問題解決手順④要因解析

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Transcript 問題解決手順④要因解析

問題解決ステップの要点
問題解決手順いわゆるQCストーリーには
・問題解決型 ・課題達成型 ・施策実行型
の3つがあるが、ここでは基本中の基本である
問題解決型QCストーリーについて解説します
平成21年2月26日改訂
QC-NET研究所
所長 高橋 博
問題解決手順とQC手法について
問題解決手順
= 難問を確実に解決するための手順
<問題解決の3つの型>
・問題解決型 ・課題達成型 ・施策実行型
QC手法
= 難問を簡単に解決するための道具
<QC7つ道具> ・層別 ・チェックシート ・パレート図
・特性要因図 ・散布図 ・ヒストグラム ・管理図
<新QC7つ道具>・親和図法 ・連関図法 ・系統図法
・マトリックス図法・マトリックスデータ解析法
・PDPC法 ・アローガイアグラム法
問題解決型の 問題解決手順
よくある質問 : 現状把握や目標設定はどのステップ?
当初~
テーマ選定
近年~
取り組み動機
を優先
テーマ選定
目標設定
現状把握
活動計画作成
目標設定
現状把握
改善内容
を優先
活動計画作成
要因解析
要因解析
対策検討実施
対策検討実施
効果確認
効果確認
標準化
標準化
問題解決手順①テーマ選定
QCサークル活動経過報告書
開始 年 月 日
完了 年 月 日
<メインテーマ>
テーマ
(テーマ№) <サブテーマ>
<メインテーマ>基本:サークルの夢・希望・期待を現す
<例>突発残業はもうイヤだ!
サークル
サークル名
メンバー名
(☆リーダー)
<サブテーマ>基本:具体的改善内容を簡潔明瞭に
月 日 時間 分 月 日 時間 分 <備考>
<例>○○不良の低減
月 日 時間 分 月 日 時間 分
会合実績
月 日 時間 分 月 日 時間 分
月 日 時間 分 月 日 時間 分
月 日 時間 分 月 日 時間 分
月 日 時間 分 月 日 時間 分
1.テーマ選定理由
<テーマ選定理由の基本>
◎ テーマへの取り組み動機が最重要
△ 会社方針とか不良上位項目などという理由は、
サークルとしてはベストでない
特に重要
各ステップのアドバイス
上司
アドバイス
問題解決手順②目標設定
と活動計画作成
QCサークル活動経過報告書(2)
2.目標設定
何を(特性値)
(1)目標には2種類ある
メインテーマに対する目標は、現状調査の前に設定
・当初の主流で、本筋といえる
<例>突発残業 2回/週→1回以下/月
サブテーマに対する目標は、現状調査の後に設定
・具体的問題点を明確にした後に目標を決める
・最近の主流であるが、やれることはやるが、
やれないことはやらないという弊害に要注意
<例>○○不良 突発時5%→0.5%以下
(2)活動計画作成のポイント
評価には長期間必要なものもあるので、
効果確認までは短期間で明確に!
どれだけに(目標値)
いつまでに(テーマ完了時期)
なぜ(目標設定根拠)
3.活動計画
№
ステップ
1
現状調査
2
要因解析
3
対策処置
4
効果確認
5
評価
6
標準化
上司
アドバイス
担当
月
月
月
月
月
月
現状調査と要因解析の違い
要因調査
要因解析
現状調査
特
要因
性
現状調査:特性(結果)を色々解析し、問題点を具体化する
×× 原因を探すステップではない ××
要因調査:要因を特性要因図などで洗い出し、絞り込む
要因解析:要因と結果の関係を確認、検証する
*通常は <要因調査+要因解析=要因解析>
問題解決手順③現状調査
QCサークル活動経過報告書(3)
4.現状調査
結果の悪さをデータで色々解析し、問題点を具体化する
× 原因(犯人)を探すステップではない
◎ 実践では、現場・現実・現時点が重要
◎ 結果のデータを色々解析し、
問題の特徴を見つけ出し、
問題点をできるだけ具体的に把握する
*実践では、時間別・人別・材料別など層別工夫を
*文章ではなく、グラフ・図表で一目で判りやすく
<例>○○不良を、部位別に調査した結果
「特定部位①に集中」
していることが判ったーーーなどと絞り込む
ISOなど標準化の進んだ職場では
ここもチェックしてください
このテーマは
上司
アドバイス
標準を守っているが
標準を守っていないので
標準があいまいなので
標準が無いので
発生した問題である
問題解決手順④要因解析
QCサークル活動経過報告書(4)
5.要因解析
(1)絞り込んだ具体的問題点について要因を洗い出す
・現物などを分解しながら、要因を探す
・みんなで「カード」に要因を書き込む
・特性要因図に整理する
<例>「特定部位①に集中」を特性に
特性要因図を作成する
(2)主要因を絞り込む
・結果に大きく影響する「主要因」を、2~3個に絞る
・具体的対策が取れる内容であること
<例>主要因→部品保持具の磨耗で傷発生
(3)要因と結果の関係を確認、検証する
・実践では、これが最重要
<例>加工数が△△個以上になると傷が発生
上司
アドバイス
問題解決手順⑤対策検討と実施
(1)対策検討
QCサークル活動経過報告書(5)
6.対策処置
固有技術が決め手
・色々な対策案をみんなで出し合う
・各対策案について
対策可能性、コスト、効果などを評価検討し
対策内容をきめる
<例>部品保持具の磨耗に着目し
①案:磨耗性の高い治具に変更する
②案:磨耗をチェックし、交換頻度を決める
の2案で検討したが、対策コスト面から
⇒②案を採用することにした
(2)対策実施
・これまでの検討経過を整理し
上司に対策内容の了解を取る
・上司は、関連する前後工程や関係部署に
事前に了解を得る
・具体的に対策を実施する
<例>加工数と磨耗量を調査した結果
加工数 △△個ごとに
治具受面のパーツを交換することにした
上司
アドバイス
問題解決手順⑥効果確認と評価
QCサークル活動経過報告書(6)
7.効果確認(対策項目毎に確認)
(1)効果確認
・対策項目ごとに、効果を確認する
ドンブリ評価は、再発したら、手が打てなくなる
◎ 1要因*1対策*1効果 が特に重要
<例>対策を実施した結果
○○不良は 0(ゼロ)件 となった
(2)評 価
8.評価(目標に対する評価)
・目標に対して、どうなったかを確認する
・最初の取り組み動機が、達成できたのか
× 個別項目は目標達成したが
全体で目標未達では 論外
◎ コスト評価も必ず実施 →結果が勝負
<例>○○不良は 0(ゼロ)件 となったため
この不良による突発残業は皆無となった
コスト評価
対策費用(治具交換) ◇◇円/月
突発残業費の低減
☆☆円/月
副効果:改善提案で社長表彰された
これが大切⇒⇒ ヨシ、次も“やるぞ“
<コスト評価>
上司
アドバイス
問題解決手順⑦標準化
と管理の定着
QCサークル活動経過報告書(7)
9.標準化
№
なぜ・なにを
誰が いつ どこで
どのように
1
標準化には2種類ある
(1)標準化
2
みんなで 守るべきことを決め
3
4
(2)日常管理
決めたことを みんなで守る
*5W1Hで整理すると、分りやすく、守りやすい
5
6
7
10.反省と今後の進め方
最後の決め手
事務局確認
① 改善事例は、誰でも納得でき、分りやすいこと
② この改善した事例を蓄積する
職場の宝
上司
アドバイス