学生支援機構研修会(流通科学大学南木)修正版

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Transcript 学生支援機構研修会(流通科学大学南木)修正版

平成22年度「全国学生指導担当教職員研修会」
2010年11月26日
多様な学生サービスのあり方
流通科学大学の事例
流通科学大学高等教育研究センター
センター長 南木睦彦
1
発表の概要
1.流通科学大学の人材育成目標
2.40の体験プログラム
3.教育課程上の取り組み
4.FD活動の特徴
5.検証の方法
6.今後の課題
2
1.流通科学大学人材育成目標-1
流通科学大学はダイエー創業者の中内功の「流通を科学する」と
いう理念の下に1988年に開学。学生数約4000人、教員数約130
人、商学部、情報学部、サービス産業学部の3学部からなる中規
模大学
中内のモットーである「ネアカ のびのび へこたれず」の精神を
持つ人材の育成を目指している
2010年4月策定 校歌「神戸の風は」
作詞:林真理子
作曲:三枝成彰
ネアカでのびのびと へこたれないよと 誓った港は 流通科学大学
3
1.流通科学大学人材育成目標-2
2011年の学部改組・カリキュ
ラム改訂に合わせて、基礎
教育・専門教育での学生の
目標については現在策定中
育てたい人物像
RYUKA プラン21 (2004年策定、2005年度実施)
2010年度からは、新規RYUKA プラン21 を策定、実施
本日は「人的ベース」ならびに「基礎能力」レベルアップ
と関連した学生支援の現状を中心に紹介する
4
1.流通科学大学人材育成目標-3
人材育成目標
「ネアカ のびのび へこたれず」の精神を持った、チャレンジ意欲が旺盛で、
仕事に生きがいと夢を持ち、社会に役立つ人材づくりを目指す。
具体的には・・・
• 人的ベース
①野性心を持っている
②耐える力がある
③モラルとモラールを身につけている
④達成感を味わった経験を持つ
⑤協調性があり団体行動ができる
⑥ポジティブな発想ができる
モラル:道徳。倫理。習俗。
例:モラルに欠ける。
モラール:志気、やる気。目
標を達成しようとする意欲
や態度。
例:「モラールを高める」
(広辞苑)
5
1.流通科学大学人材育成目標-4
人材育成目標
「ネアカ のびのび へこたれず」の精神を持った、チャレンジ意欲が旺盛で、
仕事に生きがいと夢を持ち、社会に役立つ人材づくりを目指す。
具体的には・・・
• 基礎能力
①読み・書き・発表を少人数で訓練することで、文章理解力・
表現力・プレゼンテーション能力を身につけている
②社会教育とキャリア教育により、社会人になるためのマナー
(まずは挨拶ができること)と就職観を身につけている
③価値観の異なる教員と学生の組み合わせによる少人数ゼミ
で、コミュニケーション能力を身につけている
6
1.流通科学大学人材育成目標-5
「人的ベース」ならびに「基礎能力」に関する本学人材育成目標
(2004年策定)
経済産業省「社会人基礎力(「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、
「チームで働く力」)2006.2研究会報告書 」
中教審「学士課程教育の構築」答申(2008.12)に示された「学士
力(学士課程共通の学習成果に関する参考指針)」のうちの「汎
用的技能」や「態度指向性」
共通点が多い、現在でも通用する目標
人材育成目標を達成するための具体的プログラム
人材育成目標が達成されているかどうかの検証
7
2.40の体験プログラムー1
モットー、人的ベース、基礎能力に関して、このような素養を持つ
人材の育成は、カリキュラム上の正課科目のみで達成されるとは
考えていない。様々な課外活動でも形成される。それを本学では
「40の体験プログラム」と称して参加を推奨し各種支援を実施。
モットー
人的ベース
ネアカ のびのび へこたれず
の精神
①野性心 ②耐える力 ③モラルとモラール
④達成感の経験 ⑤協調性と団体行動
⑥ポジティブな発想
基礎能力
①文章理解力・表現力・プレゼンテーション能力
②社会人としてのマナーと就職観
③コミュニケーション能力
8
2.40の体験プログラム-2
以下の課外活動プログラムを、40の体験プログラムと称して
推奨している (2009年度は以下の44プログラム)
1
クラブ・サークルに参加する
23
チューターになって新入生にアドバイスする
2
学生チャレンジプロジェクトに応募する
24
筆記試験対策講座に参加する
3
新しくクラブ・サークルをつくって運営してみる
25
キャリアリーダーになる
4
スポーツフェスタに参加して仲間作りをする
26
キャリア探検隊に参加する
5
ボランティアに参加する
27
就職宿泊セミナーに参加する
6
クリーンキャンペーンに参加して地域に貢献する
28
懸賞論文に応募する
7
選書ツアーに参加して読書力をあげる
29
個人面談・就職面接トレーニングに挑む
8
地域交流に参加する
30
4年生による就職活動相談会に参加する
9
クラブフレッシュマン研修に参加する
31
OB・OG就職懇談会に参加する
10
神戸研究学園都市大学交流戦に参画する
32
キャリアチューターになる
11
学園祭で教室展示・模擬店コンテストに参加する
33
国際交流スタッフに参加する
12
体育会・文化会・学生会に入る
34
TERAKOYAに参加する
13
クラブリーダー研修に参加する
35
TERAKOYAⅡに参加する
14
読書ラリーに参加する
36
国際交流プログラムに参加する
15
オープンキャンパススタッフになる
37
国内外の流通調査プロジェクトに応募する
16
母校訪問する
38
資格を取得する
17
学生書評コンテストに参加する
39
タイピングコンテストに参加する
18
作文レポートコンクールに応募する
40
語学研修に参加して語学力と異文化を体験
19
スピーチコンテストに応募する
41
海外留学にチャレンジ
20
飛翔賞・中内賞・流科大賞を目指す
42
ゼミに入って、社会的な活動を経験する
21
ホームカミングデーのスタッフになる
43
実学カリキュラムを受講する
22
キャリア開発実習・インターンシップに参加する
44
成績優秀者奨学金を目指す
9
2.40の体験プログラム-3
特徴的プログラムの紹介-1
学生チャレンジプロジェクト(通称チャレプロ) 2009年度参加者208人
○チャレンジ精神涵養、企画力育成目的 2004年度より実施
1チーム(5名程度) 近年の応募チームは20~40チーム程度
○一次審査5月頃 一次審査通過チームに計画作成費用として実費(5万円以内)支給
一次審査通過は10~15チーム程度
○調査・活動をし、学園祭において中間発表(10月) 11月初旬報告書提出
○二次審査(11月中頃)学園祭展示および報告書の内容をもとに二次審査を実施
二次審査通過は5チーム程度
○最終審査:学長プレゼン12月 最優秀賞(10万円)、優秀賞(5万円)、佳作(2万円)
さらに最優秀賞にはプロジェクト継続経費として最大20万円を支給
10
2.40の体験プログラムー4
特徴的プログラムの紹介-1 つづき
学生チャレンジプロジェクト(通称チャレプロ) 2009年度参加者208人
2008年度最優秀賞
課外活動団体専用ホームページ
『流科クラブ辞典作成』
2009年度最優秀賞
就職・キャリア支援;就職氷河期に挑戦する
“就活すけっと隊”
2010年度
二次審査通過
○“就活サバイバル”流科大生は生き残れるか
○RYUKA DINING REVOLUTION ☆
○“課外活動活性化(テレビを活用してのイベント広報)”
○“UNITY祭りの開催~課外活動団体の活性化と新入生の課外活動率UPを目指して~
○女子高生にアピールする流科大! 女子率3割を目指せ!~
11
2.40の体験プログラム-5
特徴的プログラムの紹介-2
国内外の流通調査プロジェクト
2009年度参加者16人
1990年から2年に1回程度
海外調査を実施、2008年度
から「海外市場研究」として
正規科目化
2.40の体験プログラム-6
特徴的プログラムの紹介-3
地域交流に参加
2009年度参加者232人以上
ボランティア支援室が、ボランティア活動を全般的に支援すると共に、地域
のイベントの紹介や企画への協力。資金を援助する制度もある。下は一例。
学園夏祭り(学園西町連合自治会主催)
流通科学大学ハロウィン
RYUKA杯地域交流サッカー大会
13
2.40の体験プログラムー7
特徴的プログラムの紹介-4
様々なスタッフとしての活動
オープンキャンパススタッフ (78人)
オープンキャンパスの企画・運営に参画。オフシーズ
ンも、クリスマス、卒業生を送る会などの親睦イベント
チューター (204人)
在学生である先輩がクラス担任(基礎演習ゼミの教
員)と連携し、新入生がキャンパスライフに早く慣れる
様に、フォローサポート
キャリアリーダー (46人)
3年生の段階で就職活動を率先する「まとめ役」として活躍
キャリアチューター (55人)
就職活動を終えた4年生が、 ゼミ訪問など様々な機会に下級生
の就職活動を、フォローしサポートする
14
2.40の体験プログラム-8
特徴的プログラムの紹介-5
TERAKOYA
個人ブースと勉強会スペース、休憩スペースから構成される、
学習室。同じ目的を持つ学生同士が励ましあいながら勉強でき
る場所と仕組み
TERAKOYAⅠ 2009年度 (18人)
税理士・国税専門官などの国家資格取得を目指す
TERAKOYAⅡ 2009年度 (12人)
基本情報技術者など、情報系資格取得を目指す
商学部4年生、○○さんが国税専門官と国家2種の試験
に合格しました。 2年生のときに「何か大学生活で打ち
込めるものはないか」と模索していて国税専門官の試
験に出会いました。「学校が提供してくれているものを利
用しないのはもったいない」と、多いときで1日に約13時
間もTERAKOYAで勉強をしました。そして合格率13.7
パーセント(平成21年度)の狭き門をくぐり抜け合格を勝
ち取りました。(2010年10月20日)
15
2.40の体験プログラム-9
特徴的プログラムの紹介-6
懸賞論文コンクール 101篇の応募(過去最高)
学部生対象で主に3,4年生が応募するコンクール
2009年度1席「知られざるオフィス弁当の実態 オフィス街で働く人々の昼食事情」
作文・レポートコンクール 作文部門65編、レポート部門131編応募(過去最高)
主に1年生を対象としたコンクール
2009年度作文部門優秀賞
2009年度レポート部門優秀賞
「私のキャンパスライフ 自分づくり」
「自分にとっての就職観・仕事観」
「学歴難民にならない方法」
16
2.40の体験プログラム-10
特徴的プログラムの紹介-7
インターンシップ 2009年度は 135社 311人
開学当初から正課科目として実施(当初は「オフキャンパス
プログラム」、現在は「キャリア開発実習」)
「実学への取り組み」の2本柱が、各業界・企業のトップ・中堅幹部を招い
ての「企業論特別講義」などの10科目と、学生が企業において実務体験
する「キャリア開発実習」。学生の社会性や就職意識の伸長が、高い就
職率、さらには内定企業からの高い評価へとつながっている。
17
2.40の体験プログラム-11
表彰制度-1 飛翔賞 中内賞 流通科学大学賞 各種コンテスト
飛翔賞
学内外で顕著な活躍をしたと認められる個人または団体で、その行為が当人の名誉であ
るばかりでなく、大学の名声を高めたものを流通科学大学が表彰する制度 (年度表彰)
2009年度は【文化活動部門・団体の部】6団体、【文化活動部門・個人の部】 2人、 【社会
活動部門・団体の部】 7団体、 【社会活動部門・個人の部】 5人、【スポーツ活動部門・団体
の部】 3団体、【スポーツ活動部門・個人の部】 16人
中内賞・流通科学大学賞
在籍期間を通じ学内外において顕著な活動を行い、多大なる業績を残し、人物としてすばら
しい個人を学校法人中内学園が表彰する制度(卒業時表彰)
2009年度は中内賞は該当者なし、流通科学大学賞課外活動部門が2名、学業部門が7人
2009年度流通科学大学賞受賞者(課外活動部門)
Aさん【女子ラクロス部】4年間女子ラクロス部としてチームに貢献。女子日本代表候補、関西ユース選抜メン
バー。リーグにおいては2年連続DFとしてベスト12に選ばれる。部員全員で実施している基礎演習チューターに
も積極的に参加など、模範的な学生として活躍した。
Bさん【オープンキャンパススタッフ】
福祉機器の「学生アイデアコンテスト2008」において、アイデア賞。大阪府知事から表彰。また、経済産業省主
催「社会人基礎力育成グランプリ2009」にプレゼンテーターとして参加、奨励賞受賞。学園祭においてスーパー
ニュースアンカートークセッションの運営リーダーとして、来場者数800名を超える大盛況を収めるなど教学活動
の広報面において大いに貢献した。
18
2.40の体験プログラム-12
表彰制度-2 学生合同表彰式
学生合同表彰式
2009年度は計48人と21団体が表彰
飛翔賞を含む各種のコンテストの合同表彰式で12月に開かれる
2009年度はスピーチコンテスト、タイピングコンテスト、学生書評コンテスト、学生チャ
レンジプロジェクト、年度表彰「飛翔」が対象となった
その後盛大なパーティーを実施
19
2.40の体験プログラム-13
40の体験プログラムまとめ
*体験プログラム参加者数
35プログラムで 実人数2,515名(のべ6,838名)
商
1年生
2年生
3年生
4年生
過年度
修士
博士
情
342
304
400
180
7
9
12
サ
観
162
151
194
114
6
参加実績は相当高い
→さらに高めるために
ポイント制などを検討
中
合計
医
113
95
136
49
3
76
50
47
65
参加
プログラム
数
1~4
5~9
10以上
参加人数
2267人
238人
10人
693
600
777
408
16
9
12
個々のプログラムの
評価はアンケートや
インタビューで相当
程度検証されている
→人的ベース、基礎
能力の涵養に実際に
どのように結びつき、
行動が変化している
かはさらに検証が必
要
20
3.教育課程上の取り組み-1
基礎演習 1年必修 約1000人
(1年生対象に、少人数クラスで読み書き発表コミュニケーション等のスキルを学び、作文・レポートコンテスト
などにチャレンジ)
キャリア開発入門 1年ほぼ全員約1000人
(就職観の基礎とマナーを身につけ、充実した大学生活に誘導、キャリアリーダーやキャリアチューターが活
躍)
キャリア開発実習(インターンシップ) 3年 2009年度は 135社 311人
他大学と比較しても参加率は高い。開学当初から実施
PBL型企画へのゼミとしての参加(例)
○「神戸研究学園都市大学ゼミ対抗イベント」 本学・神戸芸術工科大学・県立大、2009年24チーム200名程
2009年 モロゾフ株式会社の協力のもと、「平月の売り上げ拡大を実現できるような企画」
2010年 株式会社ドンクの協力のもと「夕食にパンを食べよう!」
○「加古川市・稲美町観光・交流まちづくり」フィールドワーク 本学・神戸国際大学・兵庫大学
○神戸海洋博物館グッズ開発
○「あいたい兵庫キャンペーン」立案企画
○Sカレ 「空想生活」とのコラボ 13大64チーム
○社会人基礎力育成グランプリ参加 2010年度グランプリ受賞!
PBL型授業(例)
○リテイルマネジメント論 大学のキャンパス内にある「ローソン流科大実習店」を舞台に学ぶ
○「業界研究特別講義(2年生)」対象業界について調査・研究をし、プレゼンテーション
21
3.教育課程上の取り組みー2
2011年度の学部改組・カリキュラム改訂に伴う改革
PBL型取り組みの強化
○各学部にPBL型科目を追加配置
「実践系プロジェクト科目Ⅰ」「実践系プロジェクト科目Ⅱ 」
○「観光人材育成プログラム」 産学連携プログラム、「旅行業」「ホテル
業」「観光まちづくり」の3コースでPBL型取り組みを含む新コース開始
(平成22年度文部科学省「大学生の就業力育成支援事業」 に採択)
○教養科目にPBL型学習の基礎を養う科目を複数配置
双方向授業、学生参加・参画型授業の推進
○「参画型授業を拡大し、流通科学大学独自の授業手法を確立する」
これが、2010年策定の新RYUKA-PLAN21で定められた2014年度までに
達成すべきミッションの一つ。現在具体的な行動目標や評価指標を策定
中。
22
4.FD活動の特徴-1
1.全学的一斉公開授業制度を軸としたFD-1
2003年度から実施、2007年度特色GP採択
各セメスターの3週間、専任教員の全授業を
参観可能とし、参観申し込みがあった授業は
教職員に公開
現在までに全専任教員が公開、大半の教職
員が参観、各セメスターで、延べ130~220
ほどの授業が公開(専任教員数約100人)
授業改善事例の蓄積→ハンドブック作成
23
4.FD活動の特徴-2
1.全学的一斉公開授業制度を軸としたFD-2
参観申し込み
教職員が率直に授業内容・
方法について議論しあう基
盤が整っている
特別事情があれば公開辞退
参観者報告(学んだ点等)
公開者コメント
成果報告公開
システム管理者
参観者 公開者 システム管理者 の使い勝手が良い
24
4.FD活動の特徴-3
2.教育研究等活動報告書にPDCA型記述
•1993年度から「教育研究等活動報告」を出版
これには「授業で工夫・改善したこと」の記載が含まれている
•2005年度報告からは「教育面での次年度の目標」が追加
•2006年度報告からは「目標に対する達成状況」の記述欄が追加
この結果、教員が自らPDCAを企図する枠組みができた。
2001
0:0行
1:1行
2:2~4行
3:5~9行
4:10~16行
5:17~25行
6:26~36行
7:37~49行
8:50~64行
2003
2005
2008
0%
20%
40%
60%
80%
PDCA型記述導入後
は、「授業で工夫改善
した内容と方法」の記
述量が劇的に増加
100%
25
5.検証の方法-1
1.検証の方法の枠組み
①実施レベル
②意識レベル
③行動レベル
④対象者への効果・波及
的効果
FDプログラム
(主語は教員)
実施の有無・参加者数
など(教職員)
参加者の満足度・
目標到達度(教職員)
教職員の行動変化
学生の意識・行動の変化
(学生の)
体験プログラムなど
実施の有無・参加者数
など(学生)
参加者の満足度・
目標到達度(学生)
学生の行動変化
周囲の学生の意識や
行動の変化、
社会的評価の向上
2.本学での検証方法と検証結果の概略
③行動レベル
④対象者への効果・波及
的効果
実績記録:
OCW実績は横ばい
アンケート、インタ
ビュー:
満足度や目標到達度は
総じて高い
教育研究等業績報告
書記録:
授業改善努力は増加
授業改善アンケート、
卒業時アンケート:
授業満足度理解度は改善
卒業時の「力がつい
たとの実感」は横ばい
実績記録:
参加者数は増加傾向の
ものと減少傾向のもの
がある
アンケート、インタ
ビュー:
参加者の満足度・目標
到達度はかなり高い
断片的な質的データの
みでしっかりした分析
はできていない
断片的な質的データの
みでしっかりした分析は
できていない
①実施レベル
②意識レベル
FDプログラム
(主語は教員)
(学生の)
体験プログラムなど
26
5.検証の方法-2
3.学生の体験プログラムの意識レベルでの検証例
本学頭師ゼミ3年生 (当
時) 15人の2010年度社
会人基礎力育成グラン
プリ受賞取り組み時の、
学生の意識レベルでの
評価
レベル1:発揮すること
ができなかった(どうし
てもできなかった)
レベル2:通常の状況で
は効果的に発揮できた
(何とかできた)
頭師暢秀(2010)
レベル3:通常の状況で
は効果的に発揮できた
(見事にできた)または困
難な状況でも発揮でき
た(とても難しかったが
なんとかできた)
27
5.検証の方法-3
4.FDプログラムの教員の行動レベルでの検証例
双方向授業の工夫をしたと「教育研究等活動報告書」の実績欄
に記入した教員の比率(%)
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1992
1995
1998
2001
2003
2005
2008
「毎回質問用紙を配布し次回解説」「レポートを添削返却して修正点を個別指導」「ケースメソッ
ドを用いたディスカッション」「ゲストスピーカーを交えたディスカッション」「学生に前に出て板書
発表させる」「学生に口頭発表させる」「自宅での自学自習をモニタリングできるソフトを用いて
助言する」「全受講生に授業中必ず1回は発言させる」「よい質問・意見に加点して発言をうなが
す」「学生同士で教えあいをさせる」「学外に見学に行く」「実体験」など、多様な内容を「双方向
授業の記述」として集計した。南木(2010)
28
因果関係のモデル
「ネアカのびのびへこたれず」
の精神の涵養が重要、40の体
験プログラムへの誘導をさらに
強化すると共に、正課科目・教
育課程の充実が重要
学生の行動の変化
や波及効果に関す
る検証の精度を高
める
6.今後の課題
正課科目・教育
課程
(基礎演習、ゼ
ミ、PBL型科目
などを含む)
基礎能力
①文章理解力・表現力・プレゼンテー
ション能力 ②社会人としてのマナー・
就職観 ③コミュニケーション能力
ネアカ の
びのび へこ
たれずの精神
人的ベース
①野性心 ②耐える力 ③モラルと
モラール ④達成感の経験 ⑤協調
性と団体行動 ⑥ポジティブな発想
29
引用・参考文献
スライド27:頭師暢秀(2010)「商品開発による社会人基礎力の育成」流通科
学大学教育高度化推進センター紀要,6号,71-76.
スライド25,28:南木(2010)「全学的公開授業制度を軸としたFD活動,教
員の授業改善努力と学習効果の改善」、流通科学大学教育高度化推進セン
ター紀要,7号,1-15.
流通科学大学教育高度化推進センター紀要は、本学ホームページ、高等教
育センターから本文のダウンロードが可能です。
40の体験プログラムの概要、本学の人材育成目標なども本学ホームペー
ジでごらんいただけます
30
ご清聴ありがとうございました
本日の発表等に関するお問い合わせは
下記にお願いします
流通科学大学高等教育研究センター
http://www.umds.ac.jp/
[email protected]
31