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4 植物育種と育種学:遺伝子としてのDNA, 染色体とゲノム (4)遺伝子の複製 DNAの構造:DNA,RNA 複製について:5‘、3’の方向性はリン酸を介した伸長反応による DNAポリメラーゼは,RNAをprimerとして新製鎖を合成する. 7)遺伝子の構造と発現 ・セントラルドグマ 遺伝子構造 遺伝子の構造 *真核生物と原核生物の違い *遺伝子はどこに存在しているか(染色体との関係) *遺伝子の大きさの変異 *遺伝子の基本構成単位 プロモーター エキソン(コード領域) 開始コドン 終止コドン 大きさの変異 イントロン(なぜ必要なのか?) 大きさの変異 ポリA付加配列シグナル(真核生物のみ) 遺伝子サイズとイントロン: 最小の遺伝子は,tRNATyr およそ100bp.大きいものでジストロフィン は2400kb(0.6%エ キソン,1つが平均180bp.この遺伝子は筋肉を構成するので破壊されると筋ジストロ フィー症になります). イネにおける遺伝子構造の概要 *センス鎖とアンチセンス鎖 A. 遺伝子A B. 遺伝子B DNA RNA ••••••ATG••••••••••••••センス鎖 ••••••TAC••••••••••••••アンチセンス鎖(鋳型となる) •••••AUG••••••••• 151番目のアミノ酸がSTOPコドンへ GAA、GTA(Glu)ーTAA,TTAになると STOPコドンになる 131番目のグルタミン酸がリジンへ 和名 英名 2文字 1文字 和名 英名 3文字 1文字 メチオニン methionine Met M セリン serine Ser S アラニン alanine Ara A トレオニン threonine Thr T バリン valine Val V チロシン tyrosine Tyr Y ロイシン leucine Leu L アスパラギン asparagine Asn N イソロイシン isoleucine Ile I グルタミン glutamine Gln Q プロリン proline Pro P アスパラギン酸 aspartic acid Asp D フェニルアラニン phenylalanine Phe F グルタミン酸 glutamic acid Glu E トリプトファン tryptophan Trp W リジン lysine Lys K システイン cysteine Cys C アルギニン arginine Arg R グリシン glycine Gly G ヒスチジン histidine His H a)転写: センス・アンチセンス 両鎖に情報のあることを説明 b)スプライシング:イントロンの位置とコードとの関係 (phase0,1,2) Wxa(第1exon/intron,GT型:正常に切り出される),Wxb(TT型, splicingされれば少量の産物ができる) 培養変異! 北海292号(あぼろづき):あきほx「きらら397」由来の細胞培 養変異個体(北海287号) ・低アミロース品種のアミロース含有率は10〜12%,粘りが 強すぎると感じる人もいる.コシヒカリは18%程度 ・培養変異体,その後代の「北海292号」のアミ ロース含有率 は約14% ・Wx座内の欠失はイントロンだが低アミロースに関与. http://www.cryo.affrc.go.jp/seika/new/h14/056-059.pdf A1 d1-like A23 (d1) Bar=5cm A1 d1-like A23 (d1) Bar=1mm RGA1 ( Rice G protein αsubunit 1 gene ) ・イネのGタンパク質αサブユニット1 をコードする遺伝子 Gタンパク質 ・シグナル伝達を媒介 ・GTP(GDP)結合タンパク質 ・α、β、γサブユニットから成る GA 細胞伸長など 矮化 塩基配列解析結果 RGA1 chr.5 15,531,758~15,535,427nt (-) f0 1kb 正常型 d1-like -146f r0 f2 r1 1503f d1-like d1 f3 r2 GGATTCATC ||||| ||| GGATT-ATC r3 d1座, d1-like座解析 RGA chr.5 15,531,758~15,535,427nt (-) enon9 enon12 1kb 正常型 d1 d1-like 正常型 d1 d1-like アミノ酸配列比較 ( RGA1 cDNA→アミノ酸) 正常型 TGG ATT CAT CTT TTT GAA GGT GTT AAT GCG GTA ATC TTT --- --- --- --- --- --- --- --- --- --- --- --- --W I H L F E G V N A V I F 1bp欠失 TGG ATT ATC TTT TTG AAG GTG TTA ATG CGG TAA TCT TT d1-like --- --- --- --- --- --- --- --- --- --- --W I I F L K V L M R * STOP A Ishikawa et al.(1995) Plant Cell Physiol. βγ結合領域 GTP結合領域 エフェクター結合領域 レセプター結合領域 AGT GTG TGC GAG TGG TTT AAA GAC 正常型 --- --- --- --- --- --- --- --S V C E W F K D 2bp欠失 d1 AGT GTG CGA GTG GTT TAA AGA C --- --- --- --- --- --S V R V V * STOP (8)非メンデル遺伝 a)細胞質ゲノム ・mtDNA 変異遅い,大きさも200-2400kbまでと変異多い,不稔 性に関与 ・ctDNA 比較的変異は遅い,mt<ct,種において1kbで3-4ヶ程度 種内で変異あり.大きさは120-160kb b)母性遺伝:葉緑体ゲノム 雄性不稔性と回復遺伝子 (9)発育過程における遺伝子発現の変化 chl:成長過程において,異なる遺伝子がはたらく chlorina + chlorina