第六章 TFTP:トリビアル・ファイル転送プロトコル
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第15章
TFTP:トリビアル・ファイル転送プロトコル
Tomomi@ECN
1 イントロダクション
TRTP:Trivial File Transfer Protocol
ユーザ名・パスワードの検証が必要ない
ファイル転送プロトコル
ディスクレス・システムを起動する時使用
ハードディスク、CD-ROMドライブ等を持たない
ネットワーク上のサーバに、データ保存場所がある
UDPを用いる、シンプルで軽いプロトコル
ROMに搭載できる
RARPを利用
2 プロトコル
クライアント⇒サーバ
ファイルの読み込み(RRQ)、書き込み要求(W
RQ)
チェックサムはない
Fig15.1
Opcode(オプコード)
オペレーションコード(1:RRQ、2:WRQ)+0で終了
モード
Netascii / Octet
Fig15.1
Netascii
Octet
受信データを自分のフォーマットへ変換
ASCIIテキスト、(CR/LF)で各行が終わる
送信元のフォーマットでファイルは転送される
ブロック番号: 確認応答パケットに用いる
データ転送
ストップ・アンド・ウェイト・プロトコル
クライアント
サーバ
クライアント
サーバ
RRQ
WWQ
Packet(1)
ACK(0)
ACK(1)
Packet(1)
Packet(2)
ACK(1)
ACK(1)
Packet(2)
:
:
:
:
完全転送(Packet(n)≦512バイト)
完全転送(Packet(n)≦512バイト)
エラーコード
Opcode(5):エラーコード
パケット消失:タイムアウト・再送によって検知
「魔法使いの弟子シンドローム」のが起こる危
険性がある
双方向のタイムアウト、再送
3 例
1
2
3
4
読み込み要求
サーバからパケット(516byte)
クライアントの確認応答
サーバからパケット(450byte)
2-5:TFTP情報なし(ポート番号が変わるため)
ウェルノウンポート⇒エフェメラルポート へ変更
ファイル転送の間、ウェルノウンポートを占有されな
いため
4 セキュリティ
ユーザ・パスワードが不必要
クラッカーに狙われる
解決方法
特定ディレクトリのファイルだけにアクセスできる
例)UNIXでは、/tftpboot
ユーザID・グループIDを、実際割り当てない
全てのユーザに読み込み・書き込み許可があるファ
イルのみにアクセスさせる
5 まとめ
TFTPはディスクレス・システムのための
プロトコル
シンプルで軽い
セキュリティのため、アクセスできるファイ
ルを制限する