Transcript 第五課 人形
第五課 人形 小林秀雄 人形 • • • 言葉 1、陰 物に遮られて光線の当たらないところ ◆ 高い建物の~ 日陰 木陰(こかげ) • 物に遮られて目に着きにくいところ、また、 風雨などが当たらないところ • ◆ 人の~に隠れて見えない。 • • • • • 表面に現れないところ、後ろ、裏 ◆ ~で糸を引く 着付け 着慣れていること ◆ ~の背広で出かける。 • • • • 和服をきちんと着ること、また、きちんと着せ ること ◆ 俳優の~をする 和服を着た具合、和服の着こなし ◆~がいい • • • • • • 濁る 液体や気体に他の物質がまじって透明で なくなる。 ◆井戸の水が黄色く濁っている。 ◆部屋の空気が~。 色や音が鮮明でなくなる、また、声がしわ がれる。 ◆ 濁った赤 声が~ • • • • • • • ぼやけてはっきりしなくなる。 ◆ 意識が~ 清らかさや正しさを失う。 ◆ 濁った世の中 清音が濁音になる。 ◆濁って読む。 ◆連濁で「て」が「で」と~。 • • • • • • 拍子 楽曲のリズムのもとになる単位。 音楽、歌舞などの節に合わせてかける声 や手などを打ち鳴らす音。 ◆ ~をとる ある動作をした、その弾み、とたん ◆ 飛び降りた~に足をくじく。 • • • • • 会釈 軽く頭を下げて礼をすること。 ◆ 軽く~する。 (2) 人を思いやること。 ◆ 遠慮~なく • • • • • • • よほど 程度の甚だしいさま、かなり、相当 ~腹が空いていたんだろう。 ✰ 「よほどの」の形で連体修飾に使う。 ◆ ~の事情がない限り、出席する。 行動を起こす寸前のところまで考えたさま、 思い切って、よくよく ◆ ~帰ろうかと思った。 • • • • • • • • • • • 鎮める 物音や声を立てさせないようにする。静かにさせ る。 ◆ 騒ぎを~。 勢いを弱くさせる。 ◆ 風を~ 高ぶった感情を落ち着かせる。 ◆ 気を~ 体の変調や痛みをなくさせる。 ◆ 咳を~ 騒動、動乱などを収める。 ◆ 反乱を~ • • • あえて (下に意図性を持った動詞句を伴って)困 難な状況や心理的抵抗をおして物事を行 うさま、そうする(またそうしない)だけの価 値があるものとして言う。 しいて ◆ 君のために~言おう。 • • • • (主に不必要の意を表す表現を伴って)取り 立てて~する必要や価値がない。 別に、 特別に、ことさらに ◆ ~泣くことはない。 (下に打ち消しを伴って)全く、少しも、また、 必ずしも ◆ 壊滅と言うも~誇張ではない。 • • • • • • • 余計 (~に・・・)の形で、必要な数量、程度を超 えているさま。余分に ◆ 弁当は少し~に用意しておいた。 必要の度をこえて、不要であると思われる。 ◆ あの一言は~だった。 (副詞)程度がさらに増すさま。さらに 見るなと言われると、~見たくなる。 • 文法 • 1、遅々として • 事柄がなかなか思うとおりにいかない様 子を表す。否定形と一緒に使うことが多い。 • 工事の完成期限は迫っているのに、作業は 遅々として進まない。 • 2、~に違いない • 話し手が強い確信を持って判断するとき に用いる表現。思い込みの場合もある。 • 彼女は規則を守らないような人ではない。 きっと知らなかったに違いない。 • 3、~ては • 動詞について、動作や現象が繰り返し起こること を表す。 • 1行書いては考え込んでいるので、なかなか書き 終わらない。 • 4、~(の)代わりに • (1)名詞について、代理のものや人の意味を表す。 • ◆ 彼はノートの代わりに、広告の裏に書いて日 本語を勉強した。 • (2)活用語について、そういう行動をとらないで別の 行動をとったり、そういう価値と反対の価値がある意 味を表す。 • ◆ この町は静かで落ち着いている代わりに、交 通の便がやや悪い。 • • • • • • • 5、~ねばならない。 「~なければならない」の文語的な言い方。 「ね」は助動詞「ぬ」の仮定形。 世界平和を実現するために努力せねばならない。 全員が一致協力して問題解決にあたらねばなら ない。 それほど~か。 予想以上の感嘆の気持ちを表すのに用いる。 それほど歌手になりたいのですか。だったら、あ きらめずにやりなさい。 人形 • 以记叙为主的文章的阅读 • 1,目的:通过叙事、写景、状物,反映作 者的感受和评价,以此感染读者。 • 2,内容:记叙人、事、景、物,表达作者 的主观感受。 • 3,特点:多使用描述、推断等表达方式, 段落的排列顺序以时间顺序为主,主题思 想的表现形式为递进尾括式。 人形 • 主要表达方式: • 1,描述:~ようである • 2,思考:~ことを思った。 感じたように思っ た。 ~さえ思った。 ~かと思った。 • 3,推断:もしかしたら~か。 ~に違いな い。 ~であろうか。~かもしれない。 人形 文芸評論家の小林秀雄は、明治35年(1902年)生まれ。東京出身。府立一中(今の日比 谷高校)を卒業後、一高を経て東京帝国大学仏文科卒業。昭和4年に「改造」の懸賞評 論で、「様々なる意匠」が二席に入選し*1、以後評論家として活躍。日本における近代 批評の確立者といわれ、その評論の対象は文学のみならず、古典、哲学、芸術全般に及 ぶ。昭和10年に「文学界」責任編集者となり「ドストエフスキイの生活」の連載を開始 する一方、「私小説論」を発表。戦時中は歴史と美の世界に沈潜し、昭和21年「無常と いふ事」を出版し、以後「モオツアルト」「ゴッホの手紙」「考えるヒント」などを著 わす。また晩年の大著「本居宣長」は批評的主題を結集した記念碑となった。ほかに、 ボードレール「エドガー・ポー」、ランボオ「地獄の季節」等の翻訳もある。 小林は、 大正10年(1921)病気療養の母とともに鎌倉で過ごし、その後昭和六年に鎌倉の由比ガ 浜に転入し、扇ガ谷、雪ノ下と移り住んだ。鎌倉では、貸本屋「鎌倉文庫」の活動など、 鎌倉文士の中心の一人として活躍し、昭和58年(1983年)に八十歳で亡くなった。 人形 • 格好:(年齢を表す語について)おおよそその 年齢であるさま。多くある程度年輩の人に対 して使う。40~の教師 • 細部の表現に注意 要約文 • 食堂車で大きな人形に食事を与える異様な 婦人と乗り合わせた。婦人は戦死した息子の 代わりに人形を連れて歩いているのだろうか。 その人の夫もほかの客も、皆この婦人の深い 悲しみを察して、余計なことは何も言わずに ただ温かいまなざしを注いで見守っていた。 富士 • めがしらが熱くなる/感动的要流泪 • 赤城山:群馬県東部にある火山、1828メー トル • 赤城山 (あかぎやま) は関東地方の北部、群馬 県のほぼ中央に位置し、カルデラ及びカルデラ 湖を持つ関東地方で有数の複式火山である。榛 名山、妙義山と並び、上毛三山の一つに数えら れている。また、日本百名山、日本百景の一つ にも選ばれている。「あかぎさん」と呼ばれるこ ともある。中央のカルデラの周囲を、円頂をも つ1200-1800mの峰々が取り囲み、その外側、 標高にして大体800m以下は広く緩やかな裾野 の高原台地をなしている。カルデラ内の大沼の 東岸、最高峰黒檜山の山麓にあたる場所に赤城 神社があり、山麓各地に里宮があるほか、関東 一円に末社が分布している。 • 最高峰の黒檜山 • 榛名山 • 榛名山(はるなさん)は、関東地方の北 部の群馬県にある上毛三山の一つであり、 古来山岳信仰を受けてきた山である。山 の南西麓に榛名神社が祀られている。 • 榛名山 • 秩父 • 秩父山地(ちちぶさんち)とは、埼玉県 西部や、秩父盆地を取り巻く以下の3つの 山地の総称。 • 東部:外秩父山地 • 北部:上武山地 • 西部~南部:奥秩父山地 • 破風山より奥秩父山塊 「富士」の要約文 • 死んだ母の手紙は忘れられない。それは富 士見軒という下宿の名から、富士が見えるも のと誤解したものだが、同時に、息子の下宿 が立派な建物と想像しているのだと気づいた からだった。 現代青春論 • 芸術を鑑賞するにはある程度の説明を受け ることは必要だが、直接作品にふれ、深い感 動を得ることが大切だ。しかし、その感動は 言葉では容易に表現できないもので、それを 代弁するのが真の批評家である。 速読練習の答え26 • (1)ウ (2)ウ • (3)直美に対する「僕」の思いを真剣に問い ただそうとする気持ち。 • (4)自分は直美のことを好きなのだが、直美 は北沢(「僕」)のことが好きだから。 • (5)おれのほうが付き合いは古いし、直美の ことは何でも知っている。 • 漢字の確認 • (1)はんしゃてき (2)くちびる • 語句の確認 • (1)父は酒も飲まず、仕事一筋に生きてきた。 • (2)緊張のあまり顔がこわばる。 • (3)飛んできたボールを反射的によけた。 速読の答え29 • (1)喫茶室 (2)ウ (3)沈痛な表情 • (4)「僕」も徹也と同じように、直美はもうだめ かもしれないと思っていたから。 • 漢字の確認 • 患者 きっさ じゅし • きゅうけい こぶ