Microsoft での構造化された Active Directory スキーマ管理

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Microsoft での構造化された Active
Directory スキーマ管理
公開日 :
2005 年 11 月
一貫性のある標準化された変更ワークフロー
を作成する
ソリューションの概要
状況
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Active Directory スキーマは頻繁に変更されます。
ソリューション
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スキーマ変更管理プロセス
利点
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スキーマ変更を標準化することによりリスクを軽減します。
構造化ワークフローを作成します。
組織的な標準を適用します。
堅実な予測を行います。
必要な伝達を標準化します。
製品とテクノロジ
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Windows Server 2003
Active Directory
MIIS 2003 SP1
SharePoint 2003
Exchange Server 2003
ターミナル サーバー
スキーマ変更の概要
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Active Directory 機能が拡張されることがあり
ます。
スキーマ変更が予想外の結果を引き起こさな
いようにします。
スキーマではデータを保存するためのオブジェ
クトと属性を定義します。
オブジェクト定義でデータの種類と構文を制御
します。
スキーマ変更の概要
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承認されたユーザーのみがスキーマを変更で
きます。
管理者は特定の理由がある場合に限り、ス
キーマを変更します。
スキーマの拡張は、慎重な計画とテストが必要
です。
一般に、スキーマ変更を元に戻すことはできま
せん。
スキーマ変更の概要
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スキーマの拡張には、スキーマ変更管理プロ
セスが必要です。
プロセスでは、ワークフロー全体を通した詳細
な指示を提供する必要があります。
Microsoft では、スキーマ変更が通常の企業よ
りも頻繁です。
Microsoft IT は、広範な経験に基づいて、変更
管理を行います。
Microsoft の Active Directory 環境
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Microsoft の ID およびアクセス管理インフラス
トラクチャは不可欠なサービスを提供します。
複数のフォレストの集中管理がこのインフラス
トラクチャの特徴です。
Microsoft が全世界に配置する DC は 215 台
です。
Microsoft IT は、1 時間おきにレプリケーション
を行うフォレストを構成しました。
Microsoft の Active Directory 環境
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Microsoft IT は、全世界の Microsoft の情報
システムの実行と保守に関連するすべてのア
クティビティを指導します。
Microsoft IT は、グローバルな運用の推進お
よび Microsoft 組織全体への IT サービスの
提供を行います。
Microsoft IT は Microsoft ソフトウェアのテスト
と展開を行います。
Microsoft の Active Directory 環境
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IdM チームは、Microsoft ID 管理インフラスト
ラクチャ、すべてのユーザー アカウント、およ
び Active Directory スキーマを管理します。
IEng チームは、中核のインフラストラクチャ
サーバー (DC 含む) とデータ レプリケーショ
ン トポロジを管理します。
Microsoft の Active Directory 環境
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Microsoft のスキーマ変更の大半はソフトウェ
ア開発によるものです。
スキーマ変更プロセスを内部 Web サイトで管
理者に案内します。
拡張、変更、非アクティブ化を変更管理システ
ムで処理します。
使用されていない定義は Active Directory の
パフォーマンスに影響を与えません。
変更管理システムのアーキテクチャ
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Microsoft IT では、中核となる管理プロセスの
ベースとして MOF を使用しています。
スキーマ変更システムは、正式なプロセス、内
部 Web サイト、および変更管理ドキュメントか
ら構成されます。
IdM チームは Microsoft でのすべてのスキー
マ変更を管理します。
変更管理システムのアーキテクチャ
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スキーマ変更の制限を適用するため、
Microsoft IT はスキーマ管理グループのメン
バシップを限定しています。
スキーマ変更には次のものが必要です。
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IdM 承認
スキーマ変更管理システムの使用
事前テスト
適切な文書化
変更管理システムのアーキテクチャ
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内部 Web サイトは、IdM チームとスキーマ変
更を要求するユーザー間にインターフェイスを
提供します。
IdM チームは、要求を受信して処理します。
IdM チームは、各スキーマ変更の実装テストと
機能テストを要求します。
変更管理システムのアーキテクチャ
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変更管理プロセスで、さまざまな予測を調整し
ます。
3 つのチームが協力して作業するには、明確
な標準と手順が必要です。
依頼者は、目標が妥当かつ実現可能である根
拠を示す必要があります。
IdM チームはアドバイスを行う立場です。
変更管理システムのアーキテクチャ
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標準的な変更は要求から実装までに 7 週間
以上を要します。
いくつかの要因が、7 週間というタイムラインに
影響します。
スキーマ変更プロセスには、5 つのフェーズが
あります。
変更プロセスの詳細
スキーマ
要求フォーム
送信
緊急用画面
はい
いいえ
送信通知;
受信承認;
優先スケジュール
スキーマ
レビューと
実装テスト
展開の承認
はい
変更諮問委員に
通知
機能テスト
いいえ
拒否通知送信
並行する
変更制御
処理
CAB (変更諮問委員) への
通知、および SLA の
ITIL/MOF KCTL (既知の
変更の種類の一覧) の使用
と承認者の ID を特定
CAB、緊急 CAB、
機能領域承認者
のいずれかによる
レビュー、変更通知ツール
への承認の記録
実稼動
への展開
保留中の変更通知の電子
メールによる配布と、
変更番号およびサービス
要求番号による追跡
文書の
アーカイブ化
変更完了
変更プロセスの詳細
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スキーマ変更の依頼者は、通常は製品グルー
プ、ビジネス ユニット、または IT インフラストラ
クチャ グループの代表者です。
サードパーティ製アプリケーションのスキーマ
変更は、実装がより困難です。
IdM Web サイトの説明に従い予測を立てます。
緊急のスキーマ変更要求は、ビジネス ユニット
責任者が送信します。
変更プロセスの詳細
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IdM チーム メンバは、変更要求を完了まで追
跡します。
IdM チームは依頼者に対してビジネスおよび
技術的な根拠の提示を要求します。
IdM チームは、アプリケーション デザインの重
要な問題を検出することがあります。
変更プロセスの詳細
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IdM チームは、スキーマ変更関連の LDIF ファ
イルを徹底的にレビューします。
一般的な情報収集の大部分を自動化するスク
リプトを使用します。
IdM チームは実装テストを行うために変更を
キューに入れます。
プロセスの結果、LDIF ファイルが正しくインス
トールされる必要があります。
変更プロセスの詳細
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IdM チームは、実装テストの後で、展開を承認
または拒否します。
承認された要求は、CAB 通知と機能テストに
移ります。
CAB は、変更により相互に依存するシステム
および部門に及ぶ影響を判断します。
変更プロセスの詳細
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パイロットにより、依頼者は機能テストを実行で
きます。
レビューとテストが終了すると、LDIF ファイル
を展開する準備ができます。
スクリプトを使用して、各フォレストに同一の変
更を適用します。
IEng チームはスキーマのレプリケートに問題
がないことを確認します。
リスクを軽減する
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影響と発生可能性からリスクを判断します。
レプリケーションの影響 : 小さな影響、中程度
のリスク
リスクを軽減する
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アプリケーション障害 : 中程度の影響、中程度
のリスク
システム障害 : 大きな影響、低いリスク
リスクを軽減する
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スキーマ変更の問題の主要原因 : 不適切なデ
ザインと不適切な実装
変更管理システムは、次の機能を実行するこ
とによりデザイン リスクを管理します。
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ドキュメント管理
デザイン分析
標準の確立
サードパーティ ベンダの責務
リスクを軽減する
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実装リスクを管理する手順の内容は以下のと
おりです。
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プロセスのスクリプト化
実装テスト
機能テスト
実装標準
リスクを軽減する
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スキーマを変更したときに、場合によりドメイン
またはフォレストを復元する必要があります。
障害時復旧プロセスの内容は次のとおりです。
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バックアップと復元
スキーマ マスタのオフライン化
ベスト プラクティス
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変更管理プロセスを標準化します。
アプリケーションのインストールから独立してス
キーマを拡張します。
実装前に徹底的にテストします。
Active Directory に対するすべてのスキーマ
変更の影響を理解します。
ベスト プラクティス
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プロセスをスクリプト化します。
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フォレストの名前付けの自動化
適切なコマンド ライン スイッチの使用
フォレストの一貫性
プロセスの一貫性
ベスト プラクティス
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スキーマ マスタをローカルに変更します。
スキーマ変更の履歴を保持します。
順次スキーマ変更を同時テストします。
不要なスキーマ オブジェクトから古いデータを
削除します。
IdM 標準
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スキーマ デザイン
スキーマの所有権
スキーマ実装と使用
スキーマのセキュリティ
複数フォレストのステージング
まとめ
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スキーマ変更プロセスは構造化と一貫性が必
要です。
Microsoft ではスキーマの変更と標準の実施
を 1 つのグループが担当しています。
スキーマ変更には積極的な管理と協力が必要
です。
構造化されたワークフローによって、タイムリー
で最適化された結果が実現します。
詳細情報
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Microsoft IT の展開およびベスト プラクティ
スに関する追加のコンテンツについては、以
下のページを参照してください。
http://www.microsoft.com/japan/
●
Microsoft TechNet
http://www.microsoft.com/japan/technet/itsolution
s/msit/default.mspx
●
Microsoft ケース スタディ リソース
http://www.microsoft.com/japan/showcase/
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