WG2「建物火災防護装備」

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Transcript WG2「建物火災防護装備」

会場:オーストラリア規格協会 会議室
日程:2014.7.21(月)~25(金)
月日
曜
AM
PM
WG1「一般要求事項」:
7/21
月
PG PWI18640
WG2「建物火災防護装
発汗マネキン試験方法と評価方
備): PG10「呼吸器」
WG1一般要求事項
法
WG2「建物火災防護装備」
7/22
火
WG2「建物火災防護装備」 PG5:ヘルメット
7/23
水
WG2「建物火災防護装備」 PG9:フード
WG4「HAZMAT(危険物質)」
7/24
木
WG5「救助」
WG2「建物火災防護装備」
7/25
金
WG3「原野火災用防護装備」
SC14:全体会合
PG6:靴
7/21 WG1「一般要求事項」:
PWI18640 「発汗マネキン試験方法と評価方
法」のPG会議 試験の概要
スウェットマネキンの概要
装置の仕様
寸法 高さ 46cm 直径 30cm
ノズル数 50個
ヒータ内蔵
WG1「一般要求事項」:
PWI18640 「発汗マネキン試験方法と評価方
法」のPG会議
• PWI(Preliminary Work Item ) 18640 「発汗マネキン試験方法と評
価方法」を表題を変えて規格のステージをアップする提案
• AWI18640 生理的熱負荷試験
•
その1、「発汗マネキンによる連動した熱質量伝達測定方法」
Protective clothing for fire fighters — Physiological impact —Part
1: Measurement of coupled heat and mass transfer with the sweating
TORSO
• その2 Protective clothing for fire fighters — Physiological
impact —Part 2: Determination of physiological heat load caused by
protective clothing worn by firefighters「消防隊員の防火服着用時
の生理的熱負荷の測定」
ISO13506計装マネキンによる火傷予測
製品試験方法について 概要
• 燃焼マネキンを使った試験
マネキンの概要
センサー数:全身(手足
を除く)110ヶ所以上
センサーの形式:性能の
み規程 推奨センサー:
ガードンゲージ スラグカ
ロリーメータ
マネキンの寸法(概要)
身長:183cm 胸囲:
102.5cm
84kW/m2✕8秒
ISO13506計装マネキンによる火傷予測
製品試験方法について
•
SC13のISO 13506改訂版投票結果報告とSC13と共同で行ったラウンドロビンテスト
の報告が、EMPAのカマザイン氏、アルバータ大学 ダグ・デイル元教授両氏からあった。
•
この試験方法は、SC13で検討されている案件で、SC13では、ISO13506:2008を1,-2に分離して-1はEN/ISOの共同規格、-2はISO単独規格として提案検討するこ
とになった。
•
この計装マネキンによる火傷予測評価方法は、SC14消防隊員用防火服の製品および
アンサンブル評価に関しても重要な方法であると位置づけられており、かねてよりSC13と
共同でラウンドロビンテストが実施され、機差が生じている原因究明が行われてきた。
•
そのラウンドロビンテストに参加した7ヶ所の装置のうちISO13506:2008に一致してい
る装置は2ヶ所しか無いことが判明した。
•
これら機差の原因は様々考えられるが、ばらつきは主にセンサーの位置と数量によると考
えられる。かつそれぞれの温度センサーのタイプが異なることから校正方法を定義する必要
がある。
•
装置の仕様と測定値の取り扱い方、校正方法などを定義付けしたマネキン装置の規格
EN /ISO13506-1が2014年12月5日締め切り投票を予定している。
WG1「一般要求事項」
• TC94リューベック会議議決事項
についてWG1議長デイブ・マ
シューズ氏から、今年5月に開催
されたTC94(personal safety)
リューベック総会の議決に基づき
SC14/WG1でCBRN(化学物質、
生物、放射能汚染、原子核)防護
に関するプロジェクトグループを
組織し検討を進めることになった
と報告があった。
WG2/PG10呼吸器
SC14は、消防隊員用防
護装備の規格を扱う。
WG2の隊員用防護装備
に呼吸器の規格を加える
べくPG10を組織したが、
呼吸器の専門部会が
SC15としてあるため、こち
らに専門家としての意見
を聞いた。その結果・・・・・
7/22(火)WG2消防隊員用防護装備PG会議
(議題1)PG-5消防隊員用ヘルメット
審議の概要
•
ストラップの強度についてオーストラリアからストラップによる首
吊りを避けるためRetention test により1000Nで外れる基準を必
須とするべき旨の意見が出され検討した。種々意見が出され
NOTE(注記)に記述することになった。
•
EN443消防隊員用ヘルメットでは溶融金属に対する性能がある
ため、ISO/DIS 11999-5 (消防隊員用ヘルメット)も性能を要求
するべき、との意見が出たが選択項目とする。
•
その他編集上の訂正と確認が行われた。
•
WG2の議長からの提案で、今回DIS原案の投票結果が賛成
Retention test
ストラップの留め具外
れ力試験
100%であったのでFDISをスキップしてIS出版することで合意した。
FDIS:国際標準規格の制定作業の最終段階をさす。最近、制定速度を上げるため完成度が高く、賛成
票多く反対がないDIS投票結果の場合この段階を飛ばして制定規格とする方法が取れるようになった。
(議題2)PG-6靴
•
DIS投票の報告およびコメント審議した。今回のコメントは84項目と多数にわたるため、討議を要
する項目に絞り込んで審議した。
•
ドイツよりISOもEN規格と同じでなければならないというコメントがあったがISO11999シリーズは1から各部位ごとに独立しながらもシリーズ全体でアンサンブル規格となるよう各国が制定に向け
て協調し努力してきた。よって、靴もシリーズの一部分でありウィーン合意を盾にEN以外は受け入
れないという意見は協調を欠き不穏当であるとして、この意見を却下した。
•
技術的なコメントでは、軽量靴、縫糸・靴紐の耐熱性についての項目は削除することとなり、耐滑
性については、試験条件SRCの他にSRA、SRBも選定できるように変更となった。
•
耐熱性の試験で、コメントで250℃を260℃とすべきであるとの意見が数カ国から出されたが、ド
イツより反対意見があり、この件については次回投票で意見を聞くこととなった。
•
オーストラリアより浸水屈曲試験が提案され、ISO20344の歩行試験ではない方の試験方法を
採用することとなり、クラス1の革製の履物についても耐薬品性の試験を加えるという新規提案が
あったが、これについては次回投票の中で意見を聞くこととなった。
ウィーン合意
WTO/TBT協定において、CENが制定した規格がとISOでも必要性があるときは、CENの規格を原
案としてISO化することができる。逆にISOが制定した規格がCENに必要であると認めた時は
ISO規格を優先する合意。防護服規格は、ほとんどCEマーキングの対象であり、関連規格は
CEN優先で作られている。よって、CENリードで作るかISOリードかは規格利用者にとって規
格戦略上重要な意味を持つ。
7/23(水)
WG2消防隊員用防護装備PG会議と
WG4 HAZMAT(危険物質防護服)
•
•
(議事1) PG-9フード
議事は、編集上の指摘が主であった。その中で、洗濯前処理の方法の記述が旧
版規格である点が指摘され最新版ISO6330の方法に訂正することになったが、こ
の指摘は編集上の問題でありながら他の手袋や服にも及ぶため記述の変更の
手続き上問題になった。さらに、指定洗剤がIEC洗剤になっているが、IEC洗剤に
は2種類ありどちらを指定しているか不明確でありこれを明確にするべきである。
また、前処理を必要とする性能試験項目が不明確と日本が指摘したが、これに
ついては全項目に及ぶことを確認して前処理に関する議論を終了した。
•
また、破裂強さの指定試験方法がISO13938-2の空気圧法でかつ破裂速度が20
秒から30秒に変更されていたのでこの点も訂正するなど子細な訂正点が出てき
たので次回の投票はDIS-2でどうかと日本から意見したが、訂正点は編集的な項
目が多く、原案としては完成度が高いので9月30日までに修正原案を作成しFDIS
投票にかけることになった。
(議事2)WG4 HAZMAT(危険物質防護服)
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主な議事は、
関連コミッティからの報告
昨年のエドモントン会議で組織されたPGの報告。
1)PG1「用語」は、使用用語をリストアップしISO/WI/TR19591を基本に定義を加える。
2)PG2「防炎性」は、他の委員会での試験方法開発の進捗がないため報告事項がない。
3)PG3ファスナー部分の化学物質の透過試験方法のR&R試験を計画することになっていたが進
捗がなく議論できなかった。
なお、必須かオプションにするか懸案になっていたフラッシュ・オーバー試験はオプションで残すこ
とになった。
今後の進め方としてPWIである文書を用語の修正を行ってCD投票にかける。そのために用語に
関する電話会議を9月22日に開催することになった。
3.WD17723-1 type3,4
現在の状況は、PWIの状態にある。WG4として原案を質問表と共に回覧してWG4にフィードバック
して進行する。次回ミーティングで議論する。
4.HAZMAT作業における輻射熱負荷の問題が議論になった。この輻射熱負荷に対する防護性
能の要求は、RPDとの協調性を考慮する必要がありWG4からWG1へ持ち上げて議論するべきな
どの意見が出た。この問題に関してユーザーの調査が必要になるかもしれない。
7/24(木) WG5「救助」/
WG2「消防隊員用防護装備」
(議事1)WG5「救助」
議事はWD18639-1から-6の、各パートごとに出された原案のコメントについて討議した。更に、制
定に至るまでの締め切り予定(time line)を以下のとおり確認した。
CD registered; 2015-7-23, DIS registered; 2016-7-23, FDIS registered for formal approval:
2018-1-23
この予定とおりWDからCD投票が順調に進捗できるよう各パートの担当に協力要請し、担当国を
下記の通り確認した。エキスパート登録を近日中にメールで募集する。
Part 1 – General: JPN (member UK, AU, CH)
Part 2 - Compatibility: UK (member AU, GE)
Part 3 – Clothing: DK, USA
Part 4 – Gloves: AU
Part 5 – Helmet: JPN
Part 6 – Footwear: NZ
表題について「PPE ensembles for firefighters undertaking specialist rescue activities 」のうち
「rescue」を「non fire rescue」に変更したい旨提案したがCENとの整合や範囲を限定したくないなど反
対意見が多数で入れることはできなかった。
WG2「消防隊員用防護装備」
• 各PG から審議報告があり決議を確認
• 日本から細々とした技術的な指摘をした。結
果として、修正文案を作成し報告することに
なった。
7/25(金)WG3 原野火災
SC14全体会合
• (議事1)WG3 原野火災
• ISO16073:2011 Wildland firefighting
personal protective equipment -Requirements and test methodsが制定さ
れて3年を経過しており見直しの要否につ
いて検討した。オーストラリアにとって、原
野火災は重要な規格で、EUにおいても原
野火災消火活動中に危険物質に暴露され
る事があるにもかかわらず呼吸器の性能
要求が無いことが問題視されていることな
どから、原野火災防護装備のアンサンブ
ル規格(全身防護一式規格)であるこの規
格を見直すことで合意した。
原野火災は、日本では山
林火災に相当し、環境的
に開放的ではあるものの
熱源や熱の伝わり方が建
物火災とは異なる。
雰囲気が熱せられる
• 議長 ラッセル・シェパード氏(豪)より冒頭、各製品規格
には数多くの引用規格があり複雑さを増すばかりでは
あるが、規格間の関連性や整合性をよく精査してもらい
たい旨要請があった。
• そののち、各WGから合意事項の報告があり、さらに関
連する委員会から各種情報提供があった。
• 最後に次回SC14並びにWG’s/PG’s会議を2015年6月
15日の週にDIN主催でドイツ、ミュンヘンで開催すること
が決定したことが報告されて終了した。