベル
HTML
93
プリントコンポーザー: 出力
地図を出力する
94
アトラスの作成
• ポリゴンで指定された範
囲に順次クローズアップ
して、地図を出力
– 例:東北6県のクマの分
布図を各県ごとに作成
する
• 設定したら、指定の出
力形式で出力
95
出力した地図の完成度
• QGISファイルメニューから「イメージで保存」
– 最も手っ取り早く、QGISのキャンバスに表示されてい
るイメージを出力
• マップコンポーザーによる地図の出力
– 比較的簡単に、地図を作成できる
– QGIS2.0になり、機能大幅アップで本格的地図も可
– アトラス機能は魅力的
• オープンソースソフトInkScapeによる地図の作成
– コンポーザーからSVG保存して、InkScapeで開く
– 完成度の高い地図を作成
– 技術と時間が必要
96
InkScapeによる地図の作成
97
実習6
• マップコンポーザーを使った地図の作成
– 東北6県のツキノワグマの分布地図作成
– 以下のアイテムを加える
•
•
•
•
•
•
方位記号
スケールバー
タイトル
凡例
全体図
画像(オプション)
– 地図アトラスで出力