ソフトウェア工学

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ソフトウェア工学
第2回
要求分析と要求定義
http://www.k.hosei.ac.jp/~yukita/
1 例題:スケジュラシステム
• 要求分析
– ユーザの希望をヒアリングしてまとめる
• 要求定義(今回はここまで)
– ユースケースに基づき実現可能なモデルを作
成
• オブジェクトの抽出,相互作用図・クラス図
への展開
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2 要求分析の結果
• システム名:スケジュール管理システム
• 概要:
– 一般ユーザサブシステムと管理サブシステム
からなる。
– 個人だけでなく,グループ,会議室などの共有
物の管理も行う。
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2.1 サブシステムの概要
• 一般ユーザサブシステム
– ログイン名とパスワードによるユーザ認証をもつ
– 個人と所属グループの予定を閲覧,登録,変更,削除
できる
– 予定は,日付,時間,予定項目を設定できる
– 予定重複のチェック,確認のダイアログと処理
– 空き時間の検索ができる
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サブシステムの概要(つづき)
• 管理サブシステム
– ログイン名とパスワードによるユーザ認証をも
つ
– ユーザ登録,更新,削除ができる
– グループ登録,更新,削除ができる
– 共有物登録,更新,削除ができる
– スケジュール削除期間の設定ができる
– カレンダの保守ができる
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2.2 アクタの識別(発見)
• システムを起動し,主要な機能を使う人ま
たは他システム
• システムの保守作業をする人または他シ
ステム
• システムに支援される人または他システム
• システムと相互に連携する他システム
• システムと関連するデバイス
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2.3 ユースケースの識別(発見)
• アクタが要求または起動する機能
• システム情報を処理する機能
• システムが必要とする入力および出力
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2.4 ユースケースの記述方法
• ユースケース名: ユースケースの名前
• アクタ: このユースケースを起動するアク
タのリスト
• 目的: ユースケースの目的
• メッセージフロー: アクタとユースケースの
間でやり取りされるメッセージ列
• 代替フロー: 例外,条件分岐など
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2.5 ユースケース作成の初期作業
• ブレインストーミング
• ウォークスルー
• ユースケースは重要なものだけでよい
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3 要求定義
• ユースケースを用いて要求を定義する
• サブシステムごとにおこなう
– 一般ユーザサブシステム
– 管理側サブシステム
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3.1 一般ユーザサブシステム
ユースケース一覧
•
•
•
•
•
•
スケジュラへのログイン
スケジュラからのログアウト
個人予定の閲覧
個人予定の登録
個人予定の更新
個人予定の削除
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ユースケース一覧つづき
•
•
•
•
他人予定の閲覧
他人仮予定の登録
他人仮予定の更新
他人仮予定の削除
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ユースケース一覧続き
•
•
•
•
•
•
•
会議室(共用備品)の予約の閲覧
会議室(共用備品)の予約の登録
会議室(共用備品)の予約の更新
会議室(共用備品)の予約の削除
仮予定の確認
仮予定の承認
個人および複数人の空き時間検索
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一般ユーザサブシステムの
ユースケース図
ログイン
ログアウト
一般利用者
個人予定の閲覧
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3.1.1 スケジュラへのログイン
ユースケース名 スケジュラへのログイン
アクタ
一般利用者
目的
スケジュラシステムへログインす
る
メッセージフロー (次のスライドへ)
代替フロー
(次次のスライドへ)
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メッセージフロー
1. スケジュラを起動する
2. ログイン画面でログイン名とパスワードを
入力する
3. ユーザ認証を行う(E1)
4. 認証されればメイン画面を表示する(E2)
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代替フロー
•
E1
1. サーバに接続できない場合,エラーダイアロ
グを出す
•
E2
1. 認証されなければログイン名とパスワードを
入力し直す
2. 認証されるか,キャンセルされるまで繰り返
す
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3.1.2 個人予定の登録
ユースケース名 個人予定の登録
アクタ
一般利用者
目的
自分の予定を登録する
メッセージフロー (次のスライドへ)
代替フロー
(次次のスライドへ)
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メッセージフロー
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
メイン画面で月を選択し,月の予定一覧を表示する。
メイン画面で登録したい日のところで右クリックしてポッ
プアップメニューを表示させ,予定の登録を選択する。
予定登録画面が表示される。
時間を指定する。
予定を記述する。
仮予定とする場合はチェックボックスをチェックする。
登録ボタンを押す。
予定の重複チェックを行い,時間が重複していなければ
登録する。(E1)
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代替フロー
•
E1
1. 重複している場合はメッセージを出して確認
してから登録またはキャンセルする。
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3.1.3 他人仮予定の登録
ユースケース名
他人仮予定の登録
アクタ
一般利用者
目的
メッセージフロー
他人の仮予定の登録または会議
室の予約を行う。
(次のスライドへ)
代替フロー
(次次のスライドへ)
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メッセージフロー
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
メイン画面で月を選択し,月の予定一覧を表示する。
メイン画面で登録したい日のところで右クリックしてポッ
プアップメニューを表示させ,他人予定の登録を選択す
る。
予定登録画面が表示される。
時間を指定する。
予定を記述する。
登録ボタンを押す。
予定の重複チェックを行い,時間が重複していなければ
登録する。(E1)
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代替フロー
•
E1
1. 重複している場合はメッセージを出して確認
してから仮登録またはキャンセルする。
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3.2 管理サブシステム
ユースケース一覧
•
•
•
•
•
管理システムへのログイン
管理システムからのログアウト
ユーザの登録
ユーザの更新
ユーザの削除
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ユースケース一覧続き
•
•
•
•
•
•
グループ登録
グループ更新
グループ削除
会議室の登録
会議室の更新
会議室の削除
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ユースケース一覧続き
• アクセス権限の設定
• スケジュール削除の期限の設定
• カレンダの保守
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管理サブシステムの
ユースケース図
ログイン
ログアウト
システム管理者
ユーザの登録
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3.2.1 ユーザの登録
ユースケース名
ユーザの登録
アクタ
システム管理者
目的
メッセージフロー
スケジュラの一般利用者を登録す
る。
(次のスライドへ)
代替フロー
(次次のスライドへ)
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メッセージフロー
• ユーザ登録ボタンを押す。
• ユーザ登録画面が表示される。
• ユーザID,所属グループ,初期パスワード
を設定する。
• 登録ボタンを押す。
• ユーザIDの重複チェックを行い,重複がな
ければ登録する。(E1)
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代替フロー
•
E1
1. 重複している場合はメッセージを出して処理
を終了する。
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クイズ
• アクタ,ユースケースはどのように発見さ
れるか。
• ユースケースの記述に必要な項目をすべ
てあげよ。
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