Transcript 反駁1
肯定派反駁 がんばるぞー(‘Д’) 能力開発の基本パターン 2 ①OJT ②自己啓発 ③OFF-JT 参照:「人事考課と多面評価の実務」久保淳二(中央経済社) 3 育成型人事考課のフロー 教育訓練・自己啓発 期待像 人事考課 目標設定・配置・異動 賞与・昇給・昇格 360°評価はこれらすべてを満たす 参照:「人事考課のポイントが分かる本」真崎龍次(経営書院) 360度評価の評価項目(6段階で評点) 一般社員(1~3等級) 契約従業員 ① 基本的行動について (規律性、協調性、積極性) ② 能力について (業務知識、業務遂行力、 問題発見・解決力) ③ 実績について (目標達成度、能力発揮度、 会社への貢献度) 参考文献:賃金事情 2013年7月5日号 No.2655 4 幹部社員(4~11等級) ① 個人能力 (業務遂行力、マネジメント、 部下育成、リーダーシップ、 責任感、コミュニケーション、 人格、ロイヤリティ) ① 管理者十訓=アイリスオーヤマの管 理者に求められる行動基準の実行状 況(業務遂行能力、部下育成、マネ ジメント) 5 アイリスの360度評価 • 一般社員(1~3等級) • 契約従業員 上司×3 本人 • 幹部社員(4~11等級) 部署内の 同僚×3 評価 者 関連部署 の部下×3 部署内の 同僚 上司 本人 評価 者 関連部署 の部下 ※特に人数の定めはなく、部下全員が評価 参考文献:賃金事情 2013年7月5日号 No.2655 6 実際の手応え 評価を見ることによって、 たとえば本人は部下育成が出来ていると思っていても、 まわりはあまりできていないと思っていますよ、 というふうに評価のギャップに気づかせて、 その部分を次年度のマネジメントや業務の課題として 取り組んでもらおうというわけです。 アイリスオーヤマ株式会社 人事部マネージャー 倉茂 基一 氏 気づき→社員の成長に◎ 参考文献:賃金事情 2013年7月5日号 No.2655 7 実際の手応え • 2005年 360°評価(多面的評価)導入 気づき・自己啓発を促すことだけが目的 • その後、検証 本人の能力を反映しているとの確証 → 現在では、昇格の際の評価の一部として活用 360°評価で能力向上できる 参考文献:賃金事情 2013年7月5日号 No.2655 アイリスのキャリアイメージ 平成25年度全国就職指導ガイダンス アイリスオーヤマの事例研究 8 http://www.jasso.go.jp/gakusei_plan/documents/25guidance_5.pdf 9 降格制度の光の側面 降格者が一人出たら、 昇格の枠を一人増やします。 要するに、ベンチに入れる 人数は常に同じということ です。 降格は、昇格のチャンスにもなり得る 名言DB―大山健太郎の名言 http://systemincome.com/41293 10 アイリスの人事制度のポイント ①全員が納得する公正な人事 • できる限り評価の仕組みをオープンにすることで全員が納得できる ように心がける ②実力主義の人事 • 非年功序列で、能力・意欲のある社員を抜擢して責任ある仕事を任 せる • 実績を上げた人には相応の高い賃金を支払い、一人一人の生産性を 上げることでトータルの人件費比率を抑える 参考文献:賃金事情 2013年7月5日号 No.2655 11 アイリスオーヤマの人事方針 会社方針 人事方針 実力主義 × “給与は高く、人件費比率を低く” 全従業員に360°評価を実施・徹底 参考文献:賃金事情 2013年7月5日号 No.2655 12 アイリスの職能資格制度 決算賞与 幹部社員には、通常賞与と は別に、営業利益の4%を 原資として支給 11等級 取締役 10等級 執行役員 9等級 部長 8等級 部長代理 7等級 課長 6等級 課長代理 5等級 係長 4等級 主任 3等級 サブリーダー 1,2等級 一般社員 参考文献:賃金事情 エグゼクティブ マネージャー リーダー 2013年7月5日号 No.2655 13 アイリスの昇格・昇給のさまざまな仕組み ① 【通常】上司による査定 半期ごとの業績の結果を賞与査定し、年間を通しての業績評価をして、 昇格・昇給に反映する ②【特別】定期研修による「順位付け」 年に一度、定期研修において、論文・プレゼン等をもとに評価し、 対象者全員を「順位付け」する ③【特別】多面的評価(360°評価) パートタイマー等を含め、全従業員に多面的評価を実施 評価はすべてガラス張りで本人にフィードバック あまりにも悪い評価が継続した場合、課題を与えて改善を促す どうしても改善が見られない場合、事前に通告して契約終了 これらによる順位づけを行う 参考文献:賃金事情 2013年7月5日号 No.2655 14 アイリスオーヤマの評価制度まとめ 上司による査定 定期研修 総合して 順位づけ 360°評価 ※決算賞与、イエローカード制度があるのは幹部社員のみ 参考文献:賃金事情 2013年7月5日号 No.2655 15 アイリスオーヤマの評価制度まとめ 先ほどの順位を踏まえて… 能力を評価 一般社員 幹部社員 短期業績 を評価 能力開発 昇格・昇給 賞与 イエロー カード ○ × △ ○ ○ (類似する制度有) 参考文献:賃金事情 ○ 2013年7月5日号 No.2655 16 360°評価のFB方法 ①全体平均や個人結果 (総合順位や部門別・ 等級内の順位) ※幹部の場合は 項目別順位表 ②自己評価と他者評価の 違いが一目で分かる レーダーチャート 「個人」の能力を客観的に評価 参考文献:賃金事情 2013年7月5日号 No.2655 人の評価には“ばらつき”が生じるもの 17 「個人」の能力には “ばらつき”がある ↓ 上司一人では、正確に 評価しきれない 日経ビジネスオンライン2009年11月12日(木) 上司一人で評価すると、偏りが生じてしまう 「人事評価制度の問題点」 http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20091030/208531/? P=2 あまりにも悪い評価が続くと… 評価はすべてガラス張りで本人に フィードバックしており、 あまりにも悪い評価が継続した場合は、 課題を与えてその改善を促し、 どうしても改善が見られない場合には、 事前に通告して契約を終了します。 アイリスオーヤマ株式会社 人事部マネージャー 倉茂 基一 氏 参考文献:賃金事情 2013年7月5日号 No.2655 18 19 360°評価の盲点 × 「個人の」能力を評価するもの ○ 周囲に良いアピールしたもん勝ち!? 「能力はあるかもしれないが、それを十分に行動として発揮で きて(伝わって)ません。このままではもったいないですよ!」 と気づかせてあげることが大切。 360度フィードバックに徹底的にこだわる専門会社 SDIコンサルティングの解釈による アイリスオーヤマはこれが出来ているのか? 360度評価を活用した人材育成と組織活性化 SDIコンサルティング 「360度評価に対する 「もったいない勘違い」」http://www.sdi-c.co.jp/article/14370277.html 20 アイリスオーヤマでは 360°評価の結果、イエローカード発行。 (残念ながら、評価が悪かったようです) ↓ 課題を与えてその改善を促す ↓ 上司に一対一でアドバイスを受け、弱点克服 ↓ 二度目の評価ではいい評価を残せる! 評価が悪かった人に対しては、個別に上司が対応 参考文献:賃金事情 2013年7月5日号 No.2655 アイリスオーヤマにとっての360°評価 21 × 単なる昇格や賞与のための査定 ○ 人を育てるための手段、人材育成の一環 実力主義の浸透◎→納得度高い 【実際の声】 僻みはゼロではないが、 比較的少ないと感じている 組織の人間関係への影響は少ない 参考文献:賃金事情 2013年7月5日号 No.2655