Transcript 卒研発表
MPIによる並列計算
並列計算理論研究室
07-1-037-0138
穂積 剛文
目次
並列処理(Parallel Processing)
仮想並列計算機
MPI (Message Passing Interface)
目的
最小全域木問題
Sollin’s Algorithm
結果・考察
並列処理
(Parallel Processing)
処理時間の短縮
データの分割
機能の分割
様々な分野での活躍
仮想並列計算機
・ネットワークを利用し、複数のコンピュータを
並列計算機として用いることができる
・安価で並列計算機の構築ができる
・簡単に並列処理ができる
MPI
無料の通信ライブラリのソフトウェア
世界標準を目的に作成されたAPIの規
格
プログラムの移植性が高い
目的
本研究では、家庭用の計算機を複
数台ネットワーク接続しMPIを
用いた並列計算処理での有用性を
検証する。
最小全域木問題
Sollin’s Algorithm
6
v2
2
v3
3
7
v1
4
5
v4
v5
Sollin’s Algorithm
6
v2
2
v3
3
7
v1
4
5
v4
v5
検証方法
最小全域木問題をSollin’s Algorithm
を使用して解き速度を検証する。
頂点数10,20,30,40,80,160
計算機は1から4台の計算機を使用する
OSはWindowsXPで統一
計測結果
0.003
0.0025
0.002
頂点10
頂点20
頂点30
0.0015
頂点40
頂点80
0.001
頂点160
0.0005
0
1台
2台
3台
4台
(m秒)
内部計算時間と計算機数の関係
全体の処理時間と計算機数の関
係
14
12
10
頂点10
8
頂点20
頂点30
頂点40
6
頂点80
頂点160
4
2
0
1台
2台
3台
4台
考察
本研究では、MPIによる最小全域木問
題の検証をした。
• MPIによる並列化によって内部処理計
算時間短縮は可能となった
しかし全体の速度は計算機が増えるほ
ど時間がかかっていた
つまり各PC間の通信速度の処理に時
間がかかったといえる。
結論
MPIによる並列化によって内部処理計算時
間向上可能
しかし実用化のためには、通信速度向上
のために
通信環境の向上通信に負担のかからない
プログラムなどが必要といえる。