リレーシンポジウム高知略歴記入PPT140523

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Transcript リレーシンポジウム高知略歴記入PPT140523

未来に種まきリレーシンポジウム in 高知
人間生まれたときはだれしも無垢
いのちの尊厳と非行防止を考えるシンポジウム
未来に種まきリレーシンポジウム in 高知
~高知家の子ども見守りプラン~
平成26年6月7日
主催:公益社団法人ストップ・ガン・キャラバン隊
協力:警察庁刑事局組織犯罪対策部薬物銃器対策課 高知県警察本部
後援:高知県 高知県教育委員会 高知市 高知市教育委員会
高知新聞 NHK高知放送局
助成:公益財団法人日工組社会安全財団
【開会宣言・主催者挨拶】
公益社団法人ストップ・ガン・キャラバン隊
代表理事 砂田 向壱
来賓挨拶
高知県知事
尾 﨑 正 直
来賓挨拶
高知市長
岡 﨑 誠 也
来賓講話
警察庁刑事局組織犯罪対策部
薬物銃器対策課長
花 岡 和 道
地元県警本部長 挨拶
高知県警察本部長
小 林 良 樹
【基調講演】
田村 正博
京都産業大学教授
社会安全・警察学研究所長
(元警察大学校長)
~力の結集・本気の取組~
犯罪や非行をめぐる問題は、決して改善不可能な課題ではない。少年薬物乱用問題
など、実際に極めて大きな成果を上げている。多くの人々・組織の力を結集して、実効
性のある本気の取組を継続的に行うことができるかどうか、にその成否はかかっている
。問題の所在を広く見出し、総合的な取組が求められる。子どもの非行防止、暴力団対
策の両面で、都道府県における先進的な取組がなされている意義について語りたい。
《講演概要》
力の結集・本気の取組
1 これまでの成功経験に学ぶ
例:少年薬物問題の大幅改善、民間ボランティア主体による犯罪減少など
多くの人々・組織の力を結集して、実効性のある本気の取組を、継続的に
行う。単純に過去を美化することなく、ボランティアの伝統を活かし、問題
の所在を広く見出す
2 子どもをめぐる問題への取組
子どもをめぐる問題:中学生性犯罪、小学校の校内暴力、いじめ、自殺
⇒ 小学生年代、暴力的事案、問題を抱える家庭 への対策
現行法制上、非行少年は家庭裁判所が対応責任
実際には、学校、児童相談所、福祉、保健、警察等が関わる必要
地域における「人づくり」としての自治体主体の枠組みが必要
高知家の子ども見守りプランは、現在の日本で最も先進的
3 暴力団をめぐる問題への取組
組織化された暴力を資本とする不正利益追求団体、存在を誇示することが利益
従来の、「暴力団取締り+暴力団排除運動」ではみんなの力の結集不足、
本気度不十分
暴力団排除条例:暴力団に利益を提供する事業者を規制、
住民代表によって違法宣言 暴力団排除のための本気の取組
(「現実に暴力団勢力が大幅減少」)
京都産業大学法学部教授、社会安全・警察学研究所長
田村 正博
未来に種まきリレーシンポジウム
In 高知 (平成26年6月7日)
力の結集・本気の取組
京都産業大学法学部教授
社会安全・警察学研究所長
田村 正博
薬物乱用少年の推移
0
2004年
500
1,000
1,500
覚せい剤
2,000
2,500
シンナー
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
覚せい剤
大麻
麻薬
シンナー
3,000
少年薬物問題の大幅改善
•
•
•
•
•
•
•
努力の成果を認識 ⇒ 確信の共有
平成1年 :覚せい剤986人、シンナー2万1552人
平成5年 :覚せい剤980人、シンナー9396人
平成10年:覚せい剤1070人、シンナー4496人
平成15年:覚せい剤524人、シンナー2835人
平成20年:覚せい剤249人、シンナー476人
平成25年:覚せい剤124人、シンナー32人
(その他の薬物:大麻59人、麻薬1人)
覚せい剤検挙者の年齢別構成比
1997年
40~
49歳
15%
50歳
以上
8%
30~
39歳
27%
2013年
20歳
未満
8%
20~
29歳
42%
半分が10代+20代の青少年
50歳
以上
20%
40~
49歳
32%
20歳
未満
1%
20~
29歳
14%
30~
39歳
33%
半分が40代+50代の中高年
薬物乱用防止五か年戦略
• 目標を明示し、政府を挙げた取組:「中・高校生
を中心に薬物乱用の危険性を啓発し、青少年の
薬物乱用傾向を阻止する」
• 具体的な施策:全中学・高校における薬物乱用
防止教室の毎年開催
• 総合的対策:学校等における薬物乱用防止指
導、街頭補導体制の強化と協力体制確保、少年
の再乱用防止対策の充実、関係機関による相
談体制整備、広報啓発
• 継続的取組:平成10年決定以降、4次計画
少年薬物乱用防止対策の成果
• 乱用少年の補導と多くの啓発の努力の蓄積
• 薬物乱用防止教室等を通じた学校での教育 ⇒
少年の規範意識は以前に比べ大きく改善
(文部科学省平成24年、高3男子、( )内は9年)
「絶対に使うべきでない」 85.3%(68.6%)
「1回くらいならかまわない」 0.6%(4.5%)
「使うかどうか個人の自由」 7.9%(15.7%)
• 関係機関の協働、相談、立ち直り支援
• 成人薬物事犯の取締り=社会全体の規範意識
一つ目の確認事項
• 多くの人々・組織の力を結集して、
• 実効性のある本気の取組を、
• 継続的に行う と
• 世の中の空気が変わる
• 人々の行動が変わる
昭和41年から平成25年までの
交通事故死者数(24時間以内死亡)の推移
昭和34年10079人、39年13318人
18,000
16765人
(昭和45年)
死者数(人)
16,000
死者数(人)
11451人
(平成4年)
14,000
12,000
Axis Title
10,000
8,000
6,000
4,000
2,000
0
4373人
(平成25年)
交通安全基本計
画:半減目標
(昭和46年)
10年後死者
5000人以下
(平成15年)
昭和30年代と今の対比
• 交通事故死者 1万人超(平成25年4373人)
*15歳以下死者2千人超(平成25年94人)
• 殺人は2500件前後(平成25年は938件)
• 強姦は6000件台 (平成25年1410件)
• 粗暴犯は16万件 (平成25年6.6万件)
• 暴力団員18万人 (平成25年末5.9万人)
• 少年の殺人300~400人(ピーク448人)
(平成25年52人)
飲酒有無別死亡事故件数推移
飲酒運転刑罰強化等
平成14年、 18・9年
刑法犯・凶悪犯・侵入窃盗指数推移
犯罪に強い社会実現のための
行動計画 (平成15年)
日本の犯罪対策の中核は
民間ボランティア
• 多くの犯罪対策を民間が担う(保護司4万8千人)
*更生保護事業も元々民間篤志家
• 少年補導員5万2千人:街頭補導
• 「犯罪に強い社会実現のための行動計画」では
自主防犯活動支援を大きな柱
⇒ 270万人をこえる防犯ボランティアの登場
• もう一つの柱は、犯罪をしにくい環境づくり
*「警察の問題」から「政府全体の問題」に
防犯ボランティア団体の推移
平成24年12月末
46,673団体、277万人
3,000,000
構成員数
団体数
50,000
45,000
2,500,000
40,000
35,000
2,000,000
30,000
構
成
員 1,500,000
数
25,000
20,000
1,000,000
団
体
数
15,000
10,000
500,000
5,000
0
0
H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24
24
防犯ボランティア活動調査者の見解
これまで「地域社会で共に様々なことを解決し
よう」と提案しても、住民からなぜそんなことをし
なければいけないのか、という反応が多かった
のが実情。
しかし、「地域の防犯をしましょう」と言うと非常
に受けが良く、それがどんどん進んでいき、そこ
から地域が活性化していった。
「入口は地域防犯だが、出口は地域再生」
二つ目の確認事項
• これまでの努力で多くの成果
• 単純に過去を美化することなく、
• ボランティアの伝統を活かし、
• 問題の所在を広く見出して、
• 総合的な取組を行うべき
子どもをめぐる問題の状況
• 犯罪少年全体は減少傾向、暴力的犯罪は異な
る:殺人、暴行、性犯罪は前5年平均を上回る
*中学生の性犯罪は昭和62年以降で最多
• 学校内暴力行為5万件(平成24年)
*中学生は微減、小学生は増加(10年前の6倍)
• いじめ認知:20万件(平成24年~前年の約3倍)
*自殺児童生徒196人中6人はいじめの問題
刑法犯少年の推移(全国)
刑法犯少年検挙人員:13.4万人(16年) → 5.6万人(25年)
人口比(1000人当たり)16.8 (成人2.5) → 7.8 (成人2.0)
少年構成比
34.7%
→ 21.5%
触法含む中学生の性犯罪:177人(16年)→294人(25年)
学校内における暴力行為
自殺した児童生徒の数
対策が必要な領域
• 中学生年代に加え、小学生年代の問題
• 「犯罪」「触法」として法的措置が講じられるに
至らないものを含めた暴力的事案
(被害者保護の観点からも看過できない)
• 加害者、被害者とも、子どもの弱さと真剣に
向き合わない保護者の存在が目立つ
• 地域的な偏り:問題を抱える家庭の多い学校
現在の非行少年対処法制
• 家庭裁判所が全ての非行少年への責任機関
• 健全育成のために最もふさわしい処遇を判断
*8割は審判不開始・不処分(教育的措置)
• 一部の深刻な少年につき少年院での処遇
• 保護観察(保護観察所ー保護司)
• 法的な責任主体は、児童自立支援施設を除き
全て国家機関
少年非行問題への実際の対処
• 子どもは、家庭、学校、地域の中で生活
• 非行化とその深化の背景には多様な事情
• 学校、児童相談所、福祉機関、医療・保健機
関、地域の人々の関与が必要
• 本人と周囲に問題性が高い子どもの場合は、
警察の関わりも重要
• 国の出先機関ではネットワーク結成力不足
90年代末以降のイギリスにおける
少年司法改革
• 地域(自治体)が主体責任、多機関連携、早期
の予防的介入、多様な手段
• 有罪宣告少年のパネル(警察、福祉機関、保護
観察、教育、保健とコミュニティ参加)負託命令
• 家族、学校、コミュニティ、個人の領域における
危険要因への対応:出産前後のサービス、家庭
訪問、養育支援、貧困地域の子ども支援
• 裁判所の命令:反社会行動禁止命令、親に対す
る養育命令
地域における立ち直り支援
• 伝統的地域社会の力を利用:保護司の努力と
困難性増大
• 真剣に向き合う「重要な他者」「居場所」が必要
~ 膨大な人と団体の活動が不可欠
• フルタイム公務員では財政負担上無理、ボラン
ティアも単独での行動は継続困難
• 自治体による保護観察支援(情報提供、協力事
業主募集)、NPO窓口委託が展開
「非行問題」から「子ども問題」へ
• 非行前(全ての子ども、前段階行為をした子
ども)、非行後(立ち直り)を含めた対策
• 外に出て少年と向き合い、社会の人々を動員
する主役が必要(裁判所はそうなり得ない)
• 地域で現実に行動する人々、機関の参加を
可能にする枠組み
• 地域における「人づくり」の一環、地方自治体
主体の枠組みが求められる
非行少年(不幸少年)立ち直り
地域支援ネットワーク
地域社会の
ボランティア
団体・個人
福祉機関
その他
(
少
年
サ
警 ポ
ー
察 ト
セ
ン
タ
ー
)
児童
自立
支援
施設
学校
教育委員会
保健・
医療
機関
児
童
相
談
所
保護
観察所
家庭
裁判所
39
高知家の子ども見守りプラン
• 知事による方針の明確化
• 非行要因等の分析に立った課題の明示
*具体策、総合的な施策
• 教育行政・警察行政・県行政の連携構築
• 予防対策、入口対策、立直り対策の目標
• 現在の日本で最も先進的なプラン
• 実際に行動する「人」の育成が最大の課題
• 目標数値の独り歩きが若干懸念
「高知家の見守りプラン」7つの課題
•
•
•
•
•
•
•
子どもの規範意識
学校における生徒指導体制強化
立ち直りを支援し、社会で孤立させない取組
地域で子どもを見守り、育む機運の醸成
養育上の課題がある家庭へのアプローチ
発達の気になる子ども、保護者への支援
子どもが自立した社会生活を営む基礎づくり
もう一つの大きな課題:暴力団
• 他国にも犯罪組織集団はあるが、組織の規模
の大きさと永続性、階層性が際立つ
• 多様な資金源(薬物、民事介入、企業関与等)
*恒常的に市民・企業から資金を獲得
• 組織の存在を公表・誇示(世界的には異例)
• 暴力の直接行使は限定的で、威力(こわさ)を
利用する(存在公表・誇示の効果)
暴力団の本質
組織
暴
力
団
暴力
利欲
企業・市民
資金獲得
暴力団排除行動者
じゃまさせない
対立組織
独占
従来の暴力団対策
• 警察が暴力団を取り締まる
• 犯罪の摘発:長期拘束、資金源、武器
• 暴力団の威力利用の阻止(被害防止)
*平成3年暴力団対策法(不当行為防止法)
• 暴力団による事業経営等からの排除(昭和
期は建設、興行、荷役などに深く関与)
• 暴力団排除運動促進(行政対象暴力含む)
暴力団対策の状況評価(平成20年ころ)
• 個々の構成員、弱い組織にはダメージ
*事件の検挙、公金が流れない道筋が進展
• 強固な組織とその基盤(資金構造)は存続
• 事業者における暴力団排除の実質的困難性
• 市民協力の獲得に大きな課題
「みんなの力」が結集されていない
警察を含めた「本気度」が不十分
暴力団排除条例の制定
• 最初の制定は福岡県(平成21年10月)、翌年
10月までに全都道府県で制定・施行
• 目的は平穏な生活確保と健全な地域経済発展
• 暴力団排除を行政、事業者、県民等がすべて
取り組むべきものと位置づけ
• 事業者側の規制(暴力団に対する利益供与禁
止、勧告・公表等)が最重要
• 他に学校付近での事務所設置制限など
○ 暴力団に資金提供する者の存在
○ 暴力団を容認する社会環境
行政・県民・事業者が一体となった
暴力団排除活動の促進が不可欠
○ 暴力団への資金の流れを遮断
「事業者は暴力団との訣別を!」
○ 暴力団への青少年の加入を阻止
「青少年を守るための学校教育を!」
今日の暴力団対策
• 資金提供者は、被害者的立場であっても、結
果的に暴力団を支えていることで社会に害悪
• 住民代表による条例として違法を宣言
*違反した事業者には厳しい社会的非難
*暴力団と手を切ろうとする人の背中を押す
• 警察と行政、市民・事業者の本当の連携
• 排除関係者への保護が不可欠
暴力団排除のための本気の取組
• 多くの市民・企業が長い間不当な損失
• 暴力団とその影響をなくすことが、公正な社会
の実現、地域社会の経済発展に不可欠
• 暴力団を支えている資金提供者を認めない
• 現実にこの数年間で暴力団勢力は大幅減少
• 暴力団のない社会実現への道筋が見えてきた
• 暴力団以外の通常の犯罪集団は、刑罰を中
心とする組織犯罪対策によって対処可能
力の結集・本気の取組
• 過去の成功に学ぶ:薬物乱用少年の激減、子ど
もの交通事故死の激減、犯罪急増抑止
• 多くの人々・組織の力を結集して、実効性のあ
る本気の取組を、継続的に行う と変わる
• ボランティアの伝統を活かす、問題の所在を広く
見出す(総合的な取組、具体策)
• 子どもの問題:高知家の子ども見守りプラン
• 暴力団の問題:条例と市民・行政・警察の取組
求められる行動
• トップリーダーの本気と柔軟さ
• 現場の本気と努力
(他の地域、機関の経験に学ぶ)
• ミドル(管理者)の本意と現場の支援
(自組織のみに有利な結果を求めない)
• 他者・他機関の努力への敬意と感謝
休 憩
(15分)
【パネルディスカッション】
斎 藤 美 由 紀
(さいとう みゆき)
広島県呉市立片山中学校 校長
~キースピーチ:絶対規範について~
広島県生まれ。 公立中学校教諭,広島県立教育センター特別支援教育・教育相談部指
導主事,主任指導主事,部長を経て,平成23年度から竹原市立竹原中学校長,平成26
年度から呉市立片山中学校長として着任し,現在に至る。教諭時代から,校内暴力,暴
走族,薬物,女子非行等の厳しい生徒指導事案と正対し,「絶対規範」を根底に真の生徒
指導を問い続けてきた。国分康孝,国分久子氏に師事し,「育てる生徒指導」である構成
的グループ・エンカウンター等の手法を用いた型と心を育む学校経営を進めている。上級
教育カウンセラー,SGE公認リーダー,学級経営(Q-U)スーパーバイザー。
【パネリスト】
受田浩之(うけだ ひろゆき)
農学博士
高知大学農学部教授
副学長 地域連携推進センター長
昭和35年(1960年)3月12日北九州市生まれ。九州大学(農学博士)
1986年8月九州大学助手農学部、1991年4月高知大学助教授,2004年12月同教授。
2005年5月から地域連携推進本部長兼務、また2005年7月から(旧 国際・地域連携セ
ンター)現 国際地域連携推進センター長、2006年4月から副学長(国際・地域連携担
当)兼務。
現在、高知県食料産業クラスター協議会副会長、高知県地産外商公社評議会評議員、
四国地方産業競争力協議会委員、高知県戦略産業雇用創造プロジェクト推進協議会
委員、文部科学省「科学技術・学術審議会」臨時委員及び専門委員 等を務める。
2009年度から内閣官房が指定する「地域活性化の達人」に。
【パネリスト】
津野 泉(つの いずみ)
高知県警察本部少年課 少年サポートセンター副所長
少年補導職員
昭和59年4月 高知県警察本部に少年補導職員(当時:婦人補導員)として採用。
さまざまな問題を抱える子どもと保護者を支援するのが仕事である。
高知県6警察署(土佐署、須崎署、高知南署、佐川署、高知署、南国署)少年課、
高知市少年補導センター、高知市教育委員会派遣勤務等を経験の後、
平成26年1月少年課少年サポートセンターにおいて副所長として現在に至る。
《少年サポートセンター》
高知県の警察官、少年補導職員、スクールサポーター、小・中・高等学校の教員、
児童福祉司、児童心理司の各機関の少年関係専門職員が常駐し、個々の子ども
に合った方法を組み合わせて支援活動を展開している。
【パネリスト】
安永 智美(やすなが さとみ)
福岡県警察本部少年課飯塚少年サポートセンター係長
1963年 北九州市生まれ
昭和59年、福岡県警察官を拝命。12年間勤務後、平成8年に少年非行やい
じめ、不登校など様々な少年問題に対応する少年育成指導官に転身。
現在、飯塚少年サポートセンターにおいて、子どもを犯罪の被害者にも、加害
者にもしない目標を掲げ、少年相談や立ち直り支援、講演、補導活動などを
行っている。担当する少年少女からは「レッド隊長」の愛称で親しまれ、心の
悩みを良き相談者として聴き受け止めている。
著 書:言葉ひとつで子どもは変わる!
発行元:PHP研究所
・早稲田大学研究プロジェクト:
「子どもを犯罪から守るための多機関連携モデル」研究協力員
【パネリスト】
野 口 義 弘(のぐちよしひろ)
有限会社野口石油 代表取締役社長
1943年生まれ。有限会社野口石油代表取締役社長の傍ら、不登校、少年院、鑑
別所出身者、保護観察中の少年・少女たちを自らが経営するガソリンスタンドで延
べ100名雇用し、立ち直り支援活動を20年以上続けている。
◆文部科学大臣表彰 体育指導員表彰
◆内閣特命担当大臣表彰 「子どもと家族を応援する日本」功労者表彰
◆社会貢献者表彰
◆現代のロバート・オーエン賞受賞 他
小倉南警察署少年補導員
北九州市体育指導委員協議会 会長
非行少年更生支援年ネットワーク 発起人
福岡県就労支援事業者機構 理事
福岡県協力雇用主会 会長
【パネルディスカッション】
コーディネーター
平成19年度社会貢献者表彰受賞団体
公益社団法人ストップ・ガン・キャラバン隊 代表理事
砂田向壱 博士(人間環境学)
Koichi Sunada,Ph.D.
http://www.stopgun.org/
特定非営利法人「日本ガーディアン・エンジェルス」監事
九州管区警察学校講師
浄土真宗本願寺派僧侶・布教使
前職:九州大学大学院芸術工学研究院特任教授
現職:公益社団法人モバイル・ホスピタル・インターナショナル 理事長
内閣府災害時多目的船検討有識者会議委員
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私たちは、銃器犯罪を阻止するために活動しています。
米国では毎日9人の子供が銃犯罪で亡くなっている現実を知っていますか?
75人の大人が毎日全米50州のどこかの州で銃犯罪によって亡くなっている国だと知っていますか?
つまり、米国では17分ごとに銃犯罪で人が亡くなっているのです。
銃が人を殺しているのではありません。人が銃で人を殺しているのです。
私たちも例外ではなく、愛する子供を米国の銃犯罪に奪われた家族もいます。
しかし、銃が簡単に手に入らなければこんな事件は起こりません。
私たちは、他の誰よりも銃器への憧れを断つことの重要性を知っています。
•
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一方、私たちの国「日本」は世界に誇る銃所持禁止国です。
それが最近10年間に10000丁の銃器が摘発され、300人近い人(内半数は銃犯罪の巻き添えになっ
た市民)が亡くなっています。
近年は発砲事件、銃器の摘発件数は減少。暴力団が摘発を逃れるために潜在化の傾向にあるだけ
で危険が回避されたことではありません。
反面、秋葉原の無差別殺傷事件に見られる若いマニアの身勝手な犯罪の凶悪化、小中高生徒の暴
力事件が急増しています。
私たちはそのたびにエアガン条例の改正、銃刀法の改正、海外射撃ツアー参加の自粛要請など、銃
器への憧れ、安易に暴力に走る子供たちへの教育の重要性を訴えてきました。私たちは薬物、銃
器、暴力犯罪の根絶のために警察庁をはじめ都道府県警や海外NGOとも連携し後述する諸々の社
会活動を行っている唯一の団体です。
•
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「 サイレントマーチ~息子を奪った銃社会」
砂田向壱著・葦書房 刊行
病院に横たわる息子と対面
1994年8月6日
22歳の子息をニューヨークで強盗のために奪われた父親が、
ひとり銃社会のアメリカに立ち向かうドキュメント。突然の凶
報にやり場のない憤りと不条理へのとまどいの淵に沈んだ
父親は、やがて、子息のために、後に続く日本人留学生のため、そし
て自らのためにも立ち上がることを決意する。
行動を起こすと、クリントン大統領、モンデール大使、ジュリアーニ市長
がそれに応えてくれる。アメリカは、子息の命を奪った国である。
同時にそこは、市民の声が届く希望の国でもある。砂田氏
は子息の事件の実態を明らかにするため、海を越えて刑事・民事の裁
判にコミットする。その行動力は九州男児の面目躍如たるものがある。
1996~1999年 銃器製造責任訴訟裁判
米国裁判史上初の勝訴を得た唯一の外国人として
広く知られている。
~未来に種まきリレーシンポ~
少年非行防止、健全育成のために
~従来対象:一般 → 少年非行防止活動支援者等~
生まれたときは人間だれしも無垢 ~ いのちの尊厳を考えるシンポジウム
平成23年①
同年②
同年③
少年非行と薬物
少年非行と暴力団 少年の健全育成と銃器
開催:5月21日
大阪府警協力
会場:應典院
開催:7月21日
福岡県警協力
会場:小倉リバーウォーク
平成25年⑤
被災地の未来を担う
少年の健全育成
開催:2月10日
福島県警協力
会場:郡山女子大講堂
開催:11月24日
警視庁協力
会場:江戸博物館
平成24年④
広島県暴走族非行少年対策会議
開催:11月12日
広島県警協力
会場:中国新聞ホール
平成26年⑥
高知家の子供見守り
平成27年⑦
次回リレー地予告
開催:6月7日
高知県警協力
開催:1月17日
岡山県警協力
会場:高知県民文化ホール 会場:岡山市民会館
平成27年度
⑧ー⑨
開催地選考
パネルディスカッション
終了
【次回リレー開催地挨拶】
高知県警察本部生活安全部
少年課長
山 崎 清 澄
岡山県警察本部生活安全部参事官
少年課長
渡 邉 英 幸
未来に種まきリレーシンポジウム in 高知
~高知家の子供見守り~
閉会ご挨拶
生活安全部長
上村 和宏
本日は、お忙しい中、
「未来に種まきリレーシンポジウム」
にお越しいただき、誠にありがとうございました。