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HAYAMA2007
2008
Makoto NAMBA
Match
葉山マリンレジャー振興活動 実施報告書
Yacht Match Race
第10回 全日本マッチレース選手権大会 アジアパンパシフィックマッチ
2007年11月22~25日 開催
2007年12月
財団法人日本ヨット協会 特別加入団体
日本ヨットマッチレース協会
© Japan Yacht Match-Race Association
2007 All rights reserved.
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はじめに
葉山マリンレジャー振興活動として、『セーリングを楽しみ、海辺やマ
リーナで楽しく遊ぶ』という海洋性レクリエーションの原点を全日本マッ
チレース選手権大会アジアパンパシフィックマッチという国際的なイベン
トを通して普及するという目的を持ち、年間を通してテストイベントを含
め本イベントに向け活動してきた。
開催地は‘ヨットの聖地・日本発祥の地‘である『葉山』であり、国内でも
珍しく「レースエリア」が陸上に近い場所に設置されることから、世界で
もっとも人気の高い「ヨット・マッチレースのエンターテイメントなスポーツ
としての魅力」を一般の方にも観覧してもらえたことは意義高い。
本イベントに向け、ラジオや地域のTV番組、まちづくり協議会と共に可
能な限り呼び込みを行い、当日にいたる。
その成果は大きく、来年の3月に行われる予定である「葉山港みなとま
ちづくり協議会」が主催する観客数千人というイベントの一活動 としても
組み込まれるという成果を残す。
下記、報告書は「全日本マッチレース選手権大会アジアパンパシフィッ
ク」のレース報告を含めレースの内容と葉山マリンレジャー振興活動の
成果を記載する。
2007年12月吉日
大会実行委員長 兼 JYMA理事 伊藝徳雄
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大会名称:
第10回 全日本マッチレース選手権大会 アジアパンパシフィックマッチ
主催:
日本ヨットマッチレース協会(JYMA)
葉山マリーナヨットクラブ(HMYC)
開催地:
葉山マリーナ (神奈川県葉山町)
開催日:
2007年11月22日(木)~25日(日)
参加チーム数 :
11チーム
観客及び関係者延想定人数: 600-700名
競技艇:
YAMAHA-30sn(6艇)
大会グレード:
ISAFグレード 3 (International Sailing Federation認定)
JYMAグレード 2
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第10回 全日本マッチレース選手権大会
アジアパンパシフィックマッチ
※本文は雑誌「舵社」 レース大会報告書レポートより一部抜粋
JYMA理事 大会実行委員長 兼任 マッチレーサー伊藝徳雄により執筆。
はじめに
ロンドンオリンピックでの女子キールボートマッチレース採用が大会直
前に決定した。大会準備を進めていた私はこれからのマッチレレース環
境に大きな影響を与えるだろうニュースに喜びを隠せなかった。
JYMA日本ヨットマッチレース協会は全日本選手権06年大会からイベン
トグレードを上げるべく、招待海外チーム参加の国際マッチレースへと
進展させた。今年は昨年を上回る4カ国11チームが参加。開催マリーナ
である葉山マリーナ㈱の協力、そして葉山マリーナヨット倶楽部との共
同開催となりあらゆる面で大きなバックアップをいただいた。そしてイベ
ントに共感していただきスポンサードをしてくださったピザーラ並びに京
急電鉄㈱のご関係者の方々、今大会に協力していただいた全ての方に
この場を借りてお礼を申し上げたい。
また、この舞台の裏では、マリーナ・ビーチ協会の助成事業「葉山マリン
レジャー振興活動」として、『セーリングを楽しみ、海辺やマリーナで楽し
く遊ぶ』という海洋性レクリエーションの原点を当イベントを通して普及す
るという新しい活動も同時におこなう。この有意義な活動を当イベントが
関われたことにも感謝の意を申し上げたい。
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2007全日本マッチレース選手権
アジアパシフィックマッチレースとは
JYMA年間サーキットによるランキングによって招待された国内7チー
ム・招待海外4チームが葉山マリーナで熱いレースを展開した。
期間中は最高の天気だった。しかしそれが影響して北風が急激になく
なるシフティなコンディションの中、逆転劇などはらはらするレースが
続いた。
葉山マリーナ
観戦を意識したコースは防波堤近くに設定されたためより選手達を苦
しめた。しかしその逆に観戦者は抜きつ、抜かれつという見所満載の
レース展開になったに違いない。
予選ラウンド(総当り一回戦)を最終日の午前中にようやく行えるという
スローペース。その為セミファイナルをキャンセル。予選通過順位で
のファイナルと順位決定戦を行なうことになり6チームは海上で決戦を
待った。
レース海面
レース海面
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決勝戦の行方 ファイナリストは 本吉夏樹 vs 中村匠
大学4年生の本吉は10代の頃からマッチレースに関わり師匠戸谷氏のクルーとしてレース経験を重ねてき
た。同時に学連では470級でも輝かしい成績を残す。数年後マッチレーススキッパーとしてデビュー。中々
タイトルを手にできなかったが5月の南波誠メモリアルマッチレースにおいては堂々3位入賞。確実に力を
つけてきた。
メンバーはレース経験豊富な稲葉健太・稲葉高広兄弟を核に山岸納、磯谷航介と意気の合ったメンバー。
バウマンの磯谷は本吉より更に若く現在18歳。堅実なバウワークはお見事!!である。
難しいコンディションでのレースを9勝1敗でファイナルへと進んだ。
対するは中村匠。この春に古巣、日吉染業ヨット部を離れノースセールへ転職。環境が変わる中、5月の
南波誠マッチレースに優勝。昨年の覇者として全日本連覇を狙っていた。メンバーは元日吉ヨット部の同
僚、現在プロとして活動をしている笹木哲也。木村正巳、筆者の4人構成。 いたずらな風に翻弄されて予
選で痛い2敗をきす。8勝2敗。これが大きな、大きなターニングポイントとなる。防波堤や海上にはファイナ
ルを見届けようと神奈川TV・J:COM TV・湘南ビーチFMでの告知もあって、多くのギャラリーが集まりレー
ス開始を待った。
しかし・・・風の神様は無常にもレースをスタートできるだけの風を与えてはくれなかった。
3時間の待機の末、レース終了を伝える「N・H」のフラッグと共にフォグフォーンが鳴り響いた。全てのプロ
グラムが終了。本吉夏樹チームに栄冠が輝いた瞬間だ。
私たちは勝負をすることなく負けた。悔しさを何処にぶつければいいのか判らぬまま、ただ鏡のような海面
に浮かび勝者たちが上げる歓喜の叫びを呆然と聞いていた。
ラウンドロビンの順位で最終成績が決定。レースにおいて予選といえども負けてはいけないという大きな
教訓を残したレースとなった。
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3位にロシアチーム 4位にインドチーム
海外からのチームが4チーム参加。クルー不足で急遽日本人マッチレー
サーがチームにジョイントするなど国際経験を積む良い機会にもなった。
海外レースへ行かなければできない経験を葉山で。インターナショナル
レースの大きなメリットでもある。
近年アジアでも多くのマッチレースイベントが始まりつつある今、アジアで
最初にアメリカズ・カップに挑戦した国として、マッチレースリーダーとして
何ができるのか真剣に考え、行動しなければいけない時期が来ている。
4位になったインドチームは世界ランキング45位。積極的にレースを転戦
しランキングを上げている。昨年のアジア大会では銅メダルを獲得してい
るのだ。アジア大会に日本マッチチームが参加できなかったことは非常
に悔やまれる。この事をJSAFには真摯に受け止めていただきたい。同時
にJYMAとしてもアピールができなかったことを真剣に反省し打開策を講
じている。
3位ロシアチーム レース海面にて
4位インドチーム ウェルカムパーティにて
2012年ロンドンオリンピックでは女子マッチレースが公式種目として決定
した。JYMAとしても選手へのバックアップ体制などを含む強化策が急務
な課題だ。
風の強弱や風向の変化で順位は刻々と入れ替わる
ドイツチーム レース海面にて
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観せるレース それがマッチレース!
ファイナルは残念ながら行なうことはできなかった。しかし防波堤には今
か今かとレース開始を待つギャラリーが。
気持ちの良い日差しに照らされてビール片手にヨットレース観戦。ヨットを
背景に記念撮影していたカップル。風待ちをしている選手が防波堤に近
づくと家族から「パパ頑張って~!」の声援。選手と観客の一体感が生ま
れた。
3日目に予定していたエキジビジョンレースは風が弱くレース待機中に予
定を変更して行われた。微風ではあったが選手とゲストが楽しくセーリン
グを行い、それを防波堤から実況中継。観客からも笑いがこぼれるシー
ンがあった。ヨット競技は観客に観てもらうことがかなり難しい。しかしマッ
チレースはそれが可能なのだ。選手もそして観客や運営に集まったボラ
ンティアも皆が楽しむイベントが行なえる唯一のセーリングイベントなのだ。
海外でのマッチレースでは当たり前の観客
を意識したイベント構成。裏を返せばベント
に協力していただくスポンサーシップの表
れだ。スポーツと企業。協会や種目が発展
して行くに必要な関係だと私は思う。商業イ
ベント化し過ぎてコントロールできなくなっ
てしまい、選手に不利益が生じては決して
いけない。しかし上手く付き合うことがヨット
界発展には今不可欠なことなのだ。
目の前で繰り広げられる熱戦に沸く観客たち
防波堤上のレース本部から
スタート信号は発せられた
風の強弱や風向の変化で順位は刻々と入れ替わる
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横一線のキレイなスタート
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来春には!葉山港みなとまちづくり協議会イベントの一つとして!
このたび行われた防波堤からの観戦イベント、マリーナビーチ協会の一助成
事業として成功すべく、今年の5月からテスト的に導入し、本番にいたる。葉山
港は、「ヨット発祥の地」として古くから親しまれ、昭和30年の国民体育大会で
は初めてヨット競技会場に選ばれたという歴史がある。ヨットの聖地・日本発
祥の地である『葉山』でこの企画が開催された意義は大きい。その一つとして、
ここは国内でも珍しく「レースエリア」が陸上に近い場所に設置され陸上観戦
を可能としており、一般の方にも『セーリングを楽しみ、海辺やマリーナで楽し
く遊ぶ』という海洋レクリエーションの原点を担うポテンシャルを稀に持つ日本
の地域なのである。
レース海面
海外のマリーナで開催されるイベントに多くの観客がきているような環境は日
本にない状態であったが、うれしいことに、これらの実績やマリーナ・港湾環
境を活かしたいという様々な人の思いもあり、近い将来急成長するであろう兆
しが見えてきた。
それは、現在の2008年3月、港湾環境や歴史を背景に内外の多くの人が楽し
める地域活性化を目指す「葉山港みなとまちづくり協議会」と一体となった観
客数千人レベルのイベントの一つとしてマッチレース観戦が入る予定である。
防波堤からレース海面を見る観客
これは日本のマリンレジャー産業やマリーナにとって、とても大きな変化にな
るだろう。一般の方にも『セーリングを楽しみ、海辺やマリーナで楽しく遊ぶ』を
実現することに、海外同様日本でもマッチレースが媒介役になり始めているこ
とは、喜ばしいことであり、今後も貢献と発展を目指す意義を感じる。
防波堤からとレース海面は本当に近い
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2007 全日本マッチレース選手権大会 最終成績
skipper
1
本吉夏樹
2
中村匠
3
NIKIFOROV EUGENIY (RUSSIA)
4
RAMCHANDRAN MAHESH (INDIA)
5
長堀 裕樹
6
戸谷 壽男
7
三浦博志
8
白山陽一
9
ELLEGAST MARTIN (GERMANY)
レース海面
レースの運営ボート
10
紙聡
11
ERMAKOV ILYA (RUSSIA)
レース海面
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本件に関するお問い合わせ先
日本ヨットマッチレース協会 (JYMA)
http://www.matchrace.gr.jp/
理事 伊藝 徳雄 [email protected]
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