1.外骨格(exoskeleton)

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皮膚(integment)
1.外骨格(exoskeleton)
切片
(sclerite)
縫合線
(suture)
孔(pit)
内突起
(apodeme)
②
①
⑤
⑥
④
第3節の付属肢はない
2.内部構造
0.03-4μm
脱皮時脱ぎ捨てられる
再利用
200μm
昆虫の皮膚断面
外表皮
外原表皮
原表皮
内原表皮
真皮
基底膜
ファーレート状態(pharate) アポリシスから脱皮まで
外表皮
外原表皮
内原表皮
外表皮
外原表皮
3.皮膚の色
表皮(クチクラ)にある色素
構造色
干渉(interference)(資料,Urano 薄層の間隔によって
さまざまな色に変化:Morpho メタリックブルー),
回折
色素 + 構造色
メガネトリバネアゲハのエメラルドグリーン
モルフォチョウ
干渉による発色
4.皮膚の機能
1.筋肉の支点。
2.物理圧力に抗する。
3.a.蒸散,浸透を防ぐ。
b. 病原菌の侵入を防ぐ。
4.感覚器による情報収集
5.腺,毛の存在。
アロモン,フェロモンの産出。空気の保
持。
6.色をつくる。
警戒色,メスを呼ぶ信号,隠蔽色。
頭部(head)
切片
(sclerite)
縫合線
(suture)
先節(acron)+
6つの環節(segment)
孔(pit)
内突起
(apodeme)
②
①
⑤
⑥
④
第3節の付属肢はない
下口式
前口式
後口式
1.口器(mouthparts)
鬚 (ス)
下唇の節
下唇の節
外葉(小腮)
下唇は対外に残る
上唇は寄主体内に入る
触角(antenna)
第1節 柄節(ヘイセツ)(scape)
第2節 梗節(コウセツ)(pedicel),
第3節以降 鞭節(ベンセツ)(flagellum)
嗅覚,触覚,聴覚に関与する。
ジョンストン器官
梗節にある。
鞭節の動き(空気,
水の流れの方向と速さ)
を感知する。
聴覚に関与する
(カ,ユスリカの♂)。
Scolopidium
尖軸(せんじく)
(感覚器)
複眼
個眼 omatidium
地中生活のアリ 1個
ミツバチ,イエバエ 4000
鱗翅目 1万-2万
トンボ類では1万~2万
8000)
光を受容する物質が存在
レンズ
(円錐晶体)
(視細胞)
夜間,薄暮
分解能低い
昼間
分解能高い
円錐晶体
円錐晶体糸
感桿
(光を受容する物質が存在する )
紫外線:多くの昆虫は、紫外線を見るこ
とができるが赤色を見ることができない。
ただし、多くの蝶は、紫外線も赤色も見
ることができる。
点滅光:蛍光灯は1/100または1/120秒ご
とに点滅をしている.人間には,その点滅を
認識できず,連続光と見えるが,多くの昆虫
では,その点滅を認識できる.
偏光
偏光の方向
太陽
太陽から90度の
角度からくる散乱
光が最も偏光性
を持つ。
太陽,あるいは月に対して一定
の角度で飛翔すると真っすぐの
飛翔になるが,街頭などの近く
の光源に対して一定の角度で
飛ぶと,光源に向かって飛ぶこ
とになる。
保留走行性
4.単眼(ocellus; pl. ocelli)p.86
成虫と不完全変態の幼虫:背単眼(dorsal ocellus)
完全変態の幼虫:側単眼(stemma pl. stemmata)
背単眼:3個以下
側単眼:片側当り6個以下。(成虫の複眼に高い機
能を有するときもある)
単眼は、像は形成せず、明暗を識別する。日周活動
を制御したり、地面に対する水平位置を保つのに役
立つ。最大の光量を受ける方向を天と認知して飛ぶ。
暗い部屋で、下から光を当てると、トンボは背と腹
を逆にして飛ぶ。
胸部(thorax)
移動のため特殊化した合体節(tagma; pl.
tagmata)であり,
前胸(prothorax)、
中胸(mesothorax)、
後胸(metathorax)からなる。
各節は、背板(notum, tergum)、
側板(pleuron),
腹板(sternum)の節片を持つ
背板(notum, tergum)
側板(pleuron)
腹板(sternum)
中胸背板(mesonotum)
と後胸背板(metanotum)
は,
端背板、前縁溝、前盾板、
盾板、小盾板
(scutellum)、後盾板から
なる。鞘翅目と多くの半
翅目では、背面から見え
ている胸部は、前胸背板
と中胸小盾板のみである。
カマアシムシ目の成虫と若虫、ハ
ジラミ目の一部の成虫と若虫,カ
ゲロウ目の若虫,完全変態をする
昆虫の幼虫の多くで爪は1本であ
るがそれ以外では、通常2本
跗節
ケラ
ゴキブリ
バッタ
カマキリ
爪間盤
第5附節
爪
キリギリス亜目の1種
鼓膜器官
(弦音器官
chordotonal organ
の一種)
有桿細胞
(scolopale cell)
音,振動を感知
する
腿節の小突起と前翅にある
でこぼこがある支脈とをこすり合わせて
音を出す。
日本にいるナキイナゴがこの
方式で音を出す。