Transcript 研究紹介 - 九州大学
勉強会 10/10 九州大学大学院 システム情報科学府 情報工学専攻 中村 遼 前回の内容 APの設置位置 どのようにAPを配置すれば効率の良い通信を行えるか 条件としては全ての領域で常時起動AP3つ以上の電波を受け取れ ること 平面での配置から考えて立体での配置でも 信号強度等も考慮にいれて隣接するAP同士の距離も同時に考える 臨時起動APをいつ起動させるか プローブ要求(又はオーセンティケーション)後に起動 ⇒ 元々認証できない端末の為にも起動させることになる アソシエーション後に起動 ⇒ 端末のチャンネルを変えるのは難しいのではないか? 認証の違い(MACアドレスフィルタリングや802.1X等)によって、 接続の流れを目で追い、考察するのが効果的なのか? おさらい 無線LANにおいて、端末の位置を検出する技術と して電波強度を用いたRSSIを用いる RSSIの基幹となる方式としてRADARがある RADARには次の2つの方法がある 経験的方法:予め場所ごとにキャリブレーションした データと比較し、場所を推定する 実用例:Ekahau 伝播モデル:信号の数学的モデルから距離を求める P(d) = P(0) – 20log10(4πd /λ)等 実用例:WiPS(アドホックモードにおける位置検出) 今回は伝播モデルを使った位置検出を考える 実験 アドホックモードで端末間の距離と信号強度を測定 し、最小二乗法によりP(0)を求める 屋内1箇所(会議室)、屋外2箇所(グラウンド)で測 定を行った 屋内での結果 屋外1での結果 屋外2での結果 伝播モデル 理想的な自由空間モデル 地面での反射のみを考慮した2波モデル d > dc=(4πht hr) /λの場合に有用 建物の壁のみを考慮したWAFモデル 位置推定 端末から信号を受け取るAPの数によって 端末の位置の推定の仕方が異なる 3つ以上:三点(多点)測量 2つ :p1,p2,d1,d2より数値計算 1つ :p1,d1より数値計算 受け取るAPの数が1つや2つの場合は、受け取ら なかったAPからの距離dMAX+を敢えて与えて、それ により三点測量する方法も考えられる p:APの座標、d:計算から求めた端末までの距離 dMAX+:APが計れる最大距離dMAX以上の任意の値 前提 3つ以上のAPから信号を受け取れる環境が望まし い フェージングの影響が余りない場合でも、APの最大 推定距離は20m程度ゆえ、隣接するAP間の距離は 40m以内