5.H27集団指導(感染症) [PowerPointファイル/2.51MB]

Download Report

Transcript 5.H27集団指導(感染症) [PowerPointファイル/2.51MB]

介護施設における
感染症予防に
ついて
感染症予防対策
施設の人員、設備及び運営に関する基準を
定める条例、及び条例施行規則より
① 感染症対策委員会の開催
概ね3月に1回以上、また必要に応じて開催し、結果を職員に周知徹底
② 感染症及び食中毒の予防及びまん延の防止のための指針の整備
③ 介護職員その他の職員に対する研修の実施(年2回以上)
④ 感染症又は食中毒が発生もしくは発生が疑われる場合、速やかに市町村
等に報告するとともに、必要な措置を講じているか。
⑤ 必要に応じ保健所の助言、指導を求めているか
平常時から感染症を
念頭に対応することが重要
感染症と診断されてからの対応では
すでに感染は拡大しています。
スタンダードプリコーションとは?
(標
準
予
防
策)
 全ての人が何かの病原体をもっていること
を前提にして対応する考え方
☆誰がどんな病原体をもっているのか確実
に知ることはできない
☆全ての病原体の有無を調べてから感染対策
をするのは時間と費用がかかりとても無理
感染源となるものとは・・・
嘔吐物・便・尿などの排泄物
血液・体液
分泌物(痰・膿み)
使用した器具
ドアノブ・水道蛇口
汚染されたものに
触れた手指で取り扱った食品
施設での感染症予防のために

日常ケア時のスタンダードプリコーション(標準予防策)徹底
うがい・手洗いの徹底、手袋・マスク・ガウン等の着用
1回のケアに1回の手洗い 使い捨て手袋は毎回交換

利用者の体調把握と早期対応
咳・痰・嘔吐・下痢・皮膚病変などはしっかり観察

積極的な予防行動

職員の健康管理

面会者等への協力依頼
感染経路の遮断
持ち込まない
拡げない
空気感染
持ち出さない
菌などが空中に浮遊し
空気の流れによって飛散
接触感染
手指・食品などを介して感染
飛沫感染
咳・くしゃみ・会話などで感染
感染拡大に職員の影あり
病原体の運び屋となりうる可能性

感染症が発生したら人の行き来を原則なくす

体調不良の職員は休ませる
出勤停止の約束事、対応の徹底
行動制限をかけることが難しい・・・
認知症の方への対応は?
普段から予防行動を
 リロケーションダメージの回避
間仕切りのカーテンでも効果

ノロウイルスによる
感染性胃腸炎ついて
(感染症研究所のホームページより)
感染性胃腸炎患者発生状況
5/1
ノロウイルスの集団感染の要因

少量のウイルスでも感染 → わずか10~100個程度で感染

吐物、便には大量のウイルス
→ 便1gに10万~100万個以上 (乾燥すると空気中に浮遊)

症状がなくなっても数週間は便にウイルスが存在
感染者の約20%は不顕性感染 → ウイルスを排出
 環境での安定性
→乾燥、酸、凍結、熱に強い。
アルコール、逆性せっけんは効かない。

塩素系消毒
加熱
(85℃以上1分)
集団感染の兆候が見られたときは・・・
★規模が小さいうちに、
トイレを中心に、人の手が触れるところを
塩素系消毒剤で 消毒!
トイレのスリッパ、トイレのレバー要注意!
ドアのノブ、水道の蛇口、手すりなど
衣類や吐物を処理した洗面所など
インフルエンザ
・潜伏期間 1~3日
・急な発熱で発症 頭痛・筋肉痛・全身倦怠感・咽頭通等
インフルエンザ患者発生状況
抗インフルエンザ薬投与後のウイルス量及び発
熱
解熱しても感染力は
落ちていない!!
ワクチンの予防効果



接種して2週後~5か月程度
ワクチン効果は通常60~80%
遅くとも11月中旬までに接種すること
抗インフルエンザ薬予防投与
日本感染症学会提言2012
~インフルエンザ病院内感染対策の考え方について~
 初発患者の発症から12~24時間以内
 ワクチン接種の有無にかかわらず必要
 予防投与の効果は70~80%
 接触者が特定できない場合はフロア全体を対象
肺炎球菌ワクチンが定期の予防接種に
予防接種法施行令の改正
平成26年10月1日施行
高齢者の肺炎球菌感染症
【接種の対象】


65歳の者
60歳以上65歳未満の者であって心臓、腎臓又は呼吸器
の機能に自己の身辺の日常生活活動が極度に制限される
程度の障害を有する者
 経過措置として平成31年度まで
65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳又は100歳
となる者
成人肺炎球菌感染症の80%以上がカバーされる効
果
結
【菌の特徴】
・1回の分裂に10~15時間かかる
・直射日光には弱いが、冷暗所で
は3~4か月生存可能
核
結核罹患率
(人口10万人あたりの新登録患者数)
新規登録患者の年齢内訳
90歳以上
6%
80代
23%
70代
23%
19歳以下
1%
20代
4%
30代
8%
40代
9%
50代
9%
60代
17%
新規登録のうち60代以上が約7割をしめる
70
60
50
40
30
20
10
0
高齢者の結核診断時の症状の内容
%
75歳以上は
6割以上
平均
49%
続
く
咳
痰
【資料提供: 複十字病院 調査】
微
熱
全
身
倦
怠
食
欲
不
振
体
重
減
少
呼
吸
器
以
外
の
症
状
結核に係る健康診断の実施と報告
根拠法令 (感染症の予防及び感染症の患者に関する法律)
※定期健康診断の実施(第53条の2)
実施義務者
対象者
定期・実施回数
事業者
介護老人保健施設
社会福祉施設の従事者
毎年度に1回
施設の長
社会福祉施設に
入所している者
65歳に達する日の属する年度
以降は毎年度1回

社会福祉施設
(社会福祉法第2条第2項第1号及び第3号から第6号までに規定する施設)
養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、軽費老人ホーム
※管轄する保健所に報告 (第53条の7)
薬を飲み始めて2週間ほどで
感染力は低下します。
感
染
性
の
強
さ
服薬を確実にすれば
結核は治ります。
服薬以外は普段どおりの
生活が可能です。
抗結核薬の服薬開始
施設におけるHIV・AIDS対策
Human
Immunodeficiency
Virus
ヒトだけにうつる
免疫を不全にする
ウィルス
エイズウィルスに感染 ≠ エイズ発病
Acquired 後天性 (生まれつきではなく)
Immune
免疫 (ウィルスや細菌から体を守る力)
Deficiency 不全 (うまく働かなくなって)
Syndrome 症候群 (様々な症状がでる)
HIV感染者およびAIDS患者報告数の推移
1106
+104
484
+37
エイズの治療は進歩しています
HIVの増殖を抑える薬(抗HIV薬)を数種類
組み合わせて内服する治療(HAART)
強力な治療効果
必ず死に至る疾患から慢性疾患へ
’97年~ 身体障害者手帳 免疫機能障害(1~4級)
自立支援医療の利用で1ヶ月 5千~2万の負担
療養の場や支援が得られにくい理由

病気や患者に対する誤解や偏見がある。

疾患に対して基本的な知識がない。

どのように対応していいかわからない。
HIVはこんなことではうつりません
握手する
同じトイレを使う
一緒のタオル
を使う
コップを
回し飲みする
同じ皿・なべの
料理を食べる
セキ・くしゃみ
蚊・ハエ・ノミ
キスをする
一緒にお風呂・
プールに入る
介護者としての感染予防

血液・精液・膣分泌液が
直接創傷部位や粘膜に接触しないことが重要
からだと体液の間にバリアを張る
スタンダード プリコーション
支援する人に求められる姿勢

HIV感染症を正しく理解する。
「皆と同じように、接してくれることが一番嬉しい。」

HIV/AIDS患者にとって
いい環境は
プライバシーへの配慮
どんな人にとっても
これまで利用者のプライバシーにどう配慮してきたか?
良い環境に違いない
(特別でなく当たり前のこと)

患者の意向を確認する。
支援者側の思い込みではなく、患者と話し合いながら
すすめることを基本にする。
集団発生時の対応
社会福祉施設等における報告の判断目安
H17.2.22厚生労働省等通知

社会福祉施設等の施設長は次のア、イ又はウの場合は、市町村等の
社会福祉施設等主管部局に迅速に、感染症又は食中毒が疑われる
者等の人数・症状・対応状況等を報告するとともに、併せて保健所に
報告し、指示を求めるなどの措置を講ずること。
ア 同一の感染症若しくは食中毒による又はそれらによると疑わ
れる死亡者又は重篤患者が1週間内に2名以上発生した場合
イ 同一の感染症若しくは食中毒の患者又はそれらが疑われる
者が10名以上又は全利用者の半数以上発生した場合
ウ ア及びイに該当しない場合であっても、通常の発生動向を
上回る感染症等の発生が疑われ、特に施設長が報告を必要と
認めた場合
「高齢者介護施設における感染対策マニュアル」
「社会福祉施設における感染症及び食中毒対応マニュアル
」
報告様式及び記載内容の例については
マニュアルを参照
平成18年