授業用資料3回分

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Transcript 授業用資料3回分

10・11・12回目 Web情報検索
 10回目 課題の概要とWeb情報検索
1.Web情報検索の概要
p76
2.検索エンジンとWeb情報の量
 11回目 レポートの作成とDBの利用
3. レポート4の作成
4. Googleの使用方法
5.Web情報の特徴 P27
 12回目Web情報の特徴と次回の準備
6.Web情報の量
7. 理解度テスト
8. 次回の準備
2014
 6/9
Google&
他の検 ___
索エンジ
 6/16
ンの使用
方法
教科書
26-36
___
 6/23
自主
学習
1
図書・雑誌記事情報の検索
復習
2
図書・雑誌記事情報検索の目的
• 目的は体系的な知識を得ること
– 個々の情報の関連を理解できるだけではなく多く
の情報を全体として矛盾なく説明できる
– 複数のWeb 情報から基本知識を得るより、はる
かに信頼性のある知識を効率良く獲得できる。
• 偏りのない知識を得る
– 出所の異なる複数の情報源から知識を得る。
3
図書・雑誌記事検索の学習到達目標
図書情報
① 基礎知識を得るために適していることを理解する。
②OPACを使って蔵書検索ができることを理解する。
雑誌記事情報・文献情報
③最新の専門知識を得るのに適していることを理解する。
④ 記事の原文をPDFファイルで直接入手できるデータベースが
あることを理解する。
共通
⑤検索キーワード数を極力少なくする必要があることを理解す
る。
⑥原文入手のため図書館が必要なことを理解する。
4
まとめ方など
• 13.図書から得られた情報のまとめ kw12
– OK
• 18.雑誌記事から得られた情報のまとめ kw17
– OK
• 20.図書および雑誌記事から得られた情報の
まとめ →kw19
– http://irs.nuis.ac.jp/ir/3_book/itiranitem3.php
– 41, 149, 172, 189
• 22.図書・雑誌記事情報検索の総括 kw21
– 05, 09, 35, 38, 52, 74(内容)
5
10回目 6/9
A. 課題の概要とWeb情報検索
1. Web情報検索の概要
2. 検索エンジン
p7
6
1. Web情報検索の概要
• 同一課題について3種類の検索を実施する
• 検索方法毎に5サイト以上の情報収集を行う
【検索課題】
地域や日本に限定されない世界共通の課題を設定する
【検索1】Googleによる日本語キーワード検索
【検索2】Google以外の日本語キーワード検索
【検索3】 英語検索エンジンによる英語キーワード検索
【Web情報検索のまとめ】
7
これまでの検索課題
• 新聞記事
– 断片的な新聞記事情報を時系列でマクロに把握す
る課題を設定
• 図書・雑誌記事
• 学問的な基礎意識や専門的な知識を得ることので
きる課題を新たに設定
– 図書情報・雑誌記事情報とも同一検索課題
– 分野は図書分類を参照
8
Web情報検索課題
– 日本語でも英語でも検索可能で、地域や日本
に限定されない世界共通の課題を設定する。
•
信頼性の定かでない情報が混在するため、断片的
なWeb情報を、自分で選択/整理/加工/評価する。
•
これまでの検索で設定した課題を使用しても良いが
必要に応じて英語検索が成立するよう修正する。
9
使用する検索エンジとその基本機能
基本機能の一覧
論理式を使った検索機能&検索結果の件数表示機能
日本語検索エンジン
英語検索エンジン
検索1 Google.co.jp
検索3 Google
/webhp?hl=enを指定
1 (○論理式・○件数表示)
Google.comでは不十分
検索2
Bing
Bing
2 (×論理式・○件数表示)
Yahoo.co.jp
3 (Googleと同じため対象外)
(○論理式・○件数表示)
ASK
4 (×検索表示・×論理式)
ask.co.jp
Baidu
6 ○論理式・○件数表示)
(
(×論理式・○件数表示)
Bing.com in English
1
件
選
択
Yahoo
yahoo.com
(○論理式・×件数表示)
1
件
選
択
ASK
(×検索表示・×論理式)
ask.com
10
検索1
日本語キーワード検索(その1 Google )
• Google を使ったキーワード検索
– 詳細検索/Advanced searchを理解する
• 論理式を使った検索を理解する
– AND, OR, NOT
検索2
日本語キーワード検索(その2)
• bing, ASK, baiduより1つ選択する
• 複数の検索エンジンの利用により幅広いWeb情報
を収集できることを理解する。
• アルゴリズムの違い
– 問題解決の手順
– コンピュータにプログラムでアルゴリズムを指示している。
検索3
英語検索エンジン
• Google.com, Bing, Yahoo, ASKから1つ選択
• 英語のWeb情報に有用な情報が存在することを理
解する
学習到達目標
• 以下の理解を深める
1. 複数の検索エンジンを利用することにより異なった結
果が得られ、幅広い情報収集ができること。
2. AND, OR, NOTの論理式を使ったキーワード検索が可
能であること。
3. サイトの信頼性を付帯情報から推定できること。
4. Web情報の中でも一次情報が重要なことを認識でき
ること。
5. 英語の情報にも有用な情報が存在すること。
6. 検索エンジンは常に公正ではないこと。
7. Web情報と、新聞記事・雑誌記事・図書情報との間に
14
は質的な差異が存在すること。
サイトの信頼性を推定できる付帯情報
• ドメイン
– edu, gov, ac.jp, go.jp, co.jp
• 著者/機関名 > 匿名
• ファイルの作成年月日
– プロパティで確認
• 一次情報 > 2次情報
• 複数の情報源の存在
• 情報発信の背景(意志の推定)
15
サイトの信頼性と関連する機能
Only .com domains
Only .gov domains
Only .edu domains
Only .org domains
16
2. 検索エンジン
「3種類の機能を含んだシステム」
– インターネットで公開されているWebページを対象とした
情報検索システムで、データベースではなくSearch Engine
と呼ばれる
1. Spiders クモ
– リンクをたどって新しいページを探し出す機能
2. Index
– 探し出したページを読み込み検索に必要なインデックスを
作成する機能
3. Search
– 検索を実行しウエート付けを行い結果を表示する機能
17
Spiders
新しいページを探し出す機能
• a spider('s) web クモの巣
• www: world wide web
• ロボット
– Web情報収集ソフトがWebサイトを巡回して情報を収
集する
– 人の代わりに作業を行う機械的ロボットと同じ概念
– 機械的ロボットと区別するためコンピュータロボットは
botとも呼ばれる。
• データベースの概念との違い
– 新しいページを探し出す機能(spiders)は,通常のデータ
ベースの概念に含まれない
18
Index 索引
インデックスを作成する機能
• 索引
• ある書物の中の語句や事項などを、容易に探し出せるよ
うに抽出して一定の順序に配列し、その所在を示した表。
大辞泉
• キーワード(テキスト)でインデックスを作成
– 検索は一般のデータベース同様にテキスト
– データはテキスト/画像/映像/音声など多様だが検索はテ
キスト
• 書誌事項が存在しない
– HTMLタグを利用
– 書誌事項とみなしインデックスを作成
– title
19
– bodyなど
GoogleのIndex
• 検索結果から推定(2010/4/23現在)
• 見出し
– Webページの<TITLE>部分
– <meta name=“Description” content= >部分を使用
• 抄録
– <body>部分の検索キーワードが含まれる前後約130字
(日本語, スペースを含む)が表示される
• 出典部分
– WebページのURL
• 著者
– 相当するインデックスは無い
20
Search 検索
検索を実行しウエート付けを行い結果を表示する機能
• 検索結果にウエート付けを行う
– 利用価値の高いと思われる順にWebページを表示
– Googleのウエート付け P31
• 言語
– 検索エンジンは多言語に対応している
– 同じ検索エンジンで英語情報検索も可能
• 同じ検索式を使っても検索結果が異なる
– 情報を探し出す機能(spiders)、インデックスを作成する機
能(index)、結果を表示する機能(search)は、それぞれ検
索エンジン毎に特徴を有する
– Retrieve は使用されない
– リンクの機能が対応
21
検索エンジンの公正さ
• 広告収入により商業ベースで運営
– 利用者に費用負担は生じない
• 中立な情報ではない
– 情報の扱いに偏りが出る可能性が存在する
– 恣意的な検索結果となる可能性が存在する
• Web利用の前提
– 検索エンジンを使用する場合公正な結果ではない可能性
があることを意識して利用する必要
• 複数の検索エンジンの使用
– 個々の検索エンジンの偏りを正すためにも有効であ
る。
22
Censorship(検閲) by Google
• Googleの基準により、情報が検索対象からは
ずされ、検索しても対象になっていないこと
• 検索結果が公正でないことを認識することの必
要性
– 情報が常に公平に扱われていない
– 提供された環境を単に利用している
23
結果として情報が公正に扱われない例
• 国内からgoogle.comの検索ができなくなる
– 2009/05/04時点でhttp://www.google.comに接続
すると、自動的にhttp://www.google.co.jpに切り
替わり、www.google.comは表示できなかった。
– 2014/6/10時点も同じ
• Google.com in Englishも表示されなくなってい
たが、2010/04/24時点で再び表示されように
なった。
• 2014/6/10時点でGoogle.com を使用では不
完全
24
情報環境結果
25
11回目 6/16
レポートの作成とGoogleの利用
3. レポート4の作成
4. Googleの利用
論理演算子の使用
google.co.jp と google.com
5. Web情報の特徴
P10
26
Web情報検索の主な目的
再確認
• 幅広く偏らないWeb情報検索
– 複数の検索エンジン(複数のアルゴリズム)の利用
– 英語情報を含む
• 付帯情報による信頼性の推定
– 新聞/図書/雑誌情報との相違点の再認識
• 論理式を使った検索
– 検索エンジンにおけるAdvanced Searchの理解
27
Web情報検索課題
再確認
– 日本語でも英語でも検索可能で、地域や日本
に限定されない世界共通の課題を設定する。
– これまでの検索で設定した課題を使用しても良
いが必要に応じて英語検索が成立するよう修
正する。
– 検索課題と情報収集
•
信頼性の定かでない情報が混在するため、断片的
なWeb情報を、自分で選択/整理/加工/評価する。
•
サイト毎に、目的目標に合致するか、信頼性が推定
できるかを判断する。
28
サイトの信頼性を推定できる付帯情報
再確認
• ドメイン
– edu, gov, ac.jp, go.jp, co.jp
• 著者/機関名 > 匿名
• ファイルの作成年月日
– プロパティで確認
• 一次情報 > 2次情報
• 複数の情報源の存在
• 情報発信の背景(意志の推定)
29
レポート4 チェックリスト
提出期間 2014/6/9-6/28
レポート4の課題の確認
Google&他の検索エンジンの使用方法 を読む
課題内容をまとめるため基礎知識を得る
レポートのサンプルを確認した
30
3.レポート4の提出画面
•
•
•
•
【検索の準備】
3)情報検索対象分野
4)情報検索課題(題名)
5) 情報検索内容
– 200-400字程度の文章で具体的に記述
• 6) 情報収集の目的
– 収集した情報を使って最終的に実現したい内容を記述
– 情報の選択・結果のまとめかたに大きく影響する
• 7) 情報収集の目標
– 実現可能な到達レベルや情報の利用方法を記述
【検索1】Googleによる日本語キーワード検索
• 8)検索前に想定した日本語5キーワード
• 9)検索前に想定した5キーワードによるGoogle絞り
込み検索件数
32
• 10) 実際の検索結果
– 試行錯誤を繰り返して、事前に想定したKWと検
索式を修正して得られた、最適の検索式を記述
する。
– 最初に想定した5KWを全て使用する必要はない
– より適切なキーワードが見つかれば変更する
– ORやNOTの使用も考慮して検索式を組み立てる
– 件数を減らすためにキーワードを追加しない。
33
– 10-1実際に使用したキーワード:検索前に想定し
たキーワードを修正した場合はその理由も記述
する。
– 10-2実際に使用した検索式:試行錯誤を繰り返し
て得られた検索式を記述する。
– 10-3検索式の修正:最初に想定したキーワードと
検索式をどのように修正して検索式を作成したか
記述する。
– 10-4検索件数:実際に使用した検索式による検
索件数を記述する。
34
• 11) Googleを使った日本語キーワード方式による情
報収集結果のまとめ
– 11-1) 5サイト以上の情報を、各サイト毎に100~400字で
記述する(5サイトで500~2000字)。サイトのURLを忘れな
いように記入すること。
– 11-2) 5サイト以上の情報全体から得られた内容を要約す
る。内容を順に記述するのではなく、自分の文章でまとめ
る。
11-3) 検索課題の設定で想定した目的と目標に合致する
内容をまとめる。
11-4)まとめた内容が目標の達成にどのように役立つか、
あるいはなぜ役に立つか、他人が理解できるよう記述す
る。
11-5)可能なら、検索課題に関する現状理解、問題点、将
来展望なども記述する。
35
【検索2】Google以外の日本語検索エンジンに
よるキーワード検索
• Bing, ASK, Baiduから選択した1検索エンジンを使用
する。
• 12)使用した日本語検索エンジンの名称
• 13)検索前に想定した日本語5キーワード
• 14)検索前に想定した5キーワードによるGoogle絞り
込み検索件数
• 15) 実際の検索結果
–
–
–
–
*10)項参照
10-1実際に使用したキーワード:
10-2実際に使用した検索式
10-3検索式の修正
10-4検索件数
36
• 16) 日本語キーワード方式による情報収集結果のま
とめ
– 16-1) サイト毎の内容、各100~400字で記述すること。
– 16-2) 情報全体から得られた内容を要約する。
– 16-3) 検索課題の設定で想定した目的と目標に合致する
内容をまとめる。
– 16-4)まとめた内容が目標の達成にどのように役立つか、
あるいはなぜ役に立つか記述する。
– 16-5) 検索課題に関する現状理解、問題点、将来展望な
ども記述する。
37
【検索3】 英語検索エンジンによる英語キー
ワード検索
• Google, Bing, Yahoo, ASKから選択した1つの検索エ
ンジンを使用した英語キーワード検索
• 17)使用した英語検索エンジンの名称
• 18)検索前に想定した日本語5キーワード
• 19)検索前に想定した5キーワードによるGoogle絞り
込み検索件数
• 20) 実際の検索結果
–
–
–
–
*10)参照
20-1実際に使用したキーワード:
20-2実際に使用した検索式
20-3検索式の修正
20-4検索件数
• 21)英語キーワード方式による情報収集結果のまと
め
– 21-1) 5サイト以上の情報を、各サイト毎に100~400字で
記述する(5サイトで500~2000字)。サイトのURLを忘れな
いように記入すること。
– 21-2) 5サイト以上の情報全体から得られた内容を要約す
る。内容を順に記述するのではなく、自分の文章でまとめ
る。
– 21-3) 検索課題の設定で想定した目的と目標に合致する
内容をまとめる。
– 21-4)まとめた内容が目標の達成にどのように役立つか、
あるいはなぜ役に立つか、他人が理解できるよう記述す
る。
– 21-5)可能なら、検索課題に関する現状理解、問題点、将
来展望なども記述する。
39
【Web情報検索のまとめ】
• 22.収集した情報の分析
– 目的と目標に対して必要な情報収集ができたか
を3回の検索毎に総括する
• 23.検索エンジンの特徴
– 23-1)【検索1】Google
23-2)【検索2】Bing, ASK,Baiduから選択
– 23-3)【検索3】英語検索エンジン
検索エンジンの検索内容を比較し、 それぞれ
の特徴を 各100~400字で記述する
• 24. 理解できた内容
– 24-1)Web情報の特徴
– 24-2)Web情報検索に関して新しく理解できたこと
24-3)Web情報利用の注意事項
表6 情報をまとめた良い表現と悪い表現例
≪再確認≫
• × 「~について記載されていた」
– 「ついて」という表現は得られた情報の内容を何も表現し
ていないに等しい
– 具体的な内容を示す、事実や、数値データなどを使用し
て概要を記述することが必要
• 目的や目標の達成に役立つようにまとめる
– 情報検索を行う前に目的や目標を設定
– 設定した目的と目標を意識してまとめる
41
4.Googleの利用
P10
• 【日本語】Google 69) www.google.co.jp (2010/04/23現在)
– 1996年から活動を開始した
– 日本では日本語サービスが充実してきた2002年ごろから認知
される
• PageRankTM のコンセプト
– 「多くの良質なページからリンクされているページは、やはり良
質なページである」
– リンクが多く張られているWebページを結果の上位に出力した
– Google登場以前の検索エンジンと比べると、Googleの検索結
果は検索者の求める順序と良く一致するようになった
• 10億ページを越す収集件数を初めて実現した
42
• サービス開始当時のウエート付け
– ①リンクが張られている数(バックリンクの数,link juice)
– ②リンクが張られているときの説明文(アンカーテキスト)
– ③Webページ内のキーワード
– ④ドメインの信頼性
• 現在
– ④のウエートを高くし、④、②、③、①の順でWebページが
ウエート付けされている
– 当初重視された①バックリンクのウエートは低くなる
– ④ドメインの信頼性が最も重要視されるようになっている
43
GoogleのURL
P10
– Google&他の検索エンジンの使用方法
• google.co.jp
– http://www.google.co.jp/
• google.com
–
–
–
–
http://www.google.com/webhp?hl=en
hlパラメータはページを表示する「言語」を指定
http://www.google.com/webhp?gl=US
glパラメータは、国や地域を表すコードを指定することでその国
や地域から検索した状態を作り出す。
• 論理演算子の使用
– Google&他の検索エンジンの使用方法
44
問題5 Web情報検索 P36
 図16に示すGoogle の検索条件を、論理演算子
を使った検索式に変換し、何を検索しているか
答えなさい。
すべてのキーワードを含む
フレーズを含む
いずれかのキーワードを含
infection
swine flu
mexico america
キーワードを含めない
Google&他の検索エンジンの使用方法
45
5.Web情報の特徴
(1) ハイパーリンクによる原文へのアクセス
(2) 一次情報と二次情報の混在
(3)匿名の情報発信
(4) 書誌事項の欠如
(5) 断片的な内容
(6) 審査を受けない情報発信
(7)「現時点」の情報
(8) 分類のない(全分野の)情報
46
(1) ハイパーリンクによる
原文へのアクセス
• YahooやGoogleなどの検索エンジン
– 検索エンジンと原文(Webペー)がネット上に存在する
– ハイパーリンクにより検索結果から原文を確認できる
– 検索エンジンの利便性が非常に高い
• データベース
– 原文が印刷物のため、情報検索の結果をもとに、再度図
書館などで原文を探し出す必要(図書・雑誌記事)
47
(2) 一次情報と二次情報の混在
• Web情報は匿名で情報発信が容易
– Web情報は著者が作成した一次情報と、伝
聞情報である二次情報が混在する
– 原文であるWebページを閲覧できても、著者
が自ら創作した一次情報とは限らない
• Web情報の活用にあたっては慎重な扱い
が求められる
– 伝聞情報や不正確な情報の割合が高い
– 有料のデータベースの原文は全て雑誌記事
などの一次情報である。
48
(3)匿名の情報発信
• Web情報では著者名が記述されない場合が多い
– 情報の内容に責任をもつ人を特定できない情報が多くな
る
– 著者に関する記載があっても現実社会における実態と一
致しない場合も多い
• 匿名情報がWeb情報の信頼性低下につながる
– 情報は人により創造される
– 著者が明示されることは情報の内容についての責任の所
在が明らかにされることになる
– Web情報の活用にあたって著者や所属に関する情報が
記載されているか確認する必要がある
• 有料データベース
– 書誌事項の一部として著者や所属は必ず明示されている49
(4) 書誌事項の欠如
• 検索エンジン
– データベースの書誌事項がない
•
•
•
•
•
表題
著者
出版者
出版年
分類
– 著者・出版年が確認できない情報が多いことを認識し
たうえでWeb情報を活用する
• 一般のデータベース
– 検索データとして書誌事項が整備されているのは必須
の要件である。
50
(5) 断片的な内容
• Web情報
– サイト毎ではなく1ページ単位で構成されている。
– 1ページに1000文字を超える文章が記述されるようなページは
少ない。
• 印刷物
– 雑誌記事情報
• 1つの話題について2000字から20000字程度の文章からなる
– 図書情報
• 数万字からなる
• 印刷情報に比べるとWeb情報の内容は断片的
– まとまりのある知識や情報をWebページから得ることは困難
– 簡単な情報やデータを得るには問題ない
51
(6) 審査を受けない情報発信
• Web情報
– 著者自身の判断に従って発信される情報が多い(ブログ)
– 他人によるチェックが無いため、信頼性の低い情報が混
在
– 二次情報も混在する可能性が高い
• Web情報の信頼性を判断する材料
– ページ作成者、サイト管理者などが特定できること
– 比較的信頼性の高いドメイン
• go.jp, ac.jp, co.jpドメイン、gov, eduドメイン
• 有料のデータベース
– 出版社や査読者による事前審査をうけて発信される情報
52
(7) 「現時点」の情報
•
Web情報の出版年月日
– 基本的に現時点における最新情報
– 「現時点」の情報が主体となっているので遡及検索に対
応できない
– Search toolsで対応できるが1ページに1時点
(8) 全分野の情報
• Webのページの情報は全ての分野の情報
• 検索エンジンの検索結果にはあらゆる分野の情報が表示さ
れる
• 有料のデータベースではデータベース毎に扱う情報の分野
は限定されている
53
12回目 Web情報の特徴と次回の準備
• 6.Web情報の量
• 7.理解度テスト
• 8. 次回の準備
54
6.Web情報の量
サーバ数とドメイン数 https://www.isc.org/services/survey/
インターネットのホスト数2012 年 全世界で888,239,420台
サーバ数とドメイン数
インターネットのホスト数2012 年 全世界で888,239,420台
55
Web情報の利用
• the number of people in the United States
who visit each site within a month.
– https://www.quantcast.com/top-sites-1
• The top 500 sites on the web
– http://www.alexa.com/topsites/global;0
56
1 google.com
2 youtube.com
3 facebook.com
4 microsoft.com
5 msn.com
6 twitter.com
7 yahoo.com
8 Hidden profile
9 amazon.com
10 yelp.com
11 ebay.com
12 buzzfeed.com
13 pinterest.com
14 Hidden profile
15 bing.com
16 wordpress.com
17 wikipedia.org
18 live.com
19 about.com
20 linkedin.com
21 blogger.com
22 wikia.com
203,096,048
182,911,200
141,367,664
128,084,456
117,656,392
93,224,080
92,955,640
—
76,170,616
75,096,712
70,379,904
63,666,680
60,891,784
—
54,536,604
53,794,948
53,289,168
51,407,284
48,664,800
46,912,804
41,288,612
Ask 30
39,862,628
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
Yahoo.co.jp
Google.co.jp
Google.com
Amazon.co.jp
Youtube.com
Fc2.com
Facebook.com
Rakuten.co.jp
Ameblo.jp
Wikipedia.org
Livedoor.com
Nicovideo.jp
Naver.jp
Goo.ne.jp
Twitter.com
Dmm.co.jp
Xvideos.com
Msn.com
Kakaku.com
Ameba.jp
Baidu.com
57
• ISC Domain Survey
http://www.isc.org/services/survey/
• 第一水準のドメイン www.nuis.ac.jp
• 1位 .Net 319,311,234 (286276469,
253,853,098/204,683,342/190,267,719)台
• 2位 .com 156,860,679 (151953306
–
142,526,322/ 123,324,475/95,448,209)
台、
• 3位 .jp
63,465,680 ( 59,968,541
–
52,081,808 / 43,461,277/36,803,719)台
• 国別ドメインは.jp(日本)が第1位
• 全ホストに占める割合は 7.14
(7.32/7.10/6.95/6.79)% 2012年
– .net, .com, .eduのWebサーバはアメリカの情報
• 日本語より多い英語情報がWeb情報として流通58
• Web情報検索で信頼性の高いドメイン
– https://www.nic.ad.jp/ja/dom/system.html
• 情報発が明示されている公共性の高いサイト
– gov
– edu
– co.jp
– ac.jp
– go.jp
59
TLDとjpドメイン
• https://www.nic.ad.jp/ja/dom/types.html
• gTLD
– gov
– edu
– org
– int
• JPドメイン名の分類
– AC.JP
– CO.JP
– GO.JP
– OR.JP
60
Webページ数
• Google(2008年)
– 1,000,000,000,000ページを集めたと報告
– その後総ページ数の公表は中止
• Cuil(2010/4/20現在)
– 1,270億web pages検索可能
– cuilは2010年9月にサービスを終了
• Googleの件数
–A
約25,270,000,000 件
2012/5/7
–A
約12,100,000,000 件
2014/6/10
–あ
約 557,000,000 件
2012/5/7(あ/a=2.2%)
• 総ページ数の表示が停止
– データベースの処理能力の限界
61
7.理解度テスト
 Googleの検索式
62
8. 次回の準備
• レポート5(最終課題)
• 3人のグループ課題
• 実行計画の作成
• 課題の決定
• 分担
63
情報検索と基礎知識
• 業務のための情報収集
– 検索課題に関する基礎知識は日常業務を通して習得
– 目的や目標、キーワードも明らかな場合が多い
• 大学などの学習の場における情報収集
– 新しい知識を得ること自体が目的
– 事前にある程度基礎知識を得る必要
• 基礎知識は情報収集の全ての段階で必要
–
–
–
–
キーワードの選択、
情報収集の目的と目標の設定
専門的な情報の理解
情報の評価
64
予備知識と基礎知識
• Web情報から予備知識の取得
– 情報検索のために必要な予備知識
– 検索エンジンでWeb情報を検索し概要を把握する
– ドメイン名go.jp, gov, ac.jpなどのサイトを利用
• Web情報から得ることが困難な体系的な基礎知識
– 幅広い範囲を対象とする基礎知識
• 断片的なWeb情報から得ることは困難
– 図書の利用
• 入門書など
– 雑誌の利用
– 百科事典の利用
65