積木について

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教育玩具についての調査
1DS04189P
1DS04195M
1DS04204R
1DS04202Y
担当教員
田丸 藍子
東 真理絵
宮原 春香
三井所 健太郎
太田 昇一先生
発表の流れ
教育玩具とは・・・?
まず、積木とは何かを取り上げ、
それを受けて例として二キーチンの積木
について発表する。
積木とは?
→その元は「恩物」という遊具であった。
恩物とは一体何なのか?
幼児教育の父
フレードリッヒ・フレーベル
(1782~1852)
ドイツの教育学者。
積み木のもとである、
恩物(Gabe)をつくった。
恩物
積み木の元となった第3~第6恩物
• 第3恩物
積み木の元となった第3~第6恩物
• 第4恩物
積み木の元となった第3~第6恩物
• 第5恩物
第3恩物を発展させたもの
21個
6個
12個
積み木の元となった第3~第6恩物
• 第6恩物
第4恩物を発展させたもの
18個
6本
12個
1840年、世界で最初の
幼稚園(キンダーガルテン)をつくり
恩物を取り入れた教育を行う
昔のフレーベル幼稚園
今のフレーベル幼稚園
「いざ、われわれの子どもに生きよう!」
日本に恩物が伝わるまでの流れ
1876年 日本で最初の幼稚園が創設された
(明治9年)
「東京女子師範学校附属幼稚園」
(現在のお茶の水女子大学附属幼稚園)
恩物も一緒に日本に入ってきて
幼稚園での教育に使われた
恩物とフレーベルの教育法の普及
・ 頌栄保姆伝習所で学んだ人が
全国各地の幼稚園に
恩物と教育法を広めていった
・ フレーベルの書いた本を
当時の教育者たちが
熱心に翻訳した
現在の幼稚園と積木
純粋な恩物が残っている幼稚園はほとんどない
→しかし積木というかたちで残っている
積木に残っている恩物の要素
• 完成した形態ではなく素材を与える
子どもの遊びはつくることと壊すことの反復
• 着色しないで生地のまま
幼児の想像力・思考力・構成力を養い、発明くふうの力を培う
フレーベルが与えた影響
• 現在幼稚園で用いられている
遊具のほとんどは
恩物の応用または変形
• 多くの教育者が
フレーベルの考えを基に
新しいメソッドを創り出した
• 恩物を参考にして
新しい商品をつくる
おもちゃ会社も多い
つづく
積木を改良した例:
ニキーチン積木
ボーリス・パブロヴィッチ・ニキーチン
1916~1999 ロシア出身
科学・技術学者
1960年代から7人の子供たちのために
新しい知育遊びを考案
↓
飛躍的に能力が高まる
↓
旧ソ連の中で模範的な教育法として知られる
↓
世界的に有名になる
日本では…
1986年
SONY名誉会長の井深大氏が
才能教育の関係で日本に招待
↓
数々の講演を重ねる
ニキーチンが現代に生きる人々に
求められていると考えた
創造力を発達させるための5つの条件
①早く始める
②いい環境にある
③最大限の力を発揮する
④自由が与えられる
⑤手助けもある
これを満たす新しいタイプのオモチャが必要
①ユニキューブ
3色の面による立方体
積木の基本(並べる、積む、崩す)
を繰り返すことが中心の遊び
②模様づくり
色の塗り方が違った6つの面を持つ積木が
27個ある
三次元空間を考える力が養われる
物事を正確にとらえ
注意をはらって確実に進める力がつく
③みんなの積木
異なった形と色の積木7個
④四角づくり
様々な形の図形から
四角形をつくることから始める
その後動物のシルエットの形を作ったりする
⑤レンガ積み
1:2:4の白木の積木
モノを作るために必要な「設計図」を
考える仕組みが基本となっている
二キーチン積み木 特徴
• 「模様作り」→コースの立方体(心理テスト)に
4色の色を塗り分ける
16個の立方体を使用
• 「ユニキューブ」→模様作りを三次元化
二キーチン積み木の特徴
• 「みんなの積み木」→ソーマキューブに7色の
色を塗り分ける。
• 「四角づくり」→小片で正方形をつくるパズル
を改良。24色使用
• 「レンガ積み」→積み木を応用
二キーチン積み木 特徴
①もともと存在していた類似のパズルや玩具を
目的に応じ、改良
②その改良の中で「色」を塗るものが多い
「色」と「遊び方」の関連性?
比較~外観~
●ソーマキューブ
●みんなの積み木
比較~遊び方~
●ソーマキューブ
・ 7つの立体のピースを
3×3×3の立方体に組
む箱詰めパズル
・ 立方体にする組み合わ
せは240通り
・ 付属の解答はない
●みんなの積み木
・ 7つの立体のピースを
いろいろな形に組み合
わせる。
・ 問題と回答があり、その
形通りに形成していくこ
とができる。
●問題
●解答
積み木に色をつけることで複雑な形も解答
をみて作ることができる。
色をつける目的と効果
①「問題」と「解答」という形をとれる
②新しい形をつくり、それを記録する際、一つ
一つの積み木がどこにくるのか区別できる。
③問題のバリエーションが広がる
④創作意欲がわく
⑤長い間続けることができる。
まとめ
デュシマ社
二キーチン
積み木
モンテッソーリ
恩物
A
B
恩物を元に様々な積み木が誕生
その時代に求められる力を育てるために、様々な
工夫と改良がされ、別のものへと発展していった。
参考文献
・ 山口大学荘司泰弘助教授HP
http://froebel.child.edu.yamaguchi-u.ac.jp/
・ 世界大百科事典 平凡社
・ ニキーチンの知育遊び
・ ニキーチン夫妻と七人の子ども