第3回 エネルギー変換 核融合と原子力発電所の仕組み

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Transcript 第3回 エネルギー変換 核融合と原子力発電所の仕組み

平成19年度 エネルギ変換工学 第3回
核分裂と原子力発電の仕組み
2006S09 高橋 昌希
2007S05 小島 泰明
監修
木下 祥次
原子、原子核
天然には、水素から一番重いウランまで、92種類の元素が有る。
原子核の周りをマイナスの電荷を持った電子が回っている。原子核は
プラスの電荷を持った陽子と、電気的に中性な中性子から成っている。
原子の中には、陽子の数が同じでも中性子の数が異なる物も有
る。これらを同位元素(アイソトープ)と呼んでいる。
原子の構造(例:ウラ
ン)
ウランの同位元素
核分裂
放射能
放射線の種類
放射線は種類によって、透過力が違う。
同位体の半減期
環境ミニ百科第33号HPより抜粋
放射線の利用
電離作用
原子や分子と衝突したとき、原子核の周りを回っている電
子の一部をはじき出し物質をイオンにする放射線の作用
蛍光作用
物質から光を放出する作用
写真作用
感光して黒くなる作用
(レントゲンに使用)
放射線の影響
原子力発電について
人類最初の核分裂反応
1942年にイタリア人のエンリコ・フェルミによって達成
その後、不幸なことに原子爆弾へ
第2次世界大戦後、平和利用へ
1953年国連総会で演説するアイゼンハワーアメリカ大統領
原子力発電に対する世論調査
チェルノブイリ原子力発電所の事故①
チェルノブイリ原子力発電所の事故②
チェルノブイリ原子力発電所の事故③
原子力発電は安定した供給が可能
100万キロワットの発電所を1年間運転するために必要な燃料
環境に優しい原子力発電
ウラン埋蔵量
主要国と日本の原子力利用率の比較
日本の原子力発電の現状と見通し
問題①
• ウラン235が核分裂を起こすと、原子一つ
につき3.2×10-11Jが発生する。ウラン235
は1gで何J発生するか。
• ヒント:235gにつき、6.0221415×1023個の
原子が存在。(アボガドロ定数)
回答①
• ウラン235は1gに2.56×1021存在するため、
計算すると、8.2×1010Jとなる。
「ひまわり会」HPより抜粋
臨界
ウラン濃縮ってな~に?
天然に存在するウランの中には、核分裂しやすいウラン(ウラン235)
が0.7%程度。残りの99%以上は、核分裂しにくいウラン(ウラン238)。
原子力発電所で使えるようにするためには、ウラン235
の割合を3~5%程度まで高めることが必要。
ウラン濃縮
原子炉の自己制御性
減速材(水)の働きや、燃料自身の持っている性質により
一定の出力で安定する
これを原子炉の固有の安全性(自己制御性)と言う
プルトニウム
• ウラン238が中性子を吸収後、2度のベータ崩壊
をして生成される
• 科学的手段によって、比較的容易に分離可能
• 一回の分裂で飛び出る中性子の数が多い
参考文献
・日本原子力研究所
http://www.jaeri.go.jp/index.html
・「原子力・エネルギー」図面集 2004-2005
・地球資源論研究室
http://home.hiroshima-u.ac.jp/er/index.html
・wikiペディア
・山田克哉:『核兵器のしくみ』,2004,講談社
・ ?を!にするエネルギー講座
http://www.iae.or.jp/energyinfo/index.html