Transcript ファシリテーション活用の勧め

2009.9.5
トゥッティ・コンサルティング
土屋 正憲
2009/9/5
トゥッティ・コンサルティング
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ファシリテーションとは？
ファシリテート（facilitate)とは、「促進する、
容易にする、円滑にする、助長する、スムーズに
運ばせる」というのが元の意味。
組織のパワーを引き出し、優れた問題解決を
導く技術がファシリテーションです。
会議運営、プロジェクト推進、組織変革、合意形成、
教育学習など幅広い領域で活用できる。
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ファシリテーションがもたらす３つの効果

学習するスピードを高める

チームの相乗効果を発揮させる

メンバーの自律性を育む
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ファシリテーションは学習するスピードを上げる
ファシリテーションによってチーム効率が飛躍的に高まり、
成果に至る時間が短縮されます
成果
ファシリテーションが
機能している組織
ファシリテーションが
機能していない組織
時間
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ファシリテーションはチームを自律的な
成功に導く
優
戦
略
の
優
秀
性
成功確率
小
成功確率
最大
失敗
成功確率
大
劣
小
メンバーの納得性
大
いくら優れた戦略でも、実行力が伴わなければ成功には結びつかない
実行力はメンバーの納得性に大きく左右される
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ファシリテーターとは？

中立的な立場で、

チームのプロセスを管理し、

チームワークを引き出し、

そのチームの成果が最大となるように
支援するのがファシリテーターです。
出典：「ファシリテーター型リーダーの時代」フラン・リース著 黒田由貴子訳
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ファシリテーターの役割
意思決定の早さ・質
コンテンツ
メンバーの納得度 ＝ ・議題
・データ/情報
チームの相乗効果
・専門知識
・見解、主張
ファシリテーターの
メイン介在領域
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×
プロセス
・緊張をほぐす
・目的明示
・傾聴
・全員発言
・対立意見尊重
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幅広いファシリテーションの応用分野
創造的
（意思決定・合意形成・価値創造）
問題解決型
自己表現型
（ビジネス・
政治分野）
（アート・
芸能分野）
教育研修型
個
人
的
（ビジネス・
社会教育・
学校教育分野）
（社会活動・
学術分野）
自己変革型
体験学習型
（ビジネス・
生活分野）
（自然・
環境分野）
学習的
（啓発・理解・体感）
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合意形成型
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社
会
的
出典：「ワークショップ」 中野民夫
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中小企業診断士としての
ファシリテーションの活用

コンサル活動、およびその準備における
問題解決・合意形成の局面（中小企業内、支援グ
ループ内）

中小企業が経営合理化、効率化を実施する際の支
援ツールとしてファシリテーションを導入してもらう
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ファシリテーションの４つのスキル
① 場のデザインのスキル
場をつくり、
つなげる
④
共有
合意形成のスキル
まとめて、
分かち合う
対人関係のスキル
発散
決定
②
収束
受け止めて、
引き出す
③ 構造化のスキル
かみ合わせて、
整理する
出典：「ファシリテーション入門」 堀 公俊
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①場のデザインのスキル

チーム活動の枠組み決定
 目的、目標、ルール、プロセス、メンバー

インフラ
 会場、椅子・机の配置、備品

雰囲気づくり
 チェックイン、アイスブレーク
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話し合いの進め方
アイデアの発散と収束
共有
発散
収束
合
意
の
度
合
共有
合意のまとめ
発散終了
アイデアの整理
プロセスの共有
情報の共有
軸となる
考えの一致
核心
の
発見
時間
場の形成
合意進展
合意完成
出典：「問題解決ファシリテーター」 堀 公俊
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②対人関係のスキル（受け止める）
（傾聴）アクティブ・リスニング


耳で聞くのではなく心で聴く。
相手の発言を理解して意識的に聴く。
（傾聴のコツ）
• 評価ではなく共感をして聴く。
• 聴いているシグナルを送る。
• 復唱する。
• 沈黙に耐える。
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②対人関係のスキル（引き出す）
質問で話を拡げる
オープン・クエスチョンで発想を拡げる
クローズド・クエスチョンで絞り込む
言外のメッセージを読む
口調、表情、態度
場の空気を読む
話をつないで拡げる
要約・言換え、事例と比喩
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議論を深めるための自己主張
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③構造化のスキル（かみ合わせる）
主張を明確にして
理解させる
• 前提となる知識を明らかにする
• 主張の根拠を提示させる
• 論理の飛躍をつなぎなおす
全体像をつかみ、
多様な視点で議論
する
• ロジックツリーで階層化する
• モレなくダブリなく整理する
• 議論の土俵を合せる
議論を構造化して
整理する
• 議論を書き留めて整理する
• フレームワークを活用する
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③構造化のスキル（整理する）
（図解の４つの基本パターン）
ツリー型
・ロジックツリー
・意思決定ツリー
・特性要因図
・マインドマップ
サークル型
・円交差図
・集合図
・親和図
フロー型
・フローチャート
・プロセスマップ
・連関図
・システム図
マトリクス型
・Tチャート
・ポジショニングマップ
・プロダクトポートォリオ
・意思決定マトリクス
出典：「ファシリテーション入門」 堀 公俊
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④合意形成のスキル （合意形成の本質）

意見の相違 ≠ 人間性や性格の対立・否定


意見の相違が創造性を生み出す
意見の相違を協調的に解消する

win-winの対立解消をめざす
（共感を持って理解すればwin-loseに
ならない）
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④合意形成のスキル（意思決定）

意思決定はメンバーがおこなう
（ファシリテーターではない）

意思決定にベストな方法はない






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独断
説得
調停
多数決
コンセンサス
完全合意
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④合意形成のスキル（共感的理解）
双方に立場や背景がある
記号化
情報
感情
意思
価値
メッセージの
送り手
メッセージ
内容
信念
倫理
常識
環境
慣習
基準
立場
値観
哲学
経験
記号化
情報
感情
意思
価値
メッセージの
受け手
参考：今すぐできるファシリテーション（堀 公俊）
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④合意形成のスキル
（対立解消の基本アプローチ）

第一ステップ
 互いの理解を深め、協働関係を築く
（共感的理解、共通目的、共通目標）

第二ステップ
 対立を解消する案を考える
（代替案、お互いにできること）
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④合意形成のスキル
（ファシリテーションで活用できる意思決定法①）
●ペイオフマトリクス
●メリット・デメリット法
メリット
デメリット
A案
①
②
③
①
②
③
B案
①
②
③
①
②
③
遂行が容易
収
益
小
収
益
大
遂行が困難
すぐできる
時間の無駄
ボーナス
チャンス
努力が必要
●意思決定マトリクス
ウェイト
収益性
x 3.5
実現性
x 2.0
成長性
x 2.5
親和性
x 1.0
波及効果
x 1.0
合計
アイデアA
アイデアB
アイデアC
アイデアD
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④合意形成のスキル
（ファシリテーションで活用できる意思決定法②）
●多数決を使うポイント
1.
2.
3.
なるべく最終決定でなく、アイデアの絞り込みに使う
重要な判断は発案者の同意やチームのコンセンサスを求める
最終決定に使う際には、アイデアの統合を十分にしておく
●コンセンサス法のポイント
1.
合理的で民主的な議論を心がける
2. 少数派の意見を大切にする
3. 全員が納得するアイデアを粘り強く考える
出典：「ファシリテーション入門」 堀 公俊
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ファシリテーションお薦め図書

「ファシリテーション入門」
堀 公俊、日経文庫

「ファシリテーター型リーダーの時代」
フラン・リース著 黒田由貴子訳、プレジデント社

「ザ・ファシリテーター」
森 時彦、ダイヤモンド社

「会議が絶対にうまくいく法」
マイケル・ドイル他、日本経済新聞社

「ファシリテーション革命」
中野 民夫、岩波アクティブ新書

問題解決ファシリテーター」
堀 公俊、日経文庫
＊本テキストは、主に「ファシリテーション入門」を
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参考に作成しました。
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日本ファシリテーション協会
●日本ファシリテーション協会
ファシリテーションの普及・啓蒙を目的とした特定非営利活動
（NPO)法人です。
プロフェッショナルからビギナーまで、ビジネス・まちづくり・教
育・環境・医療・福祉など多彩な分野で活躍するファシリテー
ターが集まり、多様な人々が協調しあう自律分散型の社会の
発展を願い、幅広い活動を展開しています。
URL http://www.faj.or.jp/
年会費：１万円
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ワークショップ
項目
女性
フィアンセ ヨットマン
老人
医者
自分の順位
他者
の
順位
合意
した
順位
話し合って気づいたこと
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