Transcript 内分泌・代謝スライド
Q:今日のあなたは昨日のあなたと同じか? 1.人の体は約60兆個の細胞からできている。 2.今日のあなたは昨日のあなたと同じか? 3.古くなった6000億個以上の細胞が死んでいく。 4.心臓や脳のような細胞は死なないが、古くなったタンパクは分 解される。 5.壊された細胞や分解されたタンパクに代わって新しい細胞やタ ンパクが作られる。 6.生きるためにはエネルギーが必要。 エネルギー産生は、糖の酸化によって生み出される。 細胞膜はコレステロールを材料に作られる。 タンパク合成のためにはアミノ酸が必要である。 消化器の解剖 消化器系とは、食物を摂取し、分 解し、腸管で吸収した後、食物残 渣を排泄する器官である。 消化器:消化管(口腔、食道、胃、 小腸、大腸)、 肝胆道、膵臓 Q:栄養を分解して吸収する理由は何か? 消化酵素と栄養素 消化液 酵素名 作用 唾液 アミラーゼ でんぷん 胃液 ペプシン タンパク質 胆汁 胆汁酸 脂質の乳化 膵液 トリプシン タンパク質 キモトリプシン タンパク質 アミラーゼ でんぷん リパーゼ 脂質 ホスホリパーゼ リン脂質 核酸分解酵素 核酸 Q:口の中の食べ物を気管に入れてしまっ たらどうなりますか? あなたならどうなります? お年寄りならどうなります? 口腔内カンジダ症 白っぽく見える白班、偽 膜が特徴的。 免疫不全に伴うことが 多い。 口腔内にはカンジダをはじめとして 凡そ400種類1兆個(1014)もいる。 これが嚥下性肺炎の原因となるの で、高齢者では口腔内の衛生管理 が重要。 食道疾患 1.胃食道逆流症 2.食道静脈瘤 3.食道がん 食道裂孔ヘルニア 食道裂孔も食道と胃のつなぎ目を締めているが、年齢とともに緩んでしまい、ここ から胃がはみだす「食道裂孔ヘルニア」になることがある。こうなるとさらに胃液が 逆流しやすくなるが、逆流性食道炎の患者さんはこれを合併している人が多く、 高齢者にその傾向が強い。 食道疾患 1.胃食道逆流症 2.食道静脈瘤 3.食道がん 肝臓に特異的な血流支配 動 脈 心臓 心臓 心臓 静 脈 肝 動 脈 肝 他の臓器 普通は動脈から 酸素と栄養が供 給され、静脈で 老廃物を運搬。 動 脈 静脈 (門脈) 肝 動 脈 肝 消化管 バイパス 動 脈 静脈 (門脈) 消化管 消化管へ行く動脈血は、消化管で吸収された栄養素を門脈(静脈) をへて肝へ運ぶ。一方肝動脈から酸素が供給され、門脈血と肝動 脈血は肝静脈で心臓へ運ばれる。肝硬変などで門脈血が肝静脈へ 流れないと、バイパスを作って大静脈へ戻るようになる。このひとつ が食道静脈瘤。 食道静脈瘤 こんなものができたら何 が問題なの? 肝硬変症や門脈圧亢進症に伴って、 門脈から大静脈へのバイパス経路 として形成される。 静脈瘤の破裂が肝硬変症の死因 の一つ。 食道疾患 1.胃食道逆流症 2.食道静脈瘤 3.食道がん 食道癌のルゴール染色 青い矢印で囲まれた部分 が、ルゴールで染色され ずに白いまま.正常粘膜 はグリコーゲンが多いの で染色される。 Q:どうして胃は胃酸で溶けないの? 胃はなぜ溶けないのか。ピロリ菌で胃潰瘍ができる理由は? この粘液 層が守っ ている。 ヘリコバクターピロリ菌 急性胃粘膜病変 急性胃粘膜病変(Acute gastric mucosal lesion;AGML) 原因の半分は薬物(インドメサシン などのNSAIDs)、ついでアルコー ルとストレス。 食欲不振、心窩部痛、嘔吐、吐血 内視鏡にて多発性の浮腫、発赤、 びらん 胃潰瘍 原因のほとんどはH. Pylori感染による。NSAIDs服用なども一因 胃潰瘍の場合には胃角部小弯側が好発部位 12指腸潰瘍の場合には球部が好発部位 除菌療法(アモキシリン、クラリスロマイシン、PPI) 胃がんの進展と予後-早期胃がんの意味早期胃がん 粘膜内もしくは粘膜下 層までの浸潤がある胃 がん。 転移の有無についての 規定はない。 5年生存率(治癒)は 100%ではない。 胃癌の転移 胃癌の転移(覚えておいてほしい) 1.ウイルヒョウ転移 2.クルッケンベルグ転移 3.シュニッツラー転移 胃癌の手術法 Q:炎症性腸疾患が大事な理由は何か? 潰瘍性大腸炎の治療 SASP:サラゾピリン 大腸がんの治療の問題点 肛門を残すことができない 直腸がんの場合、人工肛 門を造設せざるを得ない。 術後の人工肛門の管理が 大変。