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私たち1人1人が取り組む食育
農林水産省 関東農政局 消費・安全部
消費生活課長 奈良百合子
私たちができること
日本型食生活
地産地消
代表的な献立の栄養バランスと食料自給率(試算)
農林水産省 食料自給率レポートより
(一例)
和
食
洋
食
中
華
和食なら他に比べて同等のカロリーで脂
肪摂取を抑えられます。自給率の高い食
卓にもなります。
地産地消をすすめましょう
消費者と生産者の「顔が見え、話ができる」関係をつくります
<消費者>
○とにかく新鮮!
身近な場所でつくられた新鮮な
農産物が食べられる。
○安心感がある!
直接見て、聞いて、話して生産
状況が確かめられる。
<生産者>
○産地の競争力を強化!
消費者ニーズが即座にわかる。
○収益アップ!
流通コストの削減につながる。
○多様な販売方法!
数量がまとまらなくても、規格から
少し外れても、販売できる。
食育基本法の制定(平成17年7月15日施行)
①「食」を大切にする心の欠如
②栄養バランスの偏った食事や不規則な食事の増加
③肥満や生活習慣病の増加
④過度の痩身志向
⑤「食」の安全上の問題の発生
⑥「食」の海外への依存
⑦伝統ある食文化の喪失
様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択
する力を習得し、健全な食生活を実践することができ
る人間を育てる「食育」を推進
食育の推進体制
具体的対応策
内
閣
府
・
食
育
推
進
会
議
(
厚
生
労
働
省
)
健康づくり運動の推進等
食に関する情報提供の強化
(
農
林
水
産
省
)
地産地消の推進
学校における食に関する指導の充実
「
(
文
部
科
学
省
)
生産・製造・流通分野における体験
活動の推進
食
生
活
指
針
の
普
及
・
啓
発
食
事
バ
ラ
ン
ス
ガ
イ
ド
の
策
定
・
普
及
し
、様
健
全々
なな
食経
生験
活を
を通
実じ
践て
「
す食
る」
に
こ関
とす
がる
で知
き
る識
人と
間「
食
を」
育を
て選
る択
す
食る
育力
」
をを
推習
進得
食の安全性に関する基礎的な情報の提供
(内閣府食品安全委員会・文部科学省・厚生労働省・農林水産省)
朝食の欠食率
(%)
35.0
33.1
28.3
30.0
18.8
20.0
10.0
5.0
27.0
男性
23.5
25.0
15.0
総数
14.7
13.0
10.7
8.6
10.4
4.4
4.5 4.7
3.8
3.2 2.7
20.8
女性
16.2
15.0
13.0
11.7
10.3 9.9
8.3
5.6
5.5 5.5
2.8
2.8 2.8
0.0
厚生労働省「平成17年度国民健康・栄養調査」
野菜の摂取量
350.0 (g)
(312.9 (330.3
(292.8
300.0
200.0
216.6
209.0
193.4
200.6
188.0
161.7
160.3
150.0
当たり摂取目標量
350g
(251.1
(239.1
250.0
(309.6
15歳以上の1人1日
その他の野菜
100.0
99.4
50.0
89.4
78.8
113.7
103.9
86.8
緑黄色野菜
109.0
総
数
上
以
70
歳
69
歳
60
~
59
歳
50
~
49
歳
40
~
39
歳
30
~
29
歳
20
~
(2
0歳
以
上
)
0.0
厚生労働省「平成17年度国民健康・栄養調査」
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)とは
必
須
ウエスト周囲径 男性:85cm以上
(腹囲)
女性:90cm以上
プラス
高脂血症
高血圧
高血糖
血中脂質
血圧
血糖値
・中性脂肪(TG)値
・収縮期血圧値
150mg/dl以上
130mmHg以上
かつ・または
かつ・または
・HDLコレステロール値
40mg/dl未満
・空腹時血糖値
110mg/dl以上
・拡張期血圧値
85mmHg以上
が2つ以上該当する場合
メタボリックシンドロームの状況(20歳以上)
%
予備群(腹囲≧85cm+項目1つ該当)
男性 有病者(腹囲≧85cm+項目2つ以上該当)
60
40
22.9
20
%
総数
女性
23.9
29.3
29.7
25.0
23.1
23.0
12.1
20-29歳
24.7
28.0
15.4
22.4
0
予備
群
有病者
0.9
25.5
13.3
9.0
30-39歳
50-59歳
40-49歳
60-69歳
70歳以上
(再掲)40-74歳
予備群(腹囲≧90cm+項目1つ該当)
有病者(腹囲≧90cm+項目2つ以上該当)
60
予備群
40
20
0
8.6
10.0
総数
11.8
有病者
1.7
9.1
3.9
1.4
20-29歳
30-39歳
4.9
2.2
40-49歳
3.1
15.1
9.5
19.3
10.3
6.0
50-59歳
60-69歳
項目(血中脂質、血圧、血糖が高い状態)
70歳以上
(再掲)40-74歳
資料:厚生労働省「国民健康・栄養調査の概要」(平成17年)
輸入食料に係るフード・マイレージの比較(品目別)
日 本
韓 国
アメリカ
イギリス
フランス
ドイツ
フードマイレージとは、食料の輸送量に輸送距離を
掛け合わせた指標
1人当たりフード・マイレージの比較(輸入相手国別)
0
1,000
2,000
アメリカ
日 本
アメリカ
韓 国
タ
イ
アメリカ
オ フ
ー ィ
ス リ
ト ピ
ラ ン
リ
ア
ア
メ
リ
カ
ブ
ラ
ジ
ル
イ
タ
リ
ア
イギリス
ブ
ラ
ジ
ル
ア
メ
リ
カ
フランス
ブ
ラ
ジ
ル
ドイツ
3,000
ア
メ
リ
カ
ア
ル
ゼ
ン
チ
ン
4,000
5,000
カナダ
ブラジル
6,000
7,000 t・km /人
オ ー ス トラリア
アルゼンチン
1位
2位
3位
その他
イ
ン
ド
ネ
シ
ア
出展:中田哲也「フード・マイレージ」(2007.9、日本評論社)
食育推進基本計画(平成18年3月31日作成)
○毎年6月を「食育月間」、毎月19日を「食育の日」とする
○食育推進のための平成22年度までの目標値
①食育に関心を持っている国民の割合
70%(平成17年度)→90%以上
②朝食を欠食する国民の割合 小学生4%(平成12年度)→0%
20歳代男性30%、30歳代男性23%(平成15年度) →いずれも15%以下
③学校給食における地場産物を使用する割合
21%(平成16年度、食材数ベース)→30%以上
④「食事バランスガイド」等を参考に食生活を送っている国民の割合
⑤メタボリック・シンドロームを認知している国民の割合
⑥食育の推進に関わるボランティアの数
60%以上
80%以上
現状値の20%以上増加
⑦教育ファームの取組がなされている市町村の割合
60%以上
⑧食品の安全性に関する基礎的な知識を持っている国民の割合
⑨食育推進計画を作成・実施している都道府県及び市町村の割合
都道府県100%、市町村50%以上
60%以上
食事バランスガイドとは、1日に「何を」「どれだけ」
食べたら良いかが一目でわかる食事の目安
平成17年6月 厚生労働省・農林水産省決定
各料理区分の摂取状況
各料理区分の摂取状況
100%
12.0
90%
80%
14.8
51.6
53.3
62.1
70%
不足
73.4
60%
50%
適量
1.0
40%
30%
6.8
2.9
73.2
1.8
47.3
39.8
35.0
20%
24.8
10%
0%
過剰
主食
副菜
主菜
牛乳・
乳製品
果物
平成19年6月食事バランスガイド実践週間結果より(有効回答数約9000名)
イラストの解説(単位と必要量)
「コマ」をイメージとして描くことで
食事のバランスが悪くなると倒れ
てしまうことを表現
日常的な表現で1日
に必要量を表現
1日にとる量の目安
の数値
注:ごはんの
小盛りは100g
中盛りは150g
つ(SV)=数量の単位
として、「つ」と「SV」を
併記。使用する場面に
応じて「1つ」あるいは、
「1SV」のみでも良い
「コマ」が回転する=「運動」するこ
とによって初めて安定することも併
せて表現
水分をコマの軸とし、食事の中で欠
かせない存在であることを強調
性、年齢、活動量で適量が異なります
主
食
【料理区分】炭水化物の供給源で
あるごはん、パン、麺・パスタなどを
主材料とする料理が含まれる。食
事の中心、他の料理をつなぐ役
割。
【量の目安】(基本形の場合)
1日=5~7つ(SV)
1つ(SV)=主材料の炭水化物 約40g
ごはん100gに相当する量の「物さし」として
副
菜
【料理区分】各種ビタミン、ミネラ
ル及び食物繊維の供給源となる
野菜、いも、豆類(大豆を除く)、き
のこ、海藻などを主材料とする料
理が含まれる。食事に色や味の
多様性をもたらす。
【量の目安】(基本形の場合)
1日=5~6つ(SV)
1つ(SV)=主材料の重量約70g
主
菜
【料理区分】たんぱく質の供給源と
なる肉、魚、卵、大豆及び大豆製品
などを主材料とする料理。主食と並
んで食事の中心的な位置を占め
る。
【量の目安】(基本形の場合)
1日=3~5つ(SV)
(注)主菜を選択する際は、脂質やエネルギー過
剰摂取を避けるよう注意が必要
1つ(SV)=主材料からのたんぱく質約 6g
鶏卵1個に相当する量の「物さし」として
牛乳・乳製品
【料理区分】カルシウムの供給源で
ある牛乳、ヨーグルト、チーズなど
が含まれる
【量の目安】(基本形の場合)
1日=2つ(SV)
1つ(SV)=カルシウム 約100mg
牛乳100mlに相当する量の「物さし」として
果
物
【料理区分】ビタミンC、カリウムの
供給源であるりんご、みかん、す
いか、いちごなどが含まれる
【量の目安】(基本形の場合)
1日=2つ(SV)
1つ(SV)=主材料の重量約100g
菓子・嗜好飲料の200kcalの目安
菓子・嗜好飲料は、食生活の中で楽しみ
としてとらえられ、食事全体の中での量的
なバランスを考え、適度に摂取する必要
があることから、コマを回すための「ヒモ」
として表現し、「楽しく適度に」というメッ
セージを付した
どらやき1個70g
クッキー50g
プリン110g
ポテトチップス30g
日本酒一合
ビール500ml
複合的な料理の数え方
カレーライス
主 食
副 菜
主 菜
2つ(SV) 2つ(SV) 2つ(SV)
主材料
ごはん、じゃがいも、
タマネギ、にんじん、
豚肉の分量から、
主食
副菜
主菜
2つ分
2つ分
2つ分
として計算します。
その他のものは?
天ぷらそば
クリームシチュー
主食 2つ分
主菜 1つ分
副菜 3つ分
主菜 2つ分
牛乳・乳製品
1つ分
おでん
肉じゃが
ギョウザ
副菜 4つ分
主菜 2つ分
副菜 2つ分
主菜 1つ分
副菜 1つ分
主菜 2つ分
(写真は2人前)
食事バランスガイドにTRY!
・一日でバランスがとれないときは、2日、3日
でとりましょう。
・体重や腹囲を定期的にチェックして各料理区分
の適量範囲「つ」を調整しましょう。
・妊産婦のための食事バランスガイド(厚生労働
省HP8年2月1日報道発表資料参照)
ダウンロードは農林水産省のHPから
こ
こ
を
ク
リ
ッ
ク
食事バランスガイドにTRY!
1日のメニュー例
(身体活動レベルの低い成人男性
:約2300Kcal)
料理
トースト1
枚
朝
目玉焼き
主
食
副
菜
主
菜
乳製
品
1
1
カフェオレ
1
ヨーグルト
1パック
1
果
物
1日のメニュー例
昼
料理
主
食
副
菜
主
菜
ごはん200g
2
野菜炒め
2
1
なめこ汁
1
ひじきの煮物
1
リンゴジュー
ス200ml
乳製
品
果
物
1
注:野菜や果物100%ジュースは、飲んだ重量の半分(200mlで1つ)です。
ただし、できるだけ野菜や果物をとりましょう。
料理
ごはん200g
主
食
副
菜
乳製
品
2
けんちん汁
1
ほうれんそうの
おひたし
1
1
納豆
1
みかん
間
計
果
物
2
焼き魚
夕
主
菜
ビール500ml
200kcal
5
6
5
2
2
教育ファームとは
自然の恩恵や食に関わる人々の様々な活動への理解を深
めること等を目的として、農林漁業者などが一連の農作業等
の体験の機会を提供する取組
・農林水産業を営んでいる方の指導を受けること
・同一人物が同一作物について2つ以上の作業を年間2日以
上の期間行うこと
(平成18年4月12日18消安第163号 消費・安全局長通知より)
「食育推進基本計画」(平成18年3月食育推進会議作
成)での位置付け
第2
食育の推進の目標に関する事項
2.食育の推進に当たっての目標値
(7) 教育ファームの取組がなされている市町村の割合
の
増加
食に関する関心や理解の増進を図るためには、農林水産
物の生産に関する体験活動の機会を提供することが重要
である。(中略)具体的には、平成17年度に42%と
なっている割合(市町村、学校、農林漁業者等様々な主
体が取り組んでいる市町村)を踏まえ、市町村等の関係
者によって計画が作成され様々な主体による教育ファー
ムの取組がなされている市町村の割合を平成22年度ま
でに60%以上とすることを目指す。
対象作物・作業内容例
対象作物は、米、野菜、果実、畜産物、魚介類、きのこな
ど。情操教育の面から花きも合わせて行うことを推奨
米
種まき、育苗、代かき、田植え、水管理、草とり、稲刈り
野菜
種まき、苗植え、草取り、間引き、収穫
果樹
受粉、花摘み、葉摘み、摘果、収穫、枝刈り(剪定)
酪農
子牛の哺乳、牛舎の掃除、給餌、ブラッシング、乳搾り
魚介類
釣り、網業、仕掛け漁、養殖、海草・貝採り
きのこ
しいたけのほだ木づくり、種ごま打ち、
水かけ、しいたけ狩り
実施主体
市町村、農林漁業者、学校、その他の団体
<参考>現在の教育ファームの取組状況イメージ図
様々な主体が色々な目的で農林漁業の体験に取り組んでいる。
その一部が教育ファームに該当している。
農林漁業者独自の
体験学習の取組
学校での農林漁業
体験学習
棚田オーナー
NPO等民間団体による
農林漁業体験
教育ファーム
市町村主催の農
林漁業体験
酪農教育ファーム
生産者団体の農林漁業
体験活動
市民農園
教育ファームを既に実施している取組主体の活動の狙い
教育ファームについては、市町村、学校、農林漁業者、その他の団体と
いった様々な取組主体により実施されているが、取組主体ごとにその活動
の狙いは様々である。そのような中で、関係者の共通認識を持つことが重
要である。
地域活性化
農山漁村への理解
市町村
地産地消
地場産物の消費拡大
生きる力
・自主性、協調性、創造性
・自ら学ぶ力、学ぶ意欲
・生き方発見
農林水産業の多面的機能の理解
農林水産業への理解
郷土への親しみ
学校
食べ物、命を大切にする心
・食に関する自己管理能力
農林漁業者
地域の伝統文化の継承
農林水産業という産業の理解
地元の農林水産業の応援団育成
健全な食生活
自然環境の理解
その他の団体
生態系の学習
(GO!GO!教育ファーム~教育ファーム事例集
(消費者情報官平成19年3月発行)を参考に作成)
定住促進
(取組事例)
公民館を中心とした取組
取組主体:やきつべの里フォーラム(静岡県焼津市)
取組主体:練馬区立大泉小学校(東京都)
取組内容
取組内容
公民館が事務局となり、市町村、学校、農林漁業者、学生、企
業が団体を組織し、稲作を中心とした体験講座を実施している。
公民館、幼稚園での取組「MY ライス」・小学校5年生の総合学
習の時間では、稲作を1年度通じて行っている。
対象作物:米、野菜
参加者(平成18年度):1,180人(地域の幼児、小学生、親)
年間スケジュール(18年度)
「MY ライス」「小5総合学習」における稲作体験
5月
6月
7月
8月
10月
11月
12月
1月
学校による取組
塩水選、もみまき、代かき、田植え
代かき、田植え
草取り
草取り
稲刈り
釜飯炊き、餅つき
餅つき、もみ焼き、しめ縄作り
米粉料理
総合学習の時間で、酪農体験や調べ学習を年間で75時間
行った。体験を「であう」(町探検)、「つかむ」(牧場見学)、「ひろ
げる」(全員で体験)、「ふかめる」(グループ学習)、「まとめる」、
「つたえる」(発表会)に分け、他教科との連携をとった。
対象作物:畜産物、参加者:大泉小学校3年生
牧場訪問に始まり、搾乳体験、牛舎の掃除、ブラッシング等
の体験を行った。「牛の一生」「牛の世話」などのテーマ別にグ
ループ学習を行い、発表会を行った。
年間スケジュール(17年度)
成果
・講座を通じて、地域の大人と子ども、上級生と下級生のコミュ
ニケーションが図られた。
・親に食と農に関する認識をもってもらえることができた。
課題
・組織後継者の確保
・安定した活動資金の確保
成果
・牧場の苦労や工夫を学んだ。
・我々の食が「死」の上に成り
立っていることを学んだ。
・働くことのすばらしさを知った。
課題
・職員の異動があっても継続
できるように、職員研修を大
切にしたい。
・他教科、他学年での学習
の展開を開発したい
詳しくは、農林水産省HP¥なぜ?なに?食育¥教育ファーム「GO!GO!教育ファーム」参照
教育ファームの情報は農林水産省のHPから
こ
こ
を
ク
リ
ッ
ク
食・農業体験受入施設は関東農政局のHPから
こ
こ
を
ク
リ
ッ
ク