Japanese Powerpoint - Japanese Language and Culture

Download Report

Transcript Japanese Powerpoint - Japanese Language and Culture

サルヴァドール・ナヴァ
カリフォルニア州立モントレー・ベイ校
春学期2013年
アドバイザー
齋藤-アボット佳子教授
関根繁子教授










研究の重要性
研究質問
研究背景
研究方法
アンケート調査の結果
結論
ディスカッション
限界と将来の研究
参考文献
感謝の意
 私はマンガとアニメにひかれて、日本語に興味を持
つようになった。
 マンガの美しい絵だけではなく、魅力的なストーリー
にもひかれた。
 いかにマンガとアニメが社会に影響を及ぼしている
かを、もっと深く知りたいと思う。
1.
アメリカ人と日本人とではどのようにマンガとアニメへ
の魅力の要因に違いがあるのか。
2.
人気がある登場人物にどのようにその国の文化や、思
考が反映されているのか。
3.
日本のアニメを海外向きに描きかえる際、何を変え、ま
た何を変えないのか。またその理由は何か。



研究背景 1
• マンガの起源
 語源
 絵巻物
 浮世絵など
研究背景 2
• 現代のマンガ
 戦前と戦後のマンガ
 「明日のジョー」と「巨人の星」
 現代におけるマンガ
研究背景 3
• 海外向きに描きかえた作品
 変更
 変更は必要があるのか

漢字
• 漫=とりとめがないこと。気の向くまま。
• 画=絵

意味
• 気の向くさまを描いた滑稽な絵

様々な絵画、例えば鳥羽絵、ポンチ絵、
大津絵、浮世絵、 錦絵などがマンガの全
身である。
(Shimizu, 2003)

中国から、平安時代に日本に伝
来した 。(795-1185)

マンガと似てる特徴
• マンガ本のようにシリーズ
になっていた。

マンガと違う特徴
• 身分の高い人に向けたも
の
• 一枚の長い紙に描かれて
いる。
(Koyama-Richard, 2007)

江戸時代に浮世絵や、錦絵など
が日本に広がる

芸術作品として扱われていた。
• 有名人、身分の高い人の
肖像
• 風景画

読み終わると、捨てられることも
あった
(Koyama-Richard, 2007)
 第二次世界大戦の直
前に始まり
 戦時中にはプロパガン
ダとして扱われていた
 戦後
• 雑誌形
(Ito, 2005)
 マンガの売り上げに貢献した
 苦労を乗り越える主人公は戦後の日本人にとって勇
気を与えた
(Ito, 2005)
=少年マンガ
アメリカも、日本も少年マンガはとても人気がある。
「将来、漫画が子供の“おやつ”から“主食”になって、そのうち空気のように偏在
する時代がくる。漫画がひとつのステータスを持てる時代にならなきゃ嘘なん
だ」ー手塚治虫
• マンガが広がってきた
• 日本だけではなく、世界
の人々に親しまれている
(Gravett 2004)

タバコを吸っている場面があるため、非難の対象になることがある
• 東京大学が2012年に、日本で最もよく売られているマンガ雑誌の調
査
 約20%の作品には、10代のキャラクターが、タバコを扱われている
場面がある
(Jimbo, 2012)

文化的に受け入れられない場面が問題となる
• 描きかえられる傾向がある
 名前
 しんいち → Jimmy, うさぎ → Serena
 食べ物
 おにぎり→サンドイッチやドーナツ
 寿司→キャンディー
 円→ドル
•
取り除いたもの
 温泉と銭湯
 宗教的なもの→仏教

子供の教育上のためや、人々の感情を損なわないように変更
• ヌード、身体の露出、性的なシーン
• 暴力や麻薬
• 宗教的な描写
 参加者
• 大学生60名
 アメリカ人30名(男性15名、女性15名)
 日本人30名(男性15名、女性15名)
 調査方法
• オンラインアンケート(サーベイー・モンキー)
 英語のアンケート:
 htttp://www.surveymonkey.com/saru_en
 日本語のアンケート:
 htttp://www.surveymonkey.com/saru_ja
研究質問:
アメリカ人と日本人ではどのようにマンガとアニ
メへの魅力の要因に違いがあるのか。
マンガの最も魅力的な特徴はストーリー、絵、読みやすさ
•その他は教育的な価値がある、 様々なジャンルがある、アメリカのコミックスと違う、面白い
キャラクター、日本語の勉強に役に立つなどの意見であった。
マンガへの魅力
マンガの魅力は何だと思いますか。
(アメリカ人)
マンガの魅力は何だと思いますか。
(日本人)
100%
100%
90%
90%
80%
80%
70%
70%
60%
60%
50%
50%
男性
40%
40%
30%
30%
20%
20%
24%
10%
10%
34%
27%
0%
16%
0%
0%
ストーリーが良い
絵がきれい
ストーリーが良い
女性はマンガの絵を大事だと考えている。
男性はストーリーの内容を大事だと考えている。
絵がきれい
女性
37%
• アニメの最も魅力的な特徴はストーリー、絵、生き生きと描かれたキャ
ラクターという結果である。
•
その他は教育的な価値がある、 様々なジャンルがある、アメリカのアニメと違
う、面白いキャラクター、日本語の勉強を役に立つなどの意見である。
マンガとアニメの最も代表的なジャンルは何だと思いますか。
100%
90%
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
アメリカ人
登場人物と自分を重ねられることに好感を得るようである
現実逃避できるジャンルが魅力的だとしている。
アメリカ人:学生生活、ファンタジー、日常系
日本人:アドベンチャー、学生生活、ファンタジー
その他
アクション
日常系
スポーツ
ロマンス
SF
ファンタジー
アドベンチャー
コメディ
学生生活
日本人
マンガとアニメは教育的な価値がある。
100%
90%
80%
70%
60%
アメリカ人
50%
40%
30%
20%
10%
0%
そう思う
分からない
そう思わない
マンガとアニメは教育的な価値がある
アメリカ人80%、日本人57%
日本人
マンガ・アニメを通して、現実を忘れられる。
100%
90%
80%
70%
60%
アメリカ人
日本人
50%
40%
30%
20%
10%
0%
そう思う
分からない
そう思わない
マンガを通して、現実逃避することができる。
賛成: アメリカ人約90%、日本人70%
1.
アメリカ人はストーリーと絵が、マンガの魅力と考
える
2.
日本人は絵と読みやすさである
3.
女性は絵、男性はストーリーに魅力を感じる
4.
自分をキャラクターに重ね合わせることで現実逃
避できることがが魅力の一つである
5.
アメリカ人も日本人もマンガ・アニメにある程度に
教育的な価値があることに賛成した。
研究質問:
人気があるキャラクター(登場人物)にどのよう
にその国の文化や、思考が反映されているの
か。
好きな作品は何ですか。
アメリカ
日本
1. 美少女戦士セーラームーン(13%)
1. ワンピース(16%)
2. カウボーイビバップ(10%)
2. ドラゴンボール(10%)
3. 鋼の錬金術師 (7%)
3. ナルト (7%)
4. 犬夜叉 (7%)
4. 名探偵コナン(7%)
= 少年漫画
日本人の参加者は『少年マンガ』に掲載されているマンガが好きである。
アメリカ人は様々である
物語の面白さと登場の超能力的な面に好感を得るようである
マンガ・アニメのおかげで日本の文化が広がってきた。
100%
90%
80%
70%
60%
アメリカ人
日本人
50%
40%
30%
20%
10%
0%
そう思う
分からない
そう思わない
.
賛成: アメリカ人74%、日本人94%
マンガ・アニメを通して、日本の文化への扉が開く。
(アメリカ人のみ)
100%
90%
80%
70%
60%
50%
アメリカ人
40%
30%
20%
10%
0%
そう思う
分からない
そう思わない
賛成: アメリカ人約87%
1.
男性にも女性にも少年マンガは人気があ
る。
2.
超能力的な登場人物を扱ったマンガが、人
気があるようである。
3.
マンガ・アニメは日本の文化を広めるうえ
で、高く評価されている。
研究質問:
日本のアニメを海外向きに描きかえる際、何を
変え、また何を日本のものとして変えないの
か。またその理由は何か。
おにぎりはアメリカ人には分かりにくいので、このような変更が必要。
おにぎりはアメリカ人には分かりにくいので、このよう
な変更が必要。
100%
90%
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
アメリカ人
日本人
そう思わない
分からない
そう思うわない
多くのアメリカ人はそう思わなかった。(67%)
多くの日本人はそう思った。(67%)
1. アメリカ人の感情をそこなわせないように、十字架からコンクリートブロックに変
更する必要があった。
アメリカ人の感情をそこなわせないように、十字架か
らコンクリートブロックに変更する必要がある。
100%
90%
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
アメリカ人
日本人
そう思う
分からない
そう思わない
アメリカ人は変更する必要がなし、日本人は変更する必要がある。
原作の映像について違和感を覚える。
.
原作の映像について違和感を覚える。
100%
90%
80%
70%
60%
アメリカ人
50%
40%
日本人
30%
20%
10%
0%
違和感を覚えない
分からない
違和感を覚える
違和感を覚えない: アメリカ人83%、日本人87%
キャラクターのマネをする子供が多いためこのような変更が必要だっ
た。
キャラクターのマネをする子供が多いためこのような変更
が必要だった。
100%
90%
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
アメリカ人
日本人
そう思う
分からない
そう思わない
アメリカ人も日本人も変更は必要ではない
アメリカ人47% 、日本人57%
名前を読みやすくするために、又は分かりやすくするため
にキャラクターや場所の名前を変えるのが必要で、それは
文化的には支障がない。
100%
90%
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
アメリカ人
日本人
そう思う
分からない
そう思わない
ほとんどのアメリカ人が反対(77%)
かなりの日本人は賛成(64%)
マンガ・アニメを海外向けに描きかえる際に、原作をなるべく描
き変えない方がいい。
100%
90%
80%
70%
60%
アメリカ人
50%
日本人
40%
30%
20%
10%
0%
そう思う
分からない
そう思わない
賛成: アメリカ人93%、日本人73%
 日本人は、海外に受け入れられるためには、
その国の文化に合うように変える必要がある
のでないかという意見が強いである
 アメリカの回答者は日本のマンガ・アニメをそ
のままもってきたほうがいいのではないかと
いうまったく逆の結果が出ました

日本のマンガ・アニメはアメリカでは非常に人気がある。

アメリカ人も日本人もほぼ同じ理由でマンガ・アニメに魅力を
感じている。

とくに少年漫画は、両国で人気がある。

日本人はアメリカ市場のことを考え、アメリカの文化に沿った
内容に描きかえる必要があるのではないかと考えている。

しかし、アメリカ人は、日本のマンガ・アニメそのものを、楽し
んでいることが分かった。

また、マンガ・アニメは、日本の文化を世界に広げることに、
大きく貢献(こうけん)していることが分かった。

日本のマンガ・アニメは日本の文化を反映している。

アメリカでは、日本独自の慣習に深い興味を示している。

いかに、マンガ・アニメが日本の文化を広めていることが伺わ
れる。
• 次には
ビデオクリップ使用したアンケート
インタビューを掛け合わせた研究
参加者の人数を増加する
Books
Allen, M. , Sakamoto, R. (2007).Popular Culture, Globalization and Japan. Hoboken: Taylor & Francis.
Bouquillard, J. , & Marquet, C. (2007).Hokusai, First Manga Master. New York: Abrams.
Gravett, P. (2004). Manga Sixty Years of Japanese Comics.
Kern, A. (2006). Manga from the Floating World : Comicbook Culture and the Kibyoshi of Edo Japan. Cambridge,
Mass.: Harvard University Asia Center.
Kinsella, S. (2000). Adult Manga Culture & Power in Contemporary Japanese Society. Honolulu. University of Hawai’i
Press.
Koyama-Richard, B. (2007). One Thousand Years of Manga. Paris. Flammarion
LaMarre, T. (2009). The Anime Machine : A Media Theory of Animation. Minneapolis, MN: University of Minnesota
Press.
Lunning, F.(2006). Mechademia Volume 1 : Emerging Worlds of Anime and Manga. Minneapolis, Minn. University of
Minnesota Press.
Lunning, F.(2007). Mechademia Volume 2 : Networks of Desire. Minneapolis, Minn. University of Minnesota Press.
Lunning, F.(2008). Mechademia Volume 3 : Limits of the Human, Minn. University of Minnesota Press.
Lunning, F.(2009). Mechademia Volume 4 : War/Time. Minneapolis, Minn. University of Minnesota Press.
Lunning, F.(2010). Mechademia Volume 5: Fanthropologies. Minneapolis, Minn. University of Minnesota Press.
Power, N.O. (2009). God of Comics: Osamu Tezuka and the creation of post World War II Manga. United States.
University Press of Mississippi.
Robertson, J. (2005). A Companion to the Anthropology of Japan. Malden. Blackwell Publishing.
Schodt, F.L. (1983). Manga! Manga! The World of Japanese Comics. New York. Kodansha America. New York.
HarperCollins Publishers Inc.
Schodt, F.L. (2004). Dreamland Japan Writings on Modern Manga. Berkeley. Stone Bridge Press.
Shimizu, I. (2007). 日本近代漫画の誕生. Tokyo, Japan. Yamakawa Publishers. Kodansha Ltd.
Shimizu I. (2003). 江戸の漫画. Tokyo, Japan.
Thompson, J. (2007). Manga : The Complete Guide. New York: Ballantine Books/Del Rey.
West, M.I. (2009). The Japanification of Children's Popular Culture: From Godzilla to Miyazaki. United States.
Scarecrow Press.
Articles
Allen, K. Ingulsrud, J.E. (2003). Manga Literacy: Popular Culture and the Reading Habits of Japanese College
Students. Journal of Adolescent & Adult Literacy, Volume 46, No. 8, 674-683.
Armour, W.S. (2011). Learning Japanese by Reading 'Manga': The Rise of 'Soft Power Pedagogy'. RELC Journal,
Volume 42, No. 2, 126-140.
Barkman, A. (2010). Anime, Manga and Christianity: A comprehensive Analysis. Journal for the Study of Religions
and Ideologies, Volume 9, No. 27, 26-45.
Brienza, C.E. (2009). Books, Not Comics: Publishing Fields, Globalization, and Japanese Manga in the United States.
Springer Science+BusinessMedia, Volume 25, 101-117.
Ito, K. (2000). The Manga Culture in Japan. Japan Studies Review, Volume 4, 1-17.
Ito, K. (2005). A history of Manga in the Context of Japanese Culture and Society. The Journal of Popular Culture,
Volume 38, 456-475.
Jimbo, M. (2012). Japanese Manga and Smoking: Puffing Away. II Journal. Volume 2, Issue 1.
Kinsella, S. (1998). Japanese Subculture in the 1990s: Otaku and the Amateur Manga Movement. Journal of Japanese
Studies, Volume 24, No. 2, 289-316.
Kinsella, S. (1999). Pro-establishment Manga: Pop-culture and the Balance of Power in Japan. Media Culture Society,
Volume 21, 567-572.
Masuchika, G. Boldt, G. (2010). Japanese Manga in Translation and American Graphic Novels: A Preliminary
Examination of the Collections in 44 Academic Libraries. The Journal of Academic Librarianship, Volume 36, No.
6, 511-517.
 齋藤佳子教授
 関根繁子教授
 日本の留学生
 WLC403の学生
 友達と家族