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第3章
個人メディアとしての電話
〜「二世界」の源流〜
第3章:
1:前史としての電信
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テレコミュニケーションの夢
(対語:トランスポーテーション)
身体移動から
再現へ
ユニバーサルコミュニケーション
リアルタイムコミュニケーション
※キリスト教のカトリック的調和的な世界観
第3章:
電信(1844)の始まり …「神の御技なり」
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→①〈二世界フレーム〉の始まり
通信士の交信
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→②〈オンラインから始まる親密性〉
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第3章:
2:電話=遠隔魔術のはじまり
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1990年代の一連の電話研究(ネット登場の後)
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テレ+フォーネ →〈非在の他者〉経験
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19世紀後半の「電気情報社会」の夢
=社会的想像力
第3章:
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魔術としての電話
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マニエリスムという知識運動=魔術+科学
視覚以外の感覚の復権・音響文化の流れ
テレパシーと同じ遠隔魔術の幻想を助けるもの
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※メディア=巫女
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メディアが本来的に抱
えている
“魔術性”
第3章:
3:声としゃべりのメディア特性
※教科書を補足すると・・・
第3章:
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親密性と距離のパラドックス
→〈二世界複合性〉
p88
声のリアリティ(吉見)
声のフェティシズム(鈴村)
p89
〈メディア的リアリティ〉VS〈素朴実感的リアリティ〉
〈イメージの実体化〉
〈リアリティの比重反転〉〈リアリティの逆転現象〉
第3章:
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リアリティ=〈対面・日常・秩序〉の三位一体
通常のリアリティ
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現実構成のフレームの違い
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〈他者のまなざしの不在〉
〈制限メディア〉
〈顔という牢獄
からの解放〉
電話の
リアリティ
第3章:
4:電話風俗
〈偶発的なコンタクト装置〉
〈社交メディア〉
〈出会い系社交メディア〉
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彼岸救済願望があるのでは… p97
〈制度からの解放〉
第3章:
5:メディアからはじまる「救済」
都市型社会とリアリティ
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擬制性(フィクション)の深化
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自己の情報化(井上俊)p101
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フィクション化
する社会
第3章:
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〈メディア行為の3元図式〉
(1)伝達メディアとしての電話
(2)遊びメディアとしての電話
道具・伝達を
超えた何か
中野収の「伝達モデル」でない新しいモデルP104
「意味作用のコミュニケーション」
「表出のコミュニケーション」
第3章:
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おしゃべり
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モノローグ的な特質
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〈メッセージの投射〉
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コンサマトリー
ストーリーではなく、つ
ぶやき
自己表出的コミュニケーションの側面
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一見、コミュニケーションの見える錯覚=幻惑
第3章:
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(3)救いメディアとしての電話
無条件の
自己承認
〈出会い系社交メディア〉
示唆
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制度からの離脱願望
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自己への救済願望
セラピー
エンパワーメント
エンカレッジ
再生