記録から見えてきた個別ケアプラン

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記録から見えてきた個別ケアプラン
ー気づき・気持ちあふれる記録を目指してー
宝山寺福祉事業団 総合施設 やすらぎの杜 延寿
主任生活相談員
小河 良
延寿の概要
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設置主体・・・社会福祉法人 宝山寺福祉事業団
所在地・・・・・奈良県 生駒市 小瀬町1100
開設・・・・・・・平成13年4月1日
事業内容・・・特別養護老人ホーム 84名
短期入所生活介護
16名
通所介護
定員 40名
訪問介護
訪問入浴
配食サービス
居宅介護支援センター
 平均介護度 3,32(平成22年7月1日現在)
施設内の配置図(1階)
施設内の配置図(2階)
宝山寺福祉事業団の介護理念
取り組んだ課題
 医療的なプランが多い。
 個別性が感じられないプランが中心であった。
 日誌などの記録はしっかり、残っているにも関
わらず、記録から観えるニーズ等が活かされて
いない現状があった。
 ケアカンファレンスの時間も貴重な時間にも関
わらず、介護スタッフからの意見が少ない状況、
また話がそれてしまい、評価が正確にできず、
予定通りに進行が出来ないことが多くあった。
延寿的記録のルール
 状態や様子のみだけの記録でなく、その後の
対応や結果を必ず記録する。
 入居者への関わりや対応に対しての入居者
の反応を記録する。
延寿的記録の注意点
 一般的な用語を使用し、入居者・家族に対しても分かりや
すい文章にする
(例)徘徊・・・・・~に行こうとされる
仰臥位・・・仰向け
 過剰な丁寧語は使用しない
 入居者の日中の過ごし方を1日1回まとめて記録
具体的な取り組み(カンファレンス編)
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司会進行役のマネージメント力の強化。施設外研修参加
介護スタッフの勤務に合わせた日程調整。
問題点等の事前調査(施設ケアマネージャー)
日誌によく記載されている事柄が、入居者の課題やニー
ズになっているのではないかと考えケアカンファレンス時
に確認。
 ケアカンファレンスは15分から30分程度で終了。(全て
ではない、新規入居者などは別)
 朝礼時に問題や相談を、全部署の前でオープンにし共有
する。
活動の成果と評価
 介護スタッフの記録から観えたニーズがケア
プランに反映される事が増えた。
 記録の苦手な新人職員も、延寿的記録を反復
訓練することにより、客観的指標となる記録を
記載することができるようになった。
 その人らしいケアプランが増えた
 入居者の、その人らしさを見つめる事により、
関わりが増えた。
今後の課題
 記録の際、各グループに1台のパソコンを用
意しているが、業務の合間に記録が全て終わ
らず帰宅時間が遅くなる職員がいる為、業務
時間内に簡潔できるような業務改善。
 現在、入居者・家族交えてのケアカンファレン
スがほとんど行えていない状況であり、今後
は家族の力と職員の力を合わせて、更に、そ
の人らしい質の高いケアを目指す。
参考資料
 おはよう21(2009.11)記録のイロハ 中央法規
 ケアマネージャーの質問力
中央法規
徒歩1分で足湯が楽しめる
ご清聴ありがとうございました