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第7回DECIGOワークショップ
Closing Talk
2009年4月23日
京大理
中村卓史
Closing Remarks
(LCGTのシンポ)
2009年3月29日
物理学会(立教大学)
京都大学大学院理学研究科
中村卓史
2
大型重力波望遠鏡(LCGT)
重力波によるアインシュタイン宇宙の探査
7億光年のかなたまで見渡す
3
我が国の重力波研究の歴史
現在は我が国の重力波研究のCritical な瞬間
(LCGTがGOとなるかどうか)
そもそも現在にどのような歴史で至ったのか?
東大の平川先生によるカニパルサーからの
連続重力波検出実験(共鳴型)
ここでは1988年以降の歴史を振り返る
早川先生(宇宙線、X線天文学)が旗を振り始めた
4
1988年
21年前にゼロから始めた
5
6
1991-1994
7
1995-2001
8
文部科学省科学研究費補助金 ・ 特定領域研究
領域代表
領域番号 415
課題番号13048101
研究期間
平成13年度-17年度
東京大学大学院理学系研究科 教授 坪野 公夫
9
我が国で重力波の検出器を整備するということは、
日本が言わば、新しい耳を獲得することである。
我が国も、もちろん本格的な装置を建設すべきで
あるし、そのための準備は整っていると私は思う。
だから、やるかやらないかの問題では既になく
いつ始めるかの問題だと思う。21年かけてここま
で到達した。是非LCGT建設の予算を2010年度に
認めてやって欲しい。そして、これから50年ス
ケールでの全波長重力波天文学の発展のkick
offを認めてやって欲しい。
10-18
Strain [Hz-1/2]
LISA
10-20
中村さん
ここに何かありませ
んか?と川村さんか
らかなり前から詰問
されていた!
10-22
10-24
Terrestrial
Detectors (e.g.
LCGT)
104
102
100
Frequency [Hz]
102
104
11
特定領域
の研究中
に誕生
現在8才
小学3年生
•
•
•
•
他分野との関係
DECIGOのサイエンス
CMB偏光観測と重力波 Planckの結果待ち
可視赤外サーベイによるダークエネルギー探査
揺らぎの成長がダークエネルギーに依存する。
BAO(バリオン音響振動)、銀河団、重力レンズ
•
中間質量および大質量BHの形成と重力波
大質量BHは離心率があがり重力波で合体
あるかないか理論的には、まだ決着していない。
球状星団中に中間質量BHはあるかもしれない。
•
Litebird計画
DECIGO
他分野の人に簡単な紹介
BBOは休眠状態
RESCUEが支援するproject の1つになった
• DPF (Decigo PathFinder)
JAXAの小型衛星の第3候補に申請中
科学的意義と実現可能性を説得できないといけない
推進体制の説明
Swim\mu\nuの現状
• 小型衛星
• 日本における超小型衛星とUNISEC
NPO法人 大型衛星(5年の開発期間) 数百億円、小型衛星 10-50億
円
もっと小さい衛星 簡単にはじめられ技術の訓練にもなる。 すでに始まっ
ている(piggy back; JAXA) 科学研究への応用は議論したい。
理論・実験・工学の妥協点を探す必要あり
DPFは閾値をもっと下げたら Swimがそれに対応?
・SPRINT-A/EXCEEDの概要
小型衛星シリーズ 5年に3機程度 共通の標準バス
小型衛星1号機 350kg 金星、火星、木星、彗星を観測。惑星からの大
気の流出の観測等が課題
2012年打ち上げ予定
・Nano-Jasmine
小型Jasmine(口径30cm) 2015年
中型Jasmine(口径80cm) 2020年
日本で初めてのスペースアストロメトリ 口径5cmだがHipparcosと同じ
角度分解能 2010年打ち上げ目標
新しい検出器によるデータでHipparcosのデータとの比較が可能。
GAIAより先にうちあがるのでnano GAIAともなるかも?
• DPFサブシステム
• ハウジング
• UV LED charge management system for DPF
fully qualified for DPF and DECIGO
・安定化レーザー
ドラッグフリー
スラスター
高精度フォーメンションフライト研究の
現状と展望
We are sure that
our children or grandchildren will decide and go DECIGO.
本当は確かこうだったはずだが、米国人の校正者に上の
ように文章を替えられてしまった。
やるかやらないではなく、いつやるかの問題
人間が考えた装置で、エネルギー保存とか、因果律、不確定性原理等
の大法則に反しないものはいつかできる。
DECIGO=DECIDE and GO
arXiv: 0904.1029
当面するべきこと
• DPFが認めて貰えるようにすること
• 関係分野の圧倒的な支持をもらうこと。そうならないと10
00億円規模のprojectは進まないだろう。
• その為にも、インフレーション起源の重力波だけでなく、多
くの科学的ならびに工学的な目標を作って関連研究者の
数を1000人程度にまで増やすこと。
(
1億円/人X1000人=1000億円
または 2億円/人X500人=1000億円)
・もっと技術的にやさしいレベルで大きな科学成果がでるよう
に理論屋に要求してもいいかもしれない。成果は保障でき
ないが、過去に川村さんがやったように、理論屋に要求し
続けると何か面白いことを返答するかもしれない。