目次ご案内版 - 特定非営利活動法人 医薬品・食品品質保証支援センター

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竜胆
09’品質保証部員研修講座(ご案内版)
NPO-QAセンター
2009.5.14~7.23
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概 要
背景:主な内容
第1講 品質システムの運用
1)製品ライフサイクル、2)CMCの役割、
3)変更管理
第2講 GQPのための教育訓練
4)システム思考(S法)の考え方を知り、
GQP・GMPを理解する
第3講 コンピュータによる文書・記録
5)信頼性保証:ペーパレス化への道・業務
規定、・文書・記録の樹系図
の管理
第4講 バリデーション実施法
第5講 製造販売承認申請書〜製
造指図書原本
第6講 GMPレビューアの育成
6)バリデーションの概念
(研究開発〜製造販売)
7)ナレッジスペース、
デザインスペース、
コントロールスペース
8)法令遵守
・実証主義、・統計的品質管理、
・継続的改善 (一変・軽微変更)
9)原薬、MF、添加物
10)GMP講座との関係
・GMP Matter の解決のために
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目次
背景:
第1講 品質システムの運用
・法体系に沿ったGQP・GMPを実行する
ための組織のあり方
第2講 GQPのための教育訓練
・システム思考(S法)の考え方を知り、
GQP・GMPを理解する
第3講 コンピュータによる
・ECO入門、ペーパレス化への道
・業務規定、・文書・記録の樹系図
文書・記録の管理
第4講 バリデーション実施法
・バリデーションの概念(研究開発〜
製造販売)
・ナレッジスペース、デザインスペース、
コントロールスペース
第5講 製造販売承認申請書
・実証主義、・統計的品質管理、
・継続的改善 (一変・軽微変更)
〜製造指図書原本
第6講 GMPレビューアの育成
・GMP Matter の解決のために
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第1講:品質システムの運用
・DRUG LAG
CMC研究センター
CMC:Chemistry,Manufacturing and Controls
日本製薬工業協会のシンクタンク、医薬産業政策研
究所がまとめたドラッグ・ラグ(欧米と比較した新薬発売
時期の差)に関する調査によると、日本は欧米と比べて
「治験着手時期」が遅く、「臨床開発(治験)期間」、「審
査期間」も長いことが分かった。
調査はアンケート方式で、欧米で先行発売された後、
2000~06年に国内で承認された新有効成分含有医薬
品104品目を対象に実施、97品目で回答を得た。
その結果、「治験着手時期」の差は対米比較で30.7カ
月、対欧比較で33.0カ月で、日本での開発は欧米よりも
約30カ月遅いことが分かった。
また、「治験期間」は3極での品目をそろえた
中央値データ(n=58品目)で、日本は68.0カ月、米国は
53.0カ月、欧州は63.5カ月となり、日本は対米比較で
15.0カ月、対欧比較で4.5カ月長かった。さらに「審査期
間」は3極での品目をそろえた中央値データ(n=76品
目)でみると、日本で19.9カ月、米国で12.3カ月、欧州で
13.0カ月となり、対米比較で7.6カ月、対欧比較で6.9カ
月長かった。
医療機関および規制当局においても、ドラッグ・ラグ解
消に向けた取り組みを強化することが望まれる。
原薬の製造、製剤の処方設計と製造及び原薬と
製剤の試験分析について、高度の技術に裏付け
された管理のもとで、規制当局への申請と承認
取得に向けて、パイロットから実生産規模での
製造を可能とするための研究
実施内容:
1)品質方針の策定(グローバルガイドライン)
2)実生産規模を実現するためのプロセス技術の開発
3)被験物質、治験薬の製造と品質評価
4)製品戦略に対応した具体的な技術ロードマップの作成
5)ワーキンググループの調整
(Validation,安定性調査etc. )
6)バイオ技術の研究、開発、技術の継続的な改善
Manufacturing:Production & Quality control(QC)
アステラス:グローバル経営会議(2008.4)
エーザイ:CEOオフィス
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第2講:GQPのための教育訓練
マネジメントに関する教育
1.システム的な考え方
・システムとは何か
2.システム的思考の特徴
・ホロン(holos + -on):全体と部分
3.問題状況の把握
・目標品質を体系的に明確にする作業
4.目標の設定
・WHAT,Objective,Goal
5.代替案の設計と評価
・MUST,Want、Is,Is not
6.実施に当たっての予防措置
・マイナス影響の将来予測、CAPA
7.ギャップ分析
・過去の経験と知識の再構成と限界
・仮説の効用
・ケプナートリゴー法、
・対比の仕方(継続的改善)
・原因の推定と実証
背景:
リスクマネジメント
対象を全体的な立場から、かつ、要素間の関係
を重視しながら、考えることを
「システム的な思考法」(S法)という。
S法は、科学の伝統的な方法である
「分析的方法」(A法)と対比される。
多くの自然法則がA法により解明されて来た。
デカルトは、「どの問題も可能な限り多くの単純
な要素に分解できる」と述べている。
経営管理にはじめて科学的なアプローチを試み
たF.W.テイラーは、時間研究と動作研究というA
法により、課業管理における中核的方法を確立
した。
一方、生物学者であったFベルタランフィは、
「有機体は一つのシステムとして研究しなけれ
ばならない」として、S法の基になる
「一般システム理論」を提唱した。
今日、従来のA法のみでは問題が解決されにく
くなって来ている.特にリスクマネジメントの上で
S法を身につけることが大切になって来ている。
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第3講:コンピュータ-による文書・記録の管理
コンピューターによる文書・記録の管理
1)関係法令
・行政手続き等における情報通信の技術の
利用に関する法律(H14.法第151号)
・民間事業者が行う書面の保存等に関する
情報通信の技術の利用に関する法律
(H16法第149号:e-文書法)
・電子署名及び認証業務に関する法律
(H12法第102号)
・CTDの電子化仕様(一部改正)別紙指針
(H16.5.27薬食審査発第0527001号)
・医薬品等の承認又は許可に係る電子署名
及び電磁的記録の利用について
(H17.4.1薬食発第0401022号)
背景:
品質方針に従った業務の規定を作成する.
個人毎の業務の責任範囲を明確にする.
電磁的記録の要件:*1)e-文書法(H16法第149号)
1)記録の真正性
・作成、変更、削除の責任の所在が明確なこと.
セキュリティ保持のSOP、情報の管理、
監査証跡、バックアップ
2)記録の見読性
・デイスプレイ表示、紙コピー、
電磁記録媒体へのコピー
3)記録の保存性
・保存のためのSOP、
他の媒体に移行する場合のSOP
4)クローズドシステム
・コンピューターシステムクオリフィケーション、
電子署名
5)オープンシステム
・作成から受取までの要件
(作成、変更、維持、保管、取出し、配信)
電子署名の要件:(H12法第102号)
1)本人以外に使用できない.再利用できない.
2)電子署名の利用
・署名者の氏名、日時、
・意味(作成、確認、承認)、
・教育訓練 ・デジタル署名(暗号化)
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第4講:バリデーション実施法
バリデーションを理解するためのISO9000
基本及び用語の理解 ISO9000:用語の定義(2006)
1)Qualification process
1)適格性確認プロセス
Qualification process:適格性確認プロセス:
妥当性に確認のための前提条件が適格であること
を確認すること.(Pre Validation)
1
2)Validation
2)妥当性の確認
Validation:妥当性の確認:
理にかなった科学的に正しいことを行うこと.
2
3)Verification
3)検証
Verification:検証:
決められたことを誠実に実行しているかを
確認すること.
背景:
・バリデーションをISO9000で定義し、
GQP/GMPの役割を明確に区別する。
・GQPとGMPのバリデーションの役割
明確にし、継続的に実施可能な体制
とする。
・PLを理解する.State of the Arts
・EUのGMPに基づき、バリデーション
基準をGQP/GMP基準(省令)とは
別なガイドラインとして位置づける。
・継続的な改善を行える体制とする。
例:バリデーション基本計画(VMP)
プロトコル
仮説検証、母集団、工程計画
など統計的品質管理の考え方
別紙3−4−2定期的な再バリデーション
・保守点検における設備の適格性の確認
・計測機器定期点検時の校正
・稼働性能適格性の確認
(無菌性及び非発熱性)
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第5講:製造販売承認書~製造指図書原本
製造販売承認書
一変申請、軽微な変更届、MF登録
添付資料(CTD)構造設備
MBR:製造指図書原本
EUGMP
製品の純度、力価、品質を保証する
ための生産作業と工程管理
(製造指図書原本)に関する手順書
及び起案・変更・審議・承認に
関する手順書
c-GMP
製造指図書原本の起案制定に関する
手順書
ICHQ7a
ロット間の同一性を保証するため、
製造指図書原本を作成し、品質部門
が内容をレビューし、日付、署名す
る.
背景:
製造における指図事項と記録事項を知り、
製造指図書原本を理解する
指図事項
1)製品名:規格又は基準
2)原材料リスト*
3)医薬中間体リスト*
4)工程毎の理論収率(収量)
5)標準的仕込み量(計算式)
6)容器の仕様・ラベル見本
7)工程管理指示事項
8)機器名、製造フロー
9)製造環境
属性データ:
ロット毎の指示事項
1)日付け
2)担当者名、
確認者名
3)ロット番号
(原材料、製品)
記録事項
1)作業日、作業者、作業場所*
2)ロット番号*
3)原料の質量又は計量値
4)収量又は収率
5)サンプリング記録
6)工程管理の記録(時間、表示管理)
7)逸脱の有無・逸脱時の処置記録
8)使用機器の記録
9)品質部門の確認と署名
*:確認方法、検体採取方法、試験検査番号を含む
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第6講:GMPレビューアの育成
OECD1)によると,Auditは,ある組織の活動
に付加価値を与え,改善することを目的とした
独立の達成目標保証活動
(objective assurance activity)である。
Auditは、「体系的かつ統制のとれたアプロー
チを取り入れ,リスク管理や統治プロセスの
有効性を評価(assess)し,改善することに
より,組織目標の達成を支援するとし,
内部監査(Internal Auditing)は,幹部に対
して報告を行う部門によって実施される内部
統制(Internal Controls)のアセスメントが
行われるのに対して,外部監査
(External Auditing)は独立の組織によって
実施される」としている。
1)Glossary of Key Terms in Evaluation
and Result-Based Management
・製造記録レビュー
・製品品質のレビュー
・品質情報
・回収
・市場への出荷管理
・コンピューター管理
背景:
参考資料の有効活用:
医薬品・医薬部外品(製剤)GMP指針
(H18.10.13 事務連絡)
◆GMP研究会過去の事例(利用価値のあるもの)
1. H3内服固形製剤の製造衛生管理
(愛知県薬務課:田中真也)
2. H3医薬用水の供給設備(岩井機械:小川晃一)
3. H4WHOGMP;自己点検(厚生省:三沢、松田)
4. H13作業服装と毛髪混入防止対策
(富山化学工業:桶谷峯一)
5. H13分析法バリデーション(NIHS:鹿庭なほ子)
6. H14不純物プロファイル
(NIHS:小嶋茂雄、岡田敏史)
7. H15局方の質的向上(NIHS:岡田敏史)
8. H15マスターファイル制度(山内製薬 小幡孝行)
9. H17国内外生産工場における品質保証の現状
(明治製菓 井戸良治)
10. H18大阪府におけるGQP/GVP調査票&事例集
(大阪府薬務課 島田慎一)
11. H19CSVの動向について(野村総研 萩原健一)
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