パワーポイント - 芝浦工業大学
Download
Report
Transcript パワーポイント - 芝浦工業大学
プログラミング入門２
第６回
関数（２）
芝浦工業大学情報工学科
青木 義満
今回の講義内容
関数
配列データの受け渡し
（p.130～）
入出力と文字 （p.198～）
文字列の基本 （p.208～）
プログラミング入門２
2
例えば・・・・
最大体重と最小体重を求めるプログラム(一部)
double weight[NUM];
double min, max;
min = max = weight[0];
for( i= 1; i < NUM; i++ ){
最大値・最小値を求める処理
if ( weight[i] > max )
max = weight[i]:
if ( weight[i] < min )
min = weight[i]:
}
配列weightのデータを受け取り，その要
素の中で最大・最小を求める
配列データをそのまま受け取る関数が必要！
プログラミング入門２
3
関数での配列データの必要性
整数値を２つ受け取り，最大値を求める関数
呼び出し側
maxof(a, b);
関数定義部
int maxof( int x, int y )
{
・・・・・・
}
整数値を３つ受け取り，最大値を求める関数
呼び出し側
maxof(a, b，c);
関数定義部
int maxof( int x, int y，int z )
{
・・・・・・
}
判定する値の数が増えたら・・・
配列でまとめてデータを渡す！
プログラミング入門２
4
配列の受け渡し
（p.130）
構文
main関数（呼び出し側）
int eng[5];
int max_e;
関数
/* 英語の点数 */
/* 英語の最高点 */
int maxof( int vc[], int no )
配列engに５つの得点データを読み込み
{
int の配列を受け取
る時の宣言
max_e = maxof( eng, 5 );
配列名
（[]は不要）
配列の要素数
配列の要素数
・・・配列vc[0]～vc[4] を使った処理・・・
}
main関数
main関数はengという配列を渡し，関数maxofは
，その配列データをvcという名前で受け取る。
プログラミング入門２
maxof関数
eng[0]
vc[0]
eng[1]
vc[1]
eng[2]
vc[2]
eng[3]
vc[3]
eng[4]
vc[4]
5
例題
関数による配列の受け渡し
ソースファイル名：list0611.c (p.130)
英語の点数と数学の点数を配列として受け取り，それぞれの最高点を求める関
数を作成せよ
#include <stdio.h>
#define NUMBER 5
printf("%d人の点数を入力してください。\n", NUMBER);
関数による
配列の受け取り
for (i = 0; i < NUMBER; i++) {
printf("[%d] 英語：", i + 1); scanf("%d", &eng[i]);
printf( " 数学：");
scanf("%d", &mat[i]);
}
int max_of(int vc[], int no)
{
int i;
int max = vc[0];
for (i = 1; i < no; i++){
if (vc[i] > max)
max = vc[i];
}
return (max);
}
int main(void)
{
int i;
int eng[NUMBER];
int mat[NUMBER];
int max_e, max_m;
max_e = max_of(eng, NUMBER);
max_m = max_of(mat, NUMBER);
printf("英語の最高点＝%d\n", max_e);
printf("数学の最高点＝%d\n", max_m);
return (0);
配列を関数に受け渡し
}
プログラミング入門２
6
関数呼び出しと引数の引渡し過程 （先週の復習）
main関数
重要
int main(void)
{
実引数na, nbの値が，仮引数x, yに
それぞれコピーされる
int na, nb, max;
na = 24;
nb = 62;
（変数そのものでなく，中に格納されている値
が受け渡される！）
実引数
max = maxof( na, nb );
・・・・
62
62
24
}
int maxof( int x, int y )
62
仮引数
{
if (x > y)
return (x);
else
return (y);
returnか，関数最後の } で
呼び出し元へ戻る
}
プログラミング入門２
7
受け取った配列への書込み
（p.132）
関数への値の受け渡し（配列以外）
重要
実引数の値が，仮引数にコピーされる
（変数そのものでなく，中に格納されている値が受け渡される！）
関数への値の受け渡し（配列の場合）
重要
呼び出された側の関数で仮引数として受け取った配列は，呼び出し
側で与えた実引数の配列そのものである。
詳しい理由は，後日の”ポインタ”で説明
プログラミング入門２
8
受け取ったデータへの書込み 例１
#include <stdio.h>
void set_value( int x, int y )
{
x = 0;
y = 0;
}
int main(void)
{
int na, nb;
na = 10;
nb = 5;
表示結果は？
set_value( na, nb );
printf(“na= %d\n”, na );
printf(“nb= %d\n”, nb );
return (0);
}
プログラミング入門２
9
受け取った配列への書込み 例２
#include <stdio.h>
void set_value( int vc[] )
{
vc[0] = 0;
vc[1] = 0;
}
int main(void)
{
int x[2];
表示結果は？
x[0] = 10;
x[1] = 5;
set_value( x );
printf(“x[0]= %d\n”, x[0] );
printf(“x[1]= %d\n”, x[1] );
set_value関数
main関数
x[0]
x[1]
=
=
vc[0]
vc[1]
0
0
return (0);
}
プログラミング入門２
10
例題 ～受け取った配列への書込み
ソースファイル名：list0612.c (p.132)
内容：受け取った配列の全要素の値を０にする関数
#include <stdio.h>
for (i = 0; i < 5; i++){
printf(“ary1[%d] = %d¥n”, i, ary1[i]);
}
for (i = 0; i < 3; i++){
printf(“ary2[%d] = %d¥n”, i, ary2[i]);
}
void int_set( int vc[], int no )
{
int i;
for (i = 0; i < no; i++)
vc[i] = 0;
}
return (0);
}
int main(void)
{
int i;
int ary1[] = {1, 2, 3, 4, 5};
int ary2[] = {3, 2, 1};
int_set(ary1, 5);
int_set(ary2, 3);
プログラミング入門２
11
変数の有効範囲と寿命 （p.140）
いろいろな場所にある x, それぞれの値はいくつ？
#include <stdio.h>
int main(void)
{
int x = 77;
int x=7;
void print_x1(void)
{
int x = 777;
printf( "x = %d\n", x );
}
void print_x2(void)
{
printf( "x = %d\n", x );
}
①
printf( "x = %d\n", x );
②
③
print_x1();
print_x2();
④
printf( "x = %d\n", x );
return(0);
}
①～④ ： どんな値が表示？
プログラミング入門２
12
変数の有効範囲と寿命 （p.140）
ファイル有効範囲，ブロック有効範囲
#include <stdio.h>
int main(void)
{
ブロック有効範囲
（main関数内）
int x = 77; ファイル有効範囲
int x=7;
void print_x1(void)
{
printf( "x = %d\n", x );
int x = 777;
print_x1();
print_x2();
printf( "x = %d\n", x );
}
ブロック有効範囲
（関数内）
void print_x2(void)
{
printf( "x = %d\n", x );
printf( "x = %d\n", x );
return(0);
}
}
・ファイル有効範囲： プログラム全体に渡って使用することができる（main関数，自作関数）
・ブロック有効範囲：ある関数内のみで仕様できる
プログラミング入門２
13
変数の有効範囲と寿命 （p.140）
ファイル有効範囲，ブロック有効範囲
#include <stdio.h>
int x = 77;
ファイル有効範囲
int main(void)
{
int x=7;
ブロック有効範囲
（main関数内）
printf( "x = %d\n", x );
ファイル有効範囲とブロック有効範囲を持つ
同じ名前の変数が存在する場合は，ブロック
有効範囲のものが“見えて”，ファイル有効
範囲のものは隠される！
print_x1();
print_x2();
printf( "x = %d\n", x );
return(0);
}
プログラミング入門２
14
変数の有効範囲と寿命 （p.140）
いろいろな場所にある x, それぞれの値はいくつ？
#include <stdio.h>
int main(void)
{
int x = 77;
int x=7;
void print_x1(void)
{
int x = 777;
printf( "x = %d\n", x );
}
void print_x2(void)
{
printf( "x = %d\n", x );
①
printf( "x = %d\n", x );
②
③
print_x1();
print_x2();
④
printf( "x = %d\n", x );
return(0);
}
}
プログラミング入門２
①
②
③
④
７
７７７
７７
７
表示結果
15
変数の有効範囲と寿命 （p.140）
プログラム全体（main関数とその他の関数内）で変数を
使いたい場合
→ ファイル有効範囲の変数を使う
→ 宣言は#include , #defineの後，main文の前
※使いすぎはメモリーの消費量大
ある関数内のみで使用する変数
→ ブロック有効範囲の変数を使う
→ 使いたい関数内で宣言
※ 関数を抜けると，メモリー上から消滅
用途に応じて，上手に使い分ける
プログラミング入門２
16
ファイル有効範囲を持つ変数の使用例
複数の関数の呼び出し回数をカウント
ソースファイル名：count.c
#include <stdio.h>
int count = 0;
ファイル有効範囲
int main(void)
{
int i;
void func1(void)
{
printf( “fun1 was called\n" );
count++;
}
func1();
func2();
for(i=0; i < 5; i++){
func1();
}
for(i=0; i < 3; i++){
func2();
}
printf( “count = %d\n", count );
void func2(void)
{
printf( “fun2 was called\n" );
count++;
return(0);
}
}
プログラミング入門２
17
自動記憶域期間と静的記憶域期間
ソースファイル名：list0619.c
内容： 変数の寿命を理解する
#include <stdio.h>
int fx = 0;
静的記憶域期間
void func(void)
{
static int sx = 0 ; 静的記憶域期間
int
ax = 0; 自動記憶域期間
printf("%3d%3d%3d\n", ax++, sx++, fx++);
}
int main(void)
{
int i; 自動記憶域期間
puts(" ax sx fx");
puts("----------");
for (i = 0; i < 10; i++)
func();
puts("----------");
表示結果を確認
ax sx fx
-------------0 0 0
0 1 1
0 2 2
0 3 3
・・・・・・・・
・・・・・・・・
return (0);
}
プログラミング入門２
18
演習課題 （第６回）
１．配列データ中からの値の探索プログラム
以下の手順により，配列中にある値のデータがあるかどうかを判定す
る関数を作成し，動作を確認せよ。見つかった場合には，その要素番
号を，見つからなかった場合には，-1を返すようにせよ。（kadai6-1.c）
int search_value( int x[ ], int key );
見つかったらそのデータの要素番号を
見つからなかったら-1を返す
探索対象データ
5個の整数値が格納された配列
探索キーとなる値
探したい値
・int型配列（要素5）を用意
・配列にキーボードから5個の整数値を入力，配列に値をセット
・探したい値をキーボードから入力
・search_value関数に配列データと探したい値を渡し，データをサーチ
・search_value関数の返却値により，結果を表示
見つかった場合には，データが見つかった位置（要素番号）と値
見つからなかった場合には，見つからなかった旨 を表示せよ。
プログラミング入門２
19
２．１～20人分のテストの点数を繰り返し入力し，データに応じて以下のような分布グラフを表
示するプログラムを作成せよ。 （kadai6-2c）
ただし，分布グラフの表示には以下の関数を作成・使用せよ。
分布グラフ
A 80 - 100 : ****
B 70 - 79 : *******
C 60 - 69 : ****
D 0 - 59： **
void display_graph( int tensu[ ], int num );
点数データの格納
されている配列
人数
３．上記２のプログラムに、全得点データの平均と分散の値を表示する関数（kadai6-3.c）
void heikin_bunsan( int tensu[ ], int num );
を作成し，分布グラフと共に結果を表示せよ。
プログラミング入門２
20
提出方法
演習課題１〜３のプログラムを作成し，動作確認した上で
ソースファイル（kadai6-1.c 〜 kadai6-3.c） をメールに添付して提出せ
よ。
提出方法：
メールの題名（subjet）を, “pro2-6” + “学籍番号”＋”自分の苗字”（全て半角英
数文字にて）とする。
例） pro2-6 L02001 aoki
提出先： [email protected] (青木アドレス)
提出期限： 11月12日（月） 13:00まで（時間厳守）
プログラミング入門２
21
中間テスト
日時：１１月１９日（月）１３：００〜
※１２時５０分までに入室すること。座席は指定。
場所：斉藤記念館大教室
試験範囲：初回〜第６回までの講義内容
期末試験と並び、重要な評価指標となるので、し
っかり準備すること。
プログラミング入門２
22