秋の虫たち

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Transcript 秋の虫たち

秋の虫たち
アキアカネ
夏の高原でむれを作っ
てとんでいるよ。夏はす
ずしい山地ですごし、秋
に里へ帰って来て、た
まごをうむんだよ。秋が
ふかまるにつれ、体の
色も赤くなっていくんだ。
トウガラシトンボともよ
ばれているよ。
秋の虫たち
ミヤマアカネ
「深山(みやま)」とつい
ているけど、平(へい
ち)で見られるよ。田ん
ぼや、ゆるやかな流(な
が)れのある水辺(みず
べ)がすきなんだ。羽の
先には、こげ茶色の太
いしるしが目立つよ。最
近(さいきん)では、数も
へってしまった。
秋の虫たち
シオカラトンボ
おなかが白っぽくて、
「塩(しお)」がついてい
るようなのでついた名
前だ。平地(へいち)の
ぬまや池などで見られ
るよ。メスはこげ茶色な
ので、ムギワラトンボと
も。メスが水面(すいめ
ん)をたたいてたまごを
うむ間、オスは空中で
見張(みは)っているん
だ。
秋の虫たち
オオカマキリ
日本で一番よく見かけ
るカマキリ。とぶ時に後
ろ羽のむらさきがかった
模様(もよう)が目立つ
よ。おこると羽を広げて
おどかすんだ。秋に、あ
わのような「卵(らん)の
う」を作るよ。これは、寒
(さむ)さからたまごを守
(まも)るためなんだ。
秋の虫たち
ハラビロカマキリ
おなかのあたりも体も、
幅広(はばひろ)い。前
羽に、白い斑点(はんて
ん)がついているよ。体
の色が黄緑(きみどり)
や茶色なので、木の枝
(えだ)にいると、見つけ
にくい。幼虫(ようちゅ
う)は、おなかの先を上
に上げて、そらすような
ポーズをするよ。
秋の虫たち
オンブバッタ
大きなメスがオスと重
(かさ)なると、まるでお
んぶしているよう。草原
や畑(はたけ)のまわり
にいて、いろいろな植物
(しょくぶつ)を食べるよ。
前羽が短(みじか)くて、
先がとがってるんだ。体
は、緑(みどり)や茶色
などいろいろ。
秋の虫たち
ショウリョウバッタ
旧暦(きゅうれき)の、お
盆(ぼん)のころに見ら
れるので、「精霊(しょう
りょう)」バッタ。とぶ時
に羽が合わさって、キチ
キチと音を出すんだ。
後ろ足を持(も)つと、米
をつくような動(うご)き
をするので、コメツキ
バッタともよばれている
よ。
秋の虫たち
トノサマバッタ
体が大きくて、お殿様
(とのさま)みたい。草地
や川原にいて、いろい
ろな草を食べているよ。
大発生(だいはっせい)
して、農作物(のうさくぶ
つ)を食いあらしてしま
うことも。とぶ力はすご
いんだ。50mもとぶこと
だってあるよ。
秋の虫たち
マツムシ
チンチロリンと鳴くよ。
昔(むかし)の人も、か
ごに入れて鳴き声を楽
しんだ。動(うご)きが素
早(すばや)くてなかな
かつかまらないし、育
(そだ)てるのも少しむ
ずかしい。ススキの川
原や林にいるよ。夜行
性(やこうせい)。
秋の虫たち
ツチイナゴ
体の色が黒っぽくて、土
のようなイナゴなので名
前がついたよ。かわい
た草原にいるので、見
つけにくい保護色(ほご
しょく)。大きな声で、
シャキシャキと鳴くよ。
クズやいろいろな植物
(しょくぶつ)の葉(は)を
食べるよ。成虫(せい
ちゅう)で冬をこすんだ。
秋の虫たち
スズムシ
リーンリーンと、すずの
ような美(うつく)しい声
で鳴くよ。羽を立て、こ
すり合わせて音を出す
んだ。林や草むらに住
(す)んでいて、草の葉
(は)や小さな昆虫(こん
ちゅう)を食べるよ。夜
行性(やこうせい)。
秋の虫たち
ケ ラ
しめった土に、あなを
ほってくらしているよ。
土の中でも動(うご)き
やすいように、短(みじ
か)い羽に、つつのよう
な体。たくさんの毛も
あって、水をはじくんだ。
前足は、シャベルのよう
な形をしているよ。草や
木の根(ね)、ミミズを食
べるんだ。成虫(せい
ちゅう)で冬をこすよ。
秋の虫たち
エンマコオロギ
日本で一番大きなコオ
ロギ。畑(はたけ)や草
地にいるよ。名前は、顔
が「えんまさま」みたい
だから。羽をこすり合わ
せて、コロコロリーンと
きれいな声で鳴くよ。自
分のなわばりをつたえ
るためなんだ。夜行性
(やこうせい)。
秋の虫たち
ウマオイ
スィーッチョンと鳴くよ。
幼虫(ようちゅう)も成虫
(せいちゅう)も、ほかの
昆虫(こんちゅう)をつか
まえて食べるんだ。前
足のするどいトゲは、獲
物(えもの)をつかまえ
る時、役(やく)に立つよ。
夜行性(やこうせい)。