Transcript 医師の年齢分布
新潟県 ２５年後の医療 2035年の日本医療を考える ワーキンググループ 日本の人口は減少傾向 人口（千人） 1869万人 30年間 2 医師の年齢分布（日本） 平成２２年度医学部（日本全国）定員：８９３１人 ７５歳 医学部定員増の 結果 3 医師の年齢分布（日本） 平成２２年度医学部（日本全国）定員：８９３１人 ５０歳 ７５歳 ２５年後（２０３５年）に 見込まれる医師数の 増分 4 人口減少と医師増 • 日本の人口は約１億２千万、２５年後には１５％減 • 医師数は２０％ほど増えそうです（前スライドの目分量） これが正しいと： • ２０３５年、医師一人当たりの人口は、２０１０年の ７５％になります。 – １００人診ていた医師は、７５人診れば良くなります • 日本の医療の状況は良くなりそうです 本当でしょうか？ 5 人口は減るだけでしょうか？ 人口の減少だけではなく年代別人口（年齢分布）が 変わることにも注意が必要です。 http://www.census.gov/ 6 新潟県の状況 新潟県の人口：今後２５年の推移 2500000 49万人減 (2010年人口の20%) 2000000 1500000 1000000 500000 0 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 新潟県も人口は減少傾向にあります。 2035年 新潟県の人口：年齢分布の変化 2010年 90歳~ 85～89歳 80～84歳 75～79歳 70～74歳 65～69歳 60～64歳 55～59歳 50～54歳 45～49歳 40～44歳 35～39歳 2010 対人口割合 20~ 59歳 ~ 59歳 60歳~ 75歳~ 48.4% 65.8% 34.2% 14.1% 総人口 2,365,817 2035 対人口割合 20~ 59歳 ~ 59歳 60歳~ 75歳~ 42.5% 55.6% 44.4% 23.2% 総人口 1,874,597 30～34歳 25～29歳 20～24歳 15～19歳 男性 女性 10～14歳 5～9歳 0～4歳 120000 100000 80000 60000 40000 20000 0 0 20000 40000 60000 80000 100000 120000 90歳~ 2035年 85～89歳 80～84歳 75～79歳 70～74歳 65～69歳 60～64歳 55～59歳 50～54歳 45～49歳 40～44歳 35～39歳 30～34歳 25～29歳 人口ピラミッドの劇的な変化！！ 20～24歳 15～19歳 10～14歳 男性 120000 100000 80000 女性 5～9歳 0～4歳 60000 40000 20000 0 0 20000 40000 60000 80000 100000 120000 国立社会保障・人口問題研究所の試算より http://www.ipss.go.jp/ ２５年後を数学で予測する 人口シミュレーション：基本的概念 各地域において、世代別、男女別に計算： ５年後の人口 ＝ 現在の人口 X （生存率 ＋ 移動率） 250000 人口（人） 新潟県 人口分布の変化 200000 団塊ジュニア 団塊の世代 150000 2010年 2015年 2020年 100000 出生数の減少 2025年 2030年 2035年 50000 超高齢者社会 0 0～ 4 5～ 歳 10 9歳 ～ 15 14歳 ～ 20 19歳 ～ 25 24歳 ～ 30 29歳 ～ 35 34歳 ～ 40 39歳 ～ 45 44歳 ～ 50 49歳 ～ 55 54歳 ～ 60 59歳 ～ 65 64歳 ～ 70 69歳 ～ 75 74歳 ～ 80 79歳 ～ 85 84歳 ～ 89 90 歳 歳 ~ 推移が分かるよう 折れ線グラフで 表示 60歳以上高齢者の推移予測 ６０歳以上男性 ６０歳以上女性 600000 600000 500000 500000 400000 400000 300000 300000 200000 200000 100000 100000 0 0 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 ６０歳以上人口 1000000 900000 1.06倍 800000 700000 600000 500000 60歳以上の人口は それほど変化しない （総人口は20%減少する ので割合は高くなる） 400000 300000 200000 100000 0 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 75歳以上（後期高齢者）人口の推移 予測 ７５歳以上男性 300000 ７５歳以上女性 300000 250000 250000 200000 200000 150000 150000 100000 100000 50000 50000 0 0 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 ７５歳以上人口 500000 450000 400000 1.32倍 350000 300000 250000 75歳以上の人口は かなり増加する （総人口は20%減少する ので割合はさらに高くなる） 200000 150000 100000 50000 0 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 死亡数の予測結果 死亡累計（女性） 死亡累計（男性） 80,000 90,000 人口は減少するにも関わらず 死亡数は増加する 78,000 70,000 死亡数（人） 76,000 80,000 74,000 死亡数（人） 60,000 72,000 50,000 70,000 40,000 68,000 30,000 66,000 20,000 64,000 10,000 62,000 0 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 35,000 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 60,000 高齢者の死亡数が 著しく増加する 50,000 25,000 死亡数（人） 30,000 死亡数（人） 40,000 2010年 20,000 2015年 2020年 15,000 2025年 2030年 2010年 2015年 30,000 2020年 2025年 2030年 20,000 2035年 2035年 10,000 10,000 5,000 9 10 歳 ～ 14 15 歳 ～ 19 20 歳 ～ 24 25 歳 ～ 29 30 歳 ～ 34 35 歳 ～ 39 40 歳 ～ 44 45 歳 ～ 49 50 歳 ～ 54 55 歳 ～ 59 60 歳 ～ 64 65 歳 ～ 69 70 歳 ～ 74 75 歳 ～ 79 80 歳 ～ 84 歳 85 歳 ～ 5～ （注）死亡数は５年分の累計 0～ 4歳 9 10 歳 ～ 14 15 歳 ～ 19 20 歳 ～ 24 25 歳 ～ 29 30 歳 ～ 34 35 歳 ～ 39 40 歳 ～ 44 45 歳 ～ 49 50 歳 ～ 54 55 歳 ～ 59 60 歳 ～ 64 65 歳 ～ 69 70 歳 ～ 74 75 歳 ～ 79 80 歳 ～ 84 歳 85 歳 ～ 5～ 0～ 4歳 0 0 後期高齢者死亡数 男性 総死亡数 女性 後期高齢者 死亡数 総死亡数 合計 後期高齢者 死亡数 総死亡数 後期高齢者 死亡数 2010年 68,262 37,289 63,464 49,989 131,726 87,279 2015年 71,691 43,041 69,857 57,784 141,547 100,825 2020年 75,321 47,890 75,216 63,865 150,537 111,755 2025年 77,122 50,490 78,017 67,030 155,139 117,520 2030年 77,764 54,735 78,666 69,021 156,430 123,755 2035年 78,029 57,790 79,025 70,536 157,054 128,327 新潟県における後期高齢者（75歳以上）の死亡数は、 2035年には、2010年の 1.5 倍になる。 （注）高齢化に伴い、がん、認知症などの患者数も増大することが予想される。 1.5倍 新潟県医師の年齢別分布（2010年） 700 医師数（人） 600 500 400 新潟県（男性医師） 300 新潟県（女性医師） 新潟県（医師総数） 200 100 ~ 2 25 4歳 ～ 2 30 9歳 ～ 3 35 4歳 ～ 3 40 9歳 ～ 4 45 4歳 ～ 4 50 9歳 ～ 5 55 4歳 ～ 5 60 9歳 ～ 6 65 4歳 ～ 6 70 9歳 ～ 7 75 4歳 ～ 7 80 9歳 ～ 84 歳 85 歳 ～ 0 年代別医師数（日本全国）と特徴は同じ ・ 若い医師が多い（１９９０年代までの医学部定員増加による効果） ・ 年配の医師は少ない 24 25 歳 ～ 29 30 歳 ～ 34 35 歳 ～ 39 40 歳 ～ 44 45 歳 ～ 49 50 歳 ～ 54 55 歳 ～ 59 60 歳 ～ 64 65 歳 ～ 69 70 歳 ～ 74 75 歳 ～ 79 80 歳 ～ 84 歳 85 歳 ～ ~ 400 ~ 2 25 4歳 ～ 2 30 9歳 ～ 3 35 4歳 ～ 3 40 9歳 ～ 4 45 4歳 ～ 4 50 9歳 ～ 5 55 4歳 ～ 60 59歳 ～ 6 65 4歳 ～ 6 70 9歳 ～ 75 74歳 ～ 7 80 9歳 ～ 84 歳 85 歳 ～ 2010年医師数年齢分布 600 200 600 500 400 700 600 500 新潟県（男性医師） 新潟県（女性医師） 新潟県（医師総数） 200 0 2035年 500 400 300 2010年 2010年 100 0 2035年 2010年 300 200 2025年 100 0 100 80 60 100 2015年 40 20 2030年 2035年 0 ~ 2 25 4歳 ～ 2 30 9歳 ～ 3 35 4歳 ～ 3 40 9歳 ～ 4 45 4歳 ～ 4 50 9歳 ～ 5 55 4歳 ～ 5 60 9歳 ～ 6 65 4歳 ～ 6 70 9歳 ～ 7 75 4歳 ～ 7 80 9歳 ～ 84 歳 85 歳 ～ 300 ~ 2 25 4歳 ～ 2 30 9歳 ～ 3 35 4歳 ～ 40 39歳 ～ 4 45 4歳 ～ 4 50 9歳 ～ 55 54歳 ～ 5 60 9歳 ～ 6 65 4歳 ～ 6 70 9歳 ～ 7 75 4歳 ～ 80 79歳 ～ 84 歳 85 歳 ～ ~ 2 25 4歳 ～ 2 30 9歳 ～ 3 35 4歳 ～ 3 40 9歳 ～ 4 45 4歳 ～ 4 50 9歳 ～ 5 55 4歳 ～ 5 60 9歳 ～ 6 65 4歳 ～ 6 70 9歳 ～ 7 75 4歳 ～ 7 80 9歳 ～ 84 歳 85 歳 ～ 新潟県医師数のシミュレーション 男性（シミュレーション） 2035年医師数年齢分布 2015年 2020年 600 2030年 500 2035年 400 120 女性（シミュレーション） 300 200 2010年 2020年 2025年 100 0 シミュレーションにより 2010年と2035年の医師数が比較可能になる 700 ２０１０年医師総数（７５歳未満）：３８５４人 に対して、シミュレーションの結果 ２０３５年医師総数（７５歳未満）：４５９２人 と予測される。 医師数は１９％増加 新潟県（男性医師） 新潟県（女性医師） 新潟県（医師総数） OECD：人口千人あたり医師数 • 2010年新潟県 – 人口：2,365,817 人 – 医師：3,845人 – 人口千人当たり医師数：1.63 • 2035年新潟県 – 人口：1,874,597 人 – 医師：4,592人 – 人口千人当たり医師数：2.45 改善するように見える。 本当にそうでしょうか？ 医師の年齢分布 700 2008年舛添厚労大臣時代の 医学部定員増の効果 600 医師の高齢化 500 400 2010年 300 2035年 200 100 ~ 24 25 歳 ～ 29 30 歳 ～ 34 35 歳 ～ 39 40 歳 ～ 44 45 歳 ～ 49 50 歳 ～ 54 55 歳 ～ 59 60 歳 ～ 64 65 歳 ～ 69 70 歳 ～ 74 75 歳 ～ 79 80 歳 ～ 84 歳 85 歳 ～ 0 OECD 指標は、若い医師も高齢医師も同じ１人。働き方の違いは考慮されていない。 医師の働き方は年齢と共に変わる 男性 ２０代８５時間 ６０才５８時間 女性 ２０代７８時間 ７０代４０時間 年齢と共に勤務時間は減少。開業医率、管理職率も上昇する。 若手医師の過剰な勤務時間も問題。EU、USAには労働時間制限あり。 実は、 • 新潟県は、OECD指標が2010年の 1.63 から2035年 には 2.45 に改善する試算結果 • しかしながら、2010年、2035年共にこの値は 日本全体でのOECD指標より下、47都道府県 中４３位（2010年、2035年共に）です • 2010年日本全体では 2.00 • 2035年日本全体では 3.14 新潟県25年後の医療は？ 新潟 2010年 高齢者比 増加割合 44.947 → 43.090 0.959 160.650 → 149.527 0.931 対労働時間 1.913 → 1.971 1.030 対医師数 6.836 → 6.839 1.000 1.267 → 1.610 1.271 4.529 → 5.588 1.234 対労働時間 対医師数 死亡数比 2035年 後期高齢者 対労働時間 死亡数比 対医師数 日本平均 高齢者比 2010年 対労働時間 対医師数 死亡数比 後期高齢 者死亡数 比 38.822 115.738 対労働時間 1.275 対医師数 4.629 対労働時間 0.765 対医師数 2.778 （注）対労働時間は、１０００時間当たりの指標。 2010年に比べ、2035年では、医師一人に対する高齢者数、死亡数はさほど 変化しない。しかしながら、後期高齢者死亡数に対する指標は２〜３割悪化 する。他県と比較して全体的に悪化率は低いが、右にあげた日本の平均値と 比べると、各指標共に2010年の段階ですでにかなり悪いことが分かる。 （注）高齢者比で対労働時間とは、医師の労働1000時間あたりの高齢者数を表す。また、高齢者比で 対医師数は、医師一人当たりの高齢者数を表す。医師の診療科、勤務医、診療所は区別していない。 実際に死亡時に見取る医師はある程度診療科が絞られてくることに注意されたい。見取ることの多い 診療科を希望する医学生が少なくなると指標はもちろん悪化するがそれは反映されていない。 2035年新潟県の医療を2010年の 日本平均並にするには（１） 医師の労働時間を増やし、労働力をまかなう 医師がたくさん働く2035年の新潟県 日本の平均 若い医師は 週100時間 の労働 2010年 2010年 2035年 2035年 2035年 2035年 44.947 38.822 39.031 38.044 28.296 21.249 160.650 115.738 149.527 149.527 149.527 149.527 対労働時間 1.913 1.275 1.785 1.740 1.294 0.972 対医師数 6.836 4.629 6.839 6.839 6.839 6.839 1.267 0.765 1.459 1.422 1.057 0.794 4.529 2.778 5.588 5.588 5.588 5.588 新潟 高齢者比 対労働時間 対医師数 死亡数比 後期高齢者 対労働時間 死亡数比 対医師数 高齢医師も 週70時間 の労働 若い医師は 週168時間 の労働 若い医師は 週250時間 の労働 一週間は168時間しかないのに、168時間や250時間も働けるはずがない。 医師を増員せずに2010年の日本の平均並みの医療は新潟では実現しない。 2035年新潟県の医療を2010年の 日本平均並にするには（２） 医師を増員する（医学部定員増）ことにより、労働力をまかなう 医学部定員を増やした2035年 日本の平均 医学部定員 ５０％増 医学部定員 100％増(2倍) 2010年 2010年 2035年 2035年 2035年 44.947 38.822 34.797 29.181 22.060 160.650 115.738 123.739 105.537 81.547 対労働時間 1.913 1.275 1.592 1.335 1.009 対医師数 6.836 4.629 5.660 4.827 3.730 1.267 0.765 1.300 1.091 0.824 4.529 2.778 4.624 3.944 3.048 新潟 高齢者比 対労働時間 対医師数 死亡数比 後期高齢者 対労働時間 死亡数比 対医師数 （注）高齢者に対する医療のありかたに変化が必要 という見方も出来る。 医学部定員 200％増(3倍) 地域医療を担う医学部を 新設するレベル まとめ • • • • • • • 新潟県の人口は今後25年間で 20% 減少する。一方、医師数は 18% 増加する。 このことにより、人口千人当たりの医師数は 1.63 から 2.45 に改善する。これは 「医師数は足りている」という根拠の一つとしてあげられている。 しかしながら、人口の年齢分布は大きく変化し（スライド9）、後期高齢者の割合は 増大する（スライド12）。 また、人口減少にも関わらず、死亡数は増大し（スライド13）、特に、後期高齢者 死亡数の増大は2010年の1.5倍にものぼる（スライド14）。 そこで、我々は、25年後の医師数、およびその年齢分布ををシミュレーションし、 対高齢者、対死亡数、対後期高齢者死亡数の各指標において新潟県の医療が 25年後どのように変化するかを予測した。 その結果、それらの指標は最大1.2倍近く悪化することが分かった。 しかしながら、新潟県の場合、悪化率よりも2010年における指標の悪さが問題と なる。実際、全ての指標において、日本の平均を大きく下回ることが分かった（ス ライド21）。 新潟県の2035年の医療を上記3つの指標に従い2010年の日本平均並にするた めの手段として、2つのシミュレーションを行った。 – 労働時間の増大：医師は増員することなく労働時間を増やすことにより労働力を増す。結果 としては、若手の医師が一週間休み無く働いても後期高齢者死亡数指標において2010年の 日本の平均には届かないことが分かった。現在、医師の労働時間はスライド19にも示されて いるようにすでに超過勤務となっている。この是正が求められる中、医師の労働時間増大は あり得ないという結論に至った。 – 医師数の増員：医学部定員増を想定し、どの程度増員すれば2010年の日本平均並になる かをシミュレーションした。その結果、対死亡数指標においては100%の増員（すなわち定員 を2倍にする）が必要、対後期高齢者死亡数指標においては200%の増員（定員3倍）が必要 という結論を得た。これは、医学部を新設することで初めて達成できる増員である。 参考資料 勤務医の割合（新潟県） 勤務医割合（女性） 1.2 1.2 勤務医割合（男性） 74 歳 70 ～ 69 歳 65 ～ 64 歳 60 ～ 59 歳 55 ～ 54 歳 50 ～ 49 歳 45 ～ 44 歳 40 ～ 39 歳 35 ～ 34 歳 30 ～ 歳 24 ～ 25 ～ 歳 ～ 74 70 ～ 69 65 ～ 64 60 ～ 59 55 ～ 54 50 ～ 49 45 ～ 44 40 ～ 39 35 ～ 34 30 ～ 29 25 歳 0 歳 0 歳 0.2 歳 0.2 歳 0.4 歳 0.4 歳 0.6 歳 0.6 歳 0.8 ～ 24 歳 0.8 29 歳 1 1 加齢に伴い勤務医の割合は減少していく。スライド１９では、加齢と共に医師の働き方が 変わるデータを示したが、それは病院勤務医のデータであったことに注意しなければ ならない。年配の医師が増えてもそれがイコール勤務医の増加とはならない。 参考資料 「新潟市」と「新潟県の新潟市以外地区」の比較 後期高齢者死亡数 （対労働時間） 新潟市 悪化度 新潟市以外新潟県 悪化度 後期高齢者死亡数 （対医師数） 新潟市 悪化度 新潟市以外新潟県 悪化度 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 0.817 0.942 1.006 1.041 1.100 1.191 1.000 1.154 1.232 1.275 1.348 1.459 1.688 1.860 1.941 1.963 2.035 2.086 1.000 1.102 1.150 1.163 1.206 1.236 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2.931 3.341 3.530 3.629 3.815 4.124 1.000 1.140 1.204 1.238 1.302 1.407 6.008 6.518 6.728 6.782 7.047 7.255 1.000 1.085 1.120 1.129 1.173 1.208 新潟市は1.5倍近く悪化する。新潟市以外の地区は２０％程度の悪化度である。 しかしながら、指標の数値自体を見ると仙台以外の地区は仙台と比較すると ２倍以上悪いことが分かる。 参考資料 医師年齢分布（2010年）の比較 「新潟市」と「新潟県の新潟市以外地区」 300 24 歳 以 下 25 ～ 29 歳 30 ～ 34 歳 35 ～ 39 歳 40 ～ 44 歳 45 ～ 49 歳 50 ～ 54 歳 55 ～ 59 歳 60 ～ 64 歳 65 ～ 69 歳 70 ～ 74 歳 「新潟市」と「新潟県の新潟 市以外地区」の医師数（男 250 性）は、それぞれ1504人、 200 1768人で 大体同じ。しかしながら、そ の年齢分布はかなり違うこ 150 新潟市 とがわかる。新潟市の方が 新潟市以外新潟県 100 若手医師 が多いのに対して、新潟市 50 以外の地区では50歳を超 える医師の数がかなり多く 0 なる。この 50歳を超える医師は、2035 年には75歳以上となる。 従って、新潟市以外地区の医師年齢分布からは、この地区の医師数は現状のままの システムでは、大きく増加しないばかりか場合によっては減少してしまう可能性もある （高齢医師が引退する数が新たにこの地区に来る医師数を上回る可能性もある）。