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静岡県における
災害廃棄物の広域処理について
静岡県くらし・環境部
廃棄物リサイクル課
災害廃棄物の発生量(1)
(岩手県と宮城県)
(万トン)
約19年分
1500
1,569
1000
約11年分
500
476
6
0
岩手県
84
宮城県
平成21年度ごみ排出量(万トン)
東日本大震災におけるがれき発生量(万トン)
災害廃棄物の発生量(2)
(岩手県山田町と大槌町)
約118年分
(万トン)
約67年分
71
50
40
0.6
0
山田町
0.6
大槌町
平成21年度ごみ排出量(万トン)
東日本大震災におけるがれき発生量(万トン)
山田町、大槌町の柱材・角材の処理
(岩手県災害廃棄物処理詳細計画より)
発生量
144,100t
山田町
70,900t
大槌町
73,200t
広域処理
122,000t
山田町
48,800t
大槌町
73,200t
岩手県内処理
22,100t
ホクヨープライウッド㈱ 7,400t
宮古ボード工業㈱14,700t
混合物
木くずを
選 別
細かく破砕
山田町の仮置場
放射能と放射線
名称
放射能
単位名
(記号)
定義
ベクレル
(Bq)
1秒間に原子
核が壊変(崩
壊)する数
(個数/秒)
説
明
放射性物質がどのくらい物質の
中に含まれているかを表わす。
放射線の種類やエネルギーの違
い、また、人体の組織や臓器の
種類によって現れる影響の程度
放射線による
シーベルト
に差が出るため、放射線の種類
放射線量
人体への影
(Sv)
やエネルギーによる違いと被ばく
響の度合い
した組織や臓器の放射線による
影響度合いを補正して、共通の
尺度(物差し)で算定される。
出典:文部科学省資料
災害廃棄物の広域処理に関する基準
H24.4.17告示・施行
焼却灰の放射性セシウムの濃度
8,000ベクレル/kg以下
(目安)
(ストーカ方式) (流動床方式)
8
静岡県の災害廃棄物試験焼却に係る基本スキーム
場所
岩手県内
主体
静岡県内
岩 手 県
一次仮置場
(混合廃棄物)
二次仮置場
県内
貨物駅
(柱材等に選別)
保
・
管
陸運
・
陸運
破
砕
選
別
詰
替
受入市町等
静岡県
盛岡駅
陸運
積
替
山田・大槌漁港
陸運
積
替
積
替
中間処理施設
積
替
陸運
最終処分場
陸運
陸運
港湾
船舶
県内・県外
焼
却
・
溶
融
埋
立
リサイクル業者等
陸運
再
生
(陸運) (船舶)
①放射能濃度
②空間線量率
③遮蔽線量率
④空間線量率
⑤処理不適物
⑥空間線量率
(コンテナ積込時)
静岡県独自に実施
⑦排ガスの放射能濃度
⑧焼却灰等の放射能濃度
⑨処分場敷地境界の放射線
量
(1回/週)
遮へい線量率の測定方法
鉛の箱に入れ、外部からの
放射線を遮へいして測定
線量計(シンチレーション
サーベイメータ)のセンサー
を直接試料にあてて測定
静岡県の受入基準
項
目
放射性物質濃度
(Cs-134及びCs-137の合計値)
基
準
100Bq/kgを超えないこと※
空間線量率
バックグラウンドの空間線
量率の3倍以上にならない
こと
遮蔽線量率
0.01μSv/時を超えないこと
二次仮置場
二次仮置場
県内積替地
二次仮置場
※国の基準: 240Bq/kg(流動床は480 Bq/kg)以下が目安
島田市試験溶融の測定結果
【概要】
○ 焼却方法
・山田町の柱材・角材を破砕したもの 10トン
+
・島田市のごみ
56トン
計
66トン
(混焼率15%)
○ 放射能濃度等の測定
・搬出から焼却までの各段階で計7回測定
・県の受入基準及び国の基準に全て合致
放射能濃度の測定(仮置場)
10ヶ所からサンプリング
ゲルマニウム半導体検出器で測定
放射性セシウム濃度測定結果
【測定結果】
1
木材チップの放射性セシウム濃度(単位:Bq/kg)
内訳
種
類
測定日
測定結果
判定
(Cs-134+Cs137)
Cs-134
Cs-137
木材チップ
2/8(水)
①
15.2
6.5
8.7
基準適合
木材チップ
2/8(水)
②
15.8
6.2
9.6
基準適合
※受入基準 100Bq/kg以下、 国基準 240~480Bq/kg以下(参考値)
放射線量の測定(仮置場)
空間線量率測定結果(仮置場)
2次仮置場での空間線量率
(単位:μSv/時)
測定日
空間線量率
バックグラウンド
判定
2/8(水)
0.04
0.07
基準適合
※受入基準 バックグラウンドの3倍以上とならないこと
遮へい線量率の測定
遮へい線量率の測定結果
3 木材チップの遮蔽線量率(単位:μSv/時)
測定日
遮蔽線量率
判定
2/10(金)
0.000~0.001
基準適合
※受入基準 0.01μSv/h以下
コンテナ周囲での放射線量測定
空間線量率の測定結果
4 コンテナ積込後の空間線量率
(単位:μSv/時)
測定場所
測定日
空間線量率
バック
グラウンド
判定
山田町
仮置場
2/10~
2/11
0.06~0.07
0.08
基準適合
静岡貨物駅
2/14~
2/15
0.05
0.06
基準適合
島田市
環境プラザ
2/15~
2/16
0.05~0.07
0.07
基準適合
※受入基準 バックグラウンドの3倍以上とならないこと
焼却灰(溶融飛灰)
住民公開用に採取
無害化処理を行った溶融飛灰
溶融飛灰等の放射性セシウム濃度
5 溶融飛灰の放射性セシウム濃度
採取場所
採取日
島田市環境プラザ 2/17(金)
(単位:Bq/kg)
測定結果
判定
備 考
64
基準適合
通常ごみ
22未満~68
※国基準 8,000Bq/kg以下
6 排ガス中の放射性セシウム濃度
(単位:Bq/㎥)
採取場所
採取日
測定結果
判定
島田市環境プラザ 1号炉
2/16(金)
不検出
基準適合
島田市環境プラザ 2号炉
2/16(金)
不検出
基準適合
※国基準 Cs-134の濃度(Bq/㎥)/20(Bq/㎥)+Cs-137の濃度(Bq/㎥)/30(Bq/㎥)≦1
広域処理における手続き
補助金
山
田
町
委託
国
委託
補助金
大
槌
町
各市町
岩
手
県
委託
契約
静
岡
県
各市町
各市町
参
考
放射能と放射線
名称
放射能
単位名
(記号)
定義
ベクレル
(Bq)
1秒間に原子
核が壊変(崩
壊)する数
(個数/秒)
説
明
放射性物質がどのくらい物質の
中に含まれているかを表わす。
放射線の種類やエネルギーの違
い、また、人体の組織や臓器の
種類によって現れる影響の程度
放射線による
シーベルト
に差が出るため、放射線の種類
放射線量
人体への影
(Sv)
やエネルギーによる違いと被ばく
響の度合い
した組織や臓器の放射線による
影響度合いを補正して、共通の
尺度(物差し)で算定される。
出典:文部科学省資料
放射能に関するイメージ
放射線を出す物質を「放射性物質」、放射線を出す能力を「放射能」という。
放射線を出す物質
放射線を出す能力
1秒間に放射性物質が安定
な物質に変化する数を「ベク
レル(Bq)」と呼ぶ
直接又は間接に空気
を電離する能力をも
つもの(X線、γ線、α
線、β線など)
出典:文部科学省資料
食物中のカリウム40の放射能量(日本)
(単位:ベクレル/kg)
干しこんぶ 2,000
生わかめ 200
牛乳 50
干ししいたけ 700
ほうれん草 200
食パン 30
ポテトチップ
魚 100
米
30
400
牛肉 100
ビール
10
出典:文部科学省資料
ヒトの体内の主な放射性物質
カリウム40 …………
4,000Bq
炭素14 ……………… 2,500Bq
ルビジウム87 ………
500Bq
鉛210・ポロニウム210 …
5核種分の計
20Bq
7,020Bq
体重60Kgの日本人の場合
出典:文部科学省資料
放射線量の比較
単位:ミリシーベルト
100
(ミリシーベルト/年)
・食品から
0.22
(カリウム40など)
・大気から
0.59
これより低い線量では
明確な臨床症状が確認
されていません。(生涯)
50
20
(ラドンなど)
・宇宙から
・大地から
0.29
0.38
(ウラン、トリウムなど)
世界平均 2.4
日本平均 1.4
10
6.9
CTスキャン(1回)
2.4
1.4
0.6
災害廃棄物の焼却
・埋立処分後 0.01
6.9
1
0.6
一般公衆の線量限度
胃のX線(1回)
0.05 胸のX線(1回)
広域処理の対象となる災害廃棄物
東北・関東地方の
空間放射線量マップ
●広域処理対象災害廃棄物
・岩手県山田町と大槌町の柱材・角材
・安全性が確認されたものに限定
(放射性セシウム100Bq/kg以下)
31
文部科学省による航空機モニタリング結果をもとに環境省作成
災害廃棄物の受入れ基準
(広域処理に関する基準)
H24.4.17告示・施行
• 焼却前の目安: 240Bq/kg(流動床は480 Bq/kg)以下
(静岡県の受入基準: 100Bq/kg以下 )
• 焼却灰の放射性セシウムの濃度が8,000Bq/kg以下
32
災害廃棄物の焼却処理の安全性
33
災害廃棄物の埋立処分の安全性
•
埋立終了後は、処分場の上部を50cm以上の土で覆うことにより、99.8%の放
射線を遮蔽でき、周辺住民への健康に対する影響を無視できるレベル(年間
0.01mSv以下)に抑えられます。
34
半減期
放射性核種が崩壊して別の核種に変わるとき、
元の核種の半分が崩壊する期間
1200
Cs-137の場合
Cs (Bq/kg)
1000
放射能の強さは…
800
半減期を10回繰り返すと
→1000分の1
半減期を20回繰り返すと
→100万分の1
に減少
600
400
200
0
0
30
半減期の例
Cs-134 2年
Cs-137 30年
Sr-90 28.8年
Ra-226 1600年
Rn-222 3.8日
Pu-239 2.4万年
K-40 12.5億年
60
90
120
150
年
55Cs137
ベータ線
セシウム
Cs137の壊変
β線とγ線を放出し
Ba137に変化する
56Ba137m
ガンマ線
56Ba137
バリウム
放射線と生活習慣によってがんになる相対リスク
●放射線は、広島・長崎の原爆による瞬間的な被ばくを分析したデータ(固形がんのみ)であり、
長期にわたる被ばくの影響を観察したものではない。
●その他は、国立がん研究センターの分析したデータである。
※対象:40~69際の日本人
運動不足:身体活動の量が非常に少ない 野菜不足:野菜摂取量が非常に少ない
出典:(独)国立がん研究センター調べ