概要・目的 - 金沢大学

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産学官連携重点研究
より広範囲な地質化学条件が放射性核種の地中移行に及ぼす影響の研究
グループリーダー 長崎晋也(東京大学)・中山真一(日本原子力研究所)
第6回NUCEFセミナー 平成15年2月20日
高レベル放射性廃棄物地層処分の安全研究においては、今後より完全な還元性雰囲気、高pH環境、高塩濃度環境といったより現実的な地
質環境条件下における固化体の溶解、処分場構造材等の変質・劣化、放射性核種のスペシエーションや吸着現象の理解、さらには理想的
な溶液条件ではなく様々な共存イオンや共存微粒子の存在、固液界面の変質などの化学プロセスを定性的かつ定量的に考慮しそのプロセ
スの解明とモデル化が求められている。そのような状況の中で、この連携重点研究では、 ・・・
【サブグループ1 】
【サブグループ2 】
廃棄物固化体の溶解/変質/核種浸出に及ぼす地
下水pH、塩濃度の影響
岩石-水相互作用にともなう岩石の選択的溶解と岩
石表面層への放射性核種の吸着挙動
稲垣八穂広、出光一哉、有馬立身、猿渡宗宏(九大
量子エネルギー)、前田敏克(原研)、####(サ
イクル機構)
概要・目的
土屋範芳、平野伸夫、原淳子(東北大学地球工学)、
山口徹治(原研)、####(サイクル機構)
概要・目的
【サブグループ3 】
【サブグループ4 】
地下環境における核種移行に及ぼすバリア材変質
レーザ誘起蛍光分光システムによる放射性核種スペ
シエーションに及ぼす有機物の影響
佐藤努、横山信吾、黒田真人(金沢大学自然科学研
究科)、###(サイクル機構)、田中忠夫(原研)
概要・目的
スメクタイトは高アルカリ溶液中で容易に溶解するため、セメントとベントナイトを併用する廃棄物処
分上の安全評価では、その溶解機構や速度の理解が必須となる。そのため本研究グループでは
ベントナイトの主成分であるスメクタイトの溶解現象を速度論的、機構論的に把握することを目的
に以下のような実験系を用いて研究を行い、バリア材変質の定量的な評価を目指す。
アルカリ溶液によるスメクタイトの溶解実験
実験装置概念図
恒温水槽
送液ポンプ
マグネティックスターラ
グローブボックス
原子間力顕微鏡
ATR-IR
Suspension
Teflon cell
Diamond window
IR beam
Absorbance
原子間力顕微鏡とATR-IRによるスメクタイト溶解のその場観察
0.01
1h
2h
4h
6h
12h
Si - O
0
800
液中セル
時間に伴うスメクタイトの溶解過程
900 1000 1100 1200
Wavenumber (cm-1)
田中知、佛坂裕泰、青柳登、虎石貴、斉藤拓巳、長崎
晋也(東京大学)、木村貴海(原研)
概要・目的