Transcript 第10回藤吉研ディスカッション スペクトラルクラスタリング
Video Browsing by Direct Manipulation
篠木雄大
はじめに
DimP(Direct Manipulation Player) – – – トロント大学のP.Dragicevicらが開発 映像を直接操作できるプレーヤー 頭出しが非常にやり易い 技術論文 P.Dragicevic, G.Ramos, J.Bibliowicz, D.Nowrouzezahrai, R.Balakrishman and K.Singh,“Video Browsing by Direct Manipulation”, CHI’08, pp237-246, 2008.
DimPの機能
Relative Flow Dragging – – 背景を含む動き 形状変化のみの動き
プレーヤーとしての機能
対象物の独立した動きの操作 背景を固定した上での対象物の動きを操作 背景の軌跡を残す ヒントパスにより軌跡を簡単に確認可能
対象物の軌跡の抽出
SIFTによる特徴点検出&対応点マッチング – – – 連続するフレーム間でのマッチング マッチングできなかった点は削除 マッチングした点同士の動きをフローとして取得 背景を固定した上での対象物の軌跡 – フレーム上で最も代表となるフローとの差分
操作性
マルチスケール対応 弧の連続性に対応 直接的な連続性に対応 ⇒3次元距離を利用 軌跡の近似 ⇒フィルタリング Taubin.G, “Curve and surface smoothing without shrinkage”, Intl. Conf. on Comp. Vision. p.852.
3次元距離
フレーム上の座標と長さの3次元を利用 距離Dが最小の点を移動点とする
D
(
p x
C x
) 2 (
p y
C y
) 2 (
k C a C
) 2 D :マウスポイントと軌跡上のポイントの距離 Px,py :マウスポイントの座標 Cx,Cy :軌跡上のポイントの座標 CaC :ポイント間の長さ k :比率
評価実験
シーケンス中の頭出し操作 環境 – – – Dell Precision WindowsXP CPU3.2GHz Memory2GB Display 1280×1024 シーケンス – 640×480 227~917frame – Ladybug Car 3種類 被験者 – 18~44歳の被験者(男性6名,女性10名)
実験結果
シークバーのみより2.5倍以上の速さ エラー率が低い 操作時間 エラー率
アンケート評価
すべての項目に対して好評化 – – – 操作のしやすさ 操作の速さ 満足度 とても悪い:1~とても良い:7
おわりに
DimP – – SIFTによる軌跡の生成(特徴点ベース) 相対的フロードラッグによる直接操作 見せ方や使い勝手が非常に優れている – ユーザにとって使いやすい設計