ヒューマンインターフェース ~ウェブサイト評価~

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Transcript ヒューマンインターフェース ~ウェブサイト評価~

ヒューマンインターフェース
~ウェブサイト評価~
森○○○(ヒューリスティック担当)
○中○○(オンラインアンケート担当)
○部○○(スライド作成担当)
○○達○(アンケート項目担当)
ミーティング:2006年10月30日 13:00 ~
2006年11月01日 10:15 ~
評価スケールとして用いる21項目
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好感度について
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役立ち度について
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Q1 このウェブサイトのビジュアル表現は楽しめる。
Q2 このウェブサイトは印象に残りやすい。
Q3 このウェブサイトを再度利用したくなる。
Q4 このウェブサイトは欲しい情報がすぐに見つかる。
Q5 このウェブサイトに使われている言葉、文章は理解しやすい。
Q6 このウェブサイトは、関連する情報を探しやすい。
信頼性について
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Q7 このウェブサイトに掲載されている情報は信用できる。
Q8 このウェブサイトは、発信者の情報と広告との区別がわかりやすい。
Q9 このウェブサイトは訪問者の質問、意見を受け付けている。
評価スケールとして用いる21項目
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操作性について
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構成について
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Q10 このウェブサイトの操作方法はシンプルで分かりやすい。
Q11 このウェブサイトの利用方法は直観的に理解しやすい。
Q12 このウェブサイトで、次に何をすればよいのか迷うことはない。
Q13 このウェブサイトには統一感がある。
Q14 このウェブサイトのカテゴリの構成はわかりやすい。
Q15 自分がウェブサイト内のどこにいるのか把握しやすい。
見やすさについて
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Q16 このウェブサイトの文章は読みやすい。(行間やフォント、レイアウト)
Q17 このウェブサイトは、写真などの画像が見やすい。
Q18 このウェブサイトのレイアウトは目に優しい。(疲れにくい)
評価スケールとして用いる21項目
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反応の良さについて
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Q19 このウェブサイトでは、操作に対してすばやい反応が返ってくる。
Q20 このウェブサイトを利用しているとき、
画面が正しいレイアウトで表示される。
Q21 リンク先が正しく表示される。
(削除されたページにリンクしていない
情報探索タスクの実行
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設定したタスク
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MNP(携帯番号ポータビリティー)について調べる.
日本シリーズの結果を調べる.
朝日新聞の購読方法を調べる.
ANNのニュースサイトに移動して,その日のニュース動画を見る.
オンラインアンケートの実施
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アンケート実施期間
2006/10/28~10/30
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得られた回答数
20
評価スケールの得点化

評価軸の得点計算の考え方
各項目については,回答者の負担や制度を考慮し5~1の5段階尺度とし,得
点計算は使い勝手を考慮し3項目の素点の単純平均とした.

逆転項目の扱い
今回の評価に逆転項目は設定されていないので,逆転項目に対する得点化
は考えていない.

評価軸毎の得点計算の方法
7つの評価軸毎に,選択された3項目(各5~1点)の平均点を得点とした.さら
に,7つの得点の平均点を求め,これを「総合点」とし,総合的な指標とする.
評価軸毎の平均点と分散
平均点
分散
好感度
2.883
0.725
役立ち度
3.167
0.417
内容の信頼性
3.000
0.144
操作の分かりやすさ
3.450
0.570
構成の分かりやすさ
3.283
0.325
見やすさ
3.167
0.372
反応性
3.633
0.477
図1:平均点
平均点
好感度
4
反応性
見やすさ
構成の分かりやすさ
2
0
役立ち度
内容の信頼性
操作の分かりやすさ
図2:分散
分散
好感度
1
反応性
見やすさ
構成の分かりやすさ
0.5
0
役立ち度
内容の信頼性
操作の分かりやすさ
取得データの検証
前述の得点化方法に基づき,得られたデータから評価軸毎の得点を計算し,
その平均点・分散を検証した.

検証



主観的な要素が含まれる好感度・役立ち度・信頼性は少し低い.
今回のサンプルは概ね同年代の人が多いので,普段からニュースにふ
れる機会が少なく好感度が低かったとも考えられる.
操作性・反応の良さ・見やすさに関しては,インターフェース的に使うのに
不満はない程度であると読み取れる.
ヒューリスティック評価 (1)
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サイト内での用語や表現の一貫性



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記事の項目分類(社会・スポーツ・くらしetc.)に,English という項目が入って
いる.記事の項目分類とは別に,Japanese/English というメニューを作るべ
きである.
トップのメニューが2段に分かれているが,その意図がよく分からない.もう少
し,分類を明確にするのが良い.
リンク先によって,メニューの表示形式が変わることがある.メニューの表示
形式に一貫性をもたせるべきである.
ユーザー中心にデザインされたシンプルな会話

ページが縦に長いので欲しい情報を探すのに苦労し,初めての人にとっては
使いづらい.改善案としては,あまり細かい見出しを用いて分類するのではな
く,トップページをコンパクトにまとめることが考えられる.
ヒューリスティック評価 (2)
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熟練者のためのショートカット
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
覚えることは最小限に
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ショートカットは準備されていない.マイページなどの項目を作って,過去に見
たニュースの履歴が見られたり,そこから推測できる自分の知りたい関連情
報へのショートカットが作れるようにすると良いのではないか.
微妙な分類がある.
(例)いじめ自殺→「社会」ではなく「暮らし」に分類されている.
エラーが起こりにくいインターフェース
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致命的なエラーはなかった.
強いていえば・・・メンテナンス中の警告が出た.あらかじめメンテナンスの予定を告知しておくと良いかも.
ヒューリスティック評価 (3)
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ユーザーへの恒常的なフィードバック
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ユーザーが過去に選択したニュースに従って,ユーザーにとって欲しい情報
を推測する機能があればよいと思う.
常にユーザーの制御下に

過去の記事を調べようと思って検索したら,外部サイトの検索結果が返ってき
た.過去の記事を検索するには【サイト内検索】のボタンをクリックする必要が
あった.新聞社のページであれば,サイト内の記事検索を標準設定にするべ
きではないだろうか?
ヒューリスティック評価との比較
アンケートの妥当性の検証
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ヒューリスティック評価では構成の改善を要求する意見が多く出たが,アンケート
結果ではそのような結果が出なかった.
アンケートの妥当性について考えてみたが,ヒューリスティック評価で我々が出し
た意見はアンケート項目にも含まれている.改善の余地はあるだろうが,概ね
ユーザは満足していることが分かる.
好感度が低いのは既存の有名サイトと比べて,ヒューリスティック評価で出たよう
な点が足りていないのではないかと思われる.
今回用いたMEDLINEplusのヒューリスティック評価はAsahi.comを評価するのに
は適さないのかもしれない.
ヒューリスティック評価において,インターフェースに関するエラーは見つからな
かった.これはアンケート結果で一番高い評価が得られていることからも確認で
きる.