コンパクト・ディスク - 中部経済学学生コンソーシアム

Download Report

Transcript コンパクト・ディスク - 中部経済学学生コンソーシアム

CD
(コンパクト・ディスク)
2011年度中部経済学インターゼミ
2011年11月26日
中京大学
名古屋市立大学経済学部 川端ゼミ
研究の背景
• 現在はCD氷河期と言われている。
• 対策をとって売れているCDもある。
• 音楽配信が普及してきた。
研究の目的
• 日本経済の景気の変化やCDを取り巻く環境を調
べ、それらとCDの売上の関連を考える。
• 社会的現象とCDの売れ行きの関連を考える。
• 過去と現在を踏まえ、将来のCDについて考える。
目次
①過去 ~CDの始まりから全盛期~
②現在
~2000年代以降~
③結論
~CDの行く末~
①過去のCD
~CDの始まりから全盛期~
CDの始まり
• 1982年に、日本で最初のCDソフト、CDプ
レーヤーが発売される。(SONY ,日立)
• 発売当時のCDプレーヤーの価格は168,000円
(SONY) 、189,000円(日立)→非常に高い
• CDソフトの価格は1枚3,500~3,800円→少し
高め
昔のCD
• 昔と今のCD購買層の変化
• 昔→男性
• 「かっこいいCDを買って、女の子を部屋に呼び
講釈を垂れる」
• 現在→女性、子供
• しかし、製作者側は過去と変わらず、男が握っ
ている。
1980年代
• 社会
▫ 1984年に5万円を切る
ポータブルCDプレー
ヤー(SONY)が発売
(49,800円)
▫ 1986年にミュージック
ステーション(テレビ朝
日)が放送開始
▫ 1989年人気音楽番組
ザ・ベストテン(TBS)
が終わる
• 音楽
▫ 1986年にCDの販売枚
数が、LPを追い抜いた
▫ 1989年4月発売の
「Diamonds」がCD初
のミリオンを達成
1990年代
• 社会
▫ CDの全盛期(90年代
前半)
▫ トレンディードラマ黄
金期
▫ 携帯電話の普及(90年
代後半)
▫ ジャニーズをはじめと
した、アイドルのドラ
マ進出
• 音楽
▫ ドラマタイアップ曲の
売り上げが好調(小田和
正「ラブストーリーは
突然に」(1991年2月発
売)など)
▫ GLAYなどのヴィジュ
アル系、ゆずなどの
ニュー・フォークなど
様々なジャンルのアー
ティスト出現
日本の平均所得の推移
• 1996年がピーク→CDの売り上げも好調
(万円)
引用先:厚生労働省 平成21年 国民
生活基礎調査の概況
(年)
②現在のCD
~2000年代以降~
CD売上・生産量の推移
CD生産量を表す
グラフ
引用元:一般社団法人 日本レコード協会
http://www.riaj.or.jp/data/cd_all/cd_all_q.h
tml
他国では・・・
• アメリカやアジアの国々でも同様の傾向
▫ 音楽業界に深刻な問題
CD売り上げ減少の理由
1.時代の変化
2.娯楽の変化
3.売り方の変化
1.時代の変化
引用先:orange-mail.air-nifty.com
• バブルの崩壊
▫ 景気の悪化による所得の減少
• 主要購買人口の変化
▫ 少子高齢化などによる需要の変化
2.娯楽の変化
• ゲームなど新たな娯楽の普及
▫ 購買者の流出
• DVDなど他のメディアの廉売化
▫ ライブDVDなどの台頭
引用先:game.watch.impress.co.jp
3.売り方の変化
• アーティストの意向
▫ ライブによる収益を期待
• CDレンタルの隆盛
▫ 売らずとも利益を得る
• ダウンロード販売
▫ CD販売に対し売れ行きが伸びている
→ダウンロード販売の台頭か?
他国では・・・
• アメリカでソニーの工場が閉鎖
▫ CD需要の減少から来るもの
• イギリスでも売り上げの減少
▫ 2008年にソングライターのCD売り上げがコ
ンサートの収入を下回る事態に
対策①:AKB商法
• 一つのシングルに数パターン
• CD購入者特典に握手券などを封入
引用先:http://hararie-japan-tokyotokyo.com/japanese_culture/2010/11/akb4
8-a-very-large-and-popular-girl-group.html
→同一タイトルでも一人の購買者に複数を購入させ
ることに成功(賛否あり)
対策②:タワーレコード
• 洋楽輸入盤キャンペーン「輸入盤 千円生活」で
洋楽CDを安価で販売
▫ CD不況の中売上を伸ばすのに成功
• タワーレコード限定シングルや、限定特典など
で需要の創出を図る
対策③:エイベックス
引用先:http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000002323.html
• CDの売上減少に対抗して、CD以外の業務にも
着手
▫ 新たな収入源を確保
• アジアなどをターゲットに国外へも視点を向け
る
▫ 新たな顧客の獲得
③結論
~CDの行く末~
CDが売れている要因
• 現在は特典がついてるため、それを目当てで購
入している人がいる
• 高齢者がデジタル配信に馴染めず、CDを利用し
続ける
CDが売れていない要因
• デジタル配信の台頭
▫ 今後配信にも特典が付くかも知れない
ゼミの予想
今後数十年はCDの需要はゼロにはならない。
しかし、CDの売り上げの減少を完全に食い止め
ることは出来ない、と考えている。
やはり、デジタル配信の台頭は止められない。