4年生 卒論作成プロセス(完成編)

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Transcript 4年生 卒論作成プロセス(完成編)

4年生
卒論作成プロセス
- ゴール目前!いかに学士力を達成するか -
I.
II.
卒業研究発表会の対策
卒業論文の書き上げ
児島ゼミナール
http://www2.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/
名古屋学院大学
一番重要なこと:「楽しく勉強する」
• 皆でやる,助け合う
• パソコンスキルの相互扶助,ダメ出しなど
社会人
基礎力
• ひとりきりの作業での限界を知る
• コツコツやる,継続は力
• 常に卒論を意識する(新聞・ニュースのチェック)
• チェックの場を大切にする
• 毎週,1ページを書き上げ,相互チェック
• 休んだら,サブゼミでフォローする
• 「絶対できる」と自分を信じること
• 努力は能力に優る
ICTツールを上手く使う
デジタルメモ
• SHOTNOTE
• 携帯カメラ
• 資料の保管
• 書店での使用は厳禁
オフィス機能
• Wordの自動作成ツール
• 目次,図表番号
• 書式のコピー/貼り付け
• PowerpointからWordへの
保存(クラウド)
• Dropbox:ストレージ
• Evernote:メモ
• Mendley:PDF論文
出力
4
安易な作業は危険
• 基本的ICT能力:事務作業に強くなる
• マネジメント能力:時間をムダにしない
トホホな事例
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
USBの破損
作業の保存し忘れ
うっかり上書き(Ctrl+S)
安易なコピペで書式が崩壊(Ctrl+V)
どのファイルかがわからない
確認なしの一括置換(Ctrl+H)
他人のダメ出しをそのまま修正
社会人
基礎力
成功の目安:4年生
就活終了後
• Powerpointスライド25枚
卒
研
対
策
• 参考文献:合計5冊
• 結論や提言をまとめ,ストーリー作成
11月末
• 卒業研究発表会 or ビデオ撮影
• 本文の書き上げとダメ出し作業
論
文
書
き
上
げ
12月末
• 「はじめに」「おわりに」指導
• 要旨作成と赤ペン指導
1月末
• 全員が修了 → 卒業論文集
再スタートの前に
就活終了時点からスタート
• 決まらない場合でも,秋学期から開始
3年までの研究資料を再チェック
• 最新資料にアップデートする
• 3年次の研究報告書(Word)を自分でダメ出し
• 自分でストーリー(Powerpoint)を確認・追加
• 結論と提言スライドの作成
ゴールを決める
• 何月何日に終えるかを宣言
• 時間のマネジメント
社会人
基礎力
毎回のゼミ(ToDo)
毎回出席:休むとダメ出しが遅れる
ToDO
1. Powerpointでの発表(フォロアーとともに)
結論ABC(3つ)を発表
b. ストーリーを発表(フローチャートの作成)
a.
2. Wordの相互チェック
• 必ず原稿を(縮小)印刷し持参
• フリーフォルダにファイルをアップ
• 個人の進捗状況の確認,データのバックアップ
第1部
卒業研究発表会の準備
1. 結論の導出とストーリーの完成
2. 効果的なプレゼン:予選突破に向けて
キャラクタ「コア博士」
結論 → 提言スライドを用意
1. 3種類ほどの結論を挙げる
• 結論を言い切る(YES!)
• その理由(証拠:データや記事など)をいくつも挙げる
• 反対の立場での結論(No)も用意
• その理由(証拠:データや記事など)をいくつも挙げる
2. 結論に向けて必要な流れを組み立てる
3. 提言をまとめる
4. 結論からタイトルを再考する
Aは可能であるか?
Bは有効であるか?
Cは実現できるか?
結論A
YES
結論B
YES
結論C
YES
結論A
NO
証拠:データや記事
結論B
NO
証拠:データや記事
結論C
NO
証拠:データや記事
タイトルの再考と修正
1. ストーリーのまとめ
• フローチャート(話の流れ)を作成
2. 「タイトル ⇔ 結論」の確認
• タイトルを変更する
• キーワード(3つ)を再考する
• Powerpoint,Wordともに
3. 各章(見出し1)と節(見出し2)のタイトル
• 章の内容とタイトルの整合性を確認
• タイトルは体言止め
卒研用:25枚の完成スライド
スライドを25枚(目安)にまとめる
• 表紙(タイトル,サブタイトル,Keyword,氏名)
• フローチャート
• 参考文献
12分で発表できるよう準備
• 3年次の50枚のスライドからまとめる
• スライド1枚あたり45秒を目安に
スライドは1枚ずつきれいに整理
• 瑣末な部分(ムダな余白)や色使いにも注意
• フッターやスライド番号
• 紙に印刷し,ダメ出しを実施:配付資料印刷
社会人
基礎力
卒研用:効果的な演出
最初の「掴み」が重要
• 聴衆を惹きつけるような工夫
社会人
基礎力
• ビデオやアニメーションなど…
• スライドマスターで美しく個性を出す
論拠となる重要なポイントを明示
• わかりやすい図表やグラフは重要
結論を明瞭に
• 何か言いたいのか?
• 結論スライドの作り方参照
卒研用:リハーサルとダメ出し
毎回,必ず時間を計測
• 本番は早口になりがち,時間をメモ
• できるだけ人前で練習(サブゼミの利用)
• 録音,録画すると良い → 自己反省とダメ出し
チェック項目
 ストーリーが他人に理解されたか?
 スライドにも些末なミスがないか?(誤字・脱字…)
 見づらくないか?(色彩・文字・図表・バランス…)
 他のゼミ生や教職員にも見てもらう
覚えるほどのリハーサルを(最低10回は必要)
卒研本番
事前準備
• CCS「動画配信」にある過去の発表ビデオを事前チェック
• 配布資料を用意
• 撮影なので,聴衆や視聴者をイメージ
• 万一に備え,USBメモリやネットワークにファイルを用意
(Backup用)
• 体調は万全に(特に,声の調子)
本番
• 身だしなみも重要
• 練習した回数が大きく影響する
社会人
基礎力
「卒業論文の作成プロセス(3年)後編」も参照
第2部
卒業論文の書き上げ:最終段階
1. 全体の書き上げとダメ出し作業
2. はじめに・おわりに・要旨の添削
「卒論リストWeb用.pdf」を参照
キャラクタ「コア博士」
まず本文を書き上げる
先輩の卒論を確認
1. 卒研発表の内容をWordと照合
• 作成した素材(3年次での研究報告書や卒研用の
Powerpointなど)を利用して,文章追加
2. ストーリーに沿って全体を追加・削除
3. 結論や提言が明示できているかを確認
4. 目次機能で目次を更新
5. 2ページ印刷で全体バランスをチェック
• 各章・節・項のバランス(長さ)を見直す
• 文量が不足する箇所をまとめたり,追加する
文節のダメ出し①:バランス
1/2印刷から鳥瞰
• 目安:1節≒1ページ
• ダメ出しポイント
• 1行1段落になっていないか?
• 見出しの後に,いきなり図表でないか?
• 修正方法(短い場合)
• 前後の節とマージする → 目次データの更新
• 図表を挿入:内容の説明文を入れる
• 企業などの詳細データなどに触れる
• 脚注を付ける
文節のダメ出し②:内容とつながり
1. 内容が説明不足になっていないか?
• 文の主語は明確であるか?
• 不足の場合,必要な修飾語を付ける
事実
主語
述語
修飾句
2. 前後の文の接続詞は正しいか?
3. 何度も同じ説明を繰り返していないか?
NAGOYA GAKUIN UNIVERSITY
図表のダメ出し①:チェック
1. 表やグラフは自分で作る
2. 配置はセンタリング
3. 図表のタイトル(図表番号)を設定
• タイトルが本文と図表でダブっていないか?
4. 図表中の文字と本文のそれとのバランス調整
5. データ出所を記載
• URLは書かない→参考文献へ
19
NAGOYA GAKUIN UNIVERSITY
図表のダメ出し②:チェック
表(table)
• 途中でページを跨がない
• 余分なスペースがないよう表の列サイズを調節
• 表には見出し(行・列)が付いているか?
図(figure)
• グラフエリアの「枠線の色」はなしと設定
• モノクロ印刷で美しく見えるかを確認
• グラフ作成の技術は「データ表現技法」を復習
20
NAGOYA GAKUIN UNIVERSITY
参考資料のダメ出し:チェック
• 書名は『』,論文や記事は「」
• 英語文献の場合,書名・雑誌名はイタリック
• 書名, 著者, 出版社, 発行年の順に記入
• 出版社に「株式会社」は不要
• 雑誌記事は記事のタイトル・ページを記入
• PDFは文献扱い,参考文献に入れる
• 五十音順またはABC順に並べ連番号を振る
• インデントや自動番号などWord機能
• 卒業論文として不適当な文献は削除
• 参考サイトのURL:ハイパーリンク削除
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目次のダメ出し
• 目次から全体をチェック
• 章・節・項のバランス(長さ)を見直す
• 1節=1ページを目安
• 各章や節のタイトルを確認
• 内容と一致しているかを確認
• 記載方法(番号の振り方,体言止め)
全体の書き上げ(11月末)から
1. ダメ出し共同作業
• 全体を書き上げ本文 → 皆で交換
• 本ゼミ・サブゼミを利用して,全員にチェック
してもらう
• ゼミは皆で協力する場(ゼミは自分だけの作業
を行う場ではない)
2. 全体の完成:「はじめに」「おわりに」
の執筆へ
• 先輩の卒論やダメ出し(履歴)を確認
• 年内に必ず1回,ダメ出しを受けておく
声を出して読んでみる(音読のススメ)
社会人
基礎力
先輩の卒論を確認
赤ペン指導方法
1. 本文は皆でダメ出し
• 3人以上でチェック
• 瑣末なミスを徹底排除
2. 「はじめに」「おわりに」「要旨」「目次」は
の指導教員
1.
2.
3.
4.
5.
6.
紙(A4)で提出
赤ペンで修正
PDF化してアップ
各自,確認
直接,受け渡し指導
2回~5回程度
▲
ダメ出し事例(PDF)
「はじめに」の書き方
研究テーマ設定を想起
• 4段落にすると書きやすい
第1段落
• 関連する大きな話題からスタート
• 経済,情報などの社会の動向など
• Powerpointでの「掴み」を意識
第2段落
• 着目するテーマに迫る
• 先行研究の紹介(サーベイ)
第3段落
• ターゲット(核)を明示,オリジナリティ
第4段落
• 論文の構成を述べる
先輩の卒論を確認
大きな話題
(掴み)
範囲を
限定
核
先行研究の
紹介
オリジナリティ
はじめに
とりあえず
4段落で
「おわりに」の書き方
先輩の卒論を確認
• 先輩のダメ出し(履歴)を確認
• 3段落にすると書きやすい
本文の「まとめ」
• 本文での結論をもう一度簡潔に書く
• Powerpointでしっかり結論を出さないと書きづらい
• 自分が何を言いたかったのかを明示する
2. 今後の課題
• 扱えなかった話題や残したテーマを書く
おわりに
• 後輩が卒論テーマにできるように!
3. 謝辞
1.
要旨の書き方(表紙)
先輩の卒論を確認
• 表紙にはページ番号を付けない
• タイトルの最終確認
• キーワードの最終確認
• 本文で何度も使っている単語か?
• 「はじめに」「おわりに」をマージして,不要な
部分を削ってゆく(4段落1頁程度へ)
• 段落のつながりを意識する
はじめに
おわりに
年内までにすべきこと(必須)
• ゼミの卒論提出締切は12月25日
• 最低,1回の赤ペン指導を受けること
• 手順
1.
2.
3.
4.
本文を書き上げて,
最低3名による全文のダメ出し
「はじめに」 「おわりに」の執筆
印刷し提出(チェックを受ける)
MEMO
修了スケジュール
• 大学の公式卒業論文提出日
年 1月
日 17:00(←CCSから確認)
• 提出後,内容審査(書き直し)
•
• 大学の事務手続き
• 表紙を印刷(教員を通じて教務課提出)
• 卒業論文受領簿にタイトルを記入
• 確認の捺印
• 成績評価
• OKをもらうことで,合格
• 卒業式で「ゼミ修了証」授与
OKをもらったら(Word作業)
最終作業
1. ヘッダー(作業記録)削除
2. 全文を印刷
A) PDFとして印刷
→ ゼミでまとめて製本
A4片面に印刷(完成品は縮小しない)
B) 紙:担当者へ提出
3. 完成WordファイルとPDFをフリーフォルダへ
4. ルーブリックでの振り返り
• 自分の進歩を確認