アドレス帳 - Microsoft

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Transcript アドレス帳 - Microsoft

Office Communicator で
アドレス帳がダウンロードできない
概要
主な内容
 Office Communicator とは?
 よくお問い合わせいただく問題
 アドレス帳とは ?
 アドレス帳がダウンロードできない際に発生する問題
 考えられる原因 : サーバー編
 考えられる原因 : クライアント編
 参考情報
Office Communicator とは
 Office Communicator とは
Microsoft Office 製品の一つで、 インスタント メッセージング (IM)、
プレゼンス (在席状況の確認)、音声/ビデオ通話などが利用できます。
 Live Messenger との違い
インターネット上のサーバーを利用する Live Messenger とは異なり、
Office Communicator は Office Communications Server (OCS)
という組織(社内)専用サーバーを経由して通信を行います。
<Communicator>
<Live Messenger>
よくお問い合わせいただく問題
こんなお問い合わせをよくいただきます。
Communicator でサインインすると、赤い ! が表示されます。
→ アドレス帳 (Galcontacts.db) のダウンロードに失敗 !!!
アドレス帳 (Galcontacts.db)とは?


OCS では Active Directory 上のユーザー/グループの情報を含む
「アドレス帳」が作成されます。
Communicator では、起動時およびその後は定期的にダウンロード
して利用します。
-> Communicator でユーザーを検索する度に
サーバーにアクセスし、サーバーリソースを
圧迫する、といったことがなくなります。
アドレス帳がダウンロードできないと・・


アドレス帳がダウンロードできない場合、検索機能が利用できません。
連絡したい相手先のアドレスが分かっていれば通信可能ですが、
名前しか分からない場合には、連絡先が検索できないため、
通信できません。
※すでに連絡先リストに登録されているユーザーとの通信は可能です。
アドレス帳のしくみ



アドレス帳は OCS のサーバー ロールの 1 つである「Web
コンポーネントサービス」によって提供されています。
(実体は IIS)
OCS では定期的に Active Directory と同期し、ユーザー情報を
アドレス帳として保存します。
クライアントはサーバー上の IIS 仮想ディレクトリにアクセスし、
アドレス帳をダウンロードします。
→ アドレス帳の問題が発生した場合、サーバー側、クライアントの
それぞれに問題がないか確認する必要があります。
2) OCS 上で
アドレス帳生成
1) AD よりユーザー
情報を取得
3) Communicator
から SSL で取得
考えられる原因/確認ポイント
(サーバー編)
1. まず、アドレス帳データーがサーバー上に存在しているかを確認します。

以下のフォルダーの中に lsabs、dabs という拡張子のファイルがあるかどうか確認し
ます。
Standard Edition:
>C:\Program Files\Microsoft Office Communications Server 2007
R2\Web Components\Address Book Files\Files
Enterprise Edition:
インストール時に指定した、アドレス帳データ用フォルダー
 存在しなければ、コマンドラインで以下の3 つのコマンドを実行し、アドレス帳が
作成されるか確認します。
> cd “C:\Program Files\Microsoft Office Communications Server 2007
R2\Server\core”
> abserver –regenur
>abserver –syncnow
考えられる原因/確認ポイント 2
(サーバー編)
2. OCS 上の IIS 仮想ディレクトリに、作成したサーバー証明書が正し
く登録されているかを確認します。



セットアップ ウィザードでは証明書は作成されますが、 IIS への登録は手動で実行
する必要があります。
[既定の Web サイト] のプロパティより [ディレクトリセキュリティ] タブをクリック
サーバー証明書をクリックし、
ウィザードで作成した証明書を
割り当てます。
考えられる原因/確認ポイント 3
(サーバー編)
3. Web コンポーネントのアプリケーション プール
(LSGroupExpAppPool) の実行アカウントが有効かどうか確認します。

OCS2007 の場合、パスワードの有効期限が既定では “無期限” に設定されて
いません。
考えられる原因/確認ポイント
(クライアント編)
1. プロキシーの設定は正しくできていますか ?



アドレス帳のダウンロードは SSL 通信であり、Internet Explorer でアクセスした
場合と同様の動作です。
「インターネットオプション」のプロキシ サーバーの設定により、OCS 上の
IIS 仮想ディレクトリに正常にアクセスできないトラブルが多く発生しています。
まずは、プロキシーを無効にする、もしくは例外設定で OCS のプールやサーバーを
指定しダウンロードできるか確認します。
考えられる原因/確認ポイント2(クライアント編)
2. CRL 配布ポイントにアクセスできますか ?



Communicator ではサーバー証明書をチェックする際に、失効リスト(CRL)を
確認するため、CRL 配布ポイント(通常は証明書を発行したCA) へ通信を試みます。
サーバーへのアクセスが失敗した場合、証明書を信頼できないと判断するため
SSL 通信が失敗し、ダウンロードができなくなります。
Windows Vista/Windows 7 上の IE では、
CRL の確認が既定で有効になっているため、
アドレス帳ダウンロードのトラブルが
多く発生しています。
インターネット オプションのセキュリティ
設定を変更することによって対処可能です。
考えられる原因/確認ポイント3(クライアント編)
3. アドレス帳を再度ダウンロードしなおすことで解決する場合もあります。


Galcontacts.db をローカルから削除後、サインインしなおします。
Galcontacts.db は以下のパスに保存されています。

Windows XP の場合:
%userprofile%\Local Settings\Application Data\Microsoft\Communicator
%userprofile%\Local Settings\Application Data\Microsoft\Communicator\<SIP アドレス>

Windows Vista/7 の場合
%userprofile%\AppData\Local\Microsoft\Communicator
%userprofile%\AppData\Local\Microsoft\Communicator\<SIP アドレス>
4. Communicator の最新の Hotfix の適用もお忘れなく。

Communicator 2007 R2


Description of cumulative update for Office Communications Server 2007 R2: January, 2010
http://support.microsoft.com/kb/977345
Communicator 2007

Description of the Communicator 2007 update package: July 2009
http://support.microsoft.com/kb/969694
※ いずれも 2010/02 現在
参考情報
Exchange ブログ
http://blogs.technet.com/exchangeteamjp/default.aspx
Office Communications Server TechNet ポータル
http://technet.microsoft.com/ja-jp/office/ocs/default.aspx