健やかな心身を育む教育の推進 稚内市における

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Transcript 健やかな心身を育む教育の推進 稚内市における

平成21年度
全日本中学校長会研究協議会
福島大会
第5分科会
 健やかな心身を育む教育の推進
 稚内市における携帯電話等への
対応と学校の改善
北海道稚内市立稚内東中学校
只 野
修
稚内の紹介
日本の最北端、宗谷岬
日本最北端の宗谷岬には、
毎年、数多くの観光客が訪れます。
晴れた日には、サハリンを見ること
ができます。
右の銅像は、間宮海峡を発見した、
江戸時代の探検家、間宮林蔵です。
稚内公園
ドラマ「霧の火」の舞台と
もなった、稚内公園。
九人の乙女についての
資料は、稚内開基百年
記念塔・北方資料館で見
られます。
管内の学校数等の紹介
■ 学校数 68校
次年度 64校
すべてへき地校に指定
利尻島、礼文島があること
■ 稚内の学校数
今年度20校
次年度 19校
併置校 ・・・ 6校
複式校 ・・・ 10校
稚内市学校教育推進計画
■ 学校教育推進の重点
稚内は、子育て運動発祥の地であり、
日本で最初に「子育て平和都市宣言」し
た街である。「稚内の教育」の基底に、
子どもを主人公に、すべての子ども達の
健やかな成長を願う市民ぐるみの子育
て運動がある。
~後略~
子育て運動のスタート
■ 昭和50年代~非行の増大
いじめ問題が深刻化
■ 教育関係団体の呼びかけ
■ 19団体で「非行問題懇談会」が発足
■ 「共同アピール」の発表
子育て運動の歴史
■1981年・・・「子育て提言」を発表
■1983年・・・「稚内子育て推進協議会」へ
■1984年・・・「子育て(再)提言」の発表
■2003年・・・「子育て(再再)提言」の発表
■2009年・・・「新子育て提言」の発表
■1400人が集った「子育て市民集会」
■30周年事業 尾木直樹講演会の実施
子育て運動の参加団体
■ 主な団体
稚内市
稚内市教育委員会
市町内会連絡協議会
市連合PTA
スポーツ少年団
市民生児童委員連協 市校長会・市教頭会
市子ども育成会連協
幼稚園協会
青年会議所 高校 大学
BBS
防犯協会
等々29団体
子育て運動への校長会の関与
座
長・・・市校長会
事務局長・・・市校長会
次長・・・市連P事務局長
市教頭会
市教育委員会
宗谷教組稚内支部
子育て運動を進めるポイント
■地域に根ざした開かれた学校づくりの実践
■「子育て・親育ち」はPTAの目的
■就学前から継続した子育て支援
■地域社会が積極的に関わり支援する
子育て運動 今年の重点課題
1,新しい「子育て提言」の学び合いを
2,「携帯・ネット」 を正しく「使いこなせ
る力」を育む
携帯の所持率 小学生
15%
10%
5%
0%
小1
小2
小3
小4
小5
小6
携帯の所持率 中学生
中3
中2
全国46%
中1
0%
20%
40%
60%
80%
中学生の使用目的
情報発信
オンラインゲーム
音楽試聴
情報取得
友達への連絡
家族への連絡
0%
10% 20% 30% 40%
保護者がトラブル相談を受けた割合
中3
中2
中1
小全
0%
10%
20%
30%
トラブルの相談内容
■
■
■
■
発信不明のメールが届いた
プロフ等に書かれた
個人情報漏洩
なりすましメールやチェーンメール
ネット接続の状況 小学校
わからない
できない
できる
0%
20%
40%
60%
ネット接続の状況 中学校
わからない
できない
できる
0%
50%
100%
メールのチェック状況
チェックしていない
保護者の責任で
チェック
子どもの了解を
得てチェック
0%
20%
40%
60%
フィルタリング設定の状況
してい
ない
32%
してい
る
68%
してい
る
してい 37%
ない
63%
ルールづくりの状況
ない
30%
ない
43%
ある
70%
ある
57%
持たせない理由
生活リズムの…
見知らぬ人と…
いじめ等の心…
家族の会話が…
学習への影響
経済的負担が…
早すぎる
0%
10%
20%
30%
40%
浮かび上がったケータイの実態
■ 所持率が全国と比べて高い
■ 7割の子が平均2時間以上利用
■ 親と子どもとのあいだに認識のずれ
平成21年度子育て運動の課題
■ 「新子育て提言」の学び合い
■ ケータイネットを使いこなせる力育て
土台は
明るい家庭とPTAの活性化
子育てを語り合う地域づくり
開かれた学校づくり
学校での具体的取組
■ 発達段階に応じた情報モラル教育
○情報モラル教育 ○防犯教室
~外部機関との連携
○実態調査
○学校便り、学級通信
■ 児童・生徒によるルールづくり
○生徒会活動の機能化
○スクールガード感謝の集い
PTAでの具体的取組
■ 家庭への呼びかけ・学び合い
○学校と協働した取り組み
全市子育て講演会、地区子育て懇談会の
主体者
○懇談会、茶話会
■ 交流・語り合い
○ケータイ問題の学年PTAの親子学習会
土曜日に、大学の先生を招いて
○三上満氏との子育て懇談会
全市的には
■ 教育講演会の開催
H21年度~下田博次先生を招いて
H20年度~尾木直樹先生を招いて
■ 「新子育て提言」による呼びかけ
○全世帯への配布、掲示
■ 子どもを見守るネットパトロール隊
○毎日の安全の見守りでは、スクールガード
稚内市における不登校の状況
10
8
6
連続30日以上
連続10日間
別室登校
4
2
0
H18
H19
H20
学校適応指導教室 通級生の推移
6
5
4
通級生
学校復帰
3
2
1
0
H17
H18
H19
H20
学校適応指導委員会
■ 学校関係
校長会2名
教頭会2名
東ブロック1名
西ブロック1名
市街地ブロック(5小・4中) 9名
■ 事務局
適応指導教室 2名
教育委員会 3名
教育相談所1名
計 21名
中学校の生徒支援ネットワーク
■ 校長がコーディネーター
■ ネットワーク委員(例)
教育委員 民生児童委員 PTA役員
適応指導教室指導員 町内会役員
こども課職員 教育相談所長
心の教室相談員 教頭 指導部長
養護教諭 (学校によっては SSW)
稚中生徒支援ネットワークの活動
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
月一度の運営委員会議の開催と情報交換
不登校母親へのサポート活動
学生ボランティアによる生徒の学習支援
民生児童委員協議会月例会への参加
課題を抱える男子生徒への支援活動
学校の教育活動への応援と参加・激励
不登校を体験した高校生を招いての勉強会
他校のネットワーク活動のまなびあい
携帯・ネットの光と影
稚内東中学校・別室登校の取組①
■別室であっても(教室に入れなくても)登校出来
る力を引き出す
■保健室の本来の機能を維持する
■第2保健室を設置する
■すべての教職員で別室対応する
☆学習教室への改修
←
☆時間割への位置付け
業務技師の努力
←
教務の努力
稚内東中学校・別室登校の取組②
全市的なネットワークづくり
■ 教育相談所の機能強化
■ スタッフ会議とプロジェクト会議の開催
■ 地区別相談所と連携したネットワークづくり
■ 稚内市児童相談スキームの整備
■ 児童問題連絡会の設置と活動強化
最後に
稚内市のすべての学校で
子育て運動が学校経営に位置付けられています
「教育はオール稚内で」
「子育ては、学校・家庭・地域が手
を取り合って」
おわり
ご静聴有難うございました