自殺対策の取り組み

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Transcript 自殺対策の取り組み

第6分科会
地域における自殺予防の第一歩
~こころのセイフティネットワーク~
事例提供
栃木県烏山健康福祉センター
太田由希子 さん
+ 参加者24名
←神長トンネル東口
ファシリテーター
岡山市保健所 中瀬克己
島根県益田保健所中川昭生
起承
こんな穏やかな地域で自殺が多いの?!
1 はじめに
管内の状況
 那須烏山市 那珂川町
 管内人口 49,396人 (H20.5)
 世帯数
15,950
(H20.5)
 高齢化率 27.5
県20.5(H19.10)
 自殺者数
•
標準化死亡比(SMR)(2002~2004)
総数 107.8
男
107.0
女
110.0
1年あたり15.7人
+県内第2位の高率自治体
(1)19年度前半の活動
①こころの健康づくりに関する啓発活動
PRや健康教育等
市町スタッフに相談
市町の協力が不可欠
市町のもつ指導力・組織力
②メンタルヘルスへの取り組み状況について訪問調査
地域、職域等の主だった機関
→関心は高いが取り組みについてはばらつき
どうしたらよいかわからないか
らあまりタッチしない・・・
各Gからの論点候補
• 気がついたこと
– 鬱の人を病院へ行かせたくない家族
– 問題かもと思っても「自殺」と言えない役所の中
• 働き盛りの自殺が増、病気は自然に治るという
知識・認識
→偏見が強い
• 実態は?アンケートは?評価は?
– 多い要因は?SMRで女性が高いのは?
– アンケートをどう活動につなげるか
– 活動は効果がある?
– 他機関との連携が大切、個別性の支援というが・・・
論点整理で 議論白熱
• 偏見と自殺とが関連??
どうしてそんなことが言えるの?
• どこから出発するの?
3グループ 論点は以下から選ぶ
1. 偏見がどのような具体的な妨げになっているか
・どの地域にも偏見はある??
2. 現状はどのように把握すればよいのか
・アンケートと対策がどう結びつくのか
・実態そのものが把握しにくい
・女性の自殺が多い
3. 対策はどのように評価できるのか
–
–
自殺対策とは何をすることか
どのように取り組んでいくか
(2)19年度後半の活動
・市町をはじめ、多くの機関の共通理解のもとにそれぞれの機関の機能を発揮
し、効果的・総合的な推進を図るためのセイフティネットの構築を立案
・管内30を超える関係機関を訪問し、準備を開始。
市町とともに
ネットの企画立案
ねらい・構成メンバーなど
 こころのセイフティネットのねらい
こころの健康相談やうつ病とその予防、広範な相
談窓口等に関する普及啓発
⇒「生きやすい地域づくり」
今年度、自傷が主訴であったケースは8
県民のこころの健康の増進ばかりでなく・・・
事例把握(13%程度の把握率)
ひいては 3事例に精神疾患、5事例に人格障害
“自殺者数の減少につながるもの”
<対象者>
自傷・自殺未遂者等
ハイリスク者
把握システム
イメージ図
第1対応機関
相談の紹介
リーフレット手渡し
相談の紹介
リーフレット手渡し
本人または家族へ
の精神科医療機関
受診勧奨
さらに
こころのセイフティネットワー
ク
プロジェクト作成
相談支援機関への連絡
についての説明と同意
により相談支援機関へ
連絡
本人
家族
相
談
相談支援機関
電話
来所
家庭訪問
ケース会議 など
精神科
医療
受診勧奨
要
支
援
プロジェクトメンバーからの緊急アピール H20.7.3
ニューズレターから一部抜粋
那須烏山警察署
• 自殺 必ず警察が介入する
• 落ち込んでいた
• 逆に落着かなくなった
• 部屋の掃除をしていた
何らかのサインである
この時に何かアクションが
太田様
起こせればと思う
大変な中 ご報告
ありがとうござい
南那須広域消防
• 自傷 ここ1~2年かなり多くなってきたと感じる。
ました
•
•
救急スタッフにも惨事ストレスがある
病院との連携や現場スタッフの教育も重要
•
自殺は身近な問題。身近な誰かに救われることもある。話して、相談して予防する
ことが大切。
那須烏山市
• 市の健康づくり計画を作成した。計画作成の中で
• わかってきたことは、40~50歳代はストレスを多く感じているということ。
• 住民健診などを通して知識の普及、心の健康づくりの広報を行っている。
• 自殺やうつを隠さず相談できる地域づくりのために知識の普及啓発を行っている。
グループ1からのまとめ
• 偏見と現状把握
– 病院に行かせない、家族サポートがえられない
– あなたに相談をしてもいいんだ!でも来ないで。
生活習慣病相談で 家族の心の悩み
– 統合失調症については市民権が得られるように
なってきた。欝病、自殺の時代がきた
– 市町村からは死亡個票が見れない。分析しにくい
– 人材育成がネットワークにも重要
– 団塊世代対策を進めないと
グループ2からのまとめ
• リーフレットは役立つのか?という疑問から
出発した。
– 欲しい人に届くリーフレットなら役立つ
– 自殺を前面に出さない 多重債務、子育て など
の欝の前の人に届くものがいいのでは
– 特別なことではなく普段の相談のなかで相談でき
る、
– ネットワークの中で、SMRが低い隣町でも取り組
んだ
– 広がるのではないか
グループ3 からのまとめ
現状はどのように把握すればよいか
• アウトリーチ、女性・高齢者世帯など
• 人口動態など既存情報、統計
• 民間団体の情報
• 未遂者、消防などからの情報も
• 実務者レベルで本音が語れる、顔見知りの
ネットワークを作る
• いかに情報を共有するかが大切
実態把握
勉強する。一人じゃできない、顔が見える、チー
ムワークネットワーク、やる側(職員)
感想
• 自殺対策は深い
• 結論は同じだと確認できた。
そのプロセスでスキルと感性が。論理的思考が。
繋げる意味が。他を知る意味が。
• 今、栃木では「来ている」
• クールな理性
施策とするには根拠と成果が
• 熱い思い
つきあう覚悟の裏打ちが、ひとを繋げる充実が
小山市の皆様
健康サポーターの皆様
すてきな花火
To be
ありがとうございました
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