平成25年度版(活用案編)(PPT:774KB)

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緊急地震速報活用プログラム
~ 平成25年度実践的防災教育総合支援事業 ~
「有徳の人づくり」を進めています
静 岡 県 教 育 委 員 会
しずおか型緊急地震速報訓練プログラムとは
しずおか型緊急地震速報訓練
プログラムは、
緊急地震速報を利用した対応行動や避難行動を、
「事前学習」「実践訓練」「事後学習」の
3ステップで学習するプログラムです。
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しずおか型緊急地震速報訓練プログラムの構成
0
導入編
教師用基礎知識編
1
事前学習
緊急地震速報を聞いたときの「正しい
行動」を学ぼう
2
実践訓練
緊急地震速報による対応避難訓練
3
事後学習
事後学習
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導 入 編
緊急地震速報とは
地震発生直後に
「すぐに強い揺れが来る」
ということを
「強い揺れ(震度5弱以上)が予測される地域」 を
「震度4が予測される地域」 とあわせて
お知らせする情報です。
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緊急地震速報のしくみ
緊急地震速報は、2種類の地震波の
「速さの違い」 を利用して、地震による 「強い揺れ」
を事前にお知らせするための情報です。
「P波」 →「速く伝わる揺れ」
(たて波:ガタガタ小さく揺れる)
「S波」 →「遅く伝わる揺れ」
(よこ波:ユサユサ大きく揺れる)
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緊急地震速報のしくみ
1 地震の発生により P波とS波 が同時に周囲に伝わる。
2 震源に近い地震計が
P波 をとらえる。
3 気象庁 は予測震度を計算し 緊急地震速報 を発表する。
4 気象庁 の発表を受け、テレビや携帯電話等に
緊急地震速報が流れる。
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緊急地震速報のイメージ
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平成26年度公立高等学校入試問題(理科)
図は、地震発生から緊急地震速報が一般の家庭に伝わる
までの流れを表した模式図である。
震源から離れている場所では、緊急地震速報が発表され
てからS波による大きい揺れが到達するまでに、わずかに
時間が残されている場合がある。
このため、緊急地震速報を受けたときは、直ちに避難行
動がとれるように訓練しておくことが大切である。
S波
S波を予測
地震発生
地震計
気象庁
P波
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発表
平成26年度公立高等学校入試問題(理科)
震源から132km離れた位置にある地震計がP波をとらえた。こ
の10秒後に震源から156km離れたTさんの自宅でテレビに緊急
地震速報が流れ始めた。
この地震において、P波が秒速6km、S波が秒速4kmの速さで
伝わったとすると、TさんがS波による大きいゆれを感じるのは、
テレビに緊急地震速報が流れ始めてから
何秒後と考えられるか?
地震
計
132km
自宅
156km
答え 7秒後
地震
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発生
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緊急地震速報の種類
緊急地震速報には
「一般向け」 と 「高度利用者向け」
の2種類があります。
一般向け
□ 震度5弱以上が予測された
時に発表
□ 警報として原則1回限りの
発表
□ テレビやラジオで放送
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高度利用者向け
□ M3以上あるいは最大予測
震度が3.5以上で発表
□ 予報として連続して複数回
発表
□ 専用の受信端末が必要
緊急地震速報の特徴と限界
□ 緊急地震速報が発表されてから実際に強い揺れが対象地
域に到達するまでの猶予時間は数秒~数十秒
□ 震源に近い地域では強い揺れに間に合わない
発表から現象が起こるまでの時間は短時間
「効果が発揮できる条件が厳しい情報」
緊急地震速報の内容を知り、どのように行動すれば良いか
理解してもらうための「周知・広報・教育」が重要
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緊急地震速報を活用する(発展編)
余裕がある場合や、即座に対応できる場合に行いたい行動
1
ドアを開ける □ 地震でドアが開かなくなることがある
2
より安全な場 □ 多少離れていても、安全な場所に避難
所に移動する
する
3
消火活動
□ ただし無理な消火活動は禁物
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事前学習編
1
緊急地震速報を聞いたときの「正しい行動」を学ぼう
学
習
目
標
1 緊急地震速報の基礎的な知識を学ぶ
2 地震によるものの動き方を知り、緊急地震速報を
聞いたときの対応を考える
3 安全な場所に移動するためのルールを学ぶ
学
習
形
態
□ 小学生対象
□ 全員(授業)→個人(ワークシート)→ 全員(答
え合わせ)→ 全員(授業)
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指導案
導入
□ 地震の怖さを知る
□ 緊急地震速報に関する基本的な知識を知る
Point 過去に発生した地震の写真や映像を見せる
皆さんは緊急地震速報という言葉を知っていますか?テレビやラジオから「ティロン♪
ティロン♪」という音と「緊急地震速報です。強い揺れに警戒してください」という放送が流
れることがあります。また、携帯電話やスマートフォンでも
聞くことができるものもあります。
Point 緊急地震速報のチャイム音を実際に聞かせる
緊急地震速報は、強い揺れがくる前に「気をつけてください」と知らせてくれますが、緊急
地震速報を聞いてから強い揺れがくるまでの時間は、数秒から数十秒しかありません。
Point
「強い揺れがくるまでの時間」がどれくらいあるか発表させる
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指導案
展開
□ 地震によるものの動き方を知る
□ 緊急地震速報を聞いたときの対応を考える
では、学校で緊急地震速報を聞いたり、強い地震の揺れを感じたとき、どうすれば自分
の身を守ることができますか。
「教室・廊下・階段・校庭・トイレ」にいる時に緊急地震速報を聞いたことをイメージして、
どのように自分の身を守るか考えて見ましょう。
(個人作業) ワークシートに記入(10分程度) → 発表
地震が起きたときは、姿勢を低く、頭や体を守り、じっとすることが大切です。
Point 「シェイクアウト」 の動きを教える(実際にやってみる)
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どうすれば地震から自分の身を守ることができますか。考えてみましょう。
年
教
室
階
段
校
庭
ト
イ
レ
廊
下
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組
名前(
)
どうすれば地震から自分の身を守ることができますか。考えてみましょう。
年
解答例
教
室
組
名前(
机の下にもぐる。机が動かないように机の足をしっかり握る。
※机が移動しないような行動をあわせてとることを教える。
※自分の机ではなく、近くの机の下にもぐる。机が無いときは身近なもので頭を守る。
※キャスターが付いている重たいものは動くことを教える。
階
段
手すりにつかまる。頭を守ってしゃがむ(姿勢を低くする)。
校
庭
ものが倒れてこないことろ(校庭の中央など)に逃げる。
校舎や遊具から離れ、頭を守ってしゃがむ。
ト
イ
レ
※強い揺れの中では踊り場や近くの教室まで移動することができないことを教える。
※強い揺れの中では校庭の中央まで移動することができないことを教える。
ドアを開ける。頭を守ってしゃがむ。
※強い揺れでドアが開かなくなって閉じ込められることを教える。
窓ガラスから離れる。頭を守ってしゃがむ
廊
※強い揺れでドアが開かなくなって閉じ込められることを教える。
下
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)
指導案
まとめ
□ 安全な場所に移動する時のルールを学ぶ
□ 緊急地震速報を使った避難訓練について
説明する
揺れが収まったら、より安全な場所に移動します。
合言葉は『お・か・し・も・ち』です。
先生が近くにいなくても、ルールを守って移動しましょう。
Point 「おさない」「かけない」「しゃべれない」「もどらない」「ちかづかない」
今日は、皆さんが緊急地震速報を聞いた時や、地震の揺れを感じた時の行動について
学習しました。避難訓練では緊急地震速報を放送します。緊急地震速報を聞いたら、今
日学習したことを思い出し、正しく身を守り、避難するようにしてください。
緊急地震速報を活用した避難訓練
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実践訓練編
2
緊急地震速報による対応避難訓練
学習目標
事前学習で学んだ内容を踏まえ、緊急地震速報を
聞いた時に自分の判断で身を守る対応行動を習得
させる。
評価の
ポイント
緊急地震速報を聞いて身を守る適切な対応をとるこ
とができたか。
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訓練モデル
訓練内容
□ 緊急地震速報のテスト放送
□ アナウンス(省略可)
緊急地震
速報
(2分)
地震です。落ち着いて身を
守ってください。
□ 地震の揺れの効果音
教職員の行動
児童の行動
□出入口を開けて通路を確
保する
□教職員側から児童の行動
に指示は出さない
□机の下にもぐれない、避
難行動がとれない児童に
対しては指示を与える
□効果音の最中に机の下か
ら出てきた児童に対して
注意する
□緊急地震速報を聞いたら
自分の判断で「落ちてこ
ない・倒れてこない・移
動してこない」安全な場
所に移動し、身を守る
□教室では机の下にもぐり
机の脚を対角線でしっか
りつかみ、揺れがおさま
るのを待つ
□放送を受けて、児童が自
分の判断で身を守る行動
がとれたかを観察する
□自分の机にこだわらず、
近くの机の下にもぐるこ
とを指導する
□訓練の振り返りを行う
□放送を受けて、引き続き
机の下で退避行動を取る
□教職員や校内放送の指示
を静かに聞く
□自分の行動を振り返る
□ 放送
訓練放送
(3分)
緊急地震速報による訓練で
す。皆さん、自分の身を守
る行動がとれましたか。こ
の後教室で振り返りをして
ください。
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事後学習編
3
緊急地震速報を活用した避難訓練の振り返り
□ 緊急地震速報のチャイム音を静かに聞くことができたか
□ 緊急地震速報を聞いて、何をしたら良いか考えることが
できたか
□ 安全に身を守ることができたか
(感想)
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