糸結び(結紮) - SQUARE

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結紮の目的
•縫合
離れた組織(皮膚など)を糸で縫い合わせるため。
•止血や組織切除
止血のために血管を結んだり、臓器摘出時などに断
端(切り口)を糸で結んでとめるため。
結紮の種類Ⅰ
• 単結紮:結ぶ方向には、左回りと右回りの2種
類ある。
結紮の種類Ⅱ
•スクエア・ノット(こま結び、真結び)
第1結紮と第2結紮を反対方向に結んだもの。
•グラニー・ノット(縦結び、女結び)
第1結紮と第2結紮を同じ方向で結んだもの。
第1結紮と第2結紮がグラニー・ノットの場合、第3結紮は第2結
紮とスクエア・ノットを作るように結ぶ。
第1結紮が緩んだ場合、第2結紮でその緩みを締めなおせる。
•外科結紮
第1結紮で糸を2回からませる方法。
結紮の種類Ⅲ
結紮方法
• 両手結び:両手の指を用いてループに糸をくぐらせる。
糸を左右均等の力で充分強く結紮できる。
両手を動かすスペースが必要。
結ぶ動作が大きく、時間がかかる。
• 片手結び:主に片手の指だけでループに糸をくぐらせる。
両手結びよりも、素早く結べる。
手を動かすスペースが狭くても大丈夫。
片手がふさがっていても結べる。
糸の緊張を保ちながらの結紮ができない。
• 器械結び:手術器具(持針器など)を用いて結紮する。
参考:http://www.youtube.com/watch?v=dZezU4M-7I0
糸結びの原則
1.第1結紮は交叉すべからず
結紮糸を捻ると、糸が切れやすくなるため、捻って締めないようにする。
⇒Ⅰ結紮操作中に左右の糸を持ち替える。
Ⅱ結紮操作の前に糸を交叉させておく。
Ⅲ結紮の最後に両手を交叉する。
Ⅳ結紮のループ面が自分の矢状面上にくるようにする。
2.第1結紮は緩ませない
⇒両手結びや外科結紮が望ましい。
3.結紮の回数
最低2回。重要な場合は3回。糸の種類によっては4回、6回以
上。
注意
一方の糸の牽引力が強いと
確実な結紮にならない。
↑
片手結びの時は要注意。
糸の種類
• 太さ
(細い) 10-0 < 9-0 <8-0 … 3-0 < 2-0 < 0 < 1 < 2 < … (太い)
例.5-0 直径約0.1mm
2-0 直径約0.3mm
• 自然素材糸vs合成糸
自然:絹糸など 合成:ナイロン、ポリエステル
• 編み糸(ブレード)vsモノフィラメント
• 吸収糸vs非吸収糸
参考文献
• カラーイラストでみる外科手術の基本 下間正隆 照林社
• 診察と手技がみえる 古谷伸之 メディックメディア
• イラストでわかる外科手術基本テクニック R.M.カーク エル
ゼビア・ジャパン
• http://www.youtube.com/watch?v=dZezU4M-7I0