Transcript ちょうしんせいばくはつ
ちょうしんせいばくはつ ~宇宙の花火!? 超新星爆発~ ほし だいばくはつ 1. 星の大爆発で”チタン”ができる!? 最近、テレビなどでよく耳にする”チタン”。実はこれ、星が爆発した(超新星爆発と呼びます)エネル ギーによって元素の核反応が起こってできたものです。この爆発をX線で調べれば爆発の時に作られ た元素がわかるのです。 えいせい さぐ ちょうしんせいざんがい 2. すざく衛星で探る超新星残骸カシオペアA 爆発のあとには、その爆風が高温のガスとなって宇宙空間に広がっていきます(これを超新星残骸と 呼びます)。超新星残骸であるカシオペアAは、今から300年ほど前の江戸時代に爆発を起こした、銀 河系内で最も若い超新星残骸で、地球から約1万光年に位置しています。すざく衛星は、このカシオ ペアAから出るX線をとらえることに成功しました。 @NASA @NASA 黄色 : ハッブル天文衛星で観測された可視 光のイメージ。ガスがまさに温められている ところを示す。 赤色 : スピッツァー赤外線天文衛星による赤 外線のイメージ。ちりが温められて赤外線を 出していると考えられている。 青色と緑色 : チャンドラX線天文衛星によるX 線でのイメージ。ものすごい高温の領域を表 しており、球殻状に衝撃波が広がっている様 子が見てわかる。 すざく衛星でとらえたカシオペアAからのX線ス ペクトル。鉄や硫黄、シリコンなどの元素から 出る特有のX線と高エネルギーにまで加速さ れた粒子からのシンクロトロン放射によるX線 をいままでにない精度で確認することができま した。 ちょうしんせいざんがい すざく衛星では、今後も超新星残骸をはじめとする様々な かんそく なぞ 天体を観測し、多くの謎に迫っていきます。