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2012/04/13
日本アイ・ビー・エム株式会社
IBM SmarterCloud Control Desk 7.5
新機能ガイド - 資産と構成アイテムの同期
© 2012 IBM Corporation
本書について
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本書では、ISCCD 7.5 の新機能である資産と構成アイテムの同期機能について、概要と
セットアップ手順を示します。
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目次
 資産と構成アイテムの同期機能
– 概要
– 資産と構成アイテムの関係
 自動リンク
– 概要
– ディスカバリー・データ・リンク
– ユーザー定義リンク
– 差分検出作業
– リンク・ルール
– オプションの有効化手順
– (補足)リンクの手動設定
 資産の自動作成
– 概要
– オプションの有効化手順
 構成アイテムの自動作成
– 概要
– オプションの有効化手順
 自動データ同期
– 概要
– 関連付けられた資産の変更
– オプションの有効化手順
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資産と構成アイテムの同期機能 - 概要
資産と構成アイテムの同期機能は、以下の4つのオプションで構成されており、必要に応じてそれぞれのオ
プションの有効/無効を切り替えることができます。
自動リンク
Asset
・自動的に資産と構成アイテムのリンクを実施
→構成アイテムに紐付かない資産、資産に紐付かない構成アイ
テムを自動的に検知
構成アイテムの自動作成
Asset
・資産の新規作成時に、リンクおよびデータが同期された新規構成アイテムを
自動的に作成
→資産管理を開始している状態での、構成管理の追加が簡易化
資産の自動作成
Asset
・構成アイテムの新規作成時に、リンクおよびデータが同期された新規資産を
自動的に作成
Link
Create
CI
CI
CI
Create
→構成管理を開始している状態での、資産管理の追加が簡易化
データ同期
・リンクされた資産と構成アイテム間でデータを同期
→資産と構成アイテムの共有データの更新負担が軽減
Asset
Update
CI
Update
※製品インストール直後は、全てのオプションが無効に設定されています。そのため、インストー
ル後に使用するオプションの有効化を実施する必要があります。
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資産と構成アイテムの同期機能 - 資産と構成アイテムの関係1
 導入済み資産および現状の構成アイテムは、インベントリー収集ツールにより取得された「実際の
構成情報」を表すのに対し、資産および構成アイテムは管理者が認識、管理する「構成情報の台
帳」を表します。
 双方の持つ情報に食い違いが起きた場合には、実態に合わせて台帳を修正するか、台帳に合わせ
て実態を修正する必要があります。
ISCCD
構成アイテム
構成アイテム
(CI)
(CI)
自動収集された
現状の構成アイテム
(Actual CI)
構成情報
資産
資産
(Asset)
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(Asset)
導入済み資産
インベントリー収集
(Deployed Asset)
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資産と構成アイテムの同期機能 - 資産と構成アイテムの関係2
 構成管理は「IT資産管理」のプロセスに似ていますが、IT資産管理の目的は、すべてのIT資産を識
別して管理することであり、通常はすべてのIT資産に管理番号を割り当てて,会計処理上の資産情
報として扱います。これに対して,構成管理の目的は《ITサービスを効果的に実施する》ことです。
 管理の目的が異なるため、管理対象が同じ物品(例えば1台のPC)を指していても、構成管理とIT
資産管理で管理する情報が一致するとは限らず、別々に管理する必要があります。
 構成管理とIT資産管理を同時に行う場合、双方で情報の不一致が起きないよう、注意する必要が
あります。
資産管理
特徴
管理目的
範囲
要素間の関係
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構成管理
資産、契約、財務関連情報を管理対象とし、資産 ITサービス提供に関わる構成項目(CI)を特定、ト
の財務上の価値を正確に管理する。
ラッキング、レポートする。CI情報はCMDBと呼ば
れる論理データベースに格納される。
IT資産のライフサイクル全般に渡る管理が目的。 ITサービス提供環境下でのCIの管理が目的。CI
はIT資産ライフサイクルのサブ・セットと見なせる。
資産のライフ・サイクル全般に渡ってコスト、契約、 CIがITサービス提供環境下にある際の機能的ス
財務ステータスをトラッキングする。
テータスをトラッキングする。構成管理では、コスト
よりもITサービス管理上の役割に特化する。
資産間のテクノロジに関する相関関係は管理され CI間の関係とCIとサービスとの関係が管理され
ない。
る。
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自動リンク - 概要
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Asset
Link
CI
資産と構成アイテムの間でデータを同期するためには、まず資産と構成アイテムをリンクさ
せる必要があります。(リンクされている資産/構成アイテムがデータ同期の対象となります)
自動的にリンクを実施する場合、以下の2通りの方法があります。
– ディスカバリー・データ・リンク
• ディスカバリーされた導入済み資産および現状の構成アイテムの情報をもとに、
資産と構成アイテムのリンクを実施。
• システムにより定義されており内部的に実行されるため、リンクの条件を設定す
ることはできない。On/Offの切り替えは可能。
– ユーザー定義リンク
• 差分検出作業(Reconciliation task)を定期実行し、条件に合致した資産と構成
アイテムのリンクを実施
• 差分検出作業で使用するリンク・ルールを定義することで、任意の条件を設定す
ることができる
自動リンクを無効にしている場合でも、資産アプリケーションまたは構成アイテム・アプリ
ケーションから、手動でリンクを実施することも可能です。
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自動リンク - ディスカバリー・データ・リンク
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ディスカバリーされた導入済み資産および現状の構
成アイテムの情報をもとに、資産と構成アイテムの
リンクを実施します。
以下の2つの方法で、リンク対象となる資産と構成
アイテムを検索します。
–
CI
リンク
構成アイテム
現状の
構成アイテム
資産
DIS GUID
導入済み
資産
既存の資産にリンクする構成アイテムの検索
• 資産に紐付く導入済み資産を検索
• 導入済み資産と現状の構成アイテムのマッチング(DIS
GUID)
• 現状の構成アイテムに紐付く構成アイテムを検索

Link
既存の構成アイテムにリンクする資産の検索
• 構成アイテムに紐付く現状の構成アイテムを検索
• 現状の構成アイテムと導入済み資産のマッチング(DIS
GUID)
• 導入済み資産に紐付く資産を検索
–
Asset
上記の条件に合致する資産と構成アイテムが検索
された場合、差分検出作業によりバックグラウンドで
リンクが実施されます。
※現状の構成アイテムと導入済み資産のマッチングは、同じ
DIS GUIDを持つレコードを条件に検索を実行します。DIS
GUIDは、Tivoli Integration Composer からのデータ・イ
8 ンポート結果として作成される固有IDです。
リンク
構成アイテム
現状の
構成アイテム
資産
DIS GUID
導入済み
資産
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自動リンク - ユーザー定義リンク
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差分検出作業(Reconciliation task)を定期実行し、
条件に合致した資産と構成アイテムのリンクを実施
します。
リンク・ルール・アプリケーションでルールを定義す
ることで、リンクを実施する条件を設定することがで
構成アイテム
きます。
デフォルトのリンク・ルールでは、以下の条件でマッ
チングを行います。
CI.COMPUTERSYSTEM_SERIALNUMBER =
ASSET.SERIALNUM
CI.COMPUTERSYSTEM_SERIALNUMBERは、
分類のCI.COMPUTERSYSTEMおよびその配下
の分類が持つ属性です。そのため、デフォルトのリ
ンク・ルールを使用する場合は、構成アイテムの仕
様にCI.COMPUTERSYSTEMおよびその配下の
分類を指定する必要があります。
Asset
Link
CI
リンク
ユーザー定義
ルール
資産
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自動リンク - 差分検出作業
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Asset
Link
CI
ディスカバリー・データ・リンクおよびユーザー定義リンクは、差分検出作業の
CCILinkAssetsAndCIs により定期実行されます。
アクティブに設定すると、指定したスケ
ジュールで自動リンクを実行します。
マッチングの条件(リンク・ルー
ル)を指定します。
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自動リンク - リンク・ルール
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Asset
Link
CI
リンク・ルール・アプリケーションで、資産と構成アイテムをマッチングする条件を指定し
ます。デフォルトのリンク・ルールは、CCIAssetCISerialNum です。
マッチング対象のデータ・セットを指定します。
資産と構成アイテムのリンクを実施する場合は、
必ずデータ・セット1に構成アイテム、データ・
セット2に資産を指定します。
マッチングの条件として使用するデータ・セット
の属性、結合条件を指定します。
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自動リンク - リンク・ルール(補足)
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Asset
Link
CI
リンク・ルールのデータ・セットに指定できる組み合わせは以下の通りです。
データ・セット1
データ・セット2
構成アイテム
資産
構成アイテム
現状の構成アイテム
資産
導入済み資産
※データ・セット1に資産を指定した場合、データ・セット2には自動的に導入済み資産が指
定され、そのフィールドは読み取り専用となります。資産と構成アイテムのリンクを構成す
る場合は、必ずデータ・セット1に構成アイテム、データ・セット2に資産を指定してください。
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自動リンク - 自動リンク・オプションの有効化手順1
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Asset
Link
CI
ナビゲーションから、「管理」→「差分検出」→「差分検出作業」を選択
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自動リンク - 自動リンク・オプションの有効化手順2
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Asset
Link
CI
検索フィルターで「CCILinkAssetsAndCIs」を検索し、選択
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自動リンク - 自動リンク・オプションの有効化手順3
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Asset
Link
CI
「スケジュール」フィールドの右側にあるアイコンをクリックし、実行間隔を指定(ここでは
1時間毎に設定)
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自動リンク - 自動リンク・オプションの有効化手順4
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Asset
Link
CI
任意のリンク・ルールを指定(デフォルトのリンク・ルールを使用する場合は、設定不要)
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自動リンク - 自動リンク・オプションの有効化手順5
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Asset
Link
CI
追加アクションの「差分検出作業のアクティブ化/非アクティブ化」を選択し、ステータスが
アクティブになることを確認
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自動リンク - リンク状態の確認(構成アイテム)
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Asset
Link
CI
構成アイテム・アプリケーションで任意のレコードを選択
追加アクションの「資産とCIのリンクの詳細表示」を選択
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自動リンク - リンク状態の確認(構成アイテム)
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Asset
Link
CI
資産アプリケーションで任意のレコードを選択
追加アクションの「ビュー」→「資産とCIのリンクの詳細表示」を選択
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自動リンク - (補足)リンクの手動設定
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Asset
Link
CI
構成アイテム・アプリケーションの「関連付けられた資産」フィールド、または資産(IT資産のみ)
の「構成アイテム」フィールドに値を入力することで、手動でリンクを実施することも可能です。
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構成アイテムの自動作成 - 概要
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
Asset
Create
CI
自動リンク・オプションの検索の結果、既存の資産に対してリンク対象となる構成アイテムが
見つからない場合、新規構成アイテムを自動的に作成します。
自動的に作成された構成アイテムは、構成アイテム番号(CINUM)が自動採番され、構成
アイテム名(CINAME)に「<構成アイテム番号> - 一般」、分類に
「CI.GENERIC_COMPUTERSYSTEM」(汎用構成アイテム)が設定されます。
資産の以下の属性値を、新規作成する構成アイテムに引き継ぎます。
– 組織
– サイト
– ロケーション
– 主要顧客(サービス・プロバイダー・エディションのみ)
– シリアル番号
– 分類の属性(資産と構成アイテム間で共通して持っている属性)
作成元の資産と自動作成した構成アイテムは、作成完了後自動的にリンクされます。
※構成アイテムの自動作成は、差分検出作業による自動リンクが実行されるタイミングで、
検索の結果マッチする構成アイテムが見つからなかった場合に実行されます。そのため、
構成アイテムの自動作成オプションを使用するためには、自動リンク・オプションを有効
にする必要があります。
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構成アイテムの自動作成 - オプションの有効化手順1
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Asset
Create
CI
構成アイテムの自動作成オプションを有効化するには、まず分類で自動作成オプションを有
効に設定します。その分類が指定された構成アイテムは、自動作成オプションが有効になり
ます。
ナビゲーションから、「管理」→「分類」を選択
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構成アイテムの自動作成 - オプションの有効化手順2
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Asset
Create
CI
使用対象オブジェクトに「構成アイテム」を持つ分類を検索して選択(ここでは
CI.COMPUTERSYSTEM を選択)
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構成アイテムの自動作成 - オプションの有効化手順3
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Asset
Create
CI
「使用対象」テーブルの使用対象オブジェクト「構成アイテム」の左側のアイコンをクリックし、
「汎用資産の自動作成?」にチェックを入れる
ツールバーの「保存」ボタンをクリックして変更を保存
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構成アイテムの自動作成 - オプションの有効化手順4
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Asset
Create
CI
構成アイテム・アプリケーションを起動し、任意の構成アイテムに自動作成オプションを有効
にした分類を指定
ツールバーの「保存」ボタンをクリックして保存
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資産の自動作成 - 概要
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
Asset
Create
CI
自動リンク・オプションの検索の結果、既存の構成アイテムに対してリンク対象となる資産が
見つからない場合、新規資産を自動的に作成します。
自動的に作成された資産は、資産番号(ASSETNUM)が自動採番され、説明
(DESCRIPTION)に「一般」、分類に「Asset.GENERIC_COMPUTERSYSTEM」(汎用資
産)が設定されます。
構成アイテムの以下の属性値を、新規作成する資産に引き継ぎます。
– 組織
– サイト
– ロケーション
– 主要顧客(サービス・プロバイダー・エディションのみ)
– シリアル番号
– 分類の属性(資産と構成アイテム間で共通して持っている属性)
作成元の構成アイテムと自動作成した資産は、作成完了後自動的にリンクされます。
※資産の自動作成は、差分検出作業による自動リンクが実行されるタイミングで、検索の
結果マッチする資産が見つからなかった場合に実行されます。そのため、資産の自動作
成オプションを使用するためには、自動リンク・オプションを有効にする必要があります。
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資産の自動作成 - オプションの有効化手順1
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Asset
Create
CI
資産の自動作成オプションを有効化するには、まず分類で自動作成オプションを有効に設
定します。その分類が指定された資産は、自動作成オプションが有効になります。
ナビゲーションから、「管理」→「分類」を選択
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資産の自動作成 - オプションの有効化手順2
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Asset
Create
CI
使用対象オブジェクトに「資産」を持つ分類を検索して選択(ここでは COMPUTER を選択)
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資産の自動作成 - オプションの有効化手順3
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Asset
Create
CI
「使用対象」テーブルの使用対象オブジェクト「資産」の左側のアイコンをクリックし、「汎用CI
の自動作成?」にチェックを入れる
ツールバーの「保存」ボタンをクリックして変更を保存
©2012 IBM Corporation
資産の自動作成 - オプションの有効化手順4
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Asset
Create
CI
資産アプリケーションを起動し、任意の資産に自動作成オプションを有効にした分類を指定
ツールバーの「保存」ボタンをクリックして保存
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自動データ同期 - 概要
Asset
Update
CI
Update
•
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•


リンクされた資産と構成アイテム間で、データを同期します。
データ同期は、資産/構成アイテムのいずれかの属性を変
更し、保存した直後に実行されます。
以下の属性値を同期します。
– 主要顧客(サービス・プロバイダー・エディションのみ)
– シリアル番号
– 分類の属性(資産と構成アイテム間で共通して持って
いる属性)
関連づけられた資産/構成アイテムを変更した場合は、資
産/構成アイテムのいずれかのデータをマスターとして上記
の属性を上書きします。
資産/構成アイテムのどちらをマスターとするかは、組織ア
プリケーションの「CIと資産の同期」アクションで設定します。
それ以外の属性は、常に変更した側の資産/構成アイテム
をマスターとします。例えば資産の属性値を変更した場合、
設定に関わらず変更した値で構成アイテムの属性値を上
書きします。
資産データをマスターにする
構成アイテム・データをマスターにする
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自動データ同期 - オプションの有効化手順1
Asset
Update
CI
Update
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ナビゲーションから、「管理」→「組織」を選択
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自動データ同期 - オプションの有効化手順2
Asset
Update
CI
Update
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資産と構成アイテムの同期オプションを有効にする任意の組織を選択
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自動データ同期 - オプションの有効化手順3
Asset
Update
CI
Update
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追加アクションから「CIと資産の同期」を選択
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自動データ同期 - オプションの有効化手順4
Asset
Update
CI
Update
•
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「リンクされた資産とCIの間で情報を同期する」を選択
関連付けられた資産/構成アイテムが変更された場合に、資産と構成アイテムのどちらをマ
スターとするかを選択
「適用」ボタンをクリック
すぐにデータ同期を実行する場合は、
「資産とCIの同期」ボタンをクリック
「閉じる」ボタンをクリック
オプションが無効の状態では非表示となって
いる。有効にして「適用」ボタンをクリックする
と表示される。
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